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第54話:レジスタンスの影
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「あんたみたいなのが、もう一人いる」
情報屋『鼠』の言葉は、暗闇の中に差し込んだ一筋の光のように俺の耳に響いた。
ヴァルザーの恐怖政治に支配された王都で、まだ抗う者がいる。
その事実は、孤立無援だと思っていた俺たちにとって何よりも大きな希望だった。
「誰なんだ? その人物は」
俺は身を乗り出して尋ねた。
彼女は楽しそうに肩をすくめてみせた。
「追加料金が必要な情報だよ。あんたがさっき払ったのは、あくまで宰相の悪評についてだけだ」
その抜け目のなさは、さすが王都一の情報屋といったところか。
俺はため息をつき、懐からさらに数枚の金貨を取り出してテーブルの上に滑らせた。
彼女は満足そうにその金貨を指先で弾くと、再び語り始めた。
「連中は自らを『王国の盾』と名乗っている。笑わせるだろう? もう守るべき王家なんて形骸化してるってのにね」
『王国の盾』。
その名はどこか古風で、しかし強い意志を感じさせた。
「その正体は、ヴァルザーによって追放されたり地位を奪われたりした元騎士や貴族たちの集まりさ。いわば負け犬の集団だよ。だが、連中の忠誠心だけは本物だ。腐りきったこの国を内側から正そうとしてる、時代遅れの理想主義者たちさ」
レジスタンス。
俺が探し求めていた、味方となりうる存在。
「リーダーは誰なんだ?」
「バルガスっていう石頭の爺さんだよ」
その名に俺は聞き覚えがなかった。
「元騎士団長でね。かつては『王国最強の剣』とまで謳われた男さ。だが、ヴァルザーのやり方に真っ向から反対して、五年前、真っ先に騎士団を追い出された。それ以来、水面下で仲間を集め、反撃の機会を窺ってる」
元騎士団長バルガス。
その存在は俺にとって大きな意味を持っていた。騎士団の内部にも、まだ彼を慕う者たちが残っているかもしれない。それは俺たちの作戦において、強力な武器となりうる。
「どうすれば、そのバルガスという人物に会える?」
「さあね」
彼女は意地悪く笑った。
「連中は当然ながらヴァルザーの『影蛇』に常に狙われている。アジトの場所も接触方法も常に変えている。あたしでさえ、今の彼らがどこで何をしているか正確な情報は掴めていない」
その言葉に俺は少しだけ落胆した。
せっかく手がかりを掴んだと思ったのに、また振り出しに戻ってしまうのか。
俺の表情を読んだのか、彼女は「だが」と付け加えた。
「……あんたが本気で奴らに接触したいって言うなら、一つだけ可能性のある方法を教えてやらなくもない」
「本当か!?」
「ああ。ただし、これはあたしからのただの『賭け』だ。成功する保証はない。むしろ、ヴァルザーの罠に飛び込むことになる可能性の方が高い。それでもやるかい?」
その問いに迷う時間はなかった。
「やる。どんな危険があっても、俺たちには彼らの力が必要だ」
俺の即答に彼女は満足そうに頷いた。
「いい覚悟だ。気に入ったよ」
彼女は一枚の羊皮紙を取り出すと、そこに木炭で素早く何かを書きつけた。
そして、それを俺に手渡す。
「王立図書館へ行け」
「図書館?」
「ああ。そこにある一冊の禁書を探すんだ」
彼女が羊皮紙に書いたのは、一冊の本のタイトルだった。
『偽りの英雄譚』。
「その本は表向きは百年前の英雄の活躍を描いた、ただの古い物語だ。だが、その内容は現王家の正当性を根底から揺るがしかねない、とんでもない代物でね。ヴァルザーは、その存在を危険視して禁書に指定し、図書館の地下書庫に封印した」
彼女は声を潜めて続けた。
「『王国の盾』の連中は王家の真の歴史を重んじる。だから、その本を自分たちのシンボルのように考えている節がある。奴らと接触するための合言葉のようなものなのさ」
「その本をどうすればいいんだ?」
「司書にその本の閲覧を申請しろ。もし、あんたの背後にいるのが『王国の盾』だとヴァルザーが判断すれば、必ず何らかのアクションを起こしてくるはずだ。あるいは、あんたを泳がせてアジトを突き止めようとするか、その場で捕らえるか……」
「……つまり、俺が囮になるということか」
「そういうことさ。だが、もし『王国の盾』のメンバーがその図書館に潜り込んでいれば……あんたのその命懸けの行動に気づいてくれるかもしれない。これは、そういうハイリスク・ハイリターンな賭けだよ」
それはあまりにも危険な作戦だった。
だが、今の俺たちにはそれしか道はない。
俺は羊皮紙を強く握りしめた。
「……分かった。やってみる」
「そうかい。せいぜい死なないように祈ってるよ」
彼女はそう言うと、すっと立ち上がった。
「あたしからの情報は以上だ。達者でな、旅の者。あんたみたいな馬鹿がこの腐った都でどこまでやれるか、少しだけ楽しみにさせてもらうよ」
彼女はそれだけを言い残すと、フードを深く被り直し、音もなく部屋の闇へと溶けるように消えていった。
後に残されたのは、揺れる蝋燭の炎と俺一人だけだった。
俺はしばらくの間、その部屋でじっと考え込んでいた。
『王国の盾』、元騎士団長バルガス、そして禁書『偽りの英雄譚』。
新たな情報と、それに伴う大きなリスク。
だが、俺の心は不思議と凪いでいた。
進むべき道がはっきりと見えたからだ。
俺は立ち上がると、静かに部屋を後にした。
酒場の一階では、主人が相変わらず無言でグラスを磨いている。俺が彼の横を通り過ぎても、彼は一瞥もくれなかった。
外に出ると、貧民街の冷たい夜風が火照った体を冷ましてくれた。
俺は王都の夜空に浮かぶ不格好な月を見上げた。
これから始まる戦いは、今までとは次元が違う。
知恵と勇気と、そして何よりも『幸運』が試されることになるだろう。
俺は仲間たちが待つ宿へと足早に戻った。
彼女たちに、この危険な賭けについて話さなければならない。
そして、共にこの王都の闇へと挑むのだ。
情報屋『鼠』の言葉は、暗闇の中に差し込んだ一筋の光のように俺の耳に響いた。
ヴァルザーの恐怖政治に支配された王都で、まだ抗う者がいる。
その事実は、孤立無援だと思っていた俺たちにとって何よりも大きな希望だった。
「誰なんだ? その人物は」
俺は身を乗り出して尋ねた。
彼女は楽しそうに肩をすくめてみせた。
「追加料金が必要な情報だよ。あんたがさっき払ったのは、あくまで宰相の悪評についてだけだ」
その抜け目のなさは、さすが王都一の情報屋といったところか。
俺はため息をつき、懐からさらに数枚の金貨を取り出してテーブルの上に滑らせた。
彼女は満足そうにその金貨を指先で弾くと、再び語り始めた。
「連中は自らを『王国の盾』と名乗っている。笑わせるだろう? もう守るべき王家なんて形骸化してるってのにね」
『王国の盾』。
その名はどこか古風で、しかし強い意志を感じさせた。
「その正体は、ヴァルザーによって追放されたり地位を奪われたりした元騎士や貴族たちの集まりさ。いわば負け犬の集団だよ。だが、連中の忠誠心だけは本物だ。腐りきったこの国を内側から正そうとしてる、時代遅れの理想主義者たちさ」
レジスタンス。
俺が探し求めていた、味方となりうる存在。
「リーダーは誰なんだ?」
「バルガスっていう石頭の爺さんだよ」
その名に俺は聞き覚えがなかった。
「元騎士団長でね。かつては『王国最強の剣』とまで謳われた男さ。だが、ヴァルザーのやり方に真っ向から反対して、五年前、真っ先に騎士団を追い出された。それ以来、水面下で仲間を集め、反撃の機会を窺ってる」
元騎士団長バルガス。
その存在は俺にとって大きな意味を持っていた。騎士団の内部にも、まだ彼を慕う者たちが残っているかもしれない。それは俺たちの作戦において、強力な武器となりうる。
「どうすれば、そのバルガスという人物に会える?」
「さあね」
彼女は意地悪く笑った。
「連中は当然ながらヴァルザーの『影蛇』に常に狙われている。アジトの場所も接触方法も常に変えている。あたしでさえ、今の彼らがどこで何をしているか正確な情報は掴めていない」
その言葉に俺は少しだけ落胆した。
せっかく手がかりを掴んだと思ったのに、また振り出しに戻ってしまうのか。
俺の表情を読んだのか、彼女は「だが」と付け加えた。
「……あんたが本気で奴らに接触したいって言うなら、一つだけ可能性のある方法を教えてやらなくもない」
「本当か!?」
「ああ。ただし、これはあたしからのただの『賭け』だ。成功する保証はない。むしろ、ヴァルザーの罠に飛び込むことになる可能性の方が高い。それでもやるかい?」
その問いに迷う時間はなかった。
「やる。どんな危険があっても、俺たちには彼らの力が必要だ」
俺の即答に彼女は満足そうに頷いた。
「いい覚悟だ。気に入ったよ」
彼女は一枚の羊皮紙を取り出すと、そこに木炭で素早く何かを書きつけた。
そして、それを俺に手渡す。
「王立図書館へ行け」
「図書館?」
「ああ。そこにある一冊の禁書を探すんだ」
彼女が羊皮紙に書いたのは、一冊の本のタイトルだった。
『偽りの英雄譚』。
「その本は表向きは百年前の英雄の活躍を描いた、ただの古い物語だ。だが、その内容は現王家の正当性を根底から揺るがしかねない、とんでもない代物でね。ヴァルザーは、その存在を危険視して禁書に指定し、図書館の地下書庫に封印した」
彼女は声を潜めて続けた。
「『王国の盾』の連中は王家の真の歴史を重んじる。だから、その本を自分たちのシンボルのように考えている節がある。奴らと接触するための合言葉のようなものなのさ」
「その本をどうすればいいんだ?」
「司書にその本の閲覧を申請しろ。もし、あんたの背後にいるのが『王国の盾』だとヴァルザーが判断すれば、必ず何らかのアクションを起こしてくるはずだ。あるいは、あんたを泳がせてアジトを突き止めようとするか、その場で捕らえるか……」
「……つまり、俺が囮になるということか」
「そういうことさ。だが、もし『王国の盾』のメンバーがその図書館に潜り込んでいれば……あんたのその命懸けの行動に気づいてくれるかもしれない。これは、そういうハイリスク・ハイリターンな賭けだよ」
それはあまりにも危険な作戦だった。
だが、今の俺たちにはそれしか道はない。
俺は羊皮紙を強く握りしめた。
「……分かった。やってみる」
「そうかい。せいぜい死なないように祈ってるよ」
彼女はそう言うと、すっと立ち上がった。
「あたしからの情報は以上だ。達者でな、旅の者。あんたみたいな馬鹿がこの腐った都でどこまでやれるか、少しだけ楽しみにさせてもらうよ」
彼女はそれだけを言い残すと、フードを深く被り直し、音もなく部屋の闇へと溶けるように消えていった。
後に残されたのは、揺れる蝋燭の炎と俺一人だけだった。
俺はしばらくの間、その部屋でじっと考え込んでいた。
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進むべき道がはっきりと見えたからだ。
俺は立ち上がると、静かに部屋を後にした。
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俺は王都の夜空に浮かぶ不格好な月を見上げた。
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15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
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