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第4話:ブライン様にお願いしました
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執事に連れられ、いつもブライン様と会う部屋へとやって来た。ゆっくり部屋の中に入る。相変わらず私の方を一切みず、不満そうな顔をしてお茶を飲んでいる。
あら?今日は特に機嫌が悪いみたいね。珍しくブライン様の眉間に皺が寄っているわ。いつもはほぼ無表情なのに。
「オニキス、そんなところに突っ立っていないで、座ったらどうだい?」
私がその場に立っていたからか、ブライン様が話しかけてきた。
「はい、申し訳ございません」
急いでブライン様の向かいに座る。今日も私の好きなカモミールティが準備されている。たまたまかもしれないが、いつも私が来るときはこのお茶が準備されているのだ。
「…」
相変わらず何も話さないブライン様。きっと私といるのが嫌なのね。さあ、そろそろブライン様を解放して差し上げないと。
「ブライン様、今日はあなた様に素敵なお話を持ってまいりました」
にっこり笑ってブライン様に話しかけた。
「それは一体どういう話だい?」
ブライン様が、一切私の方を見ずに呟いた。そこまでして私の顔を見たくないのかしら?なんだか悲しくなってきたわ。て、こんなところで悲しんでいる場合ではない。
「はい、実は今日は、私たちの婚約破棄のお話を持ってまいりました。ブライン様は私の事がお嫌いでしょう?それに最近は、伯爵令嬢のクロエ様と仲が良いようですし。それならいっその事、婚約破棄をすればいいのではと考えたのです」
どう?嬉しいでしょ。きっと喜んでくれるわ。そう思ったのだが、なぜかゆっくり顔をあげると、ギロリと睨まれた。
「オニキス、君は一体何を言っているのだい?僕は君を嫌いだなんて一言も言っていないよ。とにかく、僕は君と婚約破棄をするつもりはない。二度とその様なバカな事を口走らないでくれ。いいね、分かったね」
そう言うと、また俯いてしまったブライン様。
「あの…確かに王太子殿下との婚約破棄は難しいと聞きました。でも、当事者でもある私たちが婚約を破棄したいと言えば、出来ると思うのです。ですので、諦めずに…」
「いい加減にしないか!さっき僕が言った事を聞いていなかったのかい?婚約破棄の話はもうするなと言ったよね。それよりも1年後、僕たちは結婚するんだ。君の王妃教育は全て終わっていると聞いているが、念のため復習をしておいた方がよさそうだね。明日から毎日王宮に来て、勉強をする様に。教育係には僕の方から話しておくから。それじゃあ、僕はこれで」
そう言うと、ブライン様は部屋から出て行った。どうして…どうして婚約破棄出来なかったの?どう見てもブライン様は私の事を嫌っているじゃない。それなに、どうして…
放心状態の私に声を掛けてきたのは、マリンだ。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「ええ…大丈夫よ。とりあえず、帰りましょうか」
マリンと一緒に王宮を後にする。馬車が動き出した瞬間
「だから申し上げたでしょう。婚約破棄だなんて出来ないと。本当にお嬢様は!きっと旦那様にも叱られますよ」
「どうしてお父様に怒られるのよ?それよりブライン様、絶対に私と婚約破棄したいはずなのよ。でも、王太子という身分が邪魔して、自分からは言い出せないんだわ。きっとそうよ。何とかして婚約破棄をして差し上げないと」
顎に手を当てて考える。
「お嬢様、いい加減にいて下さい!もう婚約破棄は諦めて下さい。あなたは公爵令嬢なのですよ。これ以上の我が儘は許されません!」
強めにマリンに怒られ、これ以上何も言えないまま屋敷へと帰って来た。一旦着替えを済ませ、カモミールティを飲む。さすがに今日は疲れたわ。少しのんびりしよう、そう思っていたのだが…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
ジト目で私を見つめながら呼びに来たマリン。
「お父様が?わかったわ、すぐに行くわね」
お父様が何の用かしら?もしかして、昨日の婚約破棄の件、考え直してくれたのかしら?急いでお父様の元に向かうと、なぜかお母様とお兄様もいた。それもなぜか皆怖い顔をしている。
「あの…皆様、お集まりで一体どうされたのですか?」
恐る恐る訪ねる。
「どうもこうもない。オニキス、君はブライン殿下にまで婚約破棄を迫ったそうだね。一体何を考えているのだ!」
「さっき僕と父上がブライン殿下に呼び出されて、激しく抗議されたよ。いいかい?オニキス。君がどんなにブライン殿下から逃げ出したくても、もう逃げる事は出来ないんだよ。だから僕は、最初からこの結婚に反対だったんだ!」
「今更そんな事を言っても仕方がないだろう。とにかく、オニキス。もう二度とブライン殿下と婚約破棄をしたいなんて考えるんじゃないぞ。いいな、分かったな」
なぜかものすごい勢いで、お父様とお兄様に怒られてしまった。とにかくイスに座ろうと思ったのだが…
なぜかすっと執事がイスを持って行ってしまった。ちょっと、私に立っていろと言うの?
「おい、聞いているのかい?オニキス」
「ええ、聞いておりますわ。でも、ブライン様は私の事をお嫌いなのですよ。それなのにどうして?」
「ブライン殿下は、あなたの事を嫌ってはいないわ。それに王妃様もあなたを可愛がってくれているでしょう?とにかくここまで来た以上、婚約破棄は出来ないの。分かって頂戴」
お母様までそんな事を言っている。どうして皆、そんなに頭が固いのかしら?
「まだ不満そうな顔をしているね。分かったよ、それじゃあ、オニキスには罰を与えよう。今日から3日間、部屋から出る事を禁ずる。この3日間でオニキスが自分の行いを反省し、悔い改めるというのであれば3日後に出してやろう」
「もし悔い改めなかったら?」
「もちろん、延長だ!殿下からは明日からオニキスを王宮に連れてくるようにと言われたが、罰期間が終わるまでは行けないと殿下に伝えておく。いいな、分かったな」
「…わかりましたわ」
これ以上反抗すると、余計にお父様を怒らせそうなので、素直に返事をしておいた。
「分かったらすぐに部屋に戻りなさい!夕食は部屋に運ばせるから、そこで食べる様に」
「…はい」
こうして私は、なぜか3日間罰を受ける事になったのだった。
あら?今日は特に機嫌が悪いみたいね。珍しくブライン様の眉間に皺が寄っているわ。いつもはほぼ無表情なのに。
「オニキス、そんなところに突っ立っていないで、座ったらどうだい?」
私がその場に立っていたからか、ブライン様が話しかけてきた。
「はい、申し訳ございません」
急いでブライン様の向かいに座る。今日も私の好きなカモミールティが準備されている。たまたまかもしれないが、いつも私が来るときはこのお茶が準備されているのだ。
「…」
相変わらず何も話さないブライン様。きっと私といるのが嫌なのね。さあ、そろそろブライン様を解放して差し上げないと。
「ブライン様、今日はあなた様に素敵なお話を持ってまいりました」
にっこり笑ってブライン様に話しかけた。
「それは一体どういう話だい?」
ブライン様が、一切私の方を見ずに呟いた。そこまでして私の顔を見たくないのかしら?なんだか悲しくなってきたわ。て、こんなところで悲しんでいる場合ではない。
「はい、実は今日は、私たちの婚約破棄のお話を持ってまいりました。ブライン様は私の事がお嫌いでしょう?それに最近は、伯爵令嬢のクロエ様と仲が良いようですし。それならいっその事、婚約破棄をすればいいのではと考えたのです」
どう?嬉しいでしょ。きっと喜んでくれるわ。そう思ったのだが、なぜかゆっくり顔をあげると、ギロリと睨まれた。
「オニキス、君は一体何を言っているのだい?僕は君を嫌いだなんて一言も言っていないよ。とにかく、僕は君と婚約破棄をするつもりはない。二度とその様なバカな事を口走らないでくれ。いいね、分かったね」
そう言うと、また俯いてしまったブライン様。
「あの…確かに王太子殿下との婚約破棄は難しいと聞きました。でも、当事者でもある私たちが婚約を破棄したいと言えば、出来ると思うのです。ですので、諦めずに…」
「いい加減にしないか!さっき僕が言った事を聞いていなかったのかい?婚約破棄の話はもうするなと言ったよね。それよりも1年後、僕たちは結婚するんだ。君の王妃教育は全て終わっていると聞いているが、念のため復習をしておいた方がよさそうだね。明日から毎日王宮に来て、勉強をする様に。教育係には僕の方から話しておくから。それじゃあ、僕はこれで」
そう言うと、ブライン様は部屋から出て行った。どうして…どうして婚約破棄出来なかったの?どう見てもブライン様は私の事を嫌っているじゃない。それなに、どうして…
放心状態の私に声を掛けてきたのは、マリンだ。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「ええ…大丈夫よ。とりあえず、帰りましょうか」
マリンと一緒に王宮を後にする。馬車が動き出した瞬間
「だから申し上げたでしょう。婚約破棄だなんて出来ないと。本当にお嬢様は!きっと旦那様にも叱られますよ」
「どうしてお父様に怒られるのよ?それよりブライン様、絶対に私と婚約破棄したいはずなのよ。でも、王太子という身分が邪魔して、自分からは言い出せないんだわ。きっとそうよ。何とかして婚約破棄をして差し上げないと」
顎に手を当てて考える。
「お嬢様、いい加減にいて下さい!もう婚約破棄は諦めて下さい。あなたは公爵令嬢なのですよ。これ以上の我が儘は許されません!」
強めにマリンに怒られ、これ以上何も言えないまま屋敷へと帰って来た。一旦着替えを済ませ、カモミールティを飲む。さすがに今日は疲れたわ。少しのんびりしよう、そう思っていたのだが…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
ジト目で私を見つめながら呼びに来たマリン。
「お父様が?わかったわ、すぐに行くわね」
お父様が何の用かしら?もしかして、昨日の婚約破棄の件、考え直してくれたのかしら?急いでお父様の元に向かうと、なぜかお母様とお兄様もいた。それもなぜか皆怖い顔をしている。
「あの…皆様、お集まりで一体どうされたのですか?」
恐る恐る訪ねる。
「どうもこうもない。オニキス、君はブライン殿下にまで婚約破棄を迫ったそうだね。一体何を考えているのだ!」
「さっき僕と父上がブライン殿下に呼び出されて、激しく抗議されたよ。いいかい?オニキス。君がどんなにブライン殿下から逃げ出したくても、もう逃げる事は出来ないんだよ。だから僕は、最初からこの結婚に反対だったんだ!」
「今更そんな事を言っても仕方がないだろう。とにかく、オニキス。もう二度とブライン殿下と婚約破棄をしたいなんて考えるんじゃないぞ。いいな、分かったな」
なぜかものすごい勢いで、お父様とお兄様に怒られてしまった。とにかくイスに座ろうと思ったのだが…
なぜかすっと執事がイスを持って行ってしまった。ちょっと、私に立っていろと言うの?
「おい、聞いているのかい?オニキス」
「ええ、聞いておりますわ。でも、ブライン様は私の事をお嫌いなのですよ。それなのにどうして?」
「ブライン殿下は、あなたの事を嫌ってはいないわ。それに王妃様もあなたを可愛がってくれているでしょう?とにかくここまで来た以上、婚約破棄は出来ないの。分かって頂戴」
お母様までそんな事を言っている。どうして皆、そんなに頭が固いのかしら?
「まだ不満そうな顔をしているね。分かったよ、それじゃあ、オニキスには罰を与えよう。今日から3日間、部屋から出る事を禁ずる。この3日間でオニキスが自分の行いを反省し、悔い改めるというのであれば3日後に出してやろう」
「もし悔い改めなかったら?」
「もちろん、延長だ!殿下からは明日からオニキスを王宮に連れてくるようにと言われたが、罰期間が終わるまでは行けないと殿下に伝えておく。いいな、分かったな」
「…わかりましたわ」
これ以上反抗すると、余計にお父様を怒らせそうなので、素直に返事をしておいた。
「分かったらすぐに部屋に戻りなさい!夕食は部屋に運ばせるから、そこで食べる様に」
「…はい」
こうして私は、なぜか3日間罰を受ける事になったのだった。
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