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第38話:女王のレッスン、後輩の憂鬱
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あの壮絶なレコーディングから数日が過ぎた。藤堂蓮たちの周りには、一見すると穏やかな日常が戻ってきていた。だが、水面下では、次なる嵐に向けた準備が、着々と進められていた。
橘翔太の指示は、絶対だった。
スターライト・エージェンシーのメインスタジオは、完全に『Starlight Melody』の新曲プロジェクトのために押さえられ、蓮はそのスタジオに毎日通うことになった。彼の役割は、クリエイター兼、ボーカルディレクター。星宮瑠奈が、朝霧陽葵の歌――『陽だまりの光』を、完璧に表現するための、指導役だった。
それは、蓮にとって、苦痛以外の何物でもなかった。
「じゃあ、始めようか」
コントロールルームのディレクター席に座り、蓮はガラスの向こう側に立つ瑠奈に、感情を殺した声で指示を出す。瑠奈もまた、一切の私情を挟まない、プロのアイドルの顔で、マイクの前に立っていた。
二人の間には、会話らしい会話はない。
あるのは、音楽的な指示と、それに対する応答だけ。
「そこのロングトーン、もっと温かみを出して。絶叫じゃない」
「Bメロの入り、少しだけ息継ぎの音を混ぜて。儚さを表現したい」
「今のテイク、悪くない。でも、まだ『陽だまり』には程遠い。もう一度」
瑠奈は、蓮のどんな厳しい要求にも、文句一つ言わずに食らいついてきた。彼女のプライドは、ズタズタに引き裂かれていたはずだ。自分よりも格下の、しかも想い人である男から、恋敵の少女の歌を真似ろと、繰り返し指導されるのだから。
だが、彼女は、決して弱音を吐かなかった。悔しさを、全て歌へのエネルギーに変換しているようだった。
その歌声は、日を追うごとに、凄みを増していった。
最初は、陽葵の歌を、ただ技術的に模倣しているだけだった。だが、持ち前のセンスと表現力で、瑠奈は徐々に『陽だまりの光』の本質を掴み始めていた。
彼女が元々持っていた『絶望の闇』。それに、陽葵が持つ『希望の光』。
相反する二つの要素が、彼女の歌声の中で、奇跡的な融合を果たそうとしていた。
蓮は、クリエイターとして、その才能の進化に戦慄していた。
瑠unaは、天才だった。
このままいけば、彼女は、陽葵の歌を遥かに超える、究極の歌を完成させてしまうだろう。
それは、プロジェクトの成功を意味する。
だが、蓮の心は、複雑だった。瑠奈の歌が完璧に近づくほど、陽葵の存在が、少しずつ霞んでいってしまうような、そんな寂しさを覚えていた。
一方、その頃。
朝霧陽葵は、一人、憂鬱な日々を過ごしていた。
蓮は、毎日事務所のスタジオに通い詰めで、大学で顔を合わせる機会は、ほとんどなくなってしまった。サークル室を覗いても、彼の姿はない。
『レコーディング、順調ですか?』
メッセージを送っても、返ってくるのは『ああ、忙しい』という、短い返信だけ。
彼が、自分の手の届かない場所へ、どんどん行ってしまうような気がして、陽葵は言いようのない不安に駆られていた。
あの日、蓮は言ってくれた。『お前は、勝者だ』と。
その言葉を、陽葵は何度も胸の中で反芻し、心の支えにしていた。
だが、現実は、残酷だった。
結局、あの曲を歌うのは、LUNAさんなのだ。
そして、先輩は今、そのLUNAさんと二人きりで、毎日、音楽を作っている。
(……私、本当に、勝ったのかな)
そんな疑念が、黒い染みのように、心の隅に広がり始めていた。
自分は、ただの『きっかけ』に過ぎなかったのではないか。
二人の天才を、さらに高いステージへと導くための、ただの踏み台。
そう考えると、胸が、きゅっと痛んだ。
その日、陽葵は、声優の養成所のレッスンを終え、とぼとぼと夜道を歩いていた。スマホでネットニュースを見ていると、ある記事が目に留まる。
『LUNA、新曲レコーディング快調! 関係者が語る「神がかった歌声」とは』
記事には、匿名関係者の証言として、LUNAがいかに素晴らしい歌をレコーディングしているかが、絶賛の言葉と共に綴られていた。そして、その楽曲を提供したのが、今話題の謎の天才クリエイター『ren』であることも。
陽葵は、足を止めた。
胸が、ズキリと痛む。
ren。それは、自分の大好きな、藤堂蓮のこと。
LUNAとren。世間は、二人の天才のコラボレーションに、熱狂し始めている。
その物語の中に、自分の名前は、どこにもない。
当たり前のことだ。自分は、ただの仮歌を歌った、名もなき声優の卵なのだから。
分かっている。
分かっているのに、涙が、滲んできた。
悔しい、とか、悲しい、とか、そういう単純な感情ではなかった。
ただ、寂しかった。
自分だけが、仲間外れにされてしまったような、深い孤独感。
陽葵は、スマホの画面を消すと、空を見上げた。
東京の空は、明るすぎて、星は見えない。
(……先輩は、今、何してるんだろう)
きっと、LUNAさんと、笑い合っているのかもしれない。
最高の音楽が生まれる瞬間に、二人で、感動を分かち合っているのかもしれない。
そこには、私の居場所なんて、もうないんだ。
陽葵は、溢れそうになる涙を、必死で堪えた。
そして、自分に言い聞かせるように、小さく、呟いた。
「……私は、大丈夫」
大丈夫。私は、声優になるんだ。
自分の足で、ちゃんと立って、夢を叶えるんだ。
先輩に、頼ってばかりじゃいられない。
それは、自分を奮い立たせるための、精一杯の強がり。
だが、その声は、夜の雑踏の中に、あまりにもか細く、虚しく消えていった。
女王が、新たな光を手に入れようともがくスタジオ。
その後ろで、陽だまりの少女は、一人、静かにその光を失いかけていた。
二人の知らないところで、小さな憂鬱の影が、確実にその濃度を増していた。
橘翔太の指示は、絶対だった。
スターライト・エージェンシーのメインスタジオは、完全に『Starlight Melody』の新曲プロジェクトのために押さえられ、蓮はそのスタジオに毎日通うことになった。彼の役割は、クリエイター兼、ボーカルディレクター。星宮瑠奈が、朝霧陽葵の歌――『陽だまりの光』を、完璧に表現するための、指導役だった。
それは、蓮にとって、苦痛以外の何物でもなかった。
「じゃあ、始めようか」
コントロールルームのディレクター席に座り、蓮はガラスの向こう側に立つ瑠奈に、感情を殺した声で指示を出す。瑠奈もまた、一切の私情を挟まない、プロのアイドルの顔で、マイクの前に立っていた。
二人の間には、会話らしい会話はない。
あるのは、音楽的な指示と、それに対する応答だけ。
「そこのロングトーン、もっと温かみを出して。絶叫じゃない」
「Bメロの入り、少しだけ息継ぎの音を混ぜて。儚さを表現したい」
「今のテイク、悪くない。でも、まだ『陽だまり』には程遠い。もう一度」
瑠奈は、蓮のどんな厳しい要求にも、文句一つ言わずに食らいついてきた。彼女のプライドは、ズタズタに引き裂かれていたはずだ。自分よりも格下の、しかも想い人である男から、恋敵の少女の歌を真似ろと、繰り返し指導されるのだから。
だが、彼女は、決して弱音を吐かなかった。悔しさを、全て歌へのエネルギーに変換しているようだった。
その歌声は、日を追うごとに、凄みを増していった。
最初は、陽葵の歌を、ただ技術的に模倣しているだけだった。だが、持ち前のセンスと表現力で、瑠奈は徐々に『陽だまりの光』の本質を掴み始めていた。
彼女が元々持っていた『絶望の闇』。それに、陽葵が持つ『希望の光』。
相反する二つの要素が、彼女の歌声の中で、奇跡的な融合を果たそうとしていた。
蓮は、クリエイターとして、その才能の進化に戦慄していた。
瑠unaは、天才だった。
このままいけば、彼女は、陽葵の歌を遥かに超える、究極の歌を完成させてしまうだろう。
それは、プロジェクトの成功を意味する。
だが、蓮の心は、複雑だった。瑠奈の歌が完璧に近づくほど、陽葵の存在が、少しずつ霞んでいってしまうような、そんな寂しさを覚えていた。
一方、その頃。
朝霧陽葵は、一人、憂鬱な日々を過ごしていた。
蓮は、毎日事務所のスタジオに通い詰めで、大学で顔を合わせる機会は、ほとんどなくなってしまった。サークル室を覗いても、彼の姿はない。
『レコーディング、順調ですか?』
メッセージを送っても、返ってくるのは『ああ、忙しい』という、短い返信だけ。
彼が、自分の手の届かない場所へ、どんどん行ってしまうような気がして、陽葵は言いようのない不安に駆られていた。
あの日、蓮は言ってくれた。『お前は、勝者だ』と。
その言葉を、陽葵は何度も胸の中で反芻し、心の支えにしていた。
だが、現実は、残酷だった。
結局、あの曲を歌うのは、LUNAさんなのだ。
そして、先輩は今、そのLUNAさんと二人きりで、毎日、音楽を作っている。
(……私、本当に、勝ったのかな)
そんな疑念が、黒い染みのように、心の隅に広がり始めていた。
自分は、ただの『きっかけ』に過ぎなかったのではないか。
二人の天才を、さらに高いステージへと導くための、ただの踏み台。
そう考えると、胸が、きゅっと痛んだ。
その日、陽葵は、声優の養成所のレッスンを終え、とぼとぼと夜道を歩いていた。スマホでネットニュースを見ていると、ある記事が目に留まる。
『LUNA、新曲レコーディング快調! 関係者が語る「神がかった歌声」とは』
記事には、匿名関係者の証言として、LUNAがいかに素晴らしい歌をレコーディングしているかが、絶賛の言葉と共に綴られていた。そして、その楽曲を提供したのが、今話題の謎の天才クリエイター『ren』であることも。
陽葵は、足を止めた。
胸が、ズキリと痛む。
ren。それは、自分の大好きな、藤堂蓮のこと。
LUNAとren。世間は、二人の天才のコラボレーションに、熱狂し始めている。
その物語の中に、自分の名前は、どこにもない。
当たり前のことだ。自分は、ただの仮歌を歌った、名もなき声優の卵なのだから。
分かっている。
分かっているのに、涙が、滲んできた。
悔しい、とか、悲しい、とか、そういう単純な感情ではなかった。
ただ、寂しかった。
自分だけが、仲間外れにされてしまったような、深い孤独感。
陽葵は、スマホの画面を消すと、空を見上げた。
東京の空は、明るすぎて、星は見えない。
(……先輩は、今、何してるんだろう)
きっと、LUNAさんと、笑い合っているのかもしれない。
最高の音楽が生まれる瞬間に、二人で、感動を分かち合っているのかもしれない。
そこには、私の居場所なんて、もうないんだ。
陽葵は、溢れそうになる涙を、必死で堪えた。
そして、自分に言い聞かせるように、小さく、呟いた。
「……私は、大丈夫」
大丈夫。私は、声優になるんだ。
自分の足で、ちゃんと立って、夢を叶えるんだ。
先輩に、頼ってばかりじゃいられない。
それは、自分を奮い立たせるための、精一杯の強がり。
だが、その声は、夜の雑踏の中に、あまりにもか細く、虚しく消えていった。
女王が、新たな光を手に入れようともがくスタジオ。
その後ろで、陽だまりの少女は、一人、静かにその光を失いかけていた。
二人の知らないところで、小さな憂鬱の影が、確実にその濃度を増していた。
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