50 / 87
第56話 伝説の証明
しおりを挟む
『――第十五階層、到達。試練の達成を、祝福します――』
天からの声のような荘厳なアナウンスが消えた後、白い大理石の広間には、再び静寂が戻った。僕たち三人は、しばらくの間、言葉もなく立ち尽くしていた。
前人未到。
その言葉の重みを、僕たちは今、確かに実感していた。
「……やったんだな、俺たち」
静寂を破ったのは、バルガスの掠れた声だった。彼の顔には、疲労と、そしてそれを遥かに上回る達成感が刻まれている。
「ええ。やったわ、私たち」
リリアナも、レイピアを鞘に収めながら、静かに微笑んだ。その碧眼は、これまでにないほど澄み切って見えた。
僕も、深く息を吐き出した。体中の緊張が、心地よい弛緩へと変わっていく。
僕たちは、勝ったのだ。塔の試練に、そして、僕たちの力を疑っていた過去の全てに。
「よし、帰ろう」
僕は、二人の仲間を見回した。「地上で、俺たちの帰りを待っている人たちがいる」
僕の言葉に、二人は力強く頷いた。
僕たちは、第十五階層の広間に背を向け、地上へと続く螺旋階段を下り始めた。登ってきた時とは違い、その足取りは驚くほど軽かった。
一階層、また一階層と下りていく。かつて僕たちを苦しめたギミックは、主を失ったかのように、完全に沈黙していた。物量で僕たちを阻んだオークやゴブリンの姿はなく、アンデッドが彷徨っていた墓地も、ただの静かな廃墟へと変わっていた。
塔は、僕たちがその試練を乗り越えたことを認め、その牙を収めたかのようだった。
やがて、僕たちは第一階層へと戻り、巨大な石の扉の前に立った。
この扉の向こう側には、僕たちの挑戦を見守っていた、多くの人々がいる。僕たちが、この塔に入る前とは、全く違う存在になって帰ってきたことを、彼らはどう受け止めるだろうか。
僕は、二人の顔を見た。バルガスも、リリアナも、覚悟を決めた顔で頷き返す。
僕は、ゆっくりと扉に手をかけた。
ゴゴゴゴゴ……。
重い、地響きのような音を立てて、塔の入り口が開かれていく。
差し込む眩しい光に、僕たちは思わず目を細めた。
そして、光に目が慣れた時、僕たちの目に飛び込んできたのは、信じがたいほどの静寂に包まれた、観衆の姿だった。
誰一人として、声を発していない。
歓声も、野次もない。
ただ、そこにいる全ての人間が、まるで伝説の生き物でも見るかのように、驚愕と、畏怖と、そして信じられないという感情が入り混じった目で、僕たち三人を凝視していた。
僕たちの体には、傷一つない。装備も、ほとんど損傷していない。ポーションをがぶ飲みして、満身創痍で生還してくる。彼らが想像していたであろう光景とは、あまりにもかけ離れていたのだ。
僕たちは、まるで近所の森へ散歩にでも行ってきたかのような、涼しい顔で、前人未到の領域から帰還した。
その、あまりにも異次元な光景が、彼らの思考を完全に停止させていた。
その、張り詰めた静寂を破ったのは、ギルドマスター、ダグラスの、雷鳴のような声だった。
「……試練達成! 帰還を確認! Bランクパーティ『フロンティア』、Aランク昇格試験、合格である!」
彼の高らかな宣言が、魔法の呪文のように、人々の凍りついた時を動かした。
次の瞬間。
「「「うおおおおおおおおおおおおっ!!」」」
大地が揺れるほどの、爆発的な大歓声が、僕たちを包み込んだ。
「やった! 本当にやりやがった!」
「十五階層到達! 歴史的瞬間だ!」
「傷一つねえじゃねえか! あいつら、化け物か!」
冒険者たちが、興奮のあまり、自分の武器を天に突き上げ、叫んでいる。市民たちは、涙を流して僕たちの名を呼び、称賛の言葉を投げかけてくる。
ランズデール侯爵は、満足げに深く頷き、その隣でアルフレッド様が、自分のことのように拳を握りしめて喜んでいた。
僕たちは、英雄になったのだ。
この日、この瞬間、僕たち『フロンティア』の名は、もはやただの実力派パーティなどという枠を超え、揺るぎない『伝説』となった。
僕は、その熱狂の中心で、静かにある一点を見つめていた。
観衆の輪から少し離れた場所。
そこに、勇者パーティ『サンクチュアリ』の四人が、立ち尽くしていた。
彼らは、歓声の輪に加わることもなく、ただ呆然と、僕たちの姿を見つめている。
戦士ヴォルフは、自分の無力さを噛みしめるように、悔しそうに唇を噛んでいた。
聖女セシリアは、両手で口を覆い、その瞳から大粒の涙をこぼしていた。それは、悲しみの涙ではない。かつての仲間が、自分の手の届かない、遥か高みへと登り詰めてしまったことへの、寂しさと、そしてほんの少しの安堵が入り混じった、複雑な涙だった。
賢者グレンは、その眼鏡の奥の瞳で、僕を分析するように、値踏みするように、じっと見つめている。その表情からは、感情が読み取れない。だが、その静けさこそが、彼の内面で渦巻く、激しい嫉風と、歪んだ探究心の表れだった。
そして、勇者アレクサンダー。
彼は、全ての表情を失っていた。
顔面は蒼白で、その瞳は、何も映していないかのように虚ろだった。
嫉妬も、憎悪も、怒りさえも、もはや彼の顔には浮かんでいない。
そこにあったのは、あまりにも絶対的な、抗うことすら許されない現実を前にした時の、完全な『無』だった。
彼は、負けたのだ。
戦う前から、いや、僕を追放したあの瞬間から、彼の敗北は、決定していた。
その事実を、彼は今、骨の髄まで理解させられた。
彼と僕の視線が、一瞬だけ交差した。
だが、彼はすぐにその視線を逸らし、まるで亡霊のように、音もなくその場から立ち去っていった。誰に声をかけるでもなく、ただ一人、英雄たちの凱旋を祝う喧騒に、背を向けて。
それを見て、僕は静かに確信した。
僕の、彼らに対する復讐は、今、この瞬間、完全に終わったのだと。
僕が彼らを打ち負かしたのではない。彼らが、自らの過ちによって、自滅したのだ。
もう、彼らを気にかける必要はない。
「ユキナガ!」
「リーダー!」
バルガスとリリアナが、興奮した様子で僕の肩を叩いた。
「やったな! 俺たち、Aランクだ!」
「ええ! あなたがいれば、できるって信じてたわ!」
二人は、子供のように、満面の笑みを浮かべていた。
僕は、そんな最高の仲間たちに向かって、静かに微笑み返した。
過去は、終わった。
そして、ここから、僕たちの本当の物語が始まる。
Aランクパーティ、『フロンティア』。
その名は、この日を境に、王国の歴史に、そして、いずれは世界の歴史に、深く刻まれていくことになるだろう。
僕たちは、鳴り止まない歓声の中、英雄として、王都への凱旋路を、誇らしく歩み始めた。
僕たちの視線の先には、もはや過去の残滓はなく、天へと至る塔の、さらにその先にある、まだ見ぬ未来だけが、輝いて見えていた。
---
天からの声のような荘厳なアナウンスが消えた後、白い大理石の広間には、再び静寂が戻った。僕たち三人は、しばらくの間、言葉もなく立ち尽くしていた。
前人未到。
その言葉の重みを、僕たちは今、確かに実感していた。
「……やったんだな、俺たち」
静寂を破ったのは、バルガスの掠れた声だった。彼の顔には、疲労と、そしてそれを遥かに上回る達成感が刻まれている。
「ええ。やったわ、私たち」
リリアナも、レイピアを鞘に収めながら、静かに微笑んだ。その碧眼は、これまでにないほど澄み切って見えた。
僕も、深く息を吐き出した。体中の緊張が、心地よい弛緩へと変わっていく。
僕たちは、勝ったのだ。塔の試練に、そして、僕たちの力を疑っていた過去の全てに。
「よし、帰ろう」
僕は、二人の仲間を見回した。「地上で、俺たちの帰りを待っている人たちがいる」
僕の言葉に、二人は力強く頷いた。
僕たちは、第十五階層の広間に背を向け、地上へと続く螺旋階段を下り始めた。登ってきた時とは違い、その足取りは驚くほど軽かった。
一階層、また一階層と下りていく。かつて僕たちを苦しめたギミックは、主を失ったかのように、完全に沈黙していた。物量で僕たちを阻んだオークやゴブリンの姿はなく、アンデッドが彷徨っていた墓地も、ただの静かな廃墟へと変わっていた。
塔は、僕たちがその試練を乗り越えたことを認め、その牙を収めたかのようだった。
やがて、僕たちは第一階層へと戻り、巨大な石の扉の前に立った。
この扉の向こう側には、僕たちの挑戦を見守っていた、多くの人々がいる。僕たちが、この塔に入る前とは、全く違う存在になって帰ってきたことを、彼らはどう受け止めるだろうか。
僕は、二人の顔を見た。バルガスも、リリアナも、覚悟を決めた顔で頷き返す。
僕は、ゆっくりと扉に手をかけた。
ゴゴゴゴゴ……。
重い、地響きのような音を立てて、塔の入り口が開かれていく。
差し込む眩しい光に、僕たちは思わず目を細めた。
そして、光に目が慣れた時、僕たちの目に飛び込んできたのは、信じがたいほどの静寂に包まれた、観衆の姿だった。
誰一人として、声を発していない。
歓声も、野次もない。
ただ、そこにいる全ての人間が、まるで伝説の生き物でも見るかのように、驚愕と、畏怖と、そして信じられないという感情が入り混じった目で、僕たち三人を凝視していた。
僕たちの体には、傷一つない。装備も、ほとんど損傷していない。ポーションをがぶ飲みして、満身創痍で生還してくる。彼らが想像していたであろう光景とは、あまりにもかけ離れていたのだ。
僕たちは、まるで近所の森へ散歩にでも行ってきたかのような、涼しい顔で、前人未到の領域から帰還した。
その、あまりにも異次元な光景が、彼らの思考を完全に停止させていた。
その、張り詰めた静寂を破ったのは、ギルドマスター、ダグラスの、雷鳴のような声だった。
「……試練達成! 帰還を確認! Bランクパーティ『フロンティア』、Aランク昇格試験、合格である!」
彼の高らかな宣言が、魔法の呪文のように、人々の凍りついた時を動かした。
次の瞬間。
「「「うおおおおおおおおおおおおっ!!」」」
大地が揺れるほどの、爆発的な大歓声が、僕たちを包み込んだ。
「やった! 本当にやりやがった!」
「十五階層到達! 歴史的瞬間だ!」
「傷一つねえじゃねえか! あいつら、化け物か!」
冒険者たちが、興奮のあまり、自分の武器を天に突き上げ、叫んでいる。市民たちは、涙を流して僕たちの名を呼び、称賛の言葉を投げかけてくる。
ランズデール侯爵は、満足げに深く頷き、その隣でアルフレッド様が、自分のことのように拳を握りしめて喜んでいた。
僕たちは、英雄になったのだ。
この日、この瞬間、僕たち『フロンティア』の名は、もはやただの実力派パーティなどという枠を超え、揺るぎない『伝説』となった。
僕は、その熱狂の中心で、静かにある一点を見つめていた。
観衆の輪から少し離れた場所。
そこに、勇者パーティ『サンクチュアリ』の四人が、立ち尽くしていた。
彼らは、歓声の輪に加わることもなく、ただ呆然と、僕たちの姿を見つめている。
戦士ヴォルフは、自分の無力さを噛みしめるように、悔しそうに唇を噛んでいた。
聖女セシリアは、両手で口を覆い、その瞳から大粒の涙をこぼしていた。それは、悲しみの涙ではない。かつての仲間が、自分の手の届かない、遥か高みへと登り詰めてしまったことへの、寂しさと、そしてほんの少しの安堵が入り混じった、複雑な涙だった。
賢者グレンは、その眼鏡の奥の瞳で、僕を分析するように、値踏みするように、じっと見つめている。その表情からは、感情が読み取れない。だが、その静けさこそが、彼の内面で渦巻く、激しい嫉風と、歪んだ探究心の表れだった。
そして、勇者アレクサンダー。
彼は、全ての表情を失っていた。
顔面は蒼白で、その瞳は、何も映していないかのように虚ろだった。
嫉妬も、憎悪も、怒りさえも、もはや彼の顔には浮かんでいない。
そこにあったのは、あまりにも絶対的な、抗うことすら許されない現実を前にした時の、完全な『無』だった。
彼は、負けたのだ。
戦う前から、いや、僕を追放したあの瞬間から、彼の敗北は、決定していた。
その事実を、彼は今、骨の髄まで理解させられた。
彼と僕の視線が、一瞬だけ交差した。
だが、彼はすぐにその視線を逸らし、まるで亡霊のように、音もなくその場から立ち去っていった。誰に声をかけるでもなく、ただ一人、英雄たちの凱旋を祝う喧騒に、背を向けて。
それを見て、僕は静かに確信した。
僕の、彼らに対する復讐は、今、この瞬間、完全に終わったのだと。
僕が彼らを打ち負かしたのではない。彼らが、自らの過ちによって、自滅したのだ。
もう、彼らを気にかける必要はない。
「ユキナガ!」
「リーダー!」
バルガスとリリアナが、興奮した様子で僕の肩を叩いた。
「やったな! 俺たち、Aランクだ!」
「ええ! あなたがいれば、できるって信じてたわ!」
二人は、子供のように、満面の笑みを浮かべていた。
僕は、そんな最高の仲間たちに向かって、静かに微笑み返した。
過去は、終わった。
そして、ここから、僕たちの本当の物語が始まる。
Aランクパーティ、『フロンティア』。
その名は、この日を境に、王国の歴史に、そして、いずれは世界の歴史に、深く刻まれていくことになるだろう。
僕たちは、鳴り止まない歓声の中、英雄として、王都への凱旋路を、誇らしく歩み始めた。
僕たちの視線の先には、もはや過去の残滓はなく、天へと至る塔の、さらにその先にある、まだ見ぬ未来だけが、輝いて見えていた。
---
56
あなたにおすすめの小説
異世界転移した俺のスキルは【身体魔改造】でした ~腕をドリルに、脚はキャタピラ、脳はスパコン。 追放された機械技師は、神をも超える魔導機兵~
夏見ナイ
ファンタジー
事故で手足を失い絶望した機械技師、相羽カケル。彼が転移したのは、魔法の才能が全ての魔法至上主義の世界だった。
与えられたスキルは【自己魔改造】。自身の体を、素材次第で自由に換装・強化できる唯一無二の能力。失った手足を鉄クズで作り直し、再び立ち上がったカケルだったが、その機械の体は「下賤で禁忌の力」として王国から追放されてしまう。
しかし、辺境の公国で若き女公爵と出会った時、彼の運命は大きく変わる。
「その力、我が国に貸してほしい」
魔法騎士団をドリルアームで粉砕し、城壁をキャタピラで踏破する。これは、役立たずと蔑まれた技師が、やがて神をも超える魔導機兵へと成り上がる物語。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる