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第92話:突き止めた真実【後編】
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「ソフィーナの気持ちは分かった。それでソフィーナは、これからどうするつもりだい?」
「私はアラン殿下に騙されたふりをします。そうすれば、アラン殿下もアイリ殿下も、油断するでしょう。その隙に、お父様はアラン殿下とアイリ殿下の悪事を、調べてくださいませんか?もしかしたら、他にも何かしているかもしれませんので」
「分かった。ただ今回の件は、ソリティオやファラオ殿下には、内密で進めた方がよさそうだな」
「どうしてですか?2人にもすぐに事情を話して、協力を…」
「ソフィーナ、アラン殿下もアリア殿下も、非常に優秀だと聞いている。やるなら徹敵的にやった方がいい。万が一ファラオ殿下がこの状況を知って、アラン殿下に抗議でもしようものなら、こちらの計画が水の泡だ。ソリティオもソフィーナの件になると、熱くなる節があるからな。
とにかく今回の件は、私に任せてくれ。ソフィーナは今日の様に、誰にも会わずに部屋に閉じこもっていてくれるかい?」
「ですが…」
「ソフィーナ、これは私の命令だ。君だって、アラン殿下とアリア殿下の事が許せないのだろう?」
ファラオ様に内緒で話を進めるだなんて…でも、お父様の言う事も一理ある。
「分かりました、お父様の言う通りにしますわ…この話しは、私とお父様だけの秘密ですね」
「ああ、そうだ。私とソフィーナだけの秘密だ。ただ、状況に応じて陛下や他の貴族に協力をあおるかもしれないが、それはいいな?」
「はい、お父様にお任せします。1つお伺いしたいのですが、馬車事故の件もあの2人が関わっているのではありませんか?」
「どうしてそれを!まさかソリティオから聞いたのかい?」
「いいえ、誰からも聞いておりません。ただ、私をファラオ様から引き離すためには、私が怪我をした方が、都合がいいのではないかと考えたのです」
「ソフィーナはどこまで勘がいい子なんだ…ソフィーナの考えている通り、どうやらアラン殿下とアイリ殿下が事故を仕向けた様だ。その点はある程度の証拠がそろっている。とはいえ、君たちがこの2ヶ月、どれほど大変な思いをして、アラバシア王国と交渉をして来たかを考えると、中々言い出せなくてね。
特にソフィーナは、かなり頑張ってくれていただろう。だから私もソリティオもファラオ殿下も、ソフィーナの頑張りを無にしたくなくてね…」
「そんな、私の為に彼らの悪事をみすごそうとしているのでしたら、それは違いますわ。私もお兄様も、大けがを負ったのですよ。その点を見ても、許せる訳がないじゃないですか!お父様、彼らの悪事を徹底的に洗い出し、正式にアラバシア王国に抗議をしましょう。
慰謝料も沢山いただいて、さらにこちらに有利な条件で貿易をおこなう様、交渉すればいいのです。アラバシア王国が行っている様に」
そう、アラバシア王国は、アイリ殿下の美貌を使い、王族を誘ったところで襲われたと嘘を付き、自分たちに有利になる貿易を進めてきたのだ。体裁を気にする王族は、アラバシア王国の条件を素直に飲んでいたとの事。
この話しは、ルドルフ様がご友人から聞いた話だそうなので、間違いないだろう。
本当に、どこまで腐っているのかしら!
「あいつら、そんな事をしていたのだな…わかった、それじゃあ、徹底的に調べ上げよう。ソフィーナ、辛いだろうがしばらく引きこもっていてくれるかい?」
「ええ、承知いたしました」
その後私は引きこもりながらも、お父様から頂いた情報をまとめた。どうやら私がアラバシア王国に旅立たせた後は、傷ついたファラオ様に寄り添うという形で、アイリ殿下が再び我が国に入国する予定だったらしい。
そして私はアラン殿下と、そしてファラオ様はアイリ殿下と結婚。2か国はさらなる絆を手に入れ、めでたしめでたしというのが、彼らのシナリオだった様だ。
あの2人、どうしても私とファラオ様を手に入れたかったらしい。その為には、手段を択ばない恐ろしい人たちだったのだ。
ただ、お父様が調べた結果、上記の情報以外手に入らなかったらしい。それでも公爵家の馬車に細工をし、公爵令息と令嬢にけがを負わせた事。
そして王太子でもあるファラオ様の写真を卑猥な写真に加工した事、その写真を私に見せ、さらにアイリ殿下とファラオ様が愛し合っているという嘘の情報を流した事。
これらの情報をすべてまとめ、報告書と証拠を詰めた大きなカバンと一緒に、港にやって来たのだ。
「私はアラン殿下に騙されたふりをします。そうすれば、アラン殿下もアイリ殿下も、油断するでしょう。その隙に、お父様はアラン殿下とアイリ殿下の悪事を、調べてくださいませんか?もしかしたら、他にも何かしているかもしれませんので」
「分かった。ただ今回の件は、ソリティオやファラオ殿下には、内密で進めた方がよさそうだな」
「どうしてですか?2人にもすぐに事情を話して、協力を…」
「ソフィーナ、アラン殿下もアリア殿下も、非常に優秀だと聞いている。やるなら徹敵的にやった方がいい。万が一ファラオ殿下がこの状況を知って、アラン殿下に抗議でもしようものなら、こちらの計画が水の泡だ。ソリティオもソフィーナの件になると、熱くなる節があるからな。
とにかく今回の件は、私に任せてくれ。ソフィーナは今日の様に、誰にも会わずに部屋に閉じこもっていてくれるかい?」
「ですが…」
「ソフィーナ、これは私の命令だ。君だって、アラン殿下とアリア殿下の事が許せないのだろう?」
ファラオ様に内緒で話を進めるだなんて…でも、お父様の言う事も一理ある。
「分かりました、お父様の言う通りにしますわ…この話しは、私とお父様だけの秘密ですね」
「ああ、そうだ。私とソフィーナだけの秘密だ。ただ、状況に応じて陛下や他の貴族に協力をあおるかもしれないが、それはいいな?」
「はい、お父様にお任せします。1つお伺いしたいのですが、馬車事故の件もあの2人が関わっているのではありませんか?」
「どうしてそれを!まさかソリティオから聞いたのかい?」
「いいえ、誰からも聞いておりません。ただ、私をファラオ様から引き離すためには、私が怪我をした方が、都合がいいのではないかと考えたのです」
「ソフィーナはどこまで勘がいい子なんだ…ソフィーナの考えている通り、どうやらアラン殿下とアイリ殿下が事故を仕向けた様だ。その点はある程度の証拠がそろっている。とはいえ、君たちがこの2ヶ月、どれほど大変な思いをして、アラバシア王国と交渉をして来たかを考えると、中々言い出せなくてね。
特にソフィーナは、かなり頑張ってくれていただろう。だから私もソリティオもファラオ殿下も、ソフィーナの頑張りを無にしたくなくてね…」
「そんな、私の為に彼らの悪事をみすごそうとしているのでしたら、それは違いますわ。私もお兄様も、大けがを負ったのですよ。その点を見ても、許せる訳がないじゃないですか!お父様、彼らの悪事を徹底的に洗い出し、正式にアラバシア王国に抗議をしましょう。
慰謝料も沢山いただいて、さらにこちらに有利な条件で貿易をおこなう様、交渉すればいいのです。アラバシア王国が行っている様に」
そう、アラバシア王国は、アイリ殿下の美貌を使い、王族を誘ったところで襲われたと嘘を付き、自分たちに有利になる貿易を進めてきたのだ。体裁を気にする王族は、アラバシア王国の条件を素直に飲んでいたとの事。
この話しは、ルドルフ様がご友人から聞いた話だそうなので、間違いないだろう。
本当に、どこまで腐っているのかしら!
「あいつら、そんな事をしていたのだな…わかった、それじゃあ、徹底的に調べ上げよう。ソフィーナ、辛いだろうがしばらく引きこもっていてくれるかい?」
「ええ、承知いたしました」
その後私は引きこもりながらも、お父様から頂いた情報をまとめた。どうやら私がアラバシア王国に旅立たせた後は、傷ついたファラオ様に寄り添うという形で、アイリ殿下が再び我が国に入国する予定だったらしい。
そして私はアラン殿下と、そしてファラオ様はアイリ殿下と結婚。2か国はさらなる絆を手に入れ、めでたしめでたしというのが、彼らのシナリオだった様だ。
あの2人、どうしても私とファラオ様を手に入れたかったらしい。その為には、手段を択ばない恐ろしい人たちだったのだ。
ただ、お父様が調べた結果、上記の情報以外手に入らなかったらしい。それでも公爵家の馬車に細工をし、公爵令息と令嬢にけがを負わせた事。
そして王太子でもあるファラオ様の写真を卑猥な写真に加工した事、その写真を私に見せ、さらにアイリ殿下とファラオ様が愛し合っているという嘘の情報を流した事。
これらの情報をすべてまとめ、報告書と証拠を詰めた大きなカバンと一緒に、港にやって来たのだ。
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