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第42話:早速訓練開始です
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「それじゃあ、早速訓練を開始しよう。ブライン、オニキス嬢と一緒に、自室へ向かいなさい」
「はい、それじゃあ、オニキス。行こうか?」
「はい」
部屋から出ていくブライン様に付いて行く。さすがにお父様の前で鼻血を出すわけにはいかないものね。お互い目を合わさない様に、触れない様にブライン様の部屋に向かった。
「さあ、オニキス。入ってくれ」
ブライン様に誘導され、部屋に入る。相変わらず私の似顔絵があちらこちらに貼られている。さすがに落ち着かない。
「ブライン様…この部屋は何とかなりませんか?私が沢山いて、落ち着かないのですが…」
「僕はそれだけオニキスを愛しているという事なんだ。申し訳ないが、我慢して欲しい…」
少し恥ずかしそうにそう言ったブライン様。愛しているか…そう言われたら、さすがに何も言えない。
気を取り直して、早速訓練を始めようと思った時だった。
「オニキス様、これをお羽織りください」
メイドが、全身が隠れる羽織物を羽織らせてくれた。
「これは?」
「殿下の返り血が、オニキス様のドレスに付いたら大変ですので…」
なるほど。返り血か…なんだか今から、ブライン様に酷い事をする様で気が引けるわ。でも、私たちが結婚するためだもの。頑張らないと!
「それではブライン様。始めましょうか?まずは私がブライン様の手を握りますね。どうか平常心を意識してください」
「分かった。よろしく頼む」
向かい合わせに座り、ゆっくりブライン様の手を握った。
「オニキスの温かくて柔らかい手が、僕の手を包んでいる…」
そう呟くと、鼻血が噴き出たのだ。
「キャァァ、ブライン様、しっかりしてください!」
急いで手を放そうとしたのだが、なぜか放してくれない。
「すまない、オニキス。でも、大丈夫だ。どうかこのまま、手を繋いだままで頼む。次は、君の可愛い顔を見せてくれ」
「いいえ、さすがに一旦中止しましょう。出血が…」
「大丈夫だ…後半年しかない。少しでも出来る事をしたいんだ。だから…頼む…」
ブライン様からそう言われては、中止する訳にはいかない。
「分かりましたわ。でも、無理はなしで下さいね」
そう言ってブライン様を見つめほほ笑むと、さらに鼻血が噴出し、そのまま意識を飛ばしてしまったのだ。すぐにお医者様が、注射をする。
「ブライン様、しっかりしてください!」
心配で声を掛ける。
「オニキス様、大丈夫でございます。それにしても、殿下の顔…本当に情けない…」
従者のヴァン様が、頭を抱えながら嘆いている。ふとブライン様の顔を見ると、鼻血を出しながら、それはそれは幸せそうな顔をしているではないか。どうやら彼は、幸せな様だ。
「オニキス様、せっかくなので、殿下に膝枕をして頂いてもよろしいですか?」
「でも、そんな事をしたら、またブライン様の鼻血が…」
「大丈夫です。多少出血するでしょうが、何ら問題はありません。陛下からも、死なない程度なら何をしてもいいと言われておりますし。それに時間もありませんから」
そう言ってほほ笑むヴァン様。それじゃあせっかくなので、ブライン様の頭を私の膝に乗せた。そして、濡れたタオルでブライン様の顔も拭く。
本当に幸せそうな顔をしているわ。こんな顔をされたら、何が何でも私の事を克服してほしいと思ってしまう。
ふとブライン様の頭を撫でる。綺麗な金色の髪、サラサラね。まつ毛も長いし、肌もツルツル。本当にお美しいわ。
意識がない事をいい事に、せっかくなのでブライン様の頬を撫でたり、おでこを撫でたりした。すると、ゆっくりと瞼が持ち上がり、美しいグリーンの瞳と目があった。
「ブライン様、目が覚められましたか?よかったです。かなり出血されておりましたので、どうかこのままで」
にっこりとブライン様にほほ笑む。
「オニキスが…こんなに近くに。それに頭に柔らかい感覚が…」
その瞬間、再びブゥゥゥゥっと大量の鼻血を吹き出し、意識を失ったブライン様。
「大丈夫ですか?しっかりしてくださいませ。ブライン様!」
すぐにお医者様が応急処置をした。
「さすがにこれ以上出血されると危険です。どうかここまでになさってください」
ここに来てドクターストップがかかってしまった。
「さすがに膝枕はまだ早かったですか…申し訳ございません、オニキス様。せっかく来ていただいたのに、ものの数分で意識を失うなんて…」
「仕方がありませんわ。それよりも、ブライン様は大丈夫でしょうか?このまま意識が戻らなかったらどうしましょう」
「それは大丈夫です。オニキス様、あなた様もかなり返り血を浴びておられます。どうかお着替えを」
「私は大丈夫よ。この羽織物を脱げば、ほら、汚れていないわ。でも、この羽織物、真っ赤ね…ブライン様、こんな日々が続いたら体が持たないのではないでしょうか?いっその事、婚約破棄を…」
「オニキス様、殿下が気持ち悪くて逃げ出したい気持ちは分かります。でも、どうか婚約破棄だけは考えないであげて下さい。殿下にとって、あなた様は全てなのです。あなた様がいなければきっと殿下は、生きていけない程に…」
ヴァン様ったら、ブライン様の事を気持ち悪いだなんて…それでもきっと、ヴァン様は誰よりもブライン様の事を気に掛けているのだろう。
「分かりましたわ。それでは私は帰りますね。私がいると、またブライン様は鼻血が出てしまうでしょうから…それからこの子、私が大切にしているぬいぐるみ、アマリリスです。ブライン様が寂しくない様に、この子を置いて行きますわ」
大切なぬいぐるみ、アマリリスをブライン様の傍に置いた。
「ブライン様、明日また来ますね。どうかアマリリスを大切にしてください」
そう伝え、部屋から出たのであった。
「はい、それじゃあ、オニキス。行こうか?」
「はい」
部屋から出ていくブライン様に付いて行く。さすがにお父様の前で鼻血を出すわけにはいかないものね。お互い目を合わさない様に、触れない様にブライン様の部屋に向かった。
「さあ、オニキス。入ってくれ」
ブライン様に誘導され、部屋に入る。相変わらず私の似顔絵があちらこちらに貼られている。さすがに落ち着かない。
「ブライン様…この部屋は何とかなりませんか?私が沢山いて、落ち着かないのですが…」
「僕はそれだけオニキスを愛しているという事なんだ。申し訳ないが、我慢して欲しい…」
少し恥ずかしそうにそう言ったブライン様。愛しているか…そう言われたら、さすがに何も言えない。
気を取り直して、早速訓練を始めようと思った時だった。
「オニキス様、これをお羽織りください」
メイドが、全身が隠れる羽織物を羽織らせてくれた。
「これは?」
「殿下の返り血が、オニキス様のドレスに付いたら大変ですので…」
なるほど。返り血か…なんだか今から、ブライン様に酷い事をする様で気が引けるわ。でも、私たちが結婚するためだもの。頑張らないと!
「それではブライン様。始めましょうか?まずは私がブライン様の手を握りますね。どうか平常心を意識してください」
「分かった。よろしく頼む」
向かい合わせに座り、ゆっくりブライン様の手を握った。
「オニキスの温かくて柔らかい手が、僕の手を包んでいる…」
そう呟くと、鼻血が噴き出たのだ。
「キャァァ、ブライン様、しっかりしてください!」
急いで手を放そうとしたのだが、なぜか放してくれない。
「すまない、オニキス。でも、大丈夫だ。どうかこのまま、手を繋いだままで頼む。次は、君の可愛い顔を見せてくれ」
「いいえ、さすがに一旦中止しましょう。出血が…」
「大丈夫だ…後半年しかない。少しでも出来る事をしたいんだ。だから…頼む…」
ブライン様からそう言われては、中止する訳にはいかない。
「分かりましたわ。でも、無理はなしで下さいね」
そう言ってブライン様を見つめほほ笑むと、さらに鼻血が噴出し、そのまま意識を飛ばしてしまったのだ。すぐにお医者様が、注射をする。
「ブライン様、しっかりしてください!」
心配で声を掛ける。
「オニキス様、大丈夫でございます。それにしても、殿下の顔…本当に情けない…」
従者のヴァン様が、頭を抱えながら嘆いている。ふとブライン様の顔を見ると、鼻血を出しながら、それはそれは幸せそうな顔をしているではないか。どうやら彼は、幸せな様だ。
「オニキス様、せっかくなので、殿下に膝枕をして頂いてもよろしいですか?」
「でも、そんな事をしたら、またブライン様の鼻血が…」
「大丈夫です。多少出血するでしょうが、何ら問題はありません。陛下からも、死なない程度なら何をしてもいいと言われておりますし。それに時間もありませんから」
そう言ってほほ笑むヴァン様。それじゃあせっかくなので、ブライン様の頭を私の膝に乗せた。そして、濡れたタオルでブライン様の顔も拭く。
本当に幸せそうな顔をしているわ。こんな顔をされたら、何が何でも私の事を克服してほしいと思ってしまう。
ふとブライン様の頭を撫でる。綺麗な金色の髪、サラサラね。まつ毛も長いし、肌もツルツル。本当にお美しいわ。
意識がない事をいい事に、せっかくなのでブライン様の頬を撫でたり、おでこを撫でたりした。すると、ゆっくりと瞼が持ち上がり、美しいグリーンの瞳と目があった。
「ブライン様、目が覚められましたか?よかったです。かなり出血されておりましたので、どうかこのままで」
にっこりとブライン様にほほ笑む。
「オニキスが…こんなに近くに。それに頭に柔らかい感覚が…」
その瞬間、再びブゥゥゥゥっと大量の鼻血を吹き出し、意識を失ったブライン様。
「大丈夫ですか?しっかりしてくださいませ。ブライン様!」
すぐにお医者様が応急処置をした。
「さすがにこれ以上出血されると危険です。どうかここまでになさってください」
ここに来てドクターストップがかかってしまった。
「さすがに膝枕はまだ早かったですか…申し訳ございません、オニキス様。せっかく来ていただいたのに、ものの数分で意識を失うなんて…」
「仕方がありませんわ。それよりも、ブライン様は大丈夫でしょうか?このまま意識が戻らなかったらどうしましょう」
「それは大丈夫です。オニキス様、あなた様もかなり返り血を浴びておられます。どうかお着替えを」
「私は大丈夫よ。この羽織物を脱げば、ほら、汚れていないわ。でも、この羽織物、真っ赤ね…ブライン様、こんな日々が続いたら体が持たないのではないでしょうか?いっその事、婚約破棄を…」
「オニキス様、殿下が気持ち悪くて逃げ出したい気持ちは分かります。でも、どうか婚約破棄だけは考えないであげて下さい。殿下にとって、あなた様は全てなのです。あなた様がいなければきっと殿下は、生きていけない程に…」
ヴァン様ったら、ブライン様の事を気持ち悪いだなんて…それでもきっと、ヴァン様は誰よりもブライン様の事を気に掛けているのだろう。
「分かりましたわ。それでは私は帰りますね。私がいると、またブライン様は鼻血が出てしまうでしょうから…それからこの子、私が大切にしているぬいぐるみ、アマリリスです。ブライン様が寂しくない様に、この子を置いて行きますわ」
大切なぬいぐるみ、アマリリスをブライン様の傍に置いた。
「ブライン様、明日また来ますね。どうかアマリリスを大切にしてください」
そう伝え、部屋から出たのであった。
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