【完結】幸せしかないオメガバース

回路メグル

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第31話 お泊り2回目1

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 週末、二回目のお泊りはデートから始まった。
 二人とも気になっていた話題の映画を観て、ショッピングモールでお揃いの食器なんかを買って、夕食は二人で作って買って来た食器で食べて……。
 出会ってから約一ヶ月。
 よく考えれば、この一ヶ月は食事かお茶かセックスしかしていなかったのに、アキヤさんと出かけるのが初めてという気がしなかった。
 歩くペースも、気になる店も、買い物の金銭感覚も、お腹がすくタイミングも、映画中に飲み物を飲まないなんていう些細なことも、ぴったり一緒。
 運命の相手ってここまで合うの?
 あまりにピッタリで二人とも「嬉しい」と同じくらい「え? 本当に?」と言ってしまった。
 運命、すごい。

 特にすごいと思ったのが……


      ◆


「あ、あ、きもち、あ、いいっ!」

 まだ三回目のセックスなのに。
 まだ二回目の結腸なのに。

「はぁ……ミチくん、俺も良いよ」

 俺の中、結腸までみっちりペニスを埋めたアキヤさんが、興奮しきった顔で俺を見下ろす。
 先週のセックスと同じく、前回のセックスを復習するように、同じように始まって……結腸までアキヤさんが入ってきたのに、もう全然痛くなかった。
 たった一回で体がアキヤさんのペニスは怖くないって覚えたみたいで、強張らずに上手に飲み込んだ後は、微かな圧迫感もすぐに「奥、きもちいい」でかき消された。
 あんなに痛かったのに信じられないけど……

「あ、いい、おく、きもちい、いい、アキヤさん……あ、あぁん」

 俺の口からはもう甘ったるい媚びた喘ぎ声しか出ない。
 先週みたいな声よりも良いとは思うけど……こんなに早く慣れちゃうなんて、淫乱とか変態とか思われない?
 心配に思いながらも、アキヤさんが突き上げるたびに体の奥からあふれる快感に、表情も声も、多分アナルも勝手にとろとろになってしまう。

「はぁ……ミチくん……俺で感じてくれるの、めちゃくちゃそそる……」
「あ、アキヤさん……!」

 杞憂だった!
 俺が気持ちいいと、アキヤさんも嬉しくて気持ちいいだけだなんだ。
 じゃあ、もうあとは、安心して気持ちよくなっていればいいんだ……。

「もう、いい?」
「あ、うん。いい、あ、いいよ、アキヤさん」

 アキヤさんがもう射精に向けた早いピストンを始める。
 俺でイこうとしてくれているの、嬉しい、俺も興奮する、奥への刺激もすごく気持ちいい。
 でも……

「あ、あきやさ、ん、前、も、して……!」

 イくときはペニスを扱く。
 一人でしている時も、今までの二回のセックスもそうだった。
 オメガだけど、男だから。
 ペニスがついているから。
 それが一番簡単に気持ちよくイく方法。
 
 だと思うのに……

「今日は、中でイこう?」
「え? あ、え?」

 アキヤさんの腰の動きが速くなる。
 あ、これ、アキヤさんがイくやつ。
 だったら俺も一緒にイきたい!

「あ、前触って、ペニス、扱かないと、イけない、むりぃ!」

 強いピストンで、快感で、声が震える。行き場のない快感で頭がおかしくなりそう。
 でも、俺がねだったらアキヤさんは何でもしてくれると思っていたのに、ペニスには触れてくれない。
 なんで?
 じゃあもう自分で扱くよ?
 
「はぁ、あ……え? あ、アキヤさん!?」

 ペニスへ伸ばした俺の手をアキヤさんが掴んで、ベッドに押さえつけられてしまう。

「あ、なんで? なんでダメなの? ペニス……ペニス、触って……イきたい……っ!」

 俺が泣きそうになりながらアキヤさんへ訴えかけると、アキヤさんは少し困った顔をしながら……腰の動きはあまり緩めずに呻いた。
 
「ごめんね……でも、ヒート中はペニス、可愛がってあげる余裕ないから……」
「え?」

 あ、そうか……これ、練習だった。
 中でイけるようにって、この前……言われたような?
 それって、そういう意味で?

「今から、中イキ覚えないと……ヒートの時に苦しいから。頑張って、ミチくん」
「あ、あ……う、ん……」

 アキヤさんの興奮しきった真剣な眼差しに深く頷いた。

「それにね、ミチくん」

 アキヤさんの唇が耳元に近づいて、優しい声から色っぽい声に変わる。

「中イキの方が、気持ちいいから。ミチくんのこと喜ばせられるから。……してあげたい」
「!?」

 あ。
 な、なんか。
 そんな風に言われたら、俺……できそう?

「ミチくん、ここ集中して……」

 アキヤさんが、俺の下腹を優しく押してくれる。
 それ、ちょっと中に響いて……

「あ、はぅ、あ……あ!」

 あ、そこまで、入ってるんだ……お腹の奥……。

「奥、気持ちいいよね? でも、前立腺の方がイきやすい?」
「あ、あ? あ!」

 アキヤさんが腰を引く幅を大きくして、張り出たカリが前立腺を引っ掻き、また最奥を強く突きあげる。
 引くときも気持ちいいし、勢いがついて奥への刺激も強く重くなる。

「あ、っ! あ、あ? あぅ、っあ?」

 前立腺ってなんだっけ?
 こっちの方がペニスの気持ち良さに近い。
 奥は、結腸は、子宮に響くオメガらしい気持ちいいで、前立腺は、ペニスに近い男としての気持ちいいで、あ、なんか、この二種類が混ざると、なんか……なんか……!

「ミチくん、ここ、気持ちいいよね?」
「あ、うん、いい、きもちい、い……!」

 気持ちいい。
 ずっと気持ちいい。
 アキヤさんが腰、引いても、突いても、ずっと、あ、しかも、速い、アキヤさんが腰振るの、速くなって、前立腺の気持ち良さと、奥の気持ち良さと、間隔が短くて、どっちの快感もずっと引きずって、混ざって、気持ちいいうえに気持ち良くて……。
 イくときにペニスがヒクヒクするみたいに、内壁が、ヒクヒク震える。

「うっ、あ……ミチくん……中、すごい……これ、好き? イけそう?」
「あ、あ、うん。い、いけそ、あ、い、あ」

 俺が中で感じると、締め付けると、アキヤさんも気持ちよさそうにペニスが震えて、腰を振るスピードが上がって、あ、うわ、うそ、フェロモンすごい、クラってした。濃い。俺で興奮している濃いフェロモンに全身包まれて……あ、中も、すごい、すごい、これ……。
 
「はぁ……ミチくん、イって」
「っ――………!」
 
 最後、ギリギリ入り口まで腰を引いたアキヤさんが、角度を付けて一気に、カリで前立腺を思い切り押し上げて、その勢いのまま最奥を強く突きあげた。
 強い衝撃は最奥の奥の子宮まで大きく響いて揺らす。
 
「あ、あぁっぁぁ!」

 目の前がチカチカする。
 身体が震える。
 頭が真っ白になる大きな快感の波に一気に押し上げられるように……イった。射精した。
 ペニスに触れないで、中だけで、アナルの快感だけで……イった。

「あ、ぁ……あ……あぁ……あ?」

 俺、どうなってる? 
 アキヤさんどうなってる?
 これ、快感が全然治まらない。
 深い快感が全身を駆け巡って……まだ気持ちいい。まだイってる?

「ふぅ……ミチくん、中でイけたね。かわいいよ」

 アキヤさんがたぶん嬉しいことを言ってくれているのに……

「あ……ん……あ……」

 まだ気持ちいい。
 まだイってる?
 これ、終わりあるの?
 
「……ミチくん。大丈夫。しっかり気持ちいいの味わって」

 アキヤさんが優しく頭を撫でて、項に近い首筋にキスをしてくれた。
 あ、いいんだ。
 このまま、気持ち良くていいんだ。

「はぁ……アキヤさ……っ……いい……」

 アキヤさんの腕の中で、中イキの深い快感をたっぷりと時間をかけて味わった。

 ちょっと怖かったけど……俺……中イキ、好きかも……。
 結腸も、中イキも、最初は怖かったけどアキヤさんに任せたらちゃんと気持ちよくなれた。
 うん。
 俺、もう何も怖がらない。
 アキヤさんとのセックスは、きっと俺……全部好きだ。


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