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第34話:全てバレていた様です
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「そうだね。その件で今日、君たちを呼びだした。オニキス嬢、この薬に見覚えがあるだろうか?」
陛下が手にしていたのは、私がクロエ様からもらった薬だ。
「どうしてそれを陛下が持っていらっしゃるのですか?その薬は、私の部屋に隠しておいたのに…」
「昨日の夜、公爵に頼んでメイドに回収させたんだよ。君が飲んだ薬は、薬ではなくただのお菓子だ」
何ですって!だから朝、体が動いたのね。そんな…それじゃあ、最初からバレていたの?でも、なぜバレたのかしら?状況が分からず、周りとキョロキョロとしてしまう。
「一体なぜバレてしまったのだろう、とでも言いたげだね。君には盗撮機が付けられていたんだよ。だから、君の行動は筒抜けだ。君が悪役令嬢?とかいう訳の分からんものだという事や、君とクロエ嬢のやりとりもしっかり見ていた」
はぁ~と、ため息を付く陛下。王妃様も苦笑いしている。
私に盗撮機が付けられていたなんて。それじゃあ、私の会話は皆に筒抜けだったという事?そんな…恥ずかしすぎるわ。もしかして着替えも!真っ赤な顔をして俯く私。
「陛下、それでは私たちをずっと監視していたのですか?もしかして、私がオニキス様に虐められていないか心配だったとかでしょうか?」
「こら、クロエ。お前は何を言っているのだ。陛下、申し訳ございません」
すかさず頭を下げるミレィシャル伯爵。
「伯爵、気にしなくてもよい。クロエ嬢は前世とかいう記憶があると言っていたね。そこでは君はヒロインで、ブラインと恋に落ち、2人は結婚すると聞いた」
「はい、そうですわ。私達は愛し合っているのです。オニキス様もブライン様と婚約破棄をしたいとの事でしたので、利害関係が一致しました。その為、2人で協力して作戦を立てて来たのです」
自信満々でそう言ったクロエ様に対し、伯爵は真っ青な顔をしている。
「そうか。でも残念だが、ブラインとオニキス嬢は、婚約破棄をする事は今のところない。それからオニキス嬢、盗撮機を付けさせていたのは、決して君が悪事を働くとかそういう事ではない。その…なんて言うか、君を守る為でもあるんだ。それに、ずっと監視していたわけではない。何か動きがあったときのみ、監視していただけだ。それから、着替え等は映らない様に配慮してあるから、その点は安心して欲しい。ただ…プライベートを監視されていたとなると、嫌な思いをしただろう。その点は謝罪させてくれ。申し訳なかった」
陛下が私に頭を下げて下さった。そうか、着替えなどは見られていなかったのね。
「陛下、確かに驚きましたが、私は次期王妃になる身ですので、そういった物を付けられていても、致し方ない事かと。それに着替えなどは配慮して頂いていた様ですし」
王妃教育の時、先生が言っていたわ。たとえ自分の部屋であっても、誰かに見られていると思って生活しなさいと。その言葉をすっかり忘れていたのは私なのだ。
「オニキス嬢、君って子は…ありがとう。それで本題なのだが、先ほどクロエ嬢にも話した通り、君とブラインの婚約を破棄するつもりはない。今回の件で、君がブラインと婚約破棄したがっている事も理解した。だが…やはり王妃には君しかいないと、我々は考えているのだよ」
優しい眼差しで、私を見つめる陛下。
「あの…私は…」
私が意見をしようとした時だった。
「どうしてですか?オニキス様はブライン様との婚約破棄を望んでいる。そして、ブライン様と私は愛し合っているのですよ。確かに一度結んだ婚約は、そう簡単に破棄する事は難しいという点も理解しております。ですが、不可能な事ではないと思うのです」
「いい加減にしないか!クロエ。陛下、メッション公爵、本当に今回の件、申し訳ございませんでした。娘が犯した罪は親でもある私の責任でもあります。どうか娘と共に、私も罰してください」
「ちょっとお父様、どうして私が罰を受けないといけないの?」
「クロエは黙っていなさい!お前は王太子殿下の婚約者、オニキス様に数々の無礼を働いただけでなく、得体のしれない薬まで飲ませようとしたんだぞ。極刑も免れないかもしれない。自分の立場を分かっているのか?」
「そんな…私が極刑だなんて…私はヒロインなのよ。ブライン様、助けて下さい。私達は誰にも引き裂けない絆で繋がっているのです。私達は心の底から愛し合っているのですから」
ただ俯き、今の今まで言葉を発する事のなかったブライン様の方に向かって、フラフラと歩いて行くクロエ様。そんなクロエ様に気が付いたブライン様が、ゆっくり顔をあげ、クロエ様を見つめている。
これはもしかすると、ブライン様がクロエ様を庇い、私たちはやっぱり婚約破棄という流れになるのかしら?そんな期待が、私の心を支配する。
そして、ゆっくりと立ち上がったブライン様。そんなブライン様の前に、クロエ様が立っている。
これからヒロインとヒーローの愛の囁き合いが始まるのね。
陛下が手にしていたのは、私がクロエ様からもらった薬だ。
「どうしてそれを陛下が持っていらっしゃるのですか?その薬は、私の部屋に隠しておいたのに…」
「昨日の夜、公爵に頼んでメイドに回収させたんだよ。君が飲んだ薬は、薬ではなくただのお菓子だ」
何ですって!だから朝、体が動いたのね。そんな…それじゃあ、最初からバレていたの?でも、なぜバレたのかしら?状況が分からず、周りとキョロキョロとしてしまう。
「一体なぜバレてしまったのだろう、とでも言いたげだね。君には盗撮機が付けられていたんだよ。だから、君の行動は筒抜けだ。君が悪役令嬢?とかいう訳の分からんものだという事や、君とクロエ嬢のやりとりもしっかり見ていた」
はぁ~と、ため息を付く陛下。王妃様も苦笑いしている。
私に盗撮機が付けられていたなんて。それじゃあ、私の会話は皆に筒抜けだったという事?そんな…恥ずかしすぎるわ。もしかして着替えも!真っ赤な顔をして俯く私。
「陛下、それでは私たちをずっと監視していたのですか?もしかして、私がオニキス様に虐められていないか心配だったとかでしょうか?」
「こら、クロエ。お前は何を言っているのだ。陛下、申し訳ございません」
すかさず頭を下げるミレィシャル伯爵。
「伯爵、気にしなくてもよい。クロエ嬢は前世とかいう記憶があると言っていたね。そこでは君はヒロインで、ブラインと恋に落ち、2人は結婚すると聞いた」
「はい、そうですわ。私達は愛し合っているのです。オニキス様もブライン様と婚約破棄をしたいとの事でしたので、利害関係が一致しました。その為、2人で協力して作戦を立てて来たのです」
自信満々でそう言ったクロエ様に対し、伯爵は真っ青な顔をしている。
「そうか。でも残念だが、ブラインとオニキス嬢は、婚約破棄をする事は今のところない。それからオニキス嬢、盗撮機を付けさせていたのは、決して君が悪事を働くとかそういう事ではない。その…なんて言うか、君を守る為でもあるんだ。それに、ずっと監視していたわけではない。何か動きがあったときのみ、監視していただけだ。それから、着替え等は映らない様に配慮してあるから、その点は安心して欲しい。ただ…プライベートを監視されていたとなると、嫌な思いをしただろう。その点は謝罪させてくれ。申し訳なかった」
陛下が私に頭を下げて下さった。そうか、着替えなどは見られていなかったのね。
「陛下、確かに驚きましたが、私は次期王妃になる身ですので、そういった物を付けられていても、致し方ない事かと。それに着替えなどは配慮して頂いていた様ですし」
王妃教育の時、先生が言っていたわ。たとえ自分の部屋であっても、誰かに見られていると思って生活しなさいと。その言葉をすっかり忘れていたのは私なのだ。
「オニキス嬢、君って子は…ありがとう。それで本題なのだが、先ほどクロエ嬢にも話した通り、君とブラインの婚約を破棄するつもりはない。今回の件で、君がブラインと婚約破棄したがっている事も理解した。だが…やはり王妃には君しかいないと、我々は考えているのだよ」
優しい眼差しで、私を見つめる陛下。
「あの…私は…」
私が意見をしようとした時だった。
「どうしてですか?オニキス様はブライン様との婚約破棄を望んでいる。そして、ブライン様と私は愛し合っているのですよ。確かに一度結んだ婚約は、そう簡単に破棄する事は難しいという点も理解しております。ですが、不可能な事ではないと思うのです」
「いい加減にしないか!クロエ。陛下、メッション公爵、本当に今回の件、申し訳ございませんでした。娘が犯した罪は親でもある私の責任でもあります。どうか娘と共に、私も罰してください」
「ちょっとお父様、どうして私が罰を受けないといけないの?」
「クロエは黙っていなさい!お前は王太子殿下の婚約者、オニキス様に数々の無礼を働いただけでなく、得体のしれない薬まで飲ませようとしたんだぞ。極刑も免れないかもしれない。自分の立場を分かっているのか?」
「そんな…私が極刑だなんて…私はヒロインなのよ。ブライン様、助けて下さい。私達は誰にも引き裂けない絆で繋がっているのです。私達は心の底から愛し合っているのですから」
ただ俯き、今の今まで言葉を発する事のなかったブライン様の方に向かって、フラフラと歩いて行くクロエ様。そんなクロエ様に気が付いたブライン様が、ゆっくり顔をあげ、クロエ様を見つめている。
これはもしかすると、ブライン様がクロエ様を庇い、私たちはやっぱり婚約破棄という流れになるのかしら?そんな期待が、私の心を支配する。
そして、ゆっくりと立ち上がったブライン様。そんなブライン様の前に、クロエ様が立っている。
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