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第77話:オーディションと、プロの顔
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「追憶のセレナーデ」のヒロイン、リリア役のオーディションは業界全体を揺るがす一大イベントとなっていた。
若手の人気声優から経験豊富なベテランまで、我こそはと名乗りを上げる実力者たちが数多く参加していた。その中に、朝霧陽葵の名前もあった。
蓮は音楽監督として、そのオーディションの審査員席に座っていた。
彼の隣には巨匠・黒崎監督と、原作者である夏目響本人、そして数人のプロデューサーたちが厳しい表情で並んでいる。
蓮が音楽監督であることはまだ陽葵には知らされていない。彼女には自分の実力だけでこの役を掴み取ってほしかったからだ。
オーディションは苛烈を極めた。
候補者たちは皆、素晴らしい演技を披露していく。
だが蓮の目には、何かが足りなく見えた。
技術的には完璧かもしれない。
だがリリアというキャラクターの持つ魂の核、光と影が同居するその複雑な内面を完璧に表現できている者はいなかった。
そしてついに、陽葵の番が来た。
オーディション会場に入ってきた彼女は緊張で顔がこわばっている。その視線が審査員席に座る蓮を捉え、驚きに大きく見開かれた。
「……せ、んぱい?」
彼女のか細い声がマイクを通して審査員席まで届く。
蓮は何も言わなかった。
ただ恋人としてではなく、音楽監督としての厳しくそして公平な目で彼女をじっと見つめ返すだけだった。
黒崎監督が少しだけ面白そうな顔で蓮に囁いた。
「……知り合いかね、ren君」
「……ええ。才能を尊敬している声優の一人です」
蓮は感情を殺してそう答えた。
その蓮のプロフェッショナルな態度が、逆に陽葵の心に火をつけた。
そうだ。
ここは甘える場所じゃない。
ここは戦場だ。
私は一人の声優としてこの場所に立っているんだ。
先輩に恋人としてではなく、一人の表現者として認めさせなければ。
陽葵の顔つきが変わった。
緊張が極限の集中力へと昇華されていく。
彼女は深く息を吸い込んだ。
最初の課題は台詞の読み合わせだった。
戦火の中、愛する人と引き裂かれる悲痛なシーン。
陽葵の口からリリアの言葉が紡ぎ出される。
その瞬間、オーディション会場の空気が変わった。
彼女の声はただ悲しいだけではなかった。
絶望の淵にありながらも決して希望を捨てない鋼のような強さ。
そして愛する人へのどうしようもないほどの深い、深い愛情。
その全てが声の響き、息遣い、言葉の間に完璧に込められていた。
審査員たちが息を呑むのが分かった。
黒崎監督が身を乗り出している。
原作者の夏目響が目を閉じ、その声に聞き入っている。
蓮は内心の興奮を必死で押し殺していた。
(……すごい。俺の想像を遥かに超えている)
彼女はこの一年半で、蓮の知らないところでとてつもない成長を遂げていたのだ。
次の課題は歌唱審査だった。
課題曲は物語のクライマックスでリリアが歌う希望の歌。
まだ蓮がアレンジをする前の、シンプルなピアノ伴奏だけのデモ音源が会場に流れる。
そのピアノを弾いているのが蓮自身であることには、陽葵も気づいていただろう。
陽葵は目を閉じた。
そして歌い始めた。
その歌声は温かかった。
陽だまりのような優しさに満ちていた。
だがそれだけではない。
聴く者の心の奥底にある悲しみや痛みを全て包み込むような、慈愛に満ちた響き。
それはまさしくリリアの歌声そのものだった。
戦火の中、人々を歌で癒し導いていく聖母のような歌声。
歌が終わる。
静寂。
誰も何も言えなかった。
ただ圧倒的な感動だけがその場を支配していた。
やがて黒崎監督がゆっくりと口を開いた。
その声は感動に震えていた。
「……リリアがいた。今、確かにここに」
その一言が全てだった。
審査は満場一致で決まった。
最終候補者たちが再びステージに呼ばれる。
陽葵は不安そうな顔で、その列の一番端に立っていた。
黒崎監督がゆっくりと立ち上がった。
そしてはっきりと告げた。
「ヒロイン、リリア役は……君にお願いしたい。朝霧陽葵さん」
その瞬間、陽葵の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。
信じられないというように、自分の耳を疑っている。
会場が温かい拍手に包まれる。
蓮は審査員席からその光景をじっと見つめていた。
そして音楽監督としてマイクを手に取った。
彼が公式の場で自分の言葉を発するのはこれが初めてだった。
「……朝霧さん」
蓮の声に陽葵がはっとしたようにこちらを見た。
「この作品の音楽監督を務めることになったrenです」
陽葵の目がさらに大きく見開かれる。
驚きと喜びと、そして少しだけの戸惑いが入り混じった表情。
蓮はそんな彼女にプロフェッショナルとしての最高の敬意を込めて言った。
「あなたのリリアとしての声、そして歌声、素晴らしかったです。……この物語の音楽をあなたと共に作っていけることを心から光栄に思います」
そしてほんの少しだけ、恋人としての悪戯っぽい笑みを浮かべてみせた。
「これからよろしく。……パートナー」
その公の場での特別な呼び方。
陽葵は顔を真っ赤にした。
そして涙でぐしゃぐしゃの顔で、今までで一番美しい笑顔を蓮に向けた。
「……はいっ! よろしくお願いします、ren監督!」
それは二人の新たな門出を告げる祝福の瞬間だった。
恋人として、そして最高のパートナーとして。
二人はこれから同じ夢に向かって共に歩んでいくのだ。
歴史に残る最高の作品を生み出すために。
その輝かしい未来を誰もが確信していた。
アワードの涙は今、本物の希望の涙へと変わったのだ。
若手の人気声優から経験豊富なベテランまで、我こそはと名乗りを上げる実力者たちが数多く参加していた。その中に、朝霧陽葵の名前もあった。
蓮は音楽監督として、そのオーディションの審査員席に座っていた。
彼の隣には巨匠・黒崎監督と、原作者である夏目響本人、そして数人のプロデューサーたちが厳しい表情で並んでいる。
蓮が音楽監督であることはまだ陽葵には知らされていない。彼女には自分の実力だけでこの役を掴み取ってほしかったからだ。
オーディションは苛烈を極めた。
候補者たちは皆、素晴らしい演技を披露していく。
だが蓮の目には、何かが足りなく見えた。
技術的には完璧かもしれない。
だがリリアというキャラクターの持つ魂の核、光と影が同居するその複雑な内面を完璧に表現できている者はいなかった。
そしてついに、陽葵の番が来た。
オーディション会場に入ってきた彼女は緊張で顔がこわばっている。その視線が審査員席に座る蓮を捉え、驚きに大きく見開かれた。
「……せ、んぱい?」
彼女のか細い声がマイクを通して審査員席まで届く。
蓮は何も言わなかった。
ただ恋人としてではなく、音楽監督としての厳しくそして公平な目で彼女をじっと見つめ返すだけだった。
黒崎監督が少しだけ面白そうな顔で蓮に囁いた。
「……知り合いかね、ren君」
「……ええ。才能を尊敬している声優の一人です」
蓮は感情を殺してそう答えた。
その蓮のプロフェッショナルな態度が、逆に陽葵の心に火をつけた。
そうだ。
ここは甘える場所じゃない。
ここは戦場だ。
私は一人の声優としてこの場所に立っているんだ。
先輩に恋人としてではなく、一人の表現者として認めさせなければ。
陽葵の顔つきが変わった。
緊張が極限の集中力へと昇華されていく。
彼女は深く息を吸い込んだ。
最初の課題は台詞の読み合わせだった。
戦火の中、愛する人と引き裂かれる悲痛なシーン。
陽葵の口からリリアの言葉が紡ぎ出される。
その瞬間、オーディション会場の空気が変わった。
彼女の声はただ悲しいだけではなかった。
絶望の淵にありながらも決して希望を捨てない鋼のような強さ。
そして愛する人へのどうしようもないほどの深い、深い愛情。
その全てが声の響き、息遣い、言葉の間に完璧に込められていた。
審査員たちが息を呑むのが分かった。
黒崎監督が身を乗り出している。
原作者の夏目響が目を閉じ、その声に聞き入っている。
蓮は内心の興奮を必死で押し殺していた。
(……すごい。俺の想像を遥かに超えている)
彼女はこの一年半で、蓮の知らないところでとてつもない成長を遂げていたのだ。
次の課題は歌唱審査だった。
課題曲は物語のクライマックスでリリアが歌う希望の歌。
まだ蓮がアレンジをする前の、シンプルなピアノ伴奏だけのデモ音源が会場に流れる。
そのピアノを弾いているのが蓮自身であることには、陽葵も気づいていただろう。
陽葵は目を閉じた。
そして歌い始めた。
その歌声は温かかった。
陽だまりのような優しさに満ちていた。
だがそれだけではない。
聴く者の心の奥底にある悲しみや痛みを全て包み込むような、慈愛に満ちた響き。
それはまさしくリリアの歌声そのものだった。
戦火の中、人々を歌で癒し導いていく聖母のような歌声。
歌が終わる。
静寂。
誰も何も言えなかった。
ただ圧倒的な感動だけがその場を支配していた。
やがて黒崎監督がゆっくりと口を開いた。
その声は感動に震えていた。
「……リリアがいた。今、確かにここに」
その一言が全てだった。
審査は満場一致で決まった。
最終候補者たちが再びステージに呼ばれる。
陽葵は不安そうな顔で、その列の一番端に立っていた。
黒崎監督がゆっくりと立ち上がった。
そしてはっきりと告げた。
「ヒロイン、リリア役は……君にお願いしたい。朝霧陽葵さん」
その瞬間、陽葵の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。
信じられないというように、自分の耳を疑っている。
会場が温かい拍手に包まれる。
蓮は審査員席からその光景をじっと見つめていた。
そして音楽監督としてマイクを手に取った。
彼が公式の場で自分の言葉を発するのはこれが初めてだった。
「……朝霧さん」
蓮の声に陽葵がはっとしたようにこちらを見た。
「この作品の音楽監督を務めることになったrenです」
陽葵の目がさらに大きく見開かれる。
驚きと喜びと、そして少しだけの戸惑いが入り混じった表情。
蓮はそんな彼女にプロフェッショナルとしての最高の敬意を込めて言った。
「あなたのリリアとしての声、そして歌声、素晴らしかったです。……この物語の音楽をあなたと共に作っていけることを心から光栄に思います」
そしてほんの少しだけ、恋人としての悪戯っぽい笑みを浮かべてみせた。
「これからよろしく。……パートナー」
その公の場での特別な呼び方。
陽葵は顔を真っ赤にした。
そして涙でぐしゃぐしゃの顔で、今までで一番美しい笑顔を蓮に向けた。
「……はいっ! よろしくお願いします、ren監督!」
それは二人の新たな門出を告げる祝福の瞬間だった。
恋人として、そして最高のパートナーとして。
二人はこれから同じ夢に向かって共に歩んでいくのだ。
歴史に残る最高の作品を生み出すために。
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