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第34話 戦後処理(物理)と賢者の噂・再燃
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氷将軍アイゼンが、這う這うの体で撤退していった後。
我が家の周りには、奇妙な光景が広がっていた。
絶対零度の冷気と、超高温の蒸気が激突した結果、森の木々は、凍っては溶け、濡れては乾き、なんとも言えない、しなしなのみすぼらしい姿になってしまっている。地面は、大量の水蒸気が結露したせいで、そこら中が水たまりだらけ。まるで、大規模な洪水が通り過ぎた後のようだった。
「……うわあ。家の周り、びしょ濡れだな」
俺は、リビングの窓から外を眺め、うんざりしたように呟いた。
「これじゃあ、庭を散歩する気にもなれん。洗濯物も、外に干せないじゃないか」
「ユータ様、あなた、そもそも散歩も洗濯もなさいませんでしょう……」
リリアが、呆れた声でツッコミを入れる。
「それよりも、問題は、この一帯の生態系が、完全に破壊されてしまったことですわ。これでは、元の美しい森に戻るまで、数十年はかかるかもしれません」
リリアの言う通り、森の動物たちは、この急激な環境変化に耐えきれず、どこかへ避難してしまったのか、鳥の声一つ聞こえない、不気味な静寂が支配していた。
「それは、困るな」
俺は、心底、面倒くさそうに言った。
「静かすぎるのも、落ち着かない。それに、森がこんな有様じゃ、家の景観も台無しだ。俺の快適な引きこもりライフに、傷がつく」
「ご主人様、どうするんですか?」
モカが、心配そうに俺の顔を見上げる。
「決まってるだろ」
俺は、ニヤリと笑った。
「壊れたんなら、直せばいい。それも、一瞬でな」
俺は、家の裏手の、全自動農場と牧場に、意識を集中させた。
そして、あの奇跡のアイテム――『超・魔力活性剤』を、さらに改良し、より広範囲に、より強力な生命エネルギーを振りまくことができるように、イメージを練り上げる。
「――『大地の恵み(ガイアズ・ブレス)』、散布開始」
俺がそう念じると、農場の巨大なガラスドームが、ゆっくりと開き、中から、数十体の、新型ゴーレムが姿を現した。
そのゴーレムたちの背中には、巨大なタンクが備え付けられており、そこから、黄金色に輝く霧――『大地の恵み』が、広範囲にわたって噴射され始めた。
霧は、風に乗り、水浸しになった森全体を、優しく、包み込んでいく。
すると、次の瞬間。
信じられない光景が、再び、起こった。
しなしなになっていた木々が、みるみるうちに、その勢いを取り戻し、青々とした葉を茂らせ、以前よりも、さらに生命力豊かに、天へと伸びていく。
地面の水たまりは、大地に吸収され、その跡からは、色とりどりの花々が、一斉に咲き乱れる。
逃げ出していた鳥や小動物たちも、その生命の息吹に誘われるように、森へと戻ってきた。
わずか数分で。
災害跡地同然だった森は、まるで、神話の時代に存在したという『エデンの園』のような、生命力に満ち溢れた、幻想的な森へと、完全に生まれ変わっていた。
「…………」
「…………」
「…………」
その、あまりにも、規格外な『戦後処理』を目の当たりにして。
リリアも、フィーも、モカも、ただ、言葉もなく、呆然と、その光景を見つめるだけだった。
「よし。これで、景観も元通りだな。むしろ、前より良くなったくらいだ」
俺は、満足げに頷くと、さっさとソファに戻り、昼寝の体勢に入った。
「あとは、よろしく」
その一言を残して。
残されたヒロインたちは、顔を見合わせ、そして、同時に、深いため息をつくのだった。
この家の主の『常識』は、自分たちの常識とは、あまりにも、かけ離れすぎている、と。
◇
一方、その頃。
魔王城では、玉座の間に、重苦しい沈黙が支配していた。
氷将軍アイゼンは、玉座の前に膝をつき、その身に受けた屈辱的な敗北を、主である魔王ゼノンに、報告していた。
「……申し訳、ございません。我が『絶対凍土』、通用しませんでした。かの家の『熱』の前に、完敗です」
その体は、まだ、あちこちが溶けたままで、痛々しい。
魔王ゼノンは、その報告を、表情一つ変えずに聞いていた。
だが、その瞳の奥には、静かな、しかし、底知れない怒りの炎が、燃え盛っているのが、側近たちには分かった。
四天王が、二人も続けて、敗北した。
それも、一人はスプリンクラーで、もう一人は温泉の蒸気で。
報告の内容だけ聞けば、まるで、三流のギャグ小説だ。
だが、その結果が意味するものは、あまりにも、重い。
その『賢者の家』は、魔王軍の、最高戦力である四天王ですら、手も足も出ない、絶対的な『何か』である、という、紛れもない事実。
「……面白い」
やがて、ゼノンは、静かに、呟いた。
「実に、面白いではないか。グレンデルの炎も、アイゼンの氷も、通用しない、謎の家。そこに住む、賢者。くくく……。久しぶりに、血が騒ぐわ」
ゼノンは、玉座から立ち上がると、不気味な笑みを浮かべた。
「もはや、小細工は不要。次なる手を、打つとしよう」
その言葉に、玉座の間に控えていた、残る二人の四天王が、静かに、頭を下げた。
そして、その、魔王軍の新たな動きとは、全く無関係に。
外の世界では、『賢者の家』に関する、新たな噂が、生まれつつあった。
氷将軍アイゼンが、その全力をもって、森一帯を『絶対凍土』へと変えた日。
その異常気象は、近隣の村々や、旅の商人たちにも、観測されていた。
『魔王軍の幹部が、森で何かをしようとしている』
『森が、一夜にして、氷の世界に変わった』
人々は、恐怖に怯えた。
だが、その翌日。
人々は、さらに、信じられない光景を目撃することになる。
氷の世界と化したはずの森が、今度は、一夜にして、まるで神々の庭園のような、生命力に満ち溢れた、楽園へと、生まれ変わっていたのだ。
その、あまりにも、不可解で、神秘的な現象。
人々は、直感した。
この奇跡は、あの『賢者の家』の、仕業に違いない、と。
魔王軍の災厄すらも、一夜にして、祝福へと変えてしまう、計り知れない力。
『賢者の家は、ただの聖域ではない。世界の理すら、捻じ曲げる、創生の力を持つ』
『賢者は、破壊の権化である魔王と、対をなす、創造の神なのかもしれない』
そんな、途方もない噂が、人々の間で、真実味を帯びて、囁かれ始めた。
それは、人々に、魔王への恐怖を和らげる、希望の光を与えると同時に。
一部の、権力者や、知識人たちの、欲望と探究心を、さらに、強く、強く、掻き立てることになる。
王国の王。
教国の教皇。
魔法学院の学長。
それぞれの思惑を持った、大物たちが、ついに、『賢者の家』の存在を、無視できないものとして、認識し始めたのだ。
俺の、ささやかな、引きこもり生活は。
俺の意図を、遥かに、超えたところで。
世界そのものを、巻き込む、巨大な渦の中心に、なりつつあった。
だが、そんなことは、つゆ知らず。
俺は、生まれ変わった、美しい森の景色を、温泉の露天風呂から、のんびりと眺めながら。
「ああ、やっぱり、我が家が一番だな」
と、心底、満足げに、呟いているのだった。
我が家の周りには、奇妙な光景が広がっていた。
絶対零度の冷気と、超高温の蒸気が激突した結果、森の木々は、凍っては溶け、濡れては乾き、なんとも言えない、しなしなのみすぼらしい姿になってしまっている。地面は、大量の水蒸気が結露したせいで、そこら中が水たまりだらけ。まるで、大規模な洪水が通り過ぎた後のようだった。
「……うわあ。家の周り、びしょ濡れだな」
俺は、リビングの窓から外を眺め、うんざりしたように呟いた。
「これじゃあ、庭を散歩する気にもなれん。洗濯物も、外に干せないじゃないか」
「ユータ様、あなた、そもそも散歩も洗濯もなさいませんでしょう……」
リリアが、呆れた声でツッコミを入れる。
「それよりも、問題は、この一帯の生態系が、完全に破壊されてしまったことですわ。これでは、元の美しい森に戻るまで、数十年はかかるかもしれません」
リリアの言う通り、森の動物たちは、この急激な環境変化に耐えきれず、どこかへ避難してしまったのか、鳥の声一つ聞こえない、不気味な静寂が支配していた。
「それは、困るな」
俺は、心底、面倒くさそうに言った。
「静かすぎるのも、落ち着かない。それに、森がこんな有様じゃ、家の景観も台無しだ。俺の快適な引きこもりライフに、傷がつく」
「ご主人様、どうするんですか?」
モカが、心配そうに俺の顔を見上げる。
「決まってるだろ」
俺は、ニヤリと笑った。
「壊れたんなら、直せばいい。それも、一瞬でな」
俺は、家の裏手の、全自動農場と牧場に、意識を集中させた。
そして、あの奇跡のアイテム――『超・魔力活性剤』を、さらに改良し、より広範囲に、より強力な生命エネルギーを振りまくことができるように、イメージを練り上げる。
「――『大地の恵み(ガイアズ・ブレス)』、散布開始」
俺がそう念じると、農場の巨大なガラスドームが、ゆっくりと開き、中から、数十体の、新型ゴーレムが姿を現した。
そのゴーレムたちの背中には、巨大なタンクが備え付けられており、そこから、黄金色に輝く霧――『大地の恵み』が、広範囲にわたって噴射され始めた。
霧は、風に乗り、水浸しになった森全体を、優しく、包み込んでいく。
すると、次の瞬間。
信じられない光景が、再び、起こった。
しなしなになっていた木々が、みるみるうちに、その勢いを取り戻し、青々とした葉を茂らせ、以前よりも、さらに生命力豊かに、天へと伸びていく。
地面の水たまりは、大地に吸収され、その跡からは、色とりどりの花々が、一斉に咲き乱れる。
逃げ出していた鳥や小動物たちも、その生命の息吹に誘われるように、森へと戻ってきた。
わずか数分で。
災害跡地同然だった森は、まるで、神話の時代に存在したという『エデンの園』のような、生命力に満ち溢れた、幻想的な森へと、完全に生まれ変わっていた。
「…………」
「…………」
「…………」
その、あまりにも、規格外な『戦後処理』を目の当たりにして。
リリアも、フィーも、モカも、ただ、言葉もなく、呆然と、その光景を見つめるだけだった。
「よし。これで、景観も元通りだな。むしろ、前より良くなったくらいだ」
俺は、満足げに頷くと、さっさとソファに戻り、昼寝の体勢に入った。
「あとは、よろしく」
その一言を残して。
残されたヒロインたちは、顔を見合わせ、そして、同時に、深いため息をつくのだった。
この家の主の『常識』は、自分たちの常識とは、あまりにも、かけ離れすぎている、と。
◇
一方、その頃。
魔王城では、玉座の間に、重苦しい沈黙が支配していた。
氷将軍アイゼンは、玉座の前に膝をつき、その身に受けた屈辱的な敗北を、主である魔王ゼノンに、報告していた。
「……申し訳、ございません。我が『絶対凍土』、通用しませんでした。かの家の『熱』の前に、完敗です」
その体は、まだ、あちこちが溶けたままで、痛々しい。
魔王ゼノンは、その報告を、表情一つ変えずに聞いていた。
だが、その瞳の奥には、静かな、しかし、底知れない怒りの炎が、燃え盛っているのが、側近たちには分かった。
四天王が、二人も続けて、敗北した。
それも、一人はスプリンクラーで、もう一人は温泉の蒸気で。
報告の内容だけ聞けば、まるで、三流のギャグ小説だ。
だが、その結果が意味するものは、あまりにも、重い。
その『賢者の家』は、魔王軍の、最高戦力である四天王ですら、手も足も出ない、絶対的な『何か』である、という、紛れもない事実。
「……面白い」
やがて、ゼノンは、静かに、呟いた。
「実に、面白いではないか。グレンデルの炎も、アイゼンの氷も、通用しない、謎の家。そこに住む、賢者。くくく……。久しぶりに、血が騒ぐわ」
ゼノンは、玉座から立ち上がると、不気味な笑みを浮かべた。
「もはや、小細工は不要。次なる手を、打つとしよう」
その言葉に、玉座の間に控えていた、残る二人の四天王が、静かに、頭を下げた。
そして、その、魔王軍の新たな動きとは、全く無関係に。
外の世界では、『賢者の家』に関する、新たな噂が、生まれつつあった。
氷将軍アイゼンが、その全力をもって、森一帯を『絶対凍土』へと変えた日。
その異常気象は、近隣の村々や、旅の商人たちにも、観測されていた。
『魔王軍の幹部が、森で何かをしようとしている』
『森が、一夜にして、氷の世界に変わった』
人々は、恐怖に怯えた。
だが、その翌日。
人々は、さらに、信じられない光景を目撃することになる。
氷の世界と化したはずの森が、今度は、一夜にして、まるで神々の庭園のような、生命力に満ち溢れた、楽園へと、生まれ変わっていたのだ。
その、あまりにも、不可解で、神秘的な現象。
人々は、直感した。
この奇跡は、あの『賢者の家』の、仕業に違いない、と。
魔王軍の災厄すらも、一夜にして、祝福へと変えてしまう、計り知れない力。
『賢者の家は、ただの聖域ではない。世界の理すら、捻じ曲げる、創生の力を持つ』
『賢者は、破壊の権化である魔王と、対をなす、創造の神なのかもしれない』
そんな、途方もない噂が、人々の間で、真実味を帯びて、囁かれ始めた。
それは、人々に、魔王への恐怖を和らげる、希望の光を与えると同時に。
一部の、権力者や、知識人たちの、欲望と探究心を、さらに、強く、強く、掻き立てることになる。
王国の王。
教国の教皇。
魔法学院の学長。
それぞれの思惑を持った、大物たちが、ついに、『賢者の家』の存在を、無視できないものとして、認識し始めたのだ。
俺の、ささやかな、引きこもり生活は。
俺の意図を、遥かに、超えたところで。
世界そのものを、巻き込む、巨大な渦の中心に、なりつつあった。
だが、そんなことは、つゆ知らず。
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