57 / 100
第57話:幸運な脱出劇
しおりを挟む
地下書庫へと続く螺旋階段を、俺たちは息を切らしながら駆け下りた。
背後からはまだ館長の怒声や衛兵たちのうめき声が微かに聞こえてくるが、それも徐々に遠ざかっていく。
地上で起きた大崩落は、俺たちに絶好の逃走時間を与えてくれた。
「はあ……はあ……」
階段の最下層にたどり着き、俺は壁に手をついて荒い呼吸を整えた。隣ではサラも肩で息をしている。
地下書庫の中は地上とは比べ物にならないほど空気が冷たく、湿っていた。カビと古い紙の匂いが鼻をつく。並べられた書架はどれも分厚い埃をかぶり、蜘蛛の巣が張っていた。
「……大丈夫ですか?」
俺が尋ねると、サラは頷いた。彼女の瞳にはまだ緊張の色が残っているが、同時に安堵の色も浮かんでいた。
「ええ、なんとか。……信じられない。まさか、あの書架が、あんなタイミングで……」
彼女はまるで奇跡でも見たかのように呟いた。
俺は何も言わなかった。あれが俺の力が引き起こした現象だとは、まだ彼女に話すべきではない。
「君は一体……? 『王国の盾』のメンバーなのか?」
俺は改めて彼女に問いかけた。
サラは俺の顔をじっと見つめ、何かを確かめるようにした後、静かに頷いた。
「……はい。私はサラ・フォン・クライネルト。かつてクライネルト侯爵家の一員でした」
その名に俺は少し驚いた。クライネルト侯爵家といえば、代々王家に仕えてきた由緒正しい名門貴族のはずだ。
「ですが、父が宰相ヴァルザーのやり方に異を唱えたことで家は取り潰され、私も全てを失いました。今はバルガス様の元に身を寄せ、この図書館で司書として働きながら情報を集めています」
彼女の瞳に深い悲しみと、それを上回る強い意志の光が宿った。
「あなたこそ、何者なのですか? ただの旅人ではないでしょう。『偽りの英雄譚』の名を口にした。それは我々の仲間である証のはずですが、あなたの顔には見覚えがありません」
その問いに俺は正直に答えるべきか一瞬迷った。だが、彼女は命懸けで俺を助けてくれた。信頼に応えるべきだ。
「俺はアッシュ。元勇者パーティの……荷物持ちだ」
「勇者パーティの!?」
サラは驚きに目を見開いた。彼女も勇者パーティ全滅のニュースは知っているのだろう。
「では、唯一の生存者と言われていた……」
「ああ。そして今、ヴァルザーに命を狙われている」
俺は掻い摘んでこれまでの経緯を話した。追放されたこと、仲間と出会ったこと、そしてヴァルザーの陰謀に気づき、彼に立ち向かうために協力者を探しに王都へ来たことを。
俺の話をサラは食い入るように聞いていた。
そして俺が話し終えると、彼女の瞳には確かな尊敬の色が浮かんでいた。
「……そうでしたか。あなたは我々と同じ、いえ、それ以上に過酷な戦いを続けてこられたのですね」
彼女は俺に向かって深く頭を下げた。
「失礼いたしました。私はあなたを試すような真似を……。どうか、お許しください」
「いや、いいんだ。警戒するのは当然だ」
俺たちはようやくお互いの素性を明かし、味方であることを確認できた。それは、この絶望的な状況の中での大きな一歩だった。
「ですが、安心はできません」
サラはすぐに表情を引き締めた。
「館長は必ず予備の衛兵を呼び、この地下書庫の全ての出口を塞ぐはずです。ここもすぐに危険になります」
「脱出路はあるのか?」
「はい。この地下書庫は王城の地下通路と繋がっています。バルガス様から万が一の際の脱出経路としてその場所は聞いています。ですが……」
彼女は少しだけ言葉を濁した。
「その通路は厳重な警備が敷かれています。無事に通り抜けられるかどうか……」
その時だった。
ガタガタガタッ!
頭上から再び激しい揺れが襲ってきた。
今度はさっきよりも大きい。天井からパラパラと埃や石片が落ちてくる。
「な、なんだ!?」
「まさか、ここも崩れるんじゃ……!」
俺とサラは身構えた。
だが、崩落は起きなかった。
代わりに、俺たちのすぐ近くの壁際で何かが落下する派手な音がした。
ガッシャーン!
見ると、壁に飾られていた巨大で豪奢なシャンデリアが、その鎖を引きちぎって床に落下していた。
それは本来なら俺たちを押し潰していてもおかしくない代物だった。
だが、その落下地点は俺たちが立っていた場所から都合よく数メートルずれていた。
そして落下したシャンデリアは、その衝撃で砕け散り、俺たちの進むべき通路の前に完璧なバリケードを築いていた。
これで、たとえ衛兵が地下に下りてきても簡単には追いつけないだろう。
「……また、だ」
俺は呆然と呟いた。
「……え?」
サラが不思議そうに俺を見る。
「いえ……なんでもない。運が良かったな」
俺はそう言って誤魔化した。
サラは首を傾げていたが、今はそれ以上追及している時間はない。
「とにかく、急ぎましょう!」
サラの言葉に俺たちは頷き、地下書庫のさらに奥深くへと走り出した。
背後で衛兵たちの怒声が聞こえ始めていたが、シャンデリアのバリケードが彼らの足止めをしてくれているはずだ。
俺たちは迷路のような書架の間を駆け抜けた。
途中、何度か道を間違えそうになったが、その度に都合よく古い羊皮紙が棚から滑り落ちてきて正しい道を示してくれたり、行く手を塞ぐはずだった鉄格子がなぜか錆びついていて簡単に開いたりした。
サラは、その度重なる幸運にもはや驚きを通り越して、何か神聖なものを見るような目で俺の横顔をちらちらと見ていた。
やがて俺たちは、地下書庫の最奥。
巨大な書架の裏に隠された小さな鉄の扉の前にたどり着いた。
「ここです! この先が王城の地下通路に……!」
サラが震える手で鍵を取り出す。
だが、その時。
扉の向こう側から複数の足音が聞こえてきた。
衛兵たちが既に先回りしていたのだ。
終わった。
俺たちの幸運もここまでか。
誰もがそう絶望しかけた、その瞬間。
扉の向こう側から、重々しい威厳のある声が響いた。
「―――開けろ、サラ! 俺だ!」
その声にサラははっとしたように顔を上げた。
その顔には信じられないという驚きと、そして涙ぐむほどの安堵の色が浮かんでいた。
「……バルガス様……!」
彼女がそう呟くと同時に、扉は外側から凄まじい力でこじ開けられた。
そこに立っていたのは、屈強な鎧に身を包んだ白髪の老騎士だった。
その背後には、同じように覚悟を決めた顔つきの数人の仲間たちが控えている。
彼こそが、『王国の盾』のリーダー。
元騎士団長バルガス。
俺たちが命懸けで探し求めていた、最後の希望だった。
背後からはまだ館長の怒声や衛兵たちのうめき声が微かに聞こえてくるが、それも徐々に遠ざかっていく。
地上で起きた大崩落は、俺たちに絶好の逃走時間を与えてくれた。
「はあ……はあ……」
階段の最下層にたどり着き、俺は壁に手をついて荒い呼吸を整えた。隣ではサラも肩で息をしている。
地下書庫の中は地上とは比べ物にならないほど空気が冷たく、湿っていた。カビと古い紙の匂いが鼻をつく。並べられた書架はどれも分厚い埃をかぶり、蜘蛛の巣が張っていた。
「……大丈夫ですか?」
俺が尋ねると、サラは頷いた。彼女の瞳にはまだ緊張の色が残っているが、同時に安堵の色も浮かんでいた。
「ええ、なんとか。……信じられない。まさか、あの書架が、あんなタイミングで……」
彼女はまるで奇跡でも見たかのように呟いた。
俺は何も言わなかった。あれが俺の力が引き起こした現象だとは、まだ彼女に話すべきではない。
「君は一体……? 『王国の盾』のメンバーなのか?」
俺は改めて彼女に問いかけた。
サラは俺の顔をじっと見つめ、何かを確かめるようにした後、静かに頷いた。
「……はい。私はサラ・フォン・クライネルト。かつてクライネルト侯爵家の一員でした」
その名に俺は少し驚いた。クライネルト侯爵家といえば、代々王家に仕えてきた由緒正しい名門貴族のはずだ。
「ですが、父が宰相ヴァルザーのやり方に異を唱えたことで家は取り潰され、私も全てを失いました。今はバルガス様の元に身を寄せ、この図書館で司書として働きながら情報を集めています」
彼女の瞳に深い悲しみと、それを上回る強い意志の光が宿った。
「あなたこそ、何者なのですか? ただの旅人ではないでしょう。『偽りの英雄譚』の名を口にした。それは我々の仲間である証のはずですが、あなたの顔には見覚えがありません」
その問いに俺は正直に答えるべきか一瞬迷った。だが、彼女は命懸けで俺を助けてくれた。信頼に応えるべきだ。
「俺はアッシュ。元勇者パーティの……荷物持ちだ」
「勇者パーティの!?」
サラは驚きに目を見開いた。彼女も勇者パーティ全滅のニュースは知っているのだろう。
「では、唯一の生存者と言われていた……」
「ああ。そして今、ヴァルザーに命を狙われている」
俺は掻い摘んでこれまでの経緯を話した。追放されたこと、仲間と出会ったこと、そしてヴァルザーの陰謀に気づき、彼に立ち向かうために協力者を探しに王都へ来たことを。
俺の話をサラは食い入るように聞いていた。
そして俺が話し終えると、彼女の瞳には確かな尊敬の色が浮かんでいた。
「……そうでしたか。あなたは我々と同じ、いえ、それ以上に過酷な戦いを続けてこられたのですね」
彼女は俺に向かって深く頭を下げた。
「失礼いたしました。私はあなたを試すような真似を……。どうか、お許しください」
「いや、いいんだ。警戒するのは当然だ」
俺たちはようやくお互いの素性を明かし、味方であることを確認できた。それは、この絶望的な状況の中での大きな一歩だった。
「ですが、安心はできません」
サラはすぐに表情を引き締めた。
「館長は必ず予備の衛兵を呼び、この地下書庫の全ての出口を塞ぐはずです。ここもすぐに危険になります」
「脱出路はあるのか?」
「はい。この地下書庫は王城の地下通路と繋がっています。バルガス様から万が一の際の脱出経路としてその場所は聞いています。ですが……」
彼女は少しだけ言葉を濁した。
「その通路は厳重な警備が敷かれています。無事に通り抜けられるかどうか……」
その時だった。
ガタガタガタッ!
頭上から再び激しい揺れが襲ってきた。
今度はさっきよりも大きい。天井からパラパラと埃や石片が落ちてくる。
「な、なんだ!?」
「まさか、ここも崩れるんじゃ……!」
俺とサラは身構えた。
だが、崩落は起きなかった。
代わりに、俺たちのすぐ近くの壁際で何かが落下する派手な音がした。
ガッシャーン!
見ると、壁に飾られていた巨大で豪奢なシャンデリアが、その鎖を引きちぎって床に落下していた。
それは本来なら俺たちを押し潰していてもおかしくない代物だった。
だが、その落下地点は俺たちが立っていた場所から都合よく数メートルずれていた。
そして落下したシャンデリアは、その衝撃で砕け散り、俺たちの進むべき通路の前に完璧なバリケードを築いていた。
これで、たとえ衛兵が地下に下りてきても簡単には追いつけないだろう。
「……また、だ」
俺は呆然と呟いた。
「……え?」
サラが不思議そうに俺を見る。
「いえ……なんでもない。運が良かったな」
俺はそう言って誤魔化した。
サラは首を傾げていたが、今はそれ以上追及している時間はない。
「とにかく、急ぎましょう!」
サラの言葉に俺たちは頷き、地下書庫のさらに奥深くへと走り出した。
背後で衛兵たちの怒声が聞こえ始めていたが、シャンデリアのバリケードが彼らの足止めをしてくれているはずだ。
俺たちは迷路のような書架の間を駆け抜けた。
途中、何度か道を間違えそうになったが、その度に都合よく古い羊皮紙が棚から滑り落ちてきて正しい道を示してくれたり、行く手を塞ぐはずだった鉄格子がなぜか錆びついていて簡単に開いたりした。
サラは、その度重なる幸運にもはや驚きを通り越して、何か神聖なものを見るような目で俺の横顔をちらちらと見ていた。
やがて俺たちは、地下書庫の最奥。
巨大な書架の裏に隠された小さな鉄の扉の前にたどり着いた。
「ここです! この先が王城の地下通路に……!」
サラが震える手で鍵を取り出す。
だが、その時。
扉の向こう側から複数の足音が聞こえてきた。
衛兵たちが既に先回りしていたのだ。
終わった。
俺たちの幸運もここまでか。
誰もがそう絶望しかけた、その瞬間。
扉の向こう側から、重々しい威厳のある声が響いた。
「―――開けろ、サラ! 俺だ!」
その声にサラははっとしたように顔を上げた。
その顔には信じられないという驚きと、そして涙ぐむほどの安堵の色が浮かんでいた。
「……バルガス様……!」
彼女がそう呟くと同時に、扉は外側から凄まじい力でこじ開けられた。
そこに立っていたのは、屈強な鎧に身を包んだ白髪の老騎士だった。
その背後には、同じように覚悟を決めた顔つきの数人の仲間たちが控えている。
彼こそが、『王国の盾』のリーダー。
元騎士団長バルガス。
俺たちが命懸けで探し求めていた、最後の希望だった。
116
あなたにおすすめの小説
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる