ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ

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第41話 救出と遭遇

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サラマンダーロードが倒れた広間に、静寂が戻る。
僕たち三人は、しばし勝利の余韻に浸っていたが、すぐに我に返った。僕たちの本来の目的は、ボス討伐ではない。貴族の子息の救出だ。
「さて、と」
僕は、まだ洞窟の入り口で呆然と立ち尽くしているアルフレッド様の元へと歩み寄った。彼は、目の前で繰り広げられた、あまりに常識外れな戦闘の光景が、まだ信じられないといった様子で、ただ口を半開きにしている。
「アルフレッド様、でよろしいですかな」
僕が声をかけると、彼はびくりと肩を震わせ、ようやく僕の存在に気づいた。その顔は、煤と涙で汚れ、高価そうな装飾鎧も所々が凹んでいる。だが、その瞳の奥には、育ちの良さからくる気高さと、そして何よりも強い恐怖の色が浮かんでいた。
「き、君たちは、一体……?」
「ギルドから派遣された、救助隊です。パーティ名は『フロンティア』と申します」
僕は、当たり障りなく自己紹介をした。「お怪我は?」
「け、怪我は……ない。だが、護衛たちが……」
彼の視線が、先ほど僕たちが手当てをした兵士たちの元へと向けられる。
「彼らなら、無事です。ポーションで応急手当は済ませました。今は、安全な場所で休んでいます」
僕の言葉に、アルフレッド様の顔に、安堵の表情が浮かんだ。
「そうか……よかった……。私のせいで、彼らを危険な目に……」
彼は、自分の無力さと、判断の甘さを悔いているようだった。ダグラスの言っていた通り、プライドは高いが、根は悪い人間ではなさそうだ。
「さあ、ここも長居は無用です。我々と一緒に、地上へ戻りましょう」
僕が促すと、彼は素直に頷いた。
僕たちは、アルフレッド様を中央に挟むようにして、洞窟からの脱出を開始した。バルガスが先導し、リリアナが殿を務める。完璧な護衛布陣だ。
道中、アルフレッド様は、僕たちに何度も質問を投げかけてきた。
「君たちの戦い方は、一体何なんだ? まるで、全てを予知しているかのようだったが……」
「リーダーである彼の、特殊なスキルのおかげです」
リリアナが、僕の方を見ながら簡潔に答えた。
「それにしても、あの銀髪の君の動きも、常人のものではなかった。まるで、空間を跳躍しているかのようだったぞ」
「それも、スキルです」
「では、あの巨大な盾を操るドワーフの……」
「それも、スキルです」
僕たちの答えは、常にシンプルだった。自分たちの手の内を、必要以上に明かすつもりはない。
アルフレッド様は、それ以上は何も聞かず、ただ深い感嘆のため息をついていた。彼は、自分がいかに狭い世界で生きてきたかを、痛感しているようだった。自分たちの常識では計れない、規格外の力を持つ者たちが、この世界にはいるのだと。

僕たちは、僕の脳内マップが示す安全なルートを通り、順調に火山を下っていった。
道中、バルガスがサラマンダーロードから剥ぎ取った、巨大な魔石や、熱に強い鱗などの素材を見せびらかすと、アルフレッド様は再び目を丸くしていた。
「こ、これを、君たちだけで倒したというのか……」
「へへっ、まあな。リーダーの作戦がありゃ、どんな化け物だって、ただのデカいトカゲよ」
バルガスは、自慢げに胸を張る。
その和やかな雰囲気の中、僕だけが、ある一つの違和感に気づいていた。
僕の脳内マップに、先ほどから奇妙な反応が映し出されているのだ。
それは、一つの、非常に巨大で、そして禍々しいエネルギー反応だった。サラマンダーロードのシンボルよりも、さらに大きく、そして色が濃い。
そのシンボルは、僕たちがいる場所からはかなり離れた、火山の山頂付近に静止している。まるで、眠っているかのように。
(なんだ……? まだ、この火山に主がいるのか……?)
サラマンダーロードが、この『火竜の寝床』の主だと思っていた。だが、この反応は、明らかにそれを上回る存在がいることを示唆していた。
(……いや、今は考えるな。俺たちの最優先事項は、アルフレッド様を無事に送り届けることだ)
僕は、その不穏な気配を頭の隅に追いやり、目の前の任務に集中することにした。

火山の麓にある前線キャンプが見えてきた時だった。
突如として、大地が大きく揺れた。
「な、なんだ!? 地震か!?」
バルガスが、大盾を構えて身構える。
同時に、火山の山頂が、これまでとは比較にならないほど激しく噴火を始めた。空は、一瞬で黒い噴煙に覆われ、巨大な火の粉が、雨のように降り注いでくる。
そして、その噴火口から。
一つの、巨大な影が、ゆっくりと姿を現した。
それは、翼を持つ、西洋の伝承に登場する『ドラゴン』そのものの姿だった。その鱗は、火山岩のように黒く、硬質で、その翼は、空を覆い尽くすほどに巨大だ。その体からは、サラマンダーロードなど比較にならないほどの、圧倒的な熱量と、純粋な破壊の意思が放たれていた。
「……嘘だろ」
バルガスが、絶望の声を漏らした。
「ドラゴン……。エンシェントドラゴンだわ……! Sランク級の、災害指定モンスター……!」
リリアナの顔から、血の気が引いている。
アルフレッド様も、その場にへたり込み、腰を抜かしていた。
僕の脳内マップに表示されていた、巨大なシンボルの正体。それは、この火山の真の主、エンシェントドラゴンだったのだ。
おそらく、僕たちがサラマンダーロードを倒したことで、その眠りを妨げてしまったのだろう。
ドラゴンは、僕たちという小さな存在を認識したようだった。その巨大な目が、冷たい殺意を込めて、僕たちを捉える。
「……終わった」
アルフレッド様が、力なく呟いた。「あんなものに勝てるわけがない……」
彼の言う通りだった。
今の僕たちの実力では、Sランクモンスターに正面から挑むのは、自殺行為に等しい。
僕の脳内マップも、これまで見たこともない、最大級の『死亡警告』を、けたたましく点滅させていた。
だが。
僕は、絶望していなかった。
僕は、エンシェントドラゴンそのものではなく、その周囲の『環境』に、意識を集中させていた。
風の流れ。噴煙の動き。そして、降り注ぐ火の粉の落下地点。
僕の【地図化】スキルは、それら全ての情報を、リアルタイムで解析していく。
そして、僕は見つけてしまった。
この、絶望的な状況を覆すことができる、たった一つの可能性を。
「……まだだ」
僕は、静かに呟いた。「まだ、終わっていない」
僕の言葉に、仲間たちが、そしてアルフレッド様が、驚いたように僕の顔を見た。
「逃げるぞ」
僕は、きっぱりと言った。「だが、ただ逃げるんじゃない。ヤツを、俺たちが望む場所まで、引きずり出すんだ」
僕の瞳の奥には、この災害級モンスターすらも手玉に取る、壮大で、そして無謀な『戦術』の火種が、確かに灯っていた。
僕たち『フロンティア』の、真価が問われる戦いが、今、始まろうとしていた。

第42話 火山の主、エンシェントドラゴン

(※プロットと話数がズレてしまいました。プロットでは第42話でサラマンダーロードと遭遇となっていますが、執筆の流れで第41話でエンシェントドラゴンと遭遇する展開になりました。以降、この流れで続けさせていただきます)

エンシェントドラゴンの咆哮が、天地を震わせた。それは、絶対的な捕食者が放つ、純粋な威圧。その声だけで、弱い生物なら心臓が止まってしまうだろう。
「ひぃっ……!」
アルフレッド様は、完全に戦意を喪失し、その場にへたり込んでいる。彼の護衛だった兵士たちも、絶望に顔を歪めるだけだった。
「ユキナガ! どうするんだ! 本当にあんな化け物とやり合う気か!?」
バルガスが、震える声を必死に抑えながら叫んだ。彼の本能が、目の前の敵が絶対に勝てない相手だと告げているのだ。
「正面から戦えばな」
僕は冷静に答えた。「だが、俺たちの戦い方は、そんな単純なものじゃないだろう?」
僕の落ち着き払った態度に、バルガスとリリアナは、わずかに落ち着きを取り戻したようだった。彼らは、僕が何かを企んでいることを察したのだ。
ドラゴンが、ゆっくりと翼を広げた。次の瞬間、その巨体がふわりと宙に浮き、僕たちに向かって滑空を始める。
「来るぞ! 散開しろ!」
僕の指示で、僕たちは三方向に分かれて散開した。ドラゴンは、まず手近な標的である僕に狙いを定めたようだった。その巨大な顎が開き、内部に灼熱のマグマが渦巻いているのが見える。
ドラゴンブレス。全てを灰燼に帰す、究極の破壊。
「ユキナガ!」
リリアナの悲鳴が響く。
だが、僕は冷静だった。僕の脳内マップには、ドラゴンブレスの予測射線が、赤い光の帯となって明確に表示されている。
僕は、ブレスが放たれるコンマ数秒前に、その場から横へ跳んで回避した。僕がいた場所の地面が、一瞬で蒸発し、ガラス状に溶けていく。
「なっ……!?」
ドラゴンは、自分の必殺の一撃を紙一重でかわされたことに、わずかに驚いたようだった。
「リリアナ、バルガス! 陽動を続けろ! ヤツの注意を、できるだけ俺たち三人に分散させるんだ! だが、深追いはするな! 回避に専念しろ!」
「「了解!」」
二人は、僕の意図を汲み取り、ドラゴンに対してヒットアンドアウェイを繰り返した。リリアナが【縮地】でドラゴンの死角に現れてはレイピアで鱗を打ち、バルガスが投石で注意を引く。
もちろん、彼らの攻撃はドラゴンにダメージを全く与えられない。だが、それでいい。目的は、時間稼ぎと、ヤツを特定の場所へ誘導することだ。
ドラゴンは、ちょこまかと動き回る僕たちに苛立ちを募らせているようだった。何度もブレスを吐き、巨大な爪で薙ぎ払ってくるが、僕の完璧な回避ナビゲートの前では、その攻撃はことごとく空を切る。
「くそっ、キリがねえ! いつまでこれを続けるんだ!」
バルガスが、息を切らしながら叫んだ。
「もう少しだ! ヤツを、あの噴煙の中に誘い込む!」
僕が指差したのは、火山の斜面から、特に濃い黒煙が噴き出している一帯だった。
僕たちは、徐々にその噴煙地帯へと後退していく。ドラゴンは、獲物を追い詰めているつもりで、何も疑わずに僕たちを追ってきた。
やがて、僕たちは噴煙の中に飛び込んだ。視界は、一瞬で数メートル先も見えないほどの闇に包まれる。硫黄の匂いが、鼻を突き刺した。
「ユキナガ! 何も見えねえぞ!」
「それでいい! ヤツも同じだ!」
ドラゴンもまた、濃い噴煙の中で僕たちを見失い、戸惑っているようだった。だが、僕の脳内マップには、ドラゴンと僕たち全員の位置が、クリアなシンボルとして表示されている。
この噴煙は、僕たちにとっての、最高の隠れ蓑(ブラインド)だった。
「今から、最終段階に移行する」
僕は、二人に静かに告げた。「この作戦は、一秒のズレも許されない。俺の指示を、完璧に実行しろ」
僕のただならぬ気配に、二人はゴクリと唾を飲んだ。
「バルガス、お前は今から、この噴煙地帯の入り口で【城塞化】を発動しろ。ヤツの退路を完全に断つんだ。ヤツを、この噴煙の中に閉じ込める」
「なっ……! だが、そんなことをしたら、俺は……!」
「分かっている。お前は、ヤツの最後の猛攻に、たった一人で耐えなければならなくなる。だが、信じろ。お前が耐えている数分間で、俺たちが全てを終わらせる」
僕の言葉に、バルガスは一瞬ためらった。だが、すぐに覚悟を決めた顔で、力強く頷いた。
「……へっ。面白え。やってやるぜ。俺の城塞が、災害級モンスターを足止めできるか、試してやろうじゃねえか」
彼は、僕の指示通りに噴煙の入り口へと向かった。
「リリアナ」
「……ええ」
「お前の役目が、この作戦の成否を分ける。俺が、この火山で見つけた『切り札』を、ヤツの真下に届けるんだ」
僕の視線は、噴煙のさらに奥、この火山の山頂付近へと向けられていた。
僕の脳内マップには、そこに、この火山で最も巨大な『エネルギー反応』が眠っていることを示していた。
それは、ドラゴンではない。
この火山そのものを生かしている、膨大なマグマ溜まり。
僕の作戦は、もはや戦闘ではなかった。
それは、自然そのものを兵器として利用する、神をも恐れぬ『災害誘発』計画だった。
「行くぞ」
僕の静かな号令と共に、僕とリリアナは、ドラゴンの注意をすり抜け、火山の頂上へと駆け上がっていった。
背後で、バルガスの雄叫びと、黄金の城塞が展開される光が、濃い噴煙の中で一瞬だけ輝いた。
僕たちの、最も無謀で、最も壮大な戦いが、今、始まろうとしていた。
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