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第4話:お母様と同じ病気だそうです
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「フォリスト公爵令息様、お嬢様を連れて帰って来てくださり、ありがとうございました。後は私共が見ますので」
メイドたちがラファエル様にお礼を伝えている。
「私もセイラ嬢の容態が気になるので、診察を見守ります」
何を思ったのか、診察を見守ると言い出したのだ。婚約者でもない男性が、令嬢の診察を見届けるのは、さすがによくない。使用人たちも同じことを考えた様で
「申し訳ございません。フォリスト公爵令息様。医者の診察時に、殿方がいらっしゃるとお嬢様も緊張してしまいます。どうかお引き取り願えないでしょうか?」
メイドたちも、丁重にラファエル様に帰ってもらう様に促している。
「そうですね、さすがい私がいるのは良くないですね。分かりました、それでは、私は帰る事にします。セイラ嬢、どうか無理せず、ゆっくり休んで下さい。それでは私はこれで」
「ラファエル様、今日は本当にありがとうございました」
ベッドの上から何度も頭を下げた。本当にラファエル様は、優しくて素敵な殿方だ。
「お嬢様、お医者様がいらっしゃいました。すぐに診察を」
ラファエル様と入れ違いでやって来たお医者様。彼女はお母様の専属医師だった女性で、息を引き取るまで診察をしてくれた方だ。
「セイラお嬢様、一体どうされたのですか?」
「ちょっと王宮でせき込んだ拍子に、吐血してしまって。でも、大したことではないよ。最近色々とあって、きっとストレスが溜まっていたのね」
そう笑顔で答えた。
「吐血ですって。ちょっと失礼します」
何やら首の後ろを確認しだしたお医者様。一体どうしたのかしら?
「これは…なんて事でしょう。まさか奥様に続き、セイラお嬢様までこの病を患ってしまうだなんて…」
お医者様が頭を抱えてしまった。メイドたちも、不安そうな顔をしている。
「お医者様、お嬢様の病気は一体何なのですか?治るのですよね?」
不安そうな顔で、使用人たちもお医者様に話しかけている。私も一気に不安になった。
「正直に申し上げます。お嬢様の病気は、薬等で治すことはできません。いわば不治の病です。奥様も同じ病気で、命を落としました」
目に涙を浮かべ、はっきりと告げたお医者様。不治の病…お母様と同じ病気…
「そんな…お医者様、何とかお嬢様を助けて下さい。お嬢様はまだ、15歳なのですよ」
「お願いします、お嬢様を助けて下さい」
使用人たちが、次々にお医者様に詰め寄っている。
私はずっと孤独だと思っていたけれど、こうやって心配してくれる使用人たちがいるのね。それがなんだか嬉しい。
「皆、私の為にありがとう。不治の病という事は、私は近いうちに命を落とすのね。それで一体どんな病気なの?」
なぜだろう、正直今、心がとても穏やかなのだ。
「はい、お嬢様は今“恋焦がれ病”という病に侵されています。奥様の一族のみに受け継がれる病気で、愛する人からの愛情不足が原因で起こる病気と聞いております」
「恋焦がれ病?そんな病気があるのですか?」
「はい、非常に特殊な病気なので、診察できる医師は、亡くなった奥様の実家の専属医師の一族しか診察する事が出来ない病気です。私も奥様の輿入れと同時に、この家の専属医師になったのです」
お母様の血筋にのみ現れる病気か…
「その病気は一体どんな病気なのですか?本当に治る方法はないのですか?このままお嬢様は、死を待つしかできないのですか?」
「この病気は、愛する人に愛されない寂しさが募り募って発病する病気だと聞いております。一度発病してしまうと、後は死を待つだけと…ただ、患者様、ここで言うお嬢様の愛する方が、心からお嬢様を愛しその事を全力で表現すれば助かる可能性もあるのではないかと言われております。あくまでも噂の範囲ですが…何よりも今まで発病された患者様は、誰一人助かる事はありませんでしたので、真実は私共にもわからないのです」
言いにくそうにお医者様が教えてくれた。
なるほど、私が愛する人と言えば、ロイド様だ。ロイド様への想いが募りに募って発病してしまったのだろう。ロイド様がミーア様を愛している以上、私はもう、死を待つのみという事か…
「お母様も発病したと言っていたけれど、お母様の相手はやはり、お父様だったの?」
「…はい、そうでございます。奥様は旦那様を心から愛しておられました。ですが旦那様は…」
お母様を愛していなかったという訳ね。
お母様はずっと、お父様を愛していた。もしかしたら結婚したら、少しは自分を見てくれると思っていたのかもしれない。でも、現実は…
メイドたちがラファエル様にお礼を伝えている。
「私もセイラ嬢の容態が気になるので、診察を見守ります」
何を思ったのか、診察を見守ると言い出したのだ。婚約者でもない男性が、令嬢の診察を見届けるのは、さすがによくない。使用人たちも同じことを考えた様で
「申し訳ございません。フォリスト公爵令息様。医者の診察時に、殿方がいらっしゃるとお嬢様も緊張してしまいます。どうかお引き取り願えないでしょうか?」
メイドたちも、丁重にラファエル様に帰ってもらう様に促している。
「そうですね、さすがい私がいるのは良くないですね。分かりました、それでは、私は帰る事にします。セイラ嬢、どうか無理せず、ゆっくり休んで下さい。それでは私はこれで」
「ラファエル様、今日は本当にありがとうございました」
ベッドの上から何度も頭を下げた。本当にラファエル様は、優しくて素敵な殿方だ。
「お嬢様、お医者様がいらっしゃいました。すぐに診察を」
ラファエル様と入れ違いでやって来たお医者様。彼女はお母様の専属医師だった女性で、息を引き取るまで診察をしてくれた方だ。
「セイラお嬢様、一体どうされたのですか?」
「ちょっと王宮でせき込んだ拍子に、吐血してしまって。でも、大したことではないよ。最近色々とあって、きっとストレスが溜まっていたのね」
そう笑顔で答えた。
「吐血ですって。ちょっと失礼します」
何やら首の後ろを確認しだしたお医者様。一体どうしたのかしら?
「これは…なんて事でしょう。まさか奥様に続き、セイラお嬢様までこの病を患ってしまうだなんて…」
お医者様が頭を抱えてしまった。メイドたちも、不安そうな顔をしている。
「お医者様、お嬢様の病気は一体何なのですか?治るのですよね?」
不安そうな顔で、使用人たちもお医者様に話しかけている。私も一気に不安になった。
「正直に申し上げます。お嬢様の病気は、薬等で治すことはできません。いわば不治の病です。奥様も同じ病気で、命を落としました」
目に涙を浮かべ、はっきりと告げたお医者様。不治の病…お母様と同じ病気…
「そんな…お医者様、何とかお嬢様を助けて下さい。お嬢様はまだ、15歳なのですよ」
「お願いします、お嬢様を助けて下さい」
使用人たちが、次々にお医者様に詰め寄っている。
私はずっと孤独だと思っていたけれど、こうやって心配してくれる使用人たちがいるのね。それがなんだか嬉しい。
「皆、私の為にありがとう。不治の病という事は、私は近いうちに命を落とすのね。それで一体どんな病気なの?」
なぜだろう、正直今、心がとても穏やかなのだ。
「はい、お嬢様は今“恋焦がれ病”という病に侵されています。奥様の一族のみに受け継がれる病気で、愛する人からの愛情不足が原因で起こる病気と聞いております」
「恋焦がれ病?そんな病気があるのですか?」
「はい、非常に特殊な病気なので、診察できる医師は、亡くなった奥様の実家の専属医師の一族しか診察する事が出来ない病気です。私も奥様の輿入れと同時に、この家の専属医師になったのです」
お母様の血筋にのみ現れる病気か…
「その病気は一体どんな病気なのですか?本当に治る方法はないのですか?このままお嬢様は、死を待つしかできないのですか?」
「この病気は、愛する人に愛されない寂しさが募り募って発病する病気だと聞いております。一度発病してしまうと、後は死を待つだけと…ただ、患者様、ここで言うお嬢様の愛する方が、心からお嬢様を愛しその事を全力で表現すれば助かる可能性もあるのではないかと言われております。あくまでも噂の範囲ですが…何よりも今まで発病された患者様は、誰一人助かる事はありませんでしたので、真実は私共にもわからないのです」
言いにくそうにお医者様が教えてくれた。
なるほど、私が愛する人と言えば、ロイド様だ。ロイド様への想いが募りに募って発病してしまったのだろう。ロイド様がミーア様を愛している以上、私はもう、死を待つのみという事か…
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「…はい、そうでございます。奥様は旦那様を心から愛しておられました。ですが旦那様は…」
お母様を愛していなかったという訳ね。
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