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第35話 聖女の進言、勇者の拒絶
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低ランクダンジョンからの帰還は、勇者パーティ『サンクチュアリ』に、勝利の栄光ではなく、ただ重苦しい疲労と、互いへの不信感だけを残した。
彼らは王都の高級宿、『黄金の獅子亭』のスイートルームに集まっていた。かつては、数々のダンジョン攻略の成功を祝い、笑い声が絶えなかったこの部屋も、今ではまるで墓所のように静まり返っている。
アレクサンダーは、窓の外を流れる王都の夜景を、腕を組んで見下ろしていた。その背中からは、焦燥と苛立ちが黒いオーラのように立ち上っている。
「……次の目標を決める」
彼が、重い沈黙を破った。
「Bランクダンジョン、『嵐の頂』に挑戦する。あそこは強力な飛行モンスターが多数出現するが、開けた場所での戦闘が主だ。我々の力が最大限に発揮できる」
その提案に、部屋の空気がさらに凍りついた。
「正気か、アレクサンダー」
口火を切ったのは、賢者グレンだった。彼の声は、いつも以上に冷たく響いた。「『嵐の頂』は、常に荒れ狂う強風と、視界を遮る雷雲が問題となる難所だ。我々には、斥候による正確な天候予測も、安全なルートの確保もない。現状で挑むのは、無謀にも程がある」
「だからこそだ!」
アレクサンダーが、振り返りざまに叫んだ。「世間は、我々が停滞していると囁いている! 低ランクダンジョンで足踏みしている間に、他のパーティに先を越されているとな! この状況を打破するには、困難なダンジョンを攻略し、我々の健在ぶりを改めて示すしかないのだ!」
彼の言葉は、もはや勇者のものではなかった。失墜した名声を取り戻すことしか頭にない、焦った男の悲鳴だった。
「ですが、今の私たちでは……」
戦士ヴォルフがおずおずと口を挟む。「連携が、うまく取れていません。この状態で高難易度ダンジョンに挑むのは、危険すぎます」
「連携が取れないのは、お前たちの練度が足りんからだ!」
アレクサンダーは、責任を全て仲間に押し付けた。「私の動きに、お前たちがついてこられていないだけのこと! もっと己を鍛えろ!」
その独善的な物言いに、グレンは静かに目を伏せ、ヴォルフは悔しそうに拳を握りしめた。パーティの亀裂は、もはや誰の目にも明らかだった。
その、張り詰めた糸のような緊張を、断ち切ったのは聖女セシリアだった。
彼女は、静かに立ち上がると、アレクサンダーの前に進み出た。その顔には、恐怖ではなく、深い悲しみと、そしてパーティを思う強い意志が浮かんでいた。
「アレクサンダー様」
彼女の澄んだ声が、部屋に響いた。
「どうか、お聞き入れください。今の私たちに足りないのは、練度ではありません。私たちに足りないのは……」
彼女は一呼吸置き、覚悟を決めたように、その禁句を口にした。
「ユキナガさんです」
その名が出た瞬間、アレクサンダーの顔から血の気が引いた。グレンとヴォルフも、息を呑んでセシリアを見つめている。
だが、セシリアは怯まなかった。彼女は、パーティの、そして何よりアレクサンダー自身の魂を救うために、言葉を続けた。
「私たちが強かったのは、アレクサンダー様の比類なき剣技と、私たちの魔法や力があったからだけではありません。ユキナガさんが、私たちの足元を照らし、進むべき道を教えてくれていたからです。彼がいたから、私たちは何の心配もなく、ただ目の前の敵と戦うことだけに集中できたのです」
彼女の言葉は、的確に真実を射抜いていた。
「彼の斥候としての能力、ダンジョンの構造を見抜く力、そして、私たちの誰も気づかないような些細な危険を事前に察知する注意力。それら全てが、私たちの強さの土台でした。私たちは、その土台を、自らの手で捨ててしまったのです」
彼女は、アレクサンダーの目をまっすぐに見つめた。その瞳には、非難の色はない。ただ、純粋な悲しみと、パーティを元の姿に戻したいという、切なる願いだけがあった。
「もう一度、彼に頭を下げて、パーティに戻ってきていただくことはできないでしょうか。彼の追放が、間違いだったと認めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、それこそが、真の勇者が持つべき強さだと、私は信じています」
それは、セシリアの魂からの進言だった。
彼女は、アレクサンダーがこの言葉を受け入れ、過ちを正してくれることを、心の底から信じていた。
だが、その願いは、最も残酷な形で裏切られることになる。
アレクサンダーは、しばらくの間、何も言わずにセシリアを見つめていた。その顔は無表情で、何を考えているのか読み取れない。
やがて、彼の口元に、冷たい、歪んだ笑みが浮かんだ。
「……なるほどな。セシリア」
彼の声は、地を這うように低く、そして冷え切っていた。「お前も、あの無能に魅入られたか」
「え……?」
セシリアの顔から、さっと表情が消える。
「私が間違っていたようだ。お前を、清らかで、誰よりも私を信じてくれている聖女だと思っていた。だが、違ったのだな。お前も、結局は目先の安楽にすがり、困難から逃げ出そうとする、ただの弱い女だったというわけか」
その言葉は、鋭い刃となってセシリアの心を突き刺した。人格そのものを否定するような、侮辱の言葉だった。
「ち、違います! 私は、ただ、パーティのために……!」
「黙れ!」
アレクサンダーの怒声が、部屋全体を震わせた。「お前のその甘さが、偽善が、パーティを腐らせるのだ! ユキナガは、我々にとって不要だった! 過去の遺物だ! それが理解できんのなら、お前も奴と同じく、このパーティには不要な存在だぞ!」
「そん、な……」
セシリアの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。彼女の善意は、アレクサンダーの歪んだプライドの前で、無残にも踏み躙られた。
「もう二度と、俺の前でその名を口にするな」
アレクサンダーは、氷のような声で最後通告を突きつけた。「次に口にした時が、お前がこのパーティを追放される時だと思え」
彼はそう吐き捨てると、セシリアに背を向けた。
ヴォルフは、泣き崩れるセシリアを助け起こそうとしたが、アレクサンダーの放つ殺気のような怒気に気圧され、何もできずに拳を握りしめるだけだった。
グレンは、その光景を静観していた。彼の目には、もはや何の感情も浮かんでいない。ただ、壊れていくものを眺めるような、冷たい諦観があるだけだった。
アレクサンダーは、自ら仲間との最後の絆を断ち切った。
彼は、ユキナガがいなくてもやれると証明するために、さらに頑なになり、より無謀な道へと突き進むだろう。
そして、その先にあるのが、破滅以外の何物でもないことを、この部屋にいる誰もが、薄々感じ始めていた。
彼らが、修復不可能な亀裂を抱え、再び無謀なダンジョンへと挑もうとしていた、まさにその時。
王都のギルドでは、一つの新たな伝説が、大きな歓声と共に生まれていた。
『フロンティア』が、誰も生きては帰れないとされた『沈黙の遺跡』すらも、完全攻略したという、信じがたい報せ。
その報せが、この絶望的な空気に満ちた部屋に届くのは、もう少しだけ、先の話である。
彼らは王都の高級宿、『黄金の獅子亭』のスイートルームに集まっていた。かつては、数々のダンジョン攻略の成功を祝い、笑い声が絶えなかったこの部屋も、今ではまるで墓所のように静まり返っている。
アレクサンダーは、窓の外を流れる王都の夜景を、腕を組んで見下ろしていた。その背中からは、焦燥と苛立ちが黒いオーラのように立ち上っている。
「……次の目標を決める」
彼が、重い沈黙を破った。
「Bランクダンジョン、『嵐の頂』に挑戦する。あそこは強力な飛行モンスターが多数出現するが、開けた場所での戦闘が主だ。我々の力が最大限に発揮できる」
その提案に、部屋の空気がさらに凍りついた。
「正気か、アレクサンダー」
口火を切ったのは、賢者グレンだった。彼の声は、いつも以上に冷たく響いた。「『嵐の頂』は、常に荒れ狂う強風と、視界を遮る雷雲が問題となる難所だ。我々には、斥候による正確な天候予測も、安全なルートの確保もない。現状で挑むのは、無謀にも程がある」
「だからこそだ!」
アレクサンダーが、振り返りざまに叫んだ。「世間は、我々が停滞していると囁いている! 低ランクダンジョンで足踏みしている間に、他のパーティに先を越されているとな! この状況を打破するには、困難なダンジョンを攻略し、我々の健在ぶりを改めて示すしかないのだ!」
彼の言葉は、もはや勇者のものではなかった。失墜した名声を取り戻すことしか頭にない、焦った男の悲鳴だった。
「ですが、今の私たちでは……」
戦士ヴォルフがおずおずと口を挟む。「連携が、うまく取れていません。この状態で高難易度ダンジョンに挑むのは、危険すぎます」
「連携が取れないのは、お前たちの練度が足りんからだ!」
アレクサンダーは、責任を全て仲間に押し付けた。「私の動きに、お前たちがついてこられていないだけのこと! もっと己を鍛えろ!」
その独善的な物言いに、グレンは静かに目を伏せ、ヴォルフは悔しそうに拳を握りしめた。パーティの亀裂は、もはや誰の目にも明らかだった。
その、張り詰めた糸のような緊張を、断ち切ったのは聖女セシリアだった。
彼女は、静かに立ち上がると、アレクサンダーの前に進み出た。その顔には、恐怖ではなく、深い悲しみと、そしてパーティを思う強い意志が浮かんでいた。
「アレクサンダー様」
彼女の澄んだ声が、部屋に響いた。
「どうか、お聞き入れください。今の私たちに足りないのは、練度ではありません。私たちに足りないのは……」
彼女は一呼吸置き、覚悟を決めたように、その禁句を口にした。
「ユキナガさんです」
その名が出た瞬間、アレクサンダーの顔から血の気が引いた。グレンとヴォルフも、息を呑んでセシリアを見つめている。
だが、セシリアは怯まなかった。彼女は、パーティの、そして何よりアレクサンダー自身の魂を救うために、言葉を続けた。
「私たちが強かったのは、アレクサンダー様の比類なき剣技と、私たちの魔法や力があったからだけではありません。ユキナガさんが、私たちの足元を照らし、進むべき道を教えてくれていたからです。彼がいたから、私たちは何の心配もなく、ただ目の前の敵と戦うことだけに集中できたのです」
彼女の言葉は、的確に真実を射抜いていた。
「彼の斥候としての能力、ダンジョンの構造を見抜く力、そして、私たちの誰も気づかないような些細な危険を事前に察知する注意力。それら全てが、私たちの強さの土台でした。私たちは、その土台を、自らの手で捨ててしまったのです」
彼女は、アレクサンダーの目をまっすぐに見つめた。その瞳には、非難の色はない。ただ、純粋な悲しみと、パーティを元の姿に戻したいという、切なる願いだけがあった。
「もう一度、彼に頭を下げて、パーティに戻ってきていただくことはできないでしょうか。彼の追放が、間違いだったと認めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、それこそが、真の勇者が持つべき強さだと、私は信じています」
それは、セシリアの魂からの進言だった。
彼女は、アレクサンダーがこの言葉を受け入れ、過ちを正してくれることを、心の底から信じていた。
だが、その願いは、最も残酷な形で裏切られることになる。
アレクサンダーは、しばらくの間、何も言わずにセシリアを見つめていた。その顔は無表情で、何を考えているのか読み取れない。
やがて、彼の口元に、冷たい、歪んだ笑みが浮かんだ。
「……なるほどな。セシリア」
彼の声は、地を這うように低く、そして冷え切っていた。「お前も、あの無能に魅入られたか」
「え……?」
セシリアの顔から、さっと表情が消える。
「私が間違っていたようだ。お前を、清らかで、誰よりも私を信じてくれている聖女だと思っていた。だが、違ったのだな。お前も、結局は目先の安楽にすがり、困難から逃げ出そうとする、ただの弱い女だったというわけか」
その言葉は、鋭い刃となってセシリアの心を突き刺した。人格そのものを否定するような、侮辱の言葉だった。
「ち、違います! 私は、ただ、パーティのために……!」
「黙れ!」
アレクサンダーの怒声が、部屋全体を震わせた。「お前のその甘さが、偽善が、パーティを腐らせるのだ! ユキナガは、我々にとって不要だった! 過去の遺物だ! それが理解できんのなら、お前も奴と同じく、このパーティには不要な存在だぞ!」
「そん、な……」
セシリアの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。彼女の善意は、アレクサンダーの歪んだプライドの前で、無残にも踏み躙られた。
「もう二度と、俺の前でその名を口にするな」
アレクサンダーは、氷のような声で最後通告を突きつけた。「次に口にした時が、お前がこのパーティを追放される時だと思え」
彼はそう吐き捨てると、セシリアに背を向けた。
ヴォルフは、泣き崩れるセシリアを助け起こそうとしたが、アレクサンダーの放つ殺気のような怒気に気圧され、何もできずに拳を握りしめるだけだった。
グレンは、その光景を静観していた。彼の目には、もはや何の感情も浮かんでいない。ただ、壊れていくものを眺めるような、冷たい諦観があるだけだった。
アレクサンダーは、自ら仲間との最後の絆を断ち切った。
彼は、ユキナガがいなくてもやれると証明するために、さらに頑なになり、より無謀な道へと突き進むだろう。
そして、その先にあるのが、破滅以外の何物でもないことを、この部屋にいる誰もが、薄々感じ始めていた。
彼らが、修復不可能な亀裂を抱え、再び無謀なダンジョンへと挑もうとしていた、まさにその時。
王都のギルドでは、一つの新たな伝説が、大きな歓声と共に生まれていた。
『フロンティア』が、誰も生きては帰れないとされた『沈黙の遺跡』すらも、完全攻略したという、信じがたい報せ。
その報せが、この絶望的な空気に満ちた部屋に届くのは、もう少しだけ、先の話である。
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