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第42話 検査
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番になって五日後。
ヒートの症状がおさまったので、アキヤさんと二人でマッチングの時にも訪れた大きな病院に検査と登録のためにやってきていた。
フェロモン検査や血液検査、アキヤさんの歯のレントゲン撮影や俺の項の歯型の撮影もされ、一時間ほど待ったところで病室に呼ばれ、初老の男性医師が俺たちに笑顔を向けた。
「おめでとうございます、正式に番になれていますよ」
「よかった!」
「ありがとうございます」
俺たちと同じくらい、目の前の医師も、俺たちに番登録用の書類を渡す看護師も、笑顔で喜んでくれていている。くすぐったいけど嬉しいな。
「こちらで歯型の撮影データを仮登録しておくので、お住いの地域の役所にこちらの書類とデータのIDを提出してくださいね」
「わかりました」
番になれている実感はあったけど、医学的にも証明されて、社会的にも番と認めてもらえるんだ。
俺とアキヤさんが「嬉しい!」って思うだけじゃなく、自己満足なだけじゃなく、これからは周囲からも番扱いされるんだ。
重いな……いい意味で。
「なかなかキレイな歯型ですね。大きさもぴったりだし角度も真っすぐで、しっかり深く噛めているし……お似合いの番ですね」
歯型? そういえばアキヤさんにスマホで写真を撮ってもらって見た時に「すごくかっこいい!」と思ったけど、あれは俺がアキヤさんの番だからそう感じるのかと思っていた……そっか、客観的に見ても良い歯型なんだ。
「そうなんですか? 俺、結構無意識と言うか、夢中で噛んでしまったんですけど」
「ガイドを引いておくほど角度を気にされる人もいますよ。でも、無意識でこれなら本当に相性がいいんですね。ぜひ、アルファやオメガのお友だちに自慢してください。きっと羨ましがられますよ」
「……はい!」
自慢するつもりはないけど……俺の歯型を見せて周囲にアキヤさんと相性がいいと思ってもらえるのは嬉しい!
「他に質問が無ければこれで……薬は受付で処方箋を受け取って専門調剤へ行ってください」
「はい。わかりました」
「ありがとうございました」
アキヤさんと二人で、軽くお辞儀をして診察室を出ると……
「おめでとうございます!」
「おめでとうございまーす!」
「おめでとう!」
「素敵な番ですね!」
「番誕生なんてめでたいなぁ!」
「お幸せに!」
「よっ! 日本の宝!」
廊下には数人の看護師さんや医師、清掃員さんや事務員さん、患者さんらしき人まで並んでいて、パチパチと拍手まで起こっていた。
「え……?」
「……あ」
恥ずかしいし、それに個人情報……とは思うけど……。
チラッと隣を見ると、アキヤさんは少しむずがゆそうではあるけど嬉しそうに俺を見ていた。
たぶん、俺も同じ顔してる。
「「ありがとうございます!」」
周囲の人に俺はアキヤさんのだって、アキヤさんは俺のだって認めてもらえるのは、心が震えるほど嬉しかった。
ヒートの症状がおさまったので、アキヤさんと二人でマッチングの時にも訪れた大きな病院に検査と登録のためにやってきていた。
フェロモン検査や血液検査、アキヤさんの歯のレントゲン撮影や俺の項の歯型の撮影もされ、一時間ほど待ったところで病室に呼ばれ、初老の男性医師が俺たちに笑顔を向けた。
「おめでとうございます、正式に番になれていますよ」
「よかった!」
「ありがとうございます」
俺たちと同じくらい、目の前の医師も、俺たちに番登録用の書類を渡す看護師も、笑顔で喜んでくれていている。くすぐったいけど嬉しいな。
「こちらで歯型の撮影データを仮登録しておくので、お住いの地域の役所にこちらの書類とデータのIDを提出してくださいね」
「わかりました」
番になれている実感はあったけど、医学的にも証明されて、社会的にも番と認めてもらえるんだ。
俺とアキヤさんが「嬉しい!」って思うだけじゃなく、自己満足なだけじゃなく、これからは周囲からも番扱いされるんだ。
重いな……いい意味で。
「なかなかキレイな歯型ですね。大きさもぴったりだし角度も真っすぐで、しっかり深く噛めているし……お似合いの番ですね」
歯型? そういえばアキヤさんにスマホで写真を撮ってもらって見た時に「すごくかっこいい!」と思ったけど、あれは俺がアキヤさんの番だからそう感じるのかと思っていた……そっか、客観的に見ても良い歯型なんだ。
「そうなんですか? 俺、結構無意識と言うか、夢中で噛んでしまったんですけど」
「ガイドを引いておくほど角度を気にされる人もいますよ。でも、無意識でこれなら本当に相性がいいんですね。ぜひ、アルファやオメガのお友だちに自慢してください。きっと羨ましがられますよ」
「……はい!」
自慢するつもりはないけど……俺の歯型を見せて周囲にアキヤさんと相性がいいと思ってもらえるのは嬉しい!
「他に質問が無ければこれで……薬は受付で処方箋を受け取って専門調剤へ行ってください」
「はい。わかりました」
「ありがとうございました」
アキヤさんと二人で、軽くお辞儀をして診察室を出ると……
「おめでとうございます!」
「おめでとうございまーす!」
「おめでとう!」
「素敵な番ですね!」
「番誕生なんてめでたいなぁ!」
「お幸せに!」
「よっ! 日本の宝!」
廊下には数人の看護師さんや医師、清掃員さんや事務員さん、患者さんらしき人まで並んでいて、パチパチと拍手まで起こっていた。
「え……?」
「……あ」
恥ずかしいし、それに個人情報……とは思うけど……。
チラッと隣を見ると、アキヤさんは少しむずがゆそうではあるけど嬉しそうに俺を見ていた。
たぶん、俺も同じ顔してる。
「「ありがとうございます!」」
周囲の人に俺はアキヤさんのだって、アキヤさんは俺のだって認めてもらえるのは、心が震えるほど嬉しかった。
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