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第8話 食事2
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「アキヤさん……?」
「苦しい……」
「え!? 大丈夫ですか?」
心配したけど、顔を上げたアキヤさんは苦しそうながら照れと言うか、なんというか、見ていてむずがゆくなる表情をしていた。
「……ミチくんがかわいすぎて、苦しい」
「……え?」
「俺の運命の相手が、番になることをオッケーしてくれたのが、嬉しすぎて……ミチくんのこと、好きすぎて……」
「……!」
多分これ、他人のカップル……モニくんの前でキョウイチさんがなっているときとかは「大げさだなぁ」とか「オーバーリアクションなんかしてバカップルだなぁ」と思ってしまうけど……。
目の前の、自分の運命の相手にされると……!
「そ、そ、そんな反応されると……俺も照れちゃうじゃないですかぁ……」
「ごめん。でも、これはアルファとして仕方ないんだって……」
俺のアルファ、俺と番になれることをこんなに喜んでくれるの?
嬉しすぎる。幸せすぎる。
番になりたいんだ、番になれるんだ。
番に……?
あ、そうだ。
「……あの、アキヤさん。喜んでもらっているのに、申し訳ないんですけど……」
「ん? なに?」
アキヤさんは、一瞬で落ち着いた顔になって、俺の言葉を真剣に聞いてくれる。
うぅ、こういう所も運命の相手なのかな……嬉しい。
嬉しいから、ちゃんと言わないと。
「あの、番契約はヒートの時にしますよね?」
「そうだね。ヒートの時に、俺の精液を注ぎ込んでから項を噛ませてもらうと番成立だね」
それは俺も知っている。学校でも習うし、面談前にもらったプリントにも書いてあった。
精液を注ぎ込むなんて言い方をする番契約……つまりそれってセックスなんだけど……。
「それまでに、準備、しますよね?」
「あぁ、そうだね。本番が上手くいくように、きちんと準備させてもらおうと思っているよ。なるべくミチくんの負担にならないように」
「あの、その……準備なんですけど」
本番セックスの準備。
これも学校で習うし、一般的と言うか、医学的にも推奨されていることで、「番契約までに、一度、予行練習をしてみましょう」……つまり、自制が効かなくなるヒートまでに、冷静な時に、一回セックスしておこうねってことなんだけど……。
「俺……」
「……ミチくん?」
言いにくい。
言いにくいけど、言わないと……後で辛いのは俺で、後で困るのはアキヤさんだ。
アキヤさんを困らせるわけにはいかない。
「俺、経験なくて」
頑張って絞り出した言葉に、アキヤさんは優しく頷いてくれた。
「あぁ。そうか。男の子だもんね? 受け入れる方は……」
「あ、じゃなくて」
あれ? どう言えば伝わる?
色々な意味で言いにくくて困っていると、アキヤさんはちゃんと察してくれた。
「……もしかして……男も、女も、アルファもベータも……誰相手も、全部、初めて……?」
「……は、い……」
「……!」
「だから、えっと……ヒートまでに、準備を……一回だと不安かなって思うので」
「……」
「何回かできたら……とか。あの、面倒くさくてすみません」
「は?」
俯きながら必死にまくしたてた俺の言葉に、妙に低いアキヤさんの言葉が返ってくる。
あ、やっぱり面倒なんだ? どうしよう……二十四歳なのに童貞処女とか呆れているんだ?
オメガってモテるから普通は経験済みだよね。
今更後悔しても遅いけど……どうしよう。
「面倒って何? 最高なんだけど」
あれ?
「アキヤさん?」
「え? 俺の大事なオメガ……こんなにキレイで、更にまっさらとか……俺以外知らないとか……え? 俺、こんな……」
アキヤさんが真顔のまま頭を抱える。
「こんなに幸せなこと、あるか?」
アキヤさん?
「うわ……やばい。全世界の人に自慢したい」
「え、ちょっ、それはやだ……」
「いや、そうだよな。全世界の人にミチくんが童貞処女なんて教えるの勿体ない」
「勿体ない……?」
「あー……もう、マジかよ。なんだよこの最高のオメガ。最高。最高過ぎる」
「……アキヤさん?」
喜んでくれているようだけど、目の前の俺のことが見えているようで見えていないアキヤさんの頬に手を添えて、視線を重ねる。
「アキヤさん」
「あ」
少し顔を近づけると、アキヤさんが何度か目を瞬かせて、気まずそうな笑顔になる。
ちゃんと俺のことが見えているようだ。
よかった。
よかったし……なんか……。
「あ、えっと、ごめん。俺、嬉しくて……」
「ふ、ふふっ」
「ミチくん?」
「俺、初めてだから準備のこと不安だし、心配だったけど……アキヤさんがそんなに喜んでくれるなら、怖くなくなったなって」
「う……っ」
アキヤさんがまた心臓を押さえて俯いてしまったので、この日はお開きになった。
「苦しい……」
「え!? 大丈夫ですか?」
心配したけど、顔を上げたアキヤさんは苦しそうながら照れと言うか、なんというか、見ていてむずがゆくなる表情をしていた。
「……ミチくんがかわいすぎて、苦しい」
「……え?」
「俺の運命の相手が、番になることをオッケーしてくれたのが、嬉しすぎて……ミチくんのこと、好きすぎて……」
「……!」
多分これ、他人のカップル……モニくんの前でキョウイチさんがなっているときとかは「大げさだなぁ」とか「オーバーリアクションなんかしてバカップルだなぁ」と思ってしまうけど……。
目の前の、自分の運命の相手にされると……!
「そ、そ、そんな反応されると……俺も照れちゃうじゃないですかぁ……」
「ごめん。でも、これはアルファとして仕方ないんだって……」
俺のアルファ、俺と番になれることをこんなに喜んでくれるの?
嬉しすぎる。幸せすぎる。
番になりたいんだ、番になれるんだ。
番に……?
あ、そうだ。
「……あの、アキヤさん。喜んでもらっているのに、申し訳ないんですけど……」
「ん? なに?」
アキヤさんは、一瞬で落ち着いた顔になって、俺の言葉を真剣に聞いてくれる。
うぅ、こういう所も運命の相手なのかな……嬉しい。
嬉しいから、ちゃんと言わないと。
「あの、番契約はヒートの時にしますよね?」
「そうだね。ヒートの時に、俺の精液を注ぎ込んでから項を噛ませてもらうと番成立だね」
それは俺も知っている。学校でも習うし、面談前にもらったプリントにも書いてあった。
精液を注ぎ込むなんて言い方をする番契約……つまりそれってセックスなんだけど……。
「それまでに、準備、しますよね?」
「あぁ、そうだね。本番が上手くいくように、きちんと準備させてもらおうと思っているよ。なるべくミチくんの負担にならないように」
「あの、その……準備なんですけど」
本番セックスの準備。
これも学校で習うし、一般的と言うか、医学的にも推奨されていることで、「番契約までに、一度、予行練習をしてみましょう」……つまり、自制が効かなくなるヒートまでに、冷静な時に、一回セックスしておこうねってことなんだけど……。
「俺……」
「……ミチくん?」
言いにくい。
言いにくいけど、言わないと……後で辛いのは俺で、後で困るのはアキヤさんだ。
アキヤさんを困らせるわけにはいかない。
「俺、経験なくて」
頑張って絞り出した言葉に、アキヤさんは優しく頷いてくれた。
「あぁ。そうか。男の子だもんね? 受け入れる方は……」
「あ、じゃなくて」
あれ? どう言えば伝わる?
色々な意味で言いにくくて困っていると、アキヤさんはちゃんと察してくれた。
「……もしかして……男も、女も、アルファもベータも……誰相手も、全部、初めて……?」
「……は、い……」
「……!」
「だから、えっと……ヒートまでに、準備を……一回だと不安かなって思うので」
「……」
「何回かできたら……とか。あの、面倒くさくてすみません」
「は?」
俯きながら必死にまくしたてた俺の言葉に、妙に低いアキヤさんの言葉が返ってくる。
あ、やっぱり面倒なんだ? どうしよう……二十四歳なのに童貞処女とか呆れているんだ?
オメガってモテるから普通は経験済みだよね。
今更後悔しても遅いけど……どうしよう。
「面倒って何? 最高なんだけど」
あれ?
「アキヤさん?」
「え? 俺の大事なオメガ……こんなにキレイで、更にまっさらとか……俺以外知らないとか……え? 俺、こんな……」
アキヤさんが真顔のまま頭を抱える。
「こんなに幸せなこと、あるか?」
アキヤさん?
「うわ……やばい。全世界の人に自慢したい」
「え、ちょっ、それはやだ……」
「いや、そうだよな。全世界の人にミチくんが童貞処女なんて教えるの勿体ない」
「勿体ない……?」
「あー……もう、マジかよ。なんだよこの最高のオメガ。最高。最高過ぎる」
「……アキヤさん?」
喜んでくれているようだけど、目の前の俺のことが見えているようで見えていないアキヤさんの頬に手を添えて、視線を重ねる。
「アキヤさん」
「あ」
少し顔を近づけると、アキヤさんが何度か目を瞬かせて、気まずそうな笑顔になる。
ちゃんと俺のことが見えているようだ。
よかった。
よかったし……なんか……。
「あ、えっと、ごめん。俺、嬉しくて……」
「ふ、ふふっ」
「ミチくん?」
「俺、初めてだから準備のこと不安だし、心配だったけど……アキヤさんがそんなに喜んでくれるなら、怖くなくなったなって」
「う……っ」
アキヤさんがまた心臓を押さえて俯いてしまったので、この日はお開きになった。
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