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第12話:彼女の為に出来る事~ロイド視点~
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僕の婚約者になったセイラは、毎日王宮に通った。どうやらセイラは、王妃教育がうまく行っていない様で、教育係から何度も叱責を受けていた。
人目を避けて泣いている姿を何度も目撃した。僕と婚約したばかりに、セイラが泣いている。それが辛くて苦しくてたまらなかった。
僕がセイラに出来る事は、一体なんだろう。そう考えた結果、極力彼女に関わらない事。せめて愛するラファエルとの時間を確保してあげる事。そう考えた僕は、極力セイラとの関りを避けようとした。
でも僕は、セイラが大好きだ。セイラの気持ちを知ってからも、僕の気持ちが色あせる事はない。
いいや、むしろ増々セイラの事が好きになっていく。セイラとの時間を少しでも取りたくて、毎日1時間お茶をする事を義務付けた。
この時間だけは、セイラと一緒にいられる貴重な時間。でも、セイラにとってこの1時間は、きっと苦痛でしかないだろう。そう思うと、上手くセイラに話し掛けられない。
本当はもっと傍にいたい、彼女の笑顔が見たい、隣で笑っていたい、そんな思いを抱きつつも、それは決して叶わない夢。
せめてセイラの好きな物を準備してあげたい、でも僕は、セイラの事を何も知らない。そこで僕は、ミーア嬢にセイラについて色々と相談した。
ミーアは僕に協力的で、セイラの好みを色々と教えてくれた。セイラは意外とワイルドで、蛇やカエルを好んでいるとの事。
彼女の誕生日には、大きな蛇の皮をプレゼントした。セイラ、喜んでくれているかな?ただ、セイラはプレゼントを受け取った瞬間、顔を引きつらせていた。
もしかして、愛するラファエルから受け取りたかったのかな?そう思い、落ち込んだ。それでも僕は、めげずにセイラが喜ぶプレゼント送り続けたが、どれも反応は微妙だった。
やはり僕からのプレゼントは、嬉しくないのだろう。
いっその事、婚約を解消してセイラを自由にしてあげたら…
いいや、無理だ。たとえセイラが僕を愛していなくても、僕はセイラと一緒にいたい。彼女と離れるくらいなら、僕は…
どんどん心が荒んでいく僕だったが、それでも僕は王太子だ。公務だけは完璧にこなした。上辺だけの貴族との付き合いも、上手くこなしていく。恋敵でもあるラファエルとも、それなりの関係を築いている。
「殿下、こちらの書類も目を通しておいてください」
いつもの様に、ラファエルが書類を置きにやってきた。相変わらず、表情一つ変えないこの男。
それでもセイラは、彼を愛している。
「ラファエルはいいね…僕は君になりたいよ」
ポツリと本音が漏れてしまった。ゆっくりこちらを向いたラファエル。
「殿下。何をおっしゃっているのですか?…私も代われるなら代りたいです」
切なそうに呟くラファエル。そうか、こいつもセイラが好きなんだよな。お互い愛し合っているのに、結ばれないのも辛いよな。
セイラ…
いっその事、ラファエルを排除してしまえば、セイラは僕の方に気持ちが動くかな?でも、ただでさえセイラは、王宮で辛い思いをしているのだ。唯一の心の支えでもある、ラファエルを失ったら…
悩んだ末、ミーア嬢に相談した。すると
「ラファエル様はセイラ様にとって、心の支えの様な方です。どうかセイラ様の為にも、ラファエル様を傍に置いて下さい」
そう言われたのだ。やはりセイラの事を考えると、ラファエルを排除するのは良くないか…
悩んだすえ、ラファエルをこのまま傍に置く事にした。それがどんなに僕にとって辛い事でも、セイラが少しでも喜んでくれるなら…それが僕にできる事だから。
セイラ、君が僕の事を好いていない事は知っている。だから僕は、君からラファエルを奪う事はしないよ。ラファエルとたくさん話をしてもいい、だからどうか、僕の傍にいて欲しい。
たとえ心が通じ合わなくても、それでも僕は君が大好きで傍にいて欲しいから…
でもいつか、もし願いが叶うのなら、僕の事も見てくれると嬉しいな…
人目を避けて泣いている姿を何度も目撃した。僕と婚約したばかりに、セイラが泣いている。それが辛くて苦しくてたまらなかった。
僕がセイラに出来る事は、一体なんだろう。そう考えた結果、極力彼女に関わらない事。せめて愛するラファエルとの時間を確保してあげる事。そう考えた僕は、極力セイラとの関りを避けようとした。
でも僕は、セイラが大好きだ。セイラの気持ちを知ってからも、僕の気持ちが色あせる事はない。
いいや、むしろ増々セイラの事が好きになっていく。セイラとの時間を少しでも取りたくて、毎日1時間お茶をする事を義務付けた。
この時間だけは、セイラと一緒にいられる貴重な時間。でも、セイラにとってこの1時間は、きっと苦痛でしかないだろう。そう思うと、上手くセイラに話し掛けられない。
本当はもっと傍にいたい、彼女の笑顔が見たい、隣で笑っていたい、そんな思いを抱きつつも、それは決して叶わない夢。
せめてセイラの好きな物を準備してあげたい、でも僕は、セイラの事を何も知らない。そこで僕は、ミーア嬢にセイラについて色々と相談した。
ミーアは僕に協力的で、セイラの好みを色々と教えてくれた。セイラは意外とワイルドで、蛇やカエルを好んでいるとの事。
彼女の誕生日には、大きな蛇の皮をプレゼントした。セイラ、喜んでくれているかな?ただ、セイラはプレゼントを受け取った瞬間、顔を引きつらせていた。
もしかして、愛するラファエルから受け取りたかったのかな?そう思い、落ち込んだ。それでも僕は、めげずにセイラが喜ぶプレゼント送り続けたが、どれも反応は微妙だった。
やはり僕からのプレゼントは、嬉しくないのだろう。
いっその事、婚約を解消してセイラを自由にしてあげたら…
いいや、無理だ。たとえセイラが僕を愛していなくても、僕はセイラと一緒にいたい。彼女と離れるくらいなら、僕は…
どんどん心が荒んでいく僕だったが、それでも僕は王太子だ。公務だけは完璧にこなした。上辺だけの貴族との付き合いも、上手くこなしていく。恋敵でもあるラファエルとも、それなりの関係を築いている。
「殿下、こちらの書類も目を通しておいてください」
いつもの様に、ラファエルが書類を置きにやってきた。相変わらず、表情一つ変えないこの男。
それでもセイラは、彼を愛している。
「ラファエルはいいね…僕は君になりたいよ」
ポツリと本音が漏れてしまった。ゆっくりこちらを向いたラファエル。
「殿下。何をおっしゃっているのですか?…私も代われるなら代りたいです」
切なそうに呟くラファエル。そうか、こいつもセイラが好きなんだよな。お互い愛し合っているのに、結ばれないのも辛いよな。
セイラ…
いっその事、ラファエルを排除してしまえば、セイラは僕の方に気持ちが動くかな?でも、ただでさえセイラは、王宮で辛い思いをしているのだ。唯一の心の支えでもある、ラファエルを失ったら…
悩んだ末、ミーア嬢に相談した。すると
「ラファエル様はセイラ様にとって、心の支えの様な方です。どうかセイラ様の為にも、ラファエル様を傍に置いて下さい」
そう言われたのだ。やはりセイラの事を考えると、ラファエルを排除するのは良くないか…
悩んだすえ、ラファエルをこのまま傍に置く事にした。それがどんなに僕にとって辛い事でも、セイラが少しでも喜んでくれるなら…それが僕にできる事だから。
セイラ、君が僕の事を好いていない事は知っている。だから僕は、君からラファエルを奪う事はしないよ。ラファエルとたくさん話をしてもいい、だからどうか、僕の傍にいて欲しい。
たとえ心が通じ合わなくても、それでも僕は君が大好きで傍にいて欲しいから…
でもいつか、もし願いが叶うのなら、僕の事も見てくれると嬉しいな…
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