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第七十五話 運命の日
夜明け。
その光は王都グランフェリアに希望ではなく、戦乱の始まりを告げた。
ヴァルハイト公爵家が「皇帝の圧政に反旗を翻す」という声明を発表したという報せは、衝撃となって帝国中を駆け巡った。王都の城門の外には黒鉄の鎧に身を包んだヴァルハイト家の軍勢が、整然と隊列を組みその鬨の声を待っていた。
「全軍、突撃!」
長兄ゲオルグの、大地を揺るすほどの号令。それを合図にヴァルハイト軍は津波となって、王都の城門へと殺到した。
迎え撃つはカイウス王子率いる帝国近衛騎士団。城壁の上から無数の矢と魔法が放たれ、攻防の火蓋が切って落とされた。
だが、その壮絶な戦いは全てが壮大な芝居だった。
ゲオルグもベルトルトも、そしてカイウスさえもが、それぞれの思惑を胸に秘めながら互いに「本気で戦っている」かのように見せかけている。無用な血を避け、決定的な損害を出さぬようギリギリの攻防を演じているのだ。
彼らの真の目的は、この派手な陽動によって帝国の全ての注目をこの城壁の一点に引きつけることだった。
その喧騒の遥か地下、始祖の祭壇では全く別の、しかしより重要な戦いが始まろうとしていた。
枢機卿アウグストゥス。聖教会の最高指導者であり、慈愛の象徴とされたその男が、今、黒いローブをまとった「黄昏の蛇」の者たちを従え、黒曜石の祭壇の前に立っていた。その穏やかだったはずの顔には、長年隠し続けてきたであろう冷酷な野心家の表情が浮かんでいる。
「……ついに、この時が来たか」
アウグストゥスは祭壇にそっと手を触れ、恍惚とした表情で呟いた。
「長かった……実に長かった。我らが一族が偽りの神に仕える屈辱に耐え、この日を待ちわびてきた」
彼の言葉に、俺は柱の影で息を呑んだ。
彼もまたヴァルハイトと同じ、あるいはそれ以上に帝国の創生に関わる秘密を背負う一族の末裔なのか。
「ジークフリートめ、愚かな男よ。自らが悪役となることで帝国を浄化するなどと、青臭い理想を掲げおって。真の支配者が誰であるのかも知らずに」
アウグストゥスは懐から一つのものを取り出した。それは白銀に輝く複雑な形状の鍵。「光の鍵」。聖教会が代々守り続けてきた、始祖の遺産への扉を開く二つの鍵の一つ。
彼はその鍵を祭壇の中央にある窪みへとゆっくりと差し込んだ。
すると、祭壇が低い唸り声を上げ、その表面に刻まれた古代の紋様が眩い光を放ち始めた。
「あとはヴァルハイトが持つ『闇の鍵』だけだ。ジークフリートが王宮を制圧すれば、我らが潜ませた『駒』が奴の懐から鍵を奪い取る手筈になっている。全ては我らが脚本通りに……」
アウグストゥスが勝利を確信した笑みを浮かべた、その時だった。
「――その脚本、少し書き換えさせてもらうぞ」
俺は柱の影からゆっくりとその姿を現した。クロウの仮面が祭壇の光を不気味に反射する。
俺の突然の登場に、アウグストゥスとその配下たちが一斉に殺気立った。
「……何者だ、貴様」
アウグストゥスの鋭い声が飛ぶ。
「いつから、そこにいた」
「最初からさ」
俺は肩をすくめてみせた。
「お前たちがこの神聖な場所で、下らない悪巧みを始めるそのずっと前からな」
「……クロウとか名乗る、正体不明の輩か。ヴォルグを討ったという報告は受けている。まさかここまで嗅ぎつけてくるとはな」
アウグストゥスは驚きながらも、その落ち着きを失ってはいなかった。
「だが、お前一人が現れたところで何ができる。我々の悲願を邪魔することはできんよ」
彼は配下の黒装束たちに目で合図を送った。数人の暗殺者が音もなく俺を包囲するように散開する。
だが、俺は動じなかった。
「……そういえば、枢機卿殿」
俺は全く関係のない世間話でもするように問いかけた。
「あなたの故郷は帝国の南西にある小さな村だと聞いています。そこは古代から続く特殊な薬草の産地でもあるとか」
俺の言葉に、アウグストゥスの眉がぴくりと動いた。
「ロラン教授が育てていた『魔香花』。あれを完成させるために必要だった最後の触媒。それはあなたの故郷でしか採れない極めて希少な『月の涙』という薬草だった。違いますかな?」
それはセラが命懸けで掴んできた最後のピースだった。
「……どこまで、知っている」
アウグストゥスの声から、ついに余裕が消え失せた。
「全てさ」
俺は静かに、しかしはっきりと告げた。
「あんたが学園に潜んでいたもう一人の蛇であることも。あんたが聖女リリアーナの後見人という立場を利用し、聖教会の内部情報を蛇に流し続けていたことも。そしてあんたこそが、この帝国の影で全てを操る『黄昏の蛇』の首魁……その正体であることもな!」
俺の言葉は最後の暴露となって、この地下神殿に響き渡った。
アウグストゥスはしばし沈黙した後、やがてその顔に被っていた穏やかな聖職者の仮面を完全に脱ぎ捨てた。
現れたのは底知れない野心と、狂信的な光を宿した真の黒幕の顔だった。
「……見事だ、クロウ。貴様が何者かは知らんが、その情報網だけは賞賛に値しよう」
彼はゆっくりと拍手をした。
「そうだ。俺が蛇の頭だ。腐りきったグランツの血統を絶やし、偽りの聖教会を浄化し、始祖の遺産の力をもってこの地に真の神聖帝国を打ち立てる選ばれし者だ!」
彼の声は狂信者のそれに変わっていた。
「そして貴様は、その輝かしい歴史の始まりを見ることもなくここで死ぬのだ!」
アウグストゥスが右手を振り下ろす。
それを合図に、周囲を固めていた黒装束の暗殺者たちが一斉に俺へと襲いかかってきた。
俺は腰に下げていた剣を抜き放った。
「……ようやく、本性を現したな、蛇」
俺は仮面の奥で冷たく笑った。
「ならば、ここがお前の墓場だ」
俺の体が影となって揺らめく。
帝国の運命を懸けた、光と影、そして偽りの聖者が入り乱れる最後の戦い。
その火蓋が今、この始祖の祭壇で静かに切って落とされた。
地上の偽りのクーデターの喧騒は、この地下の真実の戦いの前触れに過ぎなかったのだ。
その光は王都グランフェリアに希望ではなく、戦乱の始まりを告げた。
ヴァルハイト公爵家が「皇帝の圧政に反旗を翻す」という声明を発表したという報せは、衝撃となって帝国中を駆け巡った。王都の城門の外には黒鉄の鎧に身を包んだヴァルハイト家の軍勢が、整然と隊列を組みその鬨の声を待っていた。
「全軍、突撃!」
長兄ゲオルグの、大地を揺るすほどの号令。それを合図にヴァルハイト軍は津波となって、王都の城門へと殺到した。
迎え撃つはカイウス王子率いる帝国近衛騎士団。城壁の上から無数の矢と魔法が放たれ、攻防の火蓋が切って落とされた。
だが、その壮絶な戦いは全てが壮大な芝居だった。
ゲオルグもベルトルトも、そしてカイウスさえもが、それぞれの思惑を胸に秘めながら互いに「本気で戦っている」かのように見せかけている。無用な血を避け、決定的な損害を出さぬようギリギリの攻防を演じているのだ。
彼らの真の目的は、この派手な陽動によって帝国の全ての注目をこの城壁の一点に引きつけることだった。
その喧騒の遥か地下、始祖の祭壇では全く別の、しかしより重要な戦いが始まろうとしていた。
枢機卿アウグストゥス。聖教会の最高指導者であり、慈愛の象徴とされたその男が、今、黒いローブをまとった「黄昏の蛇」の者たちを従え、黒曜石の祭壇の前に立っていた。その穏やかだったはずの顔には、長年隠し続けてきたであろう冷酷な野心家の表情が浮かんでいる。
「……ついに、この時が来たか」
アウグストゥスは祭壇にそっと手を触れ、恍惚とした表情で呟いた。
「長かった……実に長かった。我らが一族が偽りの神に仕える屈辱に耐え、この日を待ちわびてきた」
彼の言葉に、俺は柱の影で息を呑んだ。
彼もまたヴァルハイトと同じ、あるいはそれ以上に帝国の創生に関わる秘密を背負う一族の末裔なのか。
「ジークフリートめ、愚かな男よ。自らが悪役となることで帝国を浄化するなどと、青臭い理想を掲げおって。真の支配者が誰であるのかも知らずに」
アウグストゥスは懐から一つのものを取り出した。それは白銀に輝く複雑な形状の鍵。「光の鍵」。聖教会が代々守り続けてきた、始祖の遺産への扉を開く二つの鍵の一つ。
彼はその鍵を祭壇の中央にある窪みへとゆっくりと差し込んだ。
すると、祭壇が低い唸り声を上げ、その表面に刻まれた古代の紋様が眩い光を放ち始めた。
「あとはヴァルハイトが持つ『闇の鍵』だけだ。ジークフリートが王宮を制圧すれば、我らが潜ませた『駒』が奴の懐から鍵を奪い取る手筈になっている。全ては我らが脚本通りに……」
アウグストゥスが勝利を確信した笑みを浮かべた、その時だった。
「――その脚本、少し書き換えさせてもらうぞ」
俺は柱の影からゆっくりとその姿を現した。クロウの仮面が祭壇の光を不気味に反射する。
俺の突然の登場に、アウグストゥスとその配下たちが一斉に殺気立った。
「……何者だ、貴様」
アウグストゥスの鋭い声が飛ぶ。
「いつから、そこにいた」
「最初からさ」
俺は肩をすくめてみせた。
「お前たちがこの神聖な場所で、下らない悪巧みを始めるそのずっと前からな」
「……クロウとか名乗る、正体不明の輩か。ヴォルグを討ったという報告は受けている。まさかここまで嗅ぎつけてくるとはな」
アウグストゥスは驚きながらも、その落ち着きを失ってはいなかった。
「だが、お前一人が現れたところで何ができる。我々の悲願を邪魔することはできんよ」
彼は配下の黒装束たちに目で合図を送った。数人の暗殺者が音もなく俺を包囲するように散開する。
だが、俺は動じなかった。
「……そういえば、枢機卿殿」
俺は全く関係のない世間話でもするように問いかけた。
「あなたの故郷は帝国の南西にある小さな村だと聞いています。そこは古代から続く特殊な薬草の産地でもあるとか」
俺の言葉に、アウグストゥスの眉がぴくりと動いた。
「ロラン教授が育てていた『魔香花』。あれを完成させるために必要だった最後の触媒。それはあなたの故郷でしか採れない極めて希少な『月の涙』という薬草だった。違いますかな?」
それはセラが命懸けで掴んできた最後のピースだった。
「……どこまで、知っている」
アウグストゥスの声から、ついに余裕が消え失せた。
「全てさ」
俺は静かに、しかしはっきりと告げた。
「あんたが学園に潜んでいたもう一人の蛇であることも。あんたが聖女リリアーナの後見人という立場を利用し、聖教会の内部情報を蛇に流し続けていたことも。そしてあんたこそが、この帝国の影で全てを操る『黄昏の蛇』の首魁……その正体であることもな!」
俺の言葉は最後の暴露となって、この地下神殿に響き渡った。
アウグストゥスはしばし沈黙した後、やがてその顔に被っていた穏やかな聖職者の仮面を完全に脱ぎ捨てた。
現れたのは底知れない野心と、狂信的な光を宿した真の黒幕の顔だった。
「……見事だ、クロウ。貴様が何者かは知らんが、その情報網だけは賞賛に値しよう」
彼はゆっくりと拍手をした。
「そうだ。俺が蛇の頭だ。腐りきったグランツの血統を絶やし、偽りの聖教会を浄化し、始祖の遺産の力をもってこの地に真の神聖帝国を打ち立てる選ばれし者だ!」
彼の声は狂信者のそれに変わっていた。
「そして貴様は、その輝かしい歴史の始まりを見ることもなくここで死ぬのだ!」
アウグストゥスが右手を振り下ろす。
それを合図に、周囲を固めていた黒装束の暗殺者たちが一斉に俺へと襲いかかってきた。
俺は腰に下げていた剣を抜き放った。
「……ようやく、本性を現したな、蛇」
俺は仮面の奥で冷たく笑った。
「ならば、ここがお前の墓場だ」
俺の体が影となって揺らめく。
帝国の運命を懸けた、光と影、そして偽りの聖者が入り乱れる最後の戦い。
その火蓋が今、この始祖の祭壇で静かに切って落とされた。
地上の偽りのクーデターの喧騒は、この地下の真実の戦いの前触れに過ぎなかったのだ。
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