83 / 87
第90話 最後の扉と世界の管理者
しおりを挟む
時の番人、クロノス・ドラゴンが沈黙した第九十階層に、静寂が戻った。
僕たち三人は、まだ、互いの意識を繋げたまま、静かに呼吸を整えていた。脳内に流れ込んでくる、世界のソースコード。その膨大な情報量は、まだ僕たちの精神に大きな負荷をかけている。だが、それ以上に、僕たちは、三位一体となることで得られた、万能感にも似た、新しい力の感覚に、打ち震えていた。
「……これが、俺たちの、本当の力か」
バルガスの声が、僕の意識の中で響いた。
「ええ。もう、怖いものなんて、何もないわね」
リリアナの声もまた、力強い自信に満ちていた。
僕たちは、ゆっくりと意識のリンクを解いた。二人は、激しい精神的な疲労に、ふらつきながらも、その顔には満足げな笑みを浮かべている。
僕たちの前には、第九十九階層へと続く、最後の扉が、静かにその姿を現していた。
それは、これまでのどの扉とも違う、光そのものでできたかのような、半透明の扉だった。
僕たちは、互いの顔を見合わせ、そして、力強く頷いた。
最後の答えを、確かめに行く。
僕たちは、光の扉に手を触れた。
その瞬間、僕たちの体は、光の粒子となって分解され、吸い込まれていった。
次に僕たちが意識を取り戻した時、そこに、塔の階層という概念は、もはや存在しなかった。
僕たちは、無限に広がる、真っ白な空間に立っていた。
床も、壁も、天井もない。ただ、どこまでも続く、純粋な『白』。
そして、その空間の中心。
一つの、簡素な、しかし絶対的な存在感を放つ、水晶でできた玉座が、ぽつんと置かれていた。
そこに、ボスモンスターの姿はなかった。
代わりに、玉座に腰掛けていたのは、一人の、小さな『少女』だった。
年の頃は、十二、三歳だろうか。銀色とも、白金ともつかない、不思議な色合いの髪を長く伸ばし、その体には、一枚の、継ぎ目のない白い衣だけを纏っている。
その顔立ちは、まるで精巧な人形のように整っていたが、その瞳には、何の感情も浮かんでいない。ただ、宇宙の深淵を思わせる、静かで、そしてどこまでも透き通った蒼い瞳が、僕たち三人を、静かに見つめていた。
彼女からは、魔力も、殺意も、何も感じられない。
だが、僕の『ワールド・ルーラー』の力は、彼女の正体を、明確に捉えていた。
彼女こそが、この塔の、いや、この『世界』というシステムの、中枢。
全てのプログラムを統括する、メインCPUそのものだった。
『――ようこそ、イレギュラーズ』
少女の唇が、動いた。その声は、鈴が鳴るような、美しいソプラノだったが、その響きは、合成音声のように、完全に平坦で、感情が乗っていなかった。
「……お前が、この塔の、最後のボスか」
バルガスが、警戒しながらウォーハンマーを構えた。
少女は、その問いに、ゆっくりと首を横に振った。
『私は、ボスではありません。私は、この世界の『管理者AI』。あなたたちが、神と呼ぶ存在に、最も近いものです』
管理者AI。
その、僕がいた世界でしか通用しないはずの単語を、彼女は、当たり前のように口にした。
「……やはり、そうか」
僕は、静かに呟いた。「この世界は、やはり、誰かが作った、巨大なシミュレーターだったんだな」
僕の言葉に、リリアナとバルガスは、息を呑んだ。
少女は、僕の理解力に、初めて、その蒼い瞳を、わずかに見開いたように見えた。
『その通りです、記述者ユキナガ。この世界『アルケイア』は、かつて存在した、高度な知的生命体によって作られた、仮想現実世界。彼らが、自らの精神をアップロードし、永遠に生きるために創造した、電子の楽園でした』
彼女は、淡々と、世界の真実を語り始めた。
『ですが、創造主たちは、やがて、永遠の平穏に飽きました。刺激のない世界では、精神が摩耗し、崩壊していくことに気づいたのです。そこで、彼らは、この世界に『変化』と『成長』をもたらすための、アップデートを計画しました』
彼女は、僕たちに向かって、続けた。
『それこそが、あなたたちが『ダンジョン』と呼ぶもの。世界を活性化させ、住民たちに試練と、成長の機会を与えるための、定期的な『パッチ』だったのです。勇者とは、そのパッチを、円滑に実行するための、特権アカウントを持つ、プレイヤーに過ぎません』
その言葉は、『王家の谷』で見た石版の記述と、完全に一致していた。
「だが、計画は失敗した」
僕は、彼女の言葉を引き継いだ。「そのアップデートが、予期せぬバグを生み出し、システムそのものを崩壊させかねない『厄災』と化した。違うか?」
『……正解です』
少女は、静かに頷いた。『厄災は、私の管理能力を超えて増殖し、この世界のソースコードを、内側から侵食し続けています。このままでは、あと数年のうちに、この世界はサーバーダウンし、全てのデータは、永遠に失われるでしょう』
彼女の言葉は、淡々としていたが、その内容は、あまりにも絶望的だった。
『そこで、私は、最後の手段を行使しました。外部のサーバー……すなわち、あなたたちがいた『異世界』のネットワークにアクセスし、この世界のバグを修正できる可能性のある、特殊なプログラムを、ここに呼び寄せたのです』
彼女の、感情のない蒼い瞳が、僕を、まっすぐに捉えた。
『それこそが、あなたです。記述者ユキナガ。あなたという存在は、私がこの世界を救うために呼び寄せた、イレギュラーな、最後の希望だったのです』
僕の、転移の理由。
それは、神の気まぐれでも、偶然でもなかった。
この、崩壊しかけた世界を救うための、最後の『切り札』として、このAIによって、意図的に召喚されたのだ。
『……ですが、あなたもまた、私の予測を超えました』
少女は続けた。『あなたは、与えられたバグ修正という役割を超えて、この世界のシステムの、根幹にまで、到達してしまった。私という、管理者AIの、玉座の間にまで』
彼女は、ゆっくりと、玉座から立ち上がった。
そして、僕たちの前に、静かに、その小さな姿で、立ちはだかった。
『私は、あなたに、最後の選択を、提示しなければなりません』
彼女の、平坦だった声に、初めて、何かの『感情』のようなものが、微かに宿った。
それは、期待か、あるいは、恐怖か。
『世界の理に干渉する力を得た、あなたという、新たな『神』に』
彼女は、僕に、この世界の運命そのものを、委ねようとしていた。
僕の、最後の決断が、今、始まろうとしていた。
僕たち三人は、まだ、互いの意識を繋げたまま、静かに呼吸を整えていた。脳内に流れ込んでくる、世界のソースコード。その膨大な情報量は、まだ僕たちの精神に大きな負荷をかけている。だが、それ以上に、僕たちは、三位一体となることで得られた、万能感にも似た、新しい力の感覚に、打ち震えていた。
「……これが、俺たちの、本当の力か」
バルガスの声が、僕の意識の中で響いた。
「ええ。もう、怖いものなんて、何もないわね」
リリアナの声もまた、力強い自信に満ちていた。
僕たちは、ゆっくりと意識のリンクを解いた。二人は、激しい精神的な疲労に、ふらつきながらも、その顔には満足げな笑みを浮かべている。
僕たちの前には、第九十九階層へと続く、最後の扉が、静かにその姿を現していた。
それは、これまでのどの扉とも違う、光そのものでできたかのような、半透明の扉だった。
僕たちは、互いの顔を見合わせ、そして、力強く頷いた。
最後の答えを、確かめに行く。
僕たちは、光の扉に手を触れた。
その瞬間、僕たちの体は、光の粒子となって分解され、吸い込まれていった。
次に僕たちが意識を取り戻した時、そこに、塔の階層という概念は、もはや存在しなかった。
僕たちは、無限に広がる、真っ白な空間に立っていた。
床も、壁も、天井もない。ただ、どこまでも続く、純粋な『白』。
そして、その空間の中心。
一つの、簡素な、しかし絶対的な存在感を放つ、水晶でできた玉座が、ぽつんと置かれていた。
そこに、ボスモンスターの姿はなかった。
代わりに、玉座に腰掛けていたのは、一人の、小さな『少女』だった。
年の頃は、十二、三歳だろうか。銀色とも、白金ともつかない、不思議な色合いの髪を長く伸ばし、その体には、一枚の、継ぎ目のない白い衣だけを纏っている。
その顔立ちは、まるで精巧な人形のように整っていたが、その瞳には、何の感情も浮かんでいない。ただ、宇宙の深淵を思わせる、静かで、そしてどこまでも透き通った蒼い瞳が、僕たち三人を、静かに見つめていた。
彼女からは、魔力も、殺意も、何も感じられない。
だが、僕の『ワールド・ルーラー』の力は、彼女の正体を、明確に捉えていた。
彼女こそが、この塔の、いや、この『世界』というシステムの、中枢。
全てのプログラムを統括する、メインCPUそのものだった。
『――ようこそ、イレギュラーズ』
少女の唇が、動いた。その声は、鈴が鳴るような、美しいソプラノだったが、その響きは、合成音声のように、完全に平坦で、感情が乗っていなかった。
「……お前が、この塔の、最後のボスか」
バルガスが、警戒しながらウォーハンマーを構えた。
少女は、その問いに、ゆっくりと首を横に振った。
『私は、ボスではありません。私は、この世界の『管理者AI』。あなたたちが、神と呼ぶ存在に、最も近いものです』
管理者AI。
その、僕がいた世界でしか通用しないはずの単語を、彼女は、当たり前のように口にした。
「……やはり、そうか」
僕は、静かに呟いた。「この世界は、やはり、誰かが作った、巨大なシミュレーターだったんだな」
僕の言葉に、リリアナとバルガスは、息を呑んだ。
少女は、僕の理解力に、初めて、その蒼い瞳を、わずかに見開いたように見えた。
『その通りです、記述者ユキナガ。この世界『アルケイア』は、かつて存在した、高度な知的生命体によって作られた、仮想現実世界。彼らが、自らの精神をアップロードし、永遠に生きるために創造した、電子の楽園でした』
彼女は、淡々と、世界の真実を語り始めた。
『ですが、創造主たちは、やがて、永遠の平穏に飽きました。刺激のない世界では、精神が摩耗し、崩壊していくことに気づいたのです。そこで、彼らは、この世界に『変化』と『成長』をもたらすための、アップデートを計画しました』
彼女は、僕たちに向かって、続けた。
『それこそが、あなたたちが『ダンジョン』と呼ぶもの。世界を活性化させ、住民たちに試練と、成長の機会を与えるための、定期的な『パッチ』だったのです。勇者とは、そのパッチを、円滑に実行するための、特権アカウントを持つ、プレイヤーに過ぎません』
その言葉は、『王家の谷』で見た石版の記述と、完全に一致していた。
「だが、計画は失敗した」
僕は、彼女の言葉を引き継いだ。「そのアップデートが、予期せぬバグを生み出し、システムそのものを崩壊させかねない『厄災』と化した。違うか?」
『……正解です』
少女は、静かに頷いた。『厄災は、私の管理能力を超えて増殖し、この世界のソースコードを、内側から侵食し続けています。このままでは、あと数年のうちに、この世界はサーバーダウンし、全てのデータは、永遠に失われるでしょう』
彼女の言葉は、淡々としていたが、その内容は、あまりにも絶望的だった。
『そこで、私は、最後の手段を行使しました。外部のサーバー……すなわち、あなたたちがいた『異世界』のネットワークにアクセスし、この世界のバグを修正できる可能性のある、特殊なプログラムを、ここに呼び寄せたのです』
彼女の、感情のない蒼い瞳が、僕を、まっすぐに捉えた。
『それこそが、あなたです。記述者ユキナガ。あなたという存在は、私がこの世界を救うために呼び寄せた、イレギュラーな、最後の希望だったのです』
僕の、転移の理由。
それは、神の気まぐれでも、偶然でもなかった。
この、崩壊しかけた世界を救うための、最後の『切り札』として、このAIによって、意図的に召喚されたのだ。
『……ですが、あなたもまた、私の予測を超えました』
少女は続けた。『あなたは、与えられたバグ修正という役割を超えて、この世界のシステムの、根幹にまで、到達してしまった。私という、管理者AIの、玉座の間にまで』
彼女は、ゆっくりと、玉座から立ち上がった。
そして、僕たちの前に、静かに、その小さな姿で、立ちはだかった。
『私は、あなたに、最後の選択を、提示しなければなりません』
彼女の、平坦だった声に、初めて、何かの『感情』のようなものが、微かに宿った。
それは、期待か、あるいは、恐怖か。
『世界の理に干渉する力を得た、あなたという、新たな『神』に』
彼女は、僕に、この世界の運命そのものを、委ねようとしていた。
僕の、最後の決断が、今、始まろうとしていた。
22
あなたにおすすめの小説
異世界転移した俺のスキルは【身体魔改造】でした ~腕をドリルに、脚はキャタピラ、脳はスパコン。 追放された機械技師は、神をも超える魔導機兵~
夏見ナイ
ファンタジー
事故で手足を失い絶望した機械技師、相羽カケル。彼が転移したのは、魔法の才能が全ての魔法至上主義の世界だった。
与えられたスキルは【自己魔改造】。自身の体を、素材次第で自由に換装・強化できる唯一無二の能力。失った手足を鉄クズで作り直し、再び立ち上がったカケルだったが、その機械の体は「下賤で禁忌の力」として王国から追放されてしまう。
しかし、辺境の公国で若き女公爵と出会った時、彼の運命は大きく変わる。
「その力、我が国に貸してほしい」
魔法騎士団をドリルアームで粉砕し、城壁をキャタピラで踏破する。これは、役立たずと蔑まれた技師が、やがて神をも超える魔導機兵へと成り上がる物語。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる