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第26話 斥候部隊の襲来
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オズワルドたちが蜘蛛の子を散らすように逃げ去った後、俺たちの農園には重い沈黙が訪れた。勝利の余韻など微塵もない。あるのは、これから始まるであろう本格的な戦いの予感だけだった。
「さて、と」
最初に沈黙を破ったのはリズベットだった。彼女はウォーハンマーを肩に担ぎ直し、不敵な笑みを浮かべた。
「これで連中も、本気で潰しに来るだろうな。面白くなってきたじゃねえか」
「面白くなんてありませんよ」
シルフィがため息交じりにたしなめる。「相手は領主です。一筋縄ではいかないでしょう」
彼女たちの言う通りだった。
代官バルトークは必ず報復してくる。次は今日の護衛兵士たちとは比較にならない規模の、本格的な戦力で。
「ああ。だから、準備をする」
俺は仲間たちに向き直って言った。「ただ待っているだけじゃ、俺たちの負けだ。敵が来る前に、この農園を本当の『要塞』にする」
俺の言葉に、二人の顔が引き締まる。
「具体的には、どうするんですか?」
シルフィの問いに、俺は農園を囲む巨大な壁の外を指差した。
「罠だ。この壁にたどり着く前に、敵の戦意を削ぐための仕掛けを徹底的に施す」
戦いは始まる前に終わらせるのが理想だ。
敵に、この農園を攻めること自体が愚策なのだと思い知らせる必要がある。
幸い、俺には【土いじり】のスキルがある。そして、この農園にはシルフィの植物学の知識とリズベットの工学技術、そしてダンジョンが生み出す規格外の素材があった。
俺たちの要塞化計画は、その日のうちから開始された。
まず俺は、壁の外側、特に森との境界線にあたるエリアの地形操作に取り掛かった。
「地面よ、沼になれ。道よ、迷え」
スキルを発動させ、兵士たちが進軍してきそうなルートを巧みにぬかるみへと変えていく。一見すると普通の地面だが、一歩足を踏み入れれば足首まで沈み込み、素早い動きを阻害する。さらに、森の中の獣道を微妙に変化させ、方向感覚を狂わせるよう細工した。
「アルフォンス。ここに、これを仕掛けましょう」
シルフィが持ってきたのは、第三階層で採取した『粘着ツタ』の苗だった。
「このツタは、わずかな振動に反応して絡みつく性質があります。浅く掘った溝に隠しておけば、効果的な足止めになるはずです」
俺は彼女の指示通りに地面に溝を作り、そこにツタを植えていく。シルフィがその上から落ち葉を被せると、罠は完全に見えなくなった。
「お頭! 門の補強が終わったぜ!」
リズベットは俺たちの作業と並行して、唯一の出入り口である門にミスリルを練り込んだ鉄板を何重にも貼り付けていた。さらに、門の上には兵士が数人立てるほどの櫓を組み上げている。
「ここからなら、熱した油でも糞尿でも、何でもぶちまけてやれるぜ!」
その発想は物騒だったが、実に頼もしかった。
そして、俺の地形操作の総仕上げは、古典的だが最も効果的な罠『落とし穴』だった。
俺はスキルを使い、敵が通りそうな要所に深さ三メートルほどの穴をいくつも穿った。底には直接的な殺傷力を持つ杭は置かなかったが、一度落ちれば自力で這い上がるのは困難な、蟻地獄のような構造にしてある。これも完璧な擬装を施し、外見からは全く判別できないようにした。
数日間、俺たちは来るべき襲撃に備え、黙々と準備を進めた。
農園は外見こそ穏やかなままだが、その周囲は死と絶望が待ち受けるトラップゾーンへと変貌を遂げていた。
俺たちの間には、言葉はなくとも共に戦うという固い結束が生まれていた。
そして、決裂から五日目の夜。
その時は訪れた。
壁の上で見張りをしていたフェンリルが、低く、長く、唸り声を上げた。
俺たちは合図と共に即座に行動を開始した。リズベットが組み上げた櫓の上に登り、息を殺して闇を見つめる。シルフィは矢筒から音を吸収する特殊な羽根を使った矢を選び、弓に番えた。
月明かりすらない新月の夜。
森の闇が不自然に揺れた。
黒い影が複数。音もなく、滑るようにして森から現れる。その動きはオズワルドの護衛兵たちとは比較にならないほど洗練されていた。
代官の私兵の中でも、斥候や暗殺を任務とする特殊部隊だろう。数は、およそ十人。
彼らはまず目の前にそびえ立つ巨大な壁を視界に捉え、明らかに動揺したようだった。しばらくの間動きを止めて壁を観察していたが、やがて意を決したように二手に分かれて壁沿いに進み始めた。壁の弱点や侵入可能な場所を探るつもりなのだろう。
彼らは、俺たちの罠地帯へと足を踏み入れた。
最初に異変に気づいたのは、右翼を進んでいた部隊だった。
先頭を歩いていた男が、何でもない地面に足を取られバランスを崩した。
「……ぬかるみだと? 雨も降っていないのに……」
訝しげに呟く彼の足は、すでに足首まで泥に沈んでいる。
「気をつけろ! 何かおかしい!」
隊長らしき男が小声で指示を飛ばす。
だが、その時にはもう遅かった。
彼の隣を歩いていた兵士が、何かに足を取られて派手に転んだ。
「ぐあっ! なんだこれは!?」
彼の足には、緑色のツタが蛇のように絡みつき締め上げていた。もがけばもがくほど、ツタは強く食い込んでいく。
「くそっ、助け……」
仲間を助けようと別の兵士が駆け寄った、その瞬間。
彼の足元の地面が音もなく消えた。
「……え?」
短い悲鳴を上げる間もなく、彼の体は闇の中へと吸い込まれていった。落とし穴だ。
静寂。
残された斥候たちの間に、明らかに動揺と恐怖が広がった。
見えない敵。見えない罠。暗闇の中で仲間が次々と消えていく。これほど恐ろしいことはないだろう。
左翼を進んでいた部隊も同様の状況に陥っていた。
落とし穴に落ちる者、粘着ツタに捕らわれる者。パニックに陥り、闇雲に後退しようとした兵士は、俺が仕掛けた偽の獣道に誘い込まれ、森の奥深くで完全に方向感覚を失っていた。
俺たちは壁の上から、その全てを冷ややかに見下ろしていた。
誰一人として声を発しない。武器も使わない。
ただ、闇の中で敵が勝手に自滅していくのを静かに観察しているだけだった。
それが彼らにとっては何よりも大きな恐怖となっていただろう。この農園には、姿なき悪魔が潜んでいるのだと。
やがて、斥候たちの隊長らしき男が何かを決意したように叫んだ。
「撤退! 撤退だ! この場所は呪われている!」
その声は恐怖で上ずっていた。
生き残った数人の斥候たちは仲間を見捨て、我先にと森の闇へと逃げ帰っていく。その背中はもはや精鋭部隊のそれではなく、ただの敗残兵のそれだった。
森に再び静寂が戻る。
残されたのは、罠にかかって動けなくなった数人の兵士たちの、か細い呻き声だけだった。
「……第一ラウンドは、俺たちの勝ち、だな」
俺がぽつりと呟くと、隣でリズベットが満足そうに頷いた。
「へっ、手応えもねえ。だが、これで連中も、この壁を正面から攻めるのがどれだけ馬鹿げたことか、身をもって知っただろうぜ」
「ええ。ですが、次はもっと大きな力で私たちの罠を強引に突破しに来るはずです。油断はできません」
シルフィが冷静に分析する。
彼女の言う通りだ。
これは、まだ長い戦いの序曲に過ぎない。
俺は東の空がわずかに白み始めているのを見つめた。
農園に、新しい朝が来ようとしていた。
俺たちの楽園を守り抜くための長い一日が、また始まる。
俺は仲間たちの顔を見渡し、静かに頷いた。
どんな敵が来ようとも、この仲間たちとなら必ず乗り越えられる。
そんな確かな手応えが、俺の胸にはあった。
「さて、と」
最初に沈黙を破ったのはリズベットだった。彼女はウォーハンマーを肩に担ぎ直し、不敵な笑みを浮かべた。
「これで連中も、本気で潰しに来るだろうな。面白くなってきたじゃねえか」
「面白くなんてありませんよ」
シルフィがため息交じりにたしなめる。「相手は領主です。一筋縄ではいかないでしょう」
彼女たちの言う通りだった。
代官バルトークは必ず報復してくる。次は今日の護衛兵士たちとは比較にならない規模の、本格的な戦力で。
「ああ。だから、準備をする」
俺は仲間たちに向き直って言った。「ただ待っているだけじゃ、俺たちの負けだ。敵が来る前に、この農園を本当の『要塞』にする」
俺の言葉に、二人の顔が引き締まる。
「具体的には、どうするんですか?」
シルフィの問いに、俺は農園を囲む巨大な壁の外を指差した。
「罠だ。この壁にたどり着く前に、敵の戦意を削ぐための仕掛けを徹底的に施す」
戦いは始まる前に終わらせるのが理想だ。
敵に、この農園を攻めること自体が愚策なのだと思い知らせる必要がある。
幸い、俺には【土いじり】のスキルがある。そして、この農園にはシルフィの植物学の知識とリズベットの工学技術、そしてダンジョンが生み出す規格外の素材があった。
俺たちの要塞化計画は、その日のうちから開始された。
まず俺は、壁の外側、特に森との境界線にあたるエリアの地形操作に取り掛かった。
「地面よ、沼になれ。道よ、迷え」
スキルを発動させ、兵士たちが進軍してきそうなルートを巧みにぬかるみへと変えていく。一見すると普通の地面だが、一歩足を踏み入れれば足首まで沈み込み、素早い動きを阻害する。さらに、森の中の獣道を微妙に変化させ、方向感覚を狂わせるよう細工した。
「アルフォンス。ここに、これを仕掛けましょう」
シルフィが持ってきたのは、第三階層で採取した『粘着ツタ』の苗だった。
「このツタは、わずかな振動に反応して絡みつく性質があります。浅く掘った溝に隠しておけば、効果的な足止めになるはずです」
俺は彼女の指示通りに地面に溝を作り、そこにツタを植えていく。シルフィがその上から落ち葉を被せると、罠は完全に見えなくなった。
「お頭! 門の補強が終わったぜ!」
リズベットは俺たちの作業と並行して、唯一の出入り口である門にミスリルを練り込んだ鉄板を何重にも貼り付けていた。さらに、門の上には兵士が数人立てるほどの櫓を組み上げている。
「ここからなら、熱した油でも糞尿でも、何でもぶちまけてやれるぜ!」
その発想は物騒だったが、実に頼もしかった。
そして、俺の地形操作の総仕上げは、古典的だが最も効果的な罠『落とし穴』だった。
俺はスキルを使い、敵が通りそうな要所に深さ三メートルほどの穴をいくつも穿った。底には直接的な殺傷力を持つ杭は置かなかったが、一度落ちれば自力で這い上がるのは困難な、蟻地獄のような構造にしてある。これも完璧な擬装を施し、外見からは全く判別できないようにした。
数日間、俺たちは来るべき襲撃に備え、黙々と準備を進めた。
農園は外見こそ穏やかなままだが、その周囲は死と絶望が待ち受けるトラップゾーンへと変貌を遂げていた。
俺たちの間には、言葉はなくとも共に戦うという固い結束が生まれていた。
そして、決裂から五日目の夜。
その時は訪れた。
壁の上で見張りをしていたフェンリルが、低く、長く、唸り声を上げた。
俺たちは合図と共に即座に行動を開始した。リズベットが組み上げた櫓の上に登り、息を殺して闇を見つめる。シルフィは矢筒から音を吸収する特殊な羽根を使った矢を選び、弓に番えた。
月明かりすらない新月の夜。
森の闇が不自然に揺れた。
黒い影が複数。音もなく、滑るようにして森から現れる。その動きはオズワルドの護衛兵たちとは比較にならないほど洗練されていた。
代官の私兵の中でも、斥候や暗殺を任務とする特殊部隊だろう。数は、およそ十人。
彼らはまず目の前にそびえ立つ巨大な壁を視界に捉え、明らかに動揺したようだった。しばらくの間動きを止めて壁を観察していたが、やがて意を決したように二手に分かれて壁沿いに進み始めた。壁の弱点や侵入可能な場所を探るつもりなのだろう。
彼らは、俺たちの罠地帯へと足を踏み入れた。
最初に異変に気づいたのは、右翼を進んでいた部隊だった。
先頭を歩いていた男が、何でもない地面に足を取られバランスを崩した。
「……ぬかるみだと? 雨も降っていないのに……」
訝しげに呟く彼の足は、すでに足首まで泥に沈んでいる。
「気をつけろ! 何かおかしい!」
隊長らしき男が小声で指示を飛ばす。
だが、その時にはもう遅かった。
彼の隣を歩いていた兵士が、何かに足を取られて派手に転んだ。
「ぐあっ! なんだこれは!?」
彼の足には、緑色のツタが蛇のように絡みつき締め上げていた。もがけばもがくほど、ツタは強く食い込んでいく。
「くそっ、助け……」
仲間を助けようと別の兵士が駆け寄った、その瞬間。
彼の足元の地面が音もなく消えた。
「……え?」
短い悲鳴を上げる間もなく、彼の体は闇の中へと吸い込まれていった。落とし穴だ。
静寂。
残された斥候たちの間に、明らかに動揺と恐怖が広がった。
見えない敵。見えない罠。暗闇の中で仲間が次々と消えていく。これほど恐ろしいことはないだろう。
左翼を進んでいた部隊も同様の状況に陥っていた。
落とし穴に落ちる者、粘着ツタに捕らわれる者。パニックに陥り、闇雲に後退しようとした兵士は、俺が仕掛けた偽の獣道に誘い込まれ、森の奥深くで完全に方向感覚を失っていた。
俺たちは壁の上から、その全てを冷ややかに見下ろしていた。
誰一人として声を発しない。武器も使わない。
ただ、闇の中で敵が勝手に自滅していくのを静かに観察しているだけだった。
それが彼らにとっては何よりも大きな恐怖となっていただろう。この農園には、姿なき悪魔が潜んでいるのだと。
やがて、斥候たちの隊長らしき男が何かを決意したように叫んだ。
「撤退! 撤退だ! この場所は呪われている!」
その声は恐怖で上ずっていた。
生き残った数人の斥候たちは仲間を見捨て、我先にと森の闇へと逃げ帰っていく。その背中はもはや精鋭部隊のそれではなく、ただの敗残兵のそれだった。
森に再び静寂が戻る。
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「ええ。ですが、次はもっと大きな力で私たちの罠を強引に突破しに来るはずです。油断はできません」
シルフィが冷静に分析する。
彼女の言う通りだ。
これは、まだ長い戦いの序曲に過ぎない。
俺は東の空がわずかに白み始めているのを見つめた。
農園に、新しい朝が来ようとしていた。
俺たちの楽園を守り抜くための長い一日が、また始まる。
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