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番外編
子犬が可愛くてたまりません
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「くすぐったいわ、ヴァイス。本当にあなたは可愛いわね」
先日新しく王家に家族として迎えられた子犬のヴァイス。人懐っこくて本当に可愛い。今日も小さな尻尾をブンブン振って、私の顔を舐めている。
「おい、ヴァイス、僕の可愛いオニキスを舐めるな!本当に図々しい犬だな」
不機嫌そうなブライン様が、ヴァイスに向かって文句を言っている。そんなブライン様を無視し、頬を舐め続けるヴァイス。
「おい、聞いているのか?本当にこの犬は」
私からヴァイスを奪い取り、ブライン様がヴァイスに文句を言っている。ただ…ヴァイスは尻尾を振って、ブライン様の頬をペロペロ舐めている。
「何だこいつは!くっ…お前、可愛いな。それにフワフワしていて、触り心地もいいし…だからと言って、オニキスに気安く触る事は許さないからな。いいな、分かったな」
「キャン」
ブライン様の言葉に答える様に、ヴァイスが返事をした。
「ヴァイスは本当にいい子ね」
ヴァイスの頭を撫でると、私の手をペロペロと舐めてくれる。本当に可愛いわ。
「おい、ヴァイス。言ったそばからすぐにオニキスを舐めるな。本当にこいつは…」
文句を言いながらも、なんだかんだ言ってヴァイスを可愛がっているブライン様。しょっちゅうヴァイスの様子を見に来るのだ。メイドたちの話では、私がいない時でも来ているとの事なので、よほどヴァイスの事が好きなのだろう。
「殿下、そろそろ公務にお戻りください」
「分かった。おいヴァイス、あまりオニキスに馴れ馴れしくするなよ。いいな。それじゃあオニキス、行ってくるね」
ヴァイスを私に渡すと、口づけをして足早に去っていくブライン様。
「王太子妃様、そろそろヴァイス様の躾の時間でございます。参りましょう」
「ええ、分かったわ」
今日は初めてヴァイスの躾を行う日。まだ小さなヴァイス、こんなに早く躾をしなくても…そう思ったが、小さい時からしっかり躾を行う事が大切との事。
ヴァイスを抱きかかえ、マリンと一緒にトレーナーの元へと向かう。
「王太子妃様、お初にお目にかかります。トレーナーのグリムと申します。どうぞよろしくお願いいたします」
お義父様とお義母様と一緒にいたのは、茶色の髪をした若い男性だ。
お義母様はともかく、お義父様もいらっしゃるなんて…公務の方は大丈夫なのかしら?おっといけない、私も挨拶をしないと。
「こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。さあ、ヴァイス、今からあなたは躾のトレーニングを行うのよ。頑張りましょうね」
ヴァイスに声を掛けると、嬉しそうに尻尾を振っている。
「それじゃあ始めましょうか。それではヴァイス様、こちらへ」
グリムをヴァイスに預けようとした時だった。
「オニキスにさわるなぁぁ!!」
物凄いスピードで、ブライン様がやって来たのだ。
「おい、君!僕の可愛いオニキスに触れるなんて、どういう了見だ!オニキス、こんな若い男と一緒にいるなんて。まさかこの男と、駆け落ちをするつもりなのかい?そんな事は許さないよ!」
かなり興奮気味のブライン様が、訳の分からない事を言って怒っている。
「ブライン様、落ち着いて下さい。この方はヴァイスのトレーナーの方ですわ。今から躾を行う為に、ヴァイスを渡そうとしただけです」
「そうよ、ブライン。本当にあなたは何を言っているの?」
「そうだぞ、お前はもう少し冷静に物事を判断しろ!本当にオニキスの事になると、冷静さを失うのだから」
お義父様とお義母様が私を庇ってくれる。でも…
「うるさい!だから僕は犬を飼う事には反対だったんだ。こんな若い男と一緒に過ごすなんて許さない。ヴァイスは父上と母上に任せて、君は僕と一緒に来るんだ!君の事が気になって、公務に集中できない」
さらに鼻息荒く迫ってくるブライン様。後ろには従者のヴァンが、申し訳なさそうに私を見ている。
「分かりましたわ。では、お義父様、お義母様、ヴァイスをお願いいたします」
「…ええ、分かったわ…オニキスちゃん、ブラインが本当にごめんなさいね…」
お義母様が苦笑いしながら謝ってくれた。
「さあ、オニキス、行こうか」
その後ブライン様に連れられ、執務室でブライン様の仕事を見守る事になった。それにしても、どうしてこんなに嫉妬深いのかしら…私もヴァイスのトレーニング姿、見たかったわ。
そして夕方。
「キャンキャン」
尻尾を振って飛んでくるヴァイスをすかさず抱きしめる。
「ヴァイス、あなた、今日のトレーニングは大丈夫だった?」
「ヴァイスはとてもいい子にトレーナーの言う事を聞いていたわよ。本当に賢い子ね」
そうお義母様が教えてくれた。
「そう、ヴァイスは頑張ってトレーニングを受けたのね。偉いわ」
ヴァイスをギュッと抱きしめると、頬を舐めてくれる。なんて可愛いのかしら?
「おい、ヴァイス。オニキスの顔を舐めるな」
隣でブライン様が怒っていたが、気にしないふりをした。
翌日、ブライン様に必死に頼み込み、ブライン様立ち合いの元、なんとかヴァイスのトレーニング風景を見る事が出来たのだった。
先日新しく王家に家族として迎えられた子犬のヴァイス。人懐っこくて本当に可愛い。今日も小さな尻尾をブンブン振って、私の顔を舐めている。
「おい、ヴァイス、僕の可愛いオニキスを舐めるな!本当に図々しい犬だな」
不機嫌そうなブライン様が、ヴァイスに向かって文句を言っている。そんなブライン様を無視し、頬を舐め続けるヴァイス。
「おい、聞いているのか?本当にこの犬は」
私からヴァイスを奪い取り、ブライン様がヴァイスに文句を言っている。ただ…ヴァイスは尻尾を振って、ブライン様の頬をペロペロ舐めている。
「何だこいつは!くっ…お前、可愛いな。それにフワフワしていて、触り心地もいいし…だからと言って、オニキスに気安く触る事は許さないからな。いいな、分かったな」
「キャン」
ブライン様の言葉に答える様に、ヴァイスが返事をした。
「ヴァイスは本当にいい子ね」
ヴァイスの頭を撫でると、私の手をペロペロと舐めてくれる。本当に可愛いわ。
「おい、ヴァイス。言ったそばからすぐにオニキスを舐めるな。本当にこいつは…」
文句を言いながらも、なんだかんだ言ってヴァイスを可愛がっているブライン様。しょっちゅうヴァイスの様子を見に来るのだ。メイドたちの話では、私がいない時でも来ているとの事なので、よほどヴァイスの事が好きなのだろう。
「殿下、そろそろ公務にお戻りください」
「分かった。おいヴァイス、あまりオニキスに馴れ馴れしくするなよ。いいな。それじゃあオニキス、行ってくるね」
ヴァイスを私に渡すと、口づけをして足早に去っていくブライン様。
「王太子妃様、そろそろヴァイス様の躾の時間でございます。参りましょう」
「ええ、分かったわ」
今日は初めてヴァイスの躾を行う日。まだ小さなヴァイス、こんなに早く躾をしなくても…そう思ったが、小さい時からしっかり躾を行う事が大切との事。
ヴァイスを抱きかかえ、マリンと一緒にトレーナーの元へと向かう。
「王太子妃様、お初にお目にかかります。トレーナーのグリムと申します。どうぞよろしくお願いいたします」
お義父様とお義母様と一緒にいたのは、茶色の髪をした若い男性だ。
お義母様はともかく、お義父様もいらっしゃるなんて…公務の方は大丈夫なのかしら?おっといけない、私も挨拶をしないと。
「こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。さあ、ヴァイス、今からあなたは躾のトレーニングを行うのよ。頑張りましょうね」
ヴァイスに声を掛けると、嬉しそうに尻尾を振っている。
「それじゃあ始めましょうか。それではヴァイス様、こちらへ」
グリムをヴァイスに預けようとした時だった。
「オニキスにさわるなぁぁ!!」
物凄いスピードで、ブライン様がやって来たのだ。
「おい、君!僕の可愛いオニキスに触れるなんて、どういう了見だ!オニキス、こんな若い男と一緒にいるなんて。まさかこの男と、駆け落ちをするつもりなのかい?そんな事は許さないよ!」
かなり興奮気味のブライン様が、訳の分からない事を言って怒っている。
「ブライン様、落ち着いて下さい。この方はヴァイスのトレーナーの方ですわ。今から躾を行う為に、ヴァイスを渡そうとしただけです」
「そうよ、ブライン。本当にあなたは何を言っているの?」
「そうだぞ、お前はもう少し冷静に物事を判断しろ!本当にオニキスの事になると、冷静さを失うのだから」
お義父様とお義母様が私を庇ってくれる。でも…
「うるさい!だから僕は犬を飼う事には反対だったんだ。こんな若い男と一緒に過ごすなんて許さない。ヴァイスは父上と母上に任せて、君は僕と一緒に来るんだ!君の事が気になって、公務に集中できない」
さらに鼻息荒く迫ってくるブライン様。後ろには従者のヴァンが、申し訳なさそうに私を見ている。
「分かりましたわ。では、お義父様、お義母様、ヴァイスをお願いいたします」
「…ええ、分かったわ…オニキスちゃん、ブラインが本当にごめんなさいね…」
お義母様が苦笑いしながら謝ってくれた。
「さあ、オニキス、行こうか」
その後ブライン様に連れられ、執務室でブライン様の仕事を見守る事になった。それにしても、どうしてこんなに嫉妬深いのかしら…私もヴァイスのトレーニング姿、見たかったわ。
そして夕方。
「キャンキャン」
尻尾を振って飛んでくるヴァイスをすかさず抱きしめる。
「ヴァイス、あなた、今日のトレーニングは大丈夫だった?」
「ヴァイスはとてもいい子にトレーナーの言う事を聞いていたわよ。本当に賢い子ね」
そうお義母様が教えてくれた。
「そう、ヴァイスは頑張ってトレーニングを受けたのね。偉いわ」
ヴァイスをギュッと抱きしめると、頬を舐めてくれる。なんて可愛いのかしら?
「おい、ヴァイス。オニキスの顔を舐めるな」
隣でブライン様が怒っていたが、気にしないふりをした。
翌日、ブライン様に必死に頼み込み、ブライン様立ち合いの元、なんとかヴァイスのトレーニング風景を見る事が出来たのだった。
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