地球育ちの俺、銀河帝国では『伝説の古代種族』らしい。~拾われた宇宙船で無自覚に無双してたら、皇女様に求婚されました~

夏見ナイ

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第85話

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エリアーナの、結婚の、決意。
それは、皇帝と、ゼノという、二大巨頭の、全面的な、バックアップを、得た。
もはや、障害は、何もない。
あとは、ただ一つ。
相手である、大和の、承諾を、得るだけだ。

そのための、舞台は、完璧に、整えられた。

数日後の、夜。
大和は、エリアーナから、「ぜひ、お見せしたいものが、ありますの」と、誘われ、皇宮の、最上階にある、空中庭園へと、来ていた。

そこは、ガラス張りの、ドームに、覆われた、美しい、庭園だった。
色とりどりの、珍しい、花々が、咲き乱れ、中央には、クリスタルで、作られた、噴水が、七色の、光を、放っている。
そして、何より、ガラスの、天井の、向こうには、満天の、星空が、広がっていた。
まるで、宇宙の、中に、浮いているかのような、幻想的な、空間。

「すごい……。こんな、場所が、あったんですね」
大和は、素直に、感嘆の、声を、漏らした。
天体観測が、趣味の、彼にとって、ここは、まさに、夢のような、場所だった。

「ヤマト様が、星を、お好きだと、伺いましたので」
エリアーナは、少し、はにかみながら、言った。
その、頬は、ほんのりと、上気している。
彼女は、この日のために、特別に、仕立てられた、純白の、ドレスを、身に、纏っていた。
月明かりと、星の光を、浴びて、その姿は、神々しいまでに、美しかった。

二人は、しばらく、言葉もなく、星空を、眺めていた。
穏やかで、そして、少し、甘い、時間が、流れる。

やがて、エリアーナは、意を、決したように、大和の、方へと、向き直った。
その、瞳は、真剣な、光を、宿し、潤んでいた。

「ヤマト様」
「はい」

「私……。ヤマト様と、出会って、本当に、救われました。私の、世界は、色鮮やかに、変わりました」
彼女の、声は、微かに、震えていたが、その、一言一言には、強い、意志が、込められていた。

「あなたは、私にとって、ただの、英雄では、ありません。ただの、恩人でも、ありません」
「あなたは……」

彼女は、そこで、一度、言葉を、切り、深く、息を、吸い込んだ。
そして、その、胸に、抱き続けてきた、全ての、想いを、解き放った。

「私の、愛する、ただ一人の、殿方です」

それは、あまりにも、真っ直ぐで、そして、純粋な、愛の、告白だった。
その、言葉の、重みに、大和は、息を、呑んだ。
彼の、心臓が、大きく、脈打つ。

エリアーナは、続けた。
その、瞳からは、一筋の、涙が、流れ落ちていた。
それは、悲しみの、涙ではない。
決意と、そして、愛おしさが、溢れ出した、涙だった。

彼女は、震える、唇で、最後の、そして、最も、重要な、言葉を、紡ぎ出そうとしていた。
彼女の、人生の、全てを、賭けた、一世一代の、大勝負。

その、瞬間が、今、訪れようとしていた。
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