余命3ヶ月と言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました

Karamimi

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第38話:治療に専念します

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「セイラ、元気がないようだけれど、また苦しいのかい?顔色が悪いようだけれど」

「いえ、今日は色々とあったので、疲れてしまった様です。私はもう休みますので、ロイド様はどうかお仕事を。今日はずっと私の傍にいて下さったので、お仕事が溜まっているのではありませんか?」

少し息苦しい感じはあるが、これくらいならまだ平気だ。

「仕事は1週間分終わらせてあるから、心配しなくても大丈夫だよ。やっぱり顔色が悪いね」

「本当に大丈夫ですわ。それではおやすみなさい」

急いで自分のベッドに入った。近くにはロイド様用のベッドもある。まさか同じお部屋で眠る事になるだなんて。気持ちが通じ合っただけでもまだ信じられないのに、口づけをしたり同じ部屋で寝たりと、さすがにキャパオーバーだ。

さすがの私も、緊張して眠れる気がしない。

そう思っていたのだが…何を思ったか、ロイド様が私のベッドに入って来たのだ。

「ロイド様、何をなさっているのですか?さすがに同じベッドに入るのは、よろしくありません。私は大丈夫ですので、どうかご自分のベッドでお休みください」

お風呂上がりのロイド様は、ただでさえ破壊力抜群の美しさだ。そんなロイド様と同じ布団で眠るだなんて。ある意味私の心臓が持たない。

「万が一セイラの容態が急変したら、どうするのだい?離れたベッドで寝ていたら、気が付けないだろう。セイラを助けられるのは、僕しかいないのだから。いいかい、セイラ。君は不治の病と言われていた病気にかかっているのだよ。

助かった人がいない恐ろしい病気だ。予断を許さない状況が続いている。とにかく今は、セイラの治療を最優先に考えて行動しよう。わかったね」

「それは分かっているのですが…」

さすがに心臓が持たない。そんな私に口づけをするロイド様。その瞬間、息苦しさが一気に収まる。

「顔色が一気に良くなったね。やっぱり体調が悪かったのだね。君は症状が悪化しても、何も言わないから特に心配だよ。さっきだって吐血するまで言わないし。とにかく僕がセイラを監視して、すぐに治療をしないと。もう二度と、あんな辛い思いはしたくないからね」

「別に私は、体調が悪いのを隠している訳ではありませんわ。正直今までずっと痛みや苦しみを伴っていたので、なんだか体がマヒしてしまっていて」

これくらいなら大丈夫と思ってしまうのだ。

「それだけ今まで苦しい思いをして来たという事だね。可哀そうに…ごめんね、セイラ。僕のせいで、たくさん苦しい思いをさせてしまって。セイラを苦しめた分、これからは1秒だって、セイラを苦しめたくはないのだよ。しばらくは四六時中傍にいる事を、許して欲しい」

美しい青い瞳で真っすぐ見つめられたら、それ以上何も言えない。

「分かりましたわ。私の為に色々と考えて下さり、ありがとうございます。ロイド様の言う通りにいたしますわ」

「よかった、セイラ、愛しているよ。どうかこれからも、僕の傍にいて欲しい。その為にも、早く病気を治さないとね」

今度は軽く私の唇に触れるロイド様。彼の言う通り、治療を最優先に考えるべきだろう。

とはいえ、こんなお美しいロイド様が近くにあるのだ。緊張して眠れるわけがない。そう思っていたのだが…

ロイド様の温もりが気持ちよくて、あっと言う間に眠ってしまったのだった。

翌日
「セイラ、おはよう。体調はどうだい?昨日の夜、2回も苦しそうにうなされていたね。可哀そうに。やっぱり僕が一緒に寝てよかったよ」

確かに昨日の夜、息苦しさで2回ほど目を覚ましたのだ。すぐに気が付いたロイド様が対処してくれ、事なきを得た。

「セイラがいつ苦しみだすか心配で、気が気ではなかったよ。とにかくしばらくは、ずっと一緒にいるから安心して欲しい」

その後ロイド様は、本当にずっと傍にいてくれた。それこそ湯あみやおトイレ以外ずっと…

そして何度も何度も口づけを交わす。正直まだ恥ずかしいが、ずっと大好きだったロイド様との日々に、何だか心が温かくなったのだった。
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