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第31話 家庭菜園式・害虫駆除
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「ぐわあああっ!」
「ひっ! 来るな、来るなあ!」
「空間転移(ディメンジョン・リープ)! な、なぜ発動しない!?」
ユータの家の裏に広がる、巨大なガラスドーム農場。
そこは今、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
『黄昏の蛇』の魔術師たちは、自分たちの最大の武器である魔法を完全に無効化され、逃走手段である空間魔法すら封じられ、ただ、無慈悲に迫り来るゴーレム軍団に蹂躙されるしかなかった。
ゴーレムたちの動きは、単調だ。
ただ、まっすぐに歩み寄り、その手に持った農具を、振り下ろす。
だが、その一撃一撃が、あまりにも重く、そして正確だった。
ガキン!
一人の魔術師が張った防御結界が、鍬の一撃で、ガラスのように砕け散る。
「そ、そんな……! 俺の魔力障壁が、ただの鍬で……!」
「うぎゃっ!」
別の魔術師は、鎌を持ったゴーレM-161-ムに足を払われ、派手に転倒した。そこへ、鋤を持ったゴーレムが、追い打ちをかけるように、その腹部を、加減を知らぬ力で、ぐりぐりと押し付ける。
「い、息が……! 降参! 降参だ!」
彼らのプライドも、エリートとしての矜持も、土と泥にまみれた農具の前では、何の意味もなさなかった。
団長だけが、必死に抵抗を続けていた。
「くそっ! この、泥人形どもが!」
彼は、その卓越した魔力制御で、空間の刃を生み出し、ゴーレムを切り刻もうとする。
だが、ゴーレムの体は、驚異的な自己修復能力を持っていた。切り裂かれた箇所は、すぐに周囲の土を取り込んで再生し、何事もなかったかのように、再び動き出す。
『――無駄だと言ってるだろ。そいつらは、この農場の土がある限り、無限に再生する。お前たちが、疲れて動けなくなるのが先か。そいつらが、飽きてお前らを土に埋めるのが先か。まあ、賭けてみてもいいぜ?』
賢者の、楽しそうな声が、農場全体に響き渡る。
その声は、団長の心を、絶望の淵へと叩き落とした。
無限に再生する、不死身の軍団。
ここは、敵の本拠地。完全に、逃げ場のない、狩り場なのだ。
「……我々の、負けだ」
ついに、団長は、全ての抵抗をやめ、その場に膝をついた。
その一言で、ゴーレムたちの動きが、ぴたり、と止まった。まるで、最初から、その言葉を待っていたかのように。
◇
「……ふう。まあ、こんなもんか」
俺は、リビングのソファで、大きく伸びをした。
ディスプレイの中では、『黄昏の蛇』のメンバー全員が、ゴーレムたちによって縄で縛り上げられ、芋虫のように一列に並べられている。その姿は、もはや、危険な魔法結社のそれではなく、畑から引っこ抜かれた、哀れな雑草のようだった。
「圧勝、ですわね」
リリアが、少し呆れたような、しかし、どこか誇らしげな笑みを浮かべている。
「農業ゴーて、ここまで強力だったとは……。わたくしの騎士団にも、数体、導入を検討したいくらいです」
「ゴーレムの集団運用、陣形、連携。素晴らしいデータが取れました」
フィーは、満足げに、大量の羊皮紙に記録を書きつけている。
「このデータを元に、さらに効率的な『害虫駆除』アルゴリズムを構築できます。次は、おそらく、彼らを一歩も動かすことなく、無力化できるでしょう」
「ご主人様、お疲れ様です。お茶、淹れ直しますね」
モカが、甲斐甲斐しく、空になった俺のカップを下げてくれる。
俺は、その完璧なサポートを受けながら、最後の仕上げに取り掛かった。
『――さて、お客様』
俺は、スピーカーを通して、捕虜たちに語りかける。
『お前たちを、どう処分してくれようか。このまま、畑の肥料にするのも、エコでいいかもしれんが……』
その物騒な言葉に、団長たちが、びくりと体を震わせた。
「ま、待ってくれ! 命だけは……! 命だけは、助けていただきたい! 我々の持つ、全ての知識、全ての財産を、あなたに差し出す! だから、どうか……!」
団長が、必死に命乞いをする。
『ほう。知識と、財産、ねえ』
俺は、少し考えるふりをした。
こいつらを生かしておいても、また面倒事を起こすかもしれない。だが、殺してしまっては、後味が悪い。
それに、彼らの持つ『空間魔法』の知識は、少しだけ、興味があった。
『……いいだろう。取引だ』
俺は、彼らに、一つの提案を持ちかけた。
『お前たちの、その空間魔法の魔導書、全てを、ここに置いていけ。それから、二度と、この森に近づかないこと。そして、外の世界で、こう噂を流せ』
俺は、先日、『赤き獅子の牙』にさせたのと同じように、彼らに、新たな噂を広めるという『仕事』を与えた。
『――賢者の家は、聖域であると同時に、迷い込んだ者を喰らう、魔の巣でもある。その庭には、不死身のゴーレムが跋扈し、侵入者は、生きたまま、その畑の肥料にされるだろう』、と。
恐怖は、時に、何よりも雄弁な広告塔となる。
団長たちは、その条件を、二つ返事で、いや、泣いて感謝しながら、受け入れた。
◇
数分後。
農場の中心に、再び、転移魔法陣が輝いた。
『黄昏の蛇』のメンバーたちは、持っていた魔導書を全てその場に残し、命からがら、その魔法陣へと飛び込んでいく。
彼らが転送された先は、王都から遥か遠く離れた、南の果ての、無人島だった。そこから、彼らがどうやって文明社会に復帰するかは、俺の知ったことではない。
彼らが去った後、農場には、十数冊の、分厚く、古めかしい魔導書だけが、静かに残されていた。
俺は、ゴーレムにそれらを回収させ、リビングへと転送させた。
テーブルの上に積まれた、新たな魔導書の山。
その表紙には、『次元断層の理論』『亜空間倉庫の作成法』『座標固定と転移阻害』など、俺の好奇心をくすぐるタイトルが、ずらりと並んでいた。
「くくく……。これは、また、面白いオモチャが手に入ったな」
俺は、一冊の魔導書を手に取り、そのページをめくった。
空間魔法。
これをマスターすれば、俺の『絶対安全領域』は、さらに、とんでもない進化を遂げるかもしれない。
家の中にいながら、世界のどこへでも繋がる扉を作る。
あるいは、この家そのものを、亜空間に隠し、誰にも見つけられない、完璧な聖域とする。
夢は、無限に広がっていく。
「……さて、と。まずは、手始めに、何から試してみるか」
俺は、まるで、新しいゲームソフトを手に入れた子供のように、目を輝かせた。
次々と襲い来る、面倒な来訪者たち。
だが、彼らが、結果として、俺の引きこもり生活を、より豊かに、より快適に、進化させてくれている。
そう考えると、彼らの来訪も、あながち、悪いことばかりではないのかもしれない。
俺は、そんなことを考えながら、新たな知識の海へと、深く、深く、沈んでいくのだった。
「ひっ! 来るな、来るなあ!」
「空間転移(ディメンジョン・リープ)! な、なぜ発動しない!?」
ユータの家の裏に広がる、巨大なガラスドーム農場。
そこは今、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
『黄昏の蛇』の魔術師たちは、自分たちの最大の武器である魔法を完全に無効化され、逃走手段である空間魔法すら封じられ、ただ、無慈悲に迫り来るゴーレム軍団に蹂躙されるしかなかった。
ゴーレムたちの動きは、単調だ。
ただ、まっすぐに歩み寄り、その手に持った農具を、振り下ろす。
だが、その一撃一撃が、あまりにも重く、そして正確だった。
ガキン!
一人の魔術師が張った防御結界が、鍬の一撃で、ガラスのように砕け散る。
「そ、そんな……! 俺の魔力障壁が、ただの鍬で……!」
「うぎゃっ!」
別の魔術師は、鎌を持ったゴーレM-161-ムに足を払われ、派手に転倒した。そこへ、鋤を持ったゴーレムが、追い打ちをかけるように、その腹部を、加減を知らぬ力で、ぐりぐりと押し付ける。
「い、息が……! 降参! 降参だ!」
彼らのプライドも、エリートとしての矜持も、土と泥にまみれた農具の前では、何の意味もなさなかった。
団長だけが、必死に抵抗を続けていた。
「くそっ! この、泥人形どもが!」
彼は、その卓越した魔力制御で、空間の刃を生み出し、ゴーレムを切り刻もうとする。
だが、ゴーレムの体は、驚異的な自己修復能力を持っていた。切り裂かれた箇所は、すぐに周囲の土を取り込んで再生し、何事もなかったかのように、再び動き出す。
『――無駄だと言ってるだろ。そいつらは、この農場の土がある限り、無限に再生する。お前たちが、疲れて動けなくなるのが先か。そいつらが、飽きてお前らを土に埋めるのが先か。まあ、賭けてみてもいいぜ?』
賢者の、楽しそうな声が、農場全体に響き渡る。
その声は、団長の心を、絶望の淵へと叩き落とした。
無限に再生する、不死身の軍団。
ここは、敵の本拠地。完全に、逃げ場のない、狩り場なのだ。
「……我々の、負けだ」
ついに、団長は、全ての抵抗をやめ、その場に膝をついた。
その一言で、ゴーレムたちの動きが、ぴたり、と止まった。まるで、最初から、その言葉を待っていたかのように。
◇
「……ふう。まあ、こんなもんか」
俺は、リビングのソファで、大きく伸びをした。
ディスプレイの中では、『黄昏の蛇』のメンバー全員が、ゴーレムたちによって縄で縛り上げられ、芋虫のように一列に並べられている。その姿は、もはや、危険な魔法結社のそれではなく、畑から引っこ抜かれた、哀れな雑草のようだった。
「圧勝、ですわね」
リリアが、少し呆れたような、しかし、どこか誇らしげな笑みを浮かべている。
「農業ゴーて、ここまで強力だったとは……。わたくしの騎士団にも、数体、導入を検討したいくらいです」
「ゴーレムの集団運用、陣形、連携。素晴らしいデータが取れました」
フィーは、満足げに、大量の羊皮紙に記録を書きつけている。
「このデータを元に、さらに効率的な『害虫駆除』アルゴリズムを構築できます。次は、おそらく、彼らを一歩も動かすことなく、無力化できるでしょう」
「ご主人様、お疲れ様です。お茶、淹れ直しますね」
モカが、甲斐甲斐しく、空になった俺のカップを下げてくれる。
俺は、その完璧なサポートを受けながら、最後の仕上げに取り掛かった。
『――さて、お客様』
俺は、スピーカーを通して、捕虜たちに語りかける。
『お前たちを、どう処分してくれようか。このまま、畑の肥料にするのも、エコでいいかもしれんが……』
その物騒な言葉に、団長たちが、びくりと体を震わせた。
「ま、待ってくれ! 命だけは……! 命だけは、助けていただきたい! 我々の持つ、全ての知識、全ての財産を、あなたに差し出す! だから、どうか……!」
団長が、必死に命乞いをする。
『ほう。知識と、財産、ねえ』
俺は、少し考えるふりをした。
こいつらを生かしておいても、また面倒事を起こすかもしれない。だが、殺してしまっては、後味が悪い。
それに、彼らの持つ『空間魔法』の知識は、少しだけ、興味があった。
『……いいだろう。取引だ』
俺は、彼らに、一つの提案を持ちかけた。
『お前たちの、その空間魔法の魔導書、全てを、ここに置いていけ。それから、二度と、この森に近づかないこと。そして、外の世界で、こう噂を流せ』
俺は、先日、『赤き獅子の牙』にさせたのと同じように、彼らに、新たな噂を広めるという『仕事』を与えた。
『――賢者の家は、聖域であると同時に、迷い込んだ者を喰らう、魔の巣でもある。その庭には、不死身のゴーレムが跋扈し、侵入者は、生きたまま、その畑の肥料にされるだろう』、と。
恐怖は、時に、何よりも雄弁な広告塔となる。
団長たちは、その条件を、二つ返事で、いや、泣いて感謝しながら、受け入れた。
◇
数分後。
農場の中心に、再び、転移魔法陣が輝いた。
『黄昏の蛇』のメンバーたちは、持っていた魔導書を全てその場に残し、命からがら、その魔法陣へと飛び込んでいく。
彼らが転送された先は、王都から遥か遠く離れた、南の果ての、無人島だった。そこから、彼らがどうやって文明社会に復帰するかは、俺の知ったことではない。
彼らが去った後、農場には、十数冊の、分厚く、古めかしい魔導書だけが、静かに残されていた。
俺は、ゴーレムにそれらを回収させ、リビングへと転送させた。
テーブルの上に積まれた、新たな魔導書の山。
その表紙には、『次元断層の理論』『亜空間倉庫の作成法』『座標固定と転移阻害』など、俺の好奇心をくすぐるタイトルが、ずらりと並んでいた。
「くくく……。これは、また、面白いオモチャが手に入ったな」
俺は、一冊の魔導書を手に取り、そのページをめくった。
空間魔法。
これをマスターすれば、俺の『絶対安全領域』は、さらに、とんでもない進化を遂げるかもしれない。
家の中にいながら、世界のどこへでも繋がる扉を作る。
あるいは、この家そのものを、亜空間に隠し、誰にも見つけられない、完璧な聖域とする。
夢は、無限に広がっていく。
「……さて、と。まずは、手始めに、何から試してみるか」
俺は、まるで、新しいゲームソフトを手に入れた子供のように、目を輝かせた。
次々と襲い来る、面倒な来訪者たち。
だが、彼らが、結果として、俺の引きこもり生活を、より豊かに、より快適に、進化させてくれている。
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