16 / 89
第十五話 才能という名の呪い
しおりを挟む
店の前で深々と頭を下げる老人、アルマン。その真剣な眼差しから、ただ事ではない依頼であることが伝わってくる。
「……まずは、中へどうぞ。立ち話もなんですから」
ノアがそう言うと、ルナは少し驚いた顔をしたが、すぐに状況を理解して頷いた。彼女は鍵を開け、三人と老人を店の中へと招き入れる。
中はまだがらんとしており、埃の匂いが残っていた。壁際には、ノアがこれから使うであろう金床や工具、そして仕入れたばかりの素材が無造作に置かれている。店の体裁は全く整っていなかったが、アルマンはそんなことを気にする素振りも見せず、改めてノアたちに向き直った。
「急な申し出、失礼した。わしの名はアルマン・グレイフィールド。この街の魔術師ギルドで、支部長をさせてもらっている」
その名乗りを聞いて、ルナの目が鋭く光った。辺境とはいえ、魔術師ギルドのトップが直々に依頼に来たのだ。これは、ただの厄介事か、あるいは大きな好機か。
「それで、支部長殿。我々のような名もなき者に、一体どのようなご用件で?」
ルナが探るように尋ねる。アルマンは、深いしわの刻まれた顔をさらに曇らせ、重い口を開いた。
「救ってほしい者がいる。わしの孫だ。名はエリオ。あの子は……才能に恵まれすぎたせいで、絶望している」
才能に恵まれすぎたための、絶望。その矛盾した言葉に、ノアは思わず耳を傾けた。
アルマンの話によれば、孫のエリオは幼い頃からずば抜けた魔力量を持ち、将来を嘱望された天才だったという。どんな高等魔法も一度見れば理解し、その威力は並の魔術師を遥かに凌駕した。
「だが、あの子にはたった一つ、致命的な欠陥があった。それは、その膨大すぎる魔力を、精密に制御できないことじゃ」
アルマンは悔しそうに拳を握った。エリオの魔法は、あまりに強力すぎて、常に暴発の危険を伴った。威力を抑えようとすれば魔法そのものが霧散し、力を込めれば目標だけでなく周囲一帯を吹き飛ばしてしまう。
「それは……」
ノアは呟いた。クロエと全く同じだ。強すぎる力が、制御できない牙となって本人に襲いかかる。
「あの子は何度も失敗を繰り返した。仲間を危険にさらし、自分自身も傷ついた。いつしか、誰もあの子とパーティを組もうとはしなくなり、あの子も魔法を使うこと自体を恐れるようになった。今ではギルドの資料室に引きこもり、誰とも顔を合わせようとせん」
老人の目には、涙が浮かんでいた。可愛い孫が、自らの才能という呪いに蝕まれていくのを、ただ見ていることしかできない。その無力感が、ひしひしと伝わってくる。
「わしは、あの子にもう一度、魔法を使う喜びを思い出してほしい。そのためなら、どんなことでもする。そんな時、クロエ嬢の噂を耳にしたのだ。呪われた大剣を克服し、その力を完全に支配下に置いたと。それを可能にしたのが、あなた方の作る『呪いの道具』だと聞いて、わしは……藁にもすがる思いでここへ来た」
アルマンは、再び深く頭を下げた。
「どうか、お願いできんか。あの子の力を制御する道具を、作ってはいただけんだろうか」
店の中に、沈黙が落ちる。
ノアは、自分のことのように胸が痛んだ。才能の壁。力の暴走。仲間からの孤立。その全てが、彼自身やクロエが経験してきた苦しみと重なる。
(この人を、見過ごすわけにはいかない)
ノアの心は、すでに決まっていた。だが、彼はルナの方を見た。店の経営者として、彼女の判断を仰ぐべきだと思ったからだ。
ルナは腕を組み、冷静に状況を分析していた。魔術師ギルド支部長からの依頼。成功すれば、店の信用は飛躍的に高まる。ギルドという強力な後ろ盾を得られる可能性もある。リスクはあるが、リターンは計り知れない。何より、彼女は目の前の青年の優しさと、その力がもたらす奇跡を信じていた。
「……ノア。お前はどうしたい?」
ルナは、最終的な判断をノアに委ねた。それは、彼への信頼の証だった。
ノアはまっすぐにアルマンを見つめ、はっきりと告げた。
「分かりました。そのご依頼、お受けします」
その言葉に、アルマンの顔がぱっと明るくなる。彼は何度も「ありがとう」と繰り返し、震える手でノアの手を握った。
「報酬は、言い値で構わん。材料も、ギルドの倉庫にあるものなら何でも使ってくれていい」
「いえ、報酬は成功してからで結構です。それより、まずはお孫さんのエリオさんに、会わせていただけますか。彼の魔力の質や、どんな道具が合うのかを、この目で見極めたい」
ノアの提案に、アルマンは力強く頷いた。
「分かった。明日の朝、ギルドまで迎えに行こう」
約束を交わし、アルマンは希望に満ちた足取りで店を去っていった。
扉が閉まると、ルナは一つ大きなため息をついた。
「また、厄介な依頼を引き受けたものだな」
口ではそう言いながらも、その表情はどこか楽しそうだった。
「でも、あんなに困っている人を放っておけないだろ」
「分かっているさ。お前はそういう男だ。だからこそ、私が金の計算をしてやらねばならんのだ」
ルナは肩をすくめて見せる。その隣で、クロエがキラキラした目でノアを見ていた。
「ノア様、すごいです! また、誰かを救うんですね!」
彼女の純粋な尊敬の眼差しに、ノアは少し照れながらも、決意を新たにした。
呪いとは、何も武器や道具だけに宿るものではない。人の心にも、才能という名の呪いが宿ることがある。それを解き放つのが、自分の【呪物錬成】の本当の役割なのかもしれない。
まだ見ぬ天才魔術師の姿を思い浮かべながら、ノアの胸には、新たな挑戦への静かな闘志が燃え上がっていた。
「……まずは、中へどうぞ。立ち話もなんですから」
ノアがそう言うと、ルナは少し驚いた顔をしたが、すぐに状況を理解して頷いた。彼女は鍵を開け、三人と老人を店の中へと招き入れる。
中はまだがらんとしており、埃の匂いが残っていた。壁際には、ノアがこれから使うであろう金床や工具、そして仕入れたばかりの素材が無造作に置かれている。店の体裁は全く整っていなかったが、アルマンはそんなことを気にする素振りも見せず、改めてノアたちに向き直った。
「急な申し出、失礼した。わしの名はアルマン・グレイフィールド。この街の魔術師ギルドで、支部長をさせてもらっている」
その名乗りを聞いて、ルナの目が鋭く光った。辺境とはいえ、魔術師ギルドのトップが直々に依頼に来たのだ。これは、ただの厄介事か、あるいは大きな好機か。
「それで、支部長殿。我々のような名もなき者に、一体どのようなご用件で?」
ルナが探るように尋ねる。アルマンは、深いしわの刻まれた顔をさらに曇らせ、重い口を開いた。
「救ってほしい者がいる。わしの孫だ。名はエリオ。あの子は……才能に恵まれすぎたせいで、絶望している」
才能に恵まれすぎたための、絶望。その矛盾した言葉に、ノアは思わず耳を傾けた。
アルマンの話によれば、孫のエリオは幼い頃からずば抜けた魔力量を持ち、将来を嘱望された天才だったという。どんな高等魔法も一度見れば理解し、その威力は並の魔術師を遥かに凌駕した。
「だが、あの子にはたった一つ、致命的な欠陥があった。それは、その膨大すぎる魔力を、精密に制御できないことじゃ」
アルマンは悔しそうに拳を握った。エリオの魔法は、あまりに強力すぎて、常に暴発の危険を伴った。威力を抑えようとすれば魔法そのものが霧散し、力を込めれば目標だけでなく周囲一帯を吹き飛ばしてしまう。
「それは……」
ノアは呟いた。クロエと全く同じだ。強すぎる力が、制御できない牙となって本人に襲いかかる。
「あの子は何度も失敗を繰り返した。仲間を危険にさらし、自分自身も傷ついた。いつしか、誰もあの子とパーティを組もうとはしなくなり、あの子も魔法を使うこと自体を恐れるようになった。今ではギルドの資料室に引きこもり、誰とも顔を合わせようとせん」
老人の目には、涙が浮かんでいた。可愛い孫が、自らの才能という呪いに蝕まれていくのを、ただ見ていることしかできない。その無力感が、ひしひしと伝わってくる。
「わしは、あの子にもう一度、魔法を使う喜びを思い出してほしい。そのためなら、どんなことでもする。そんな時、クロエ嬢の噂を耳にしたのだ。呪われた大剣を克服し、その力を完全に支配下に置いたと。それを可能にしたのが、あなた方の作る『呪いの道具』だと聞いて、わしは……藁にもすがる思いでここへ来た」
アルマンは、再び深く頭を下げた。
「どうか、お願いできんか。あの子の力を制御する道具を、作ってはいただけんだろうか」
店の中に、沈黙が落ちる。
ノアは、自分のことのように胸が痛んだ。才能の壁。力の暴走。仲間からの孤立。その全てが、彼自身やクロエが経験してきた苦しみと重なる。
(この人を、見過ごすわけにはいかない)
ノアの心は、すでに決まっていた。だが、彼はルナの方を見た。店の経営者として、彼女の判断を仰ぐべきだと思ったからだ。
ルナは腕を組み、冷静に状況を分析していた。魔術師ギルド支部長からの依頼。成功すれば、店の信用は飛躍的に高まる。ギルドという強力な後ろ盾を得られる可能性もある。リスクはあるが、リターンは計り知れない。何より、彼女は目の前の青年の優しさと、その力がもたらす奇跡を信じていた。
「……ノア。お前はどうしたい?」
ルナは、最終的な判断をノアに委ねた。それは、彼への信頼の証だった。
ノアはまっすぐにアルマンを見つめ、はっきりと告げた。
「分かりました。そのご依頼、お受けします」
その言葉に、アルマンの顔がぱっと明るくなる。彼は何度も「ありがとう」と繰り返し、震える手でノアの手を握った。
「報酬は、言い値で構わん。材料も、ギルドの倉庫にあるものなら何でも使ってくれていい」
「いえ、報酬は成功してからで結構です。それより、まずはお孫さんのエリオさんに、会わせていただけますか。彼の魔力の質や、どんな道具が合うのかを、この目で見極めたい」
ノアの提案に、アルマンは力強く頷いた。
「分かった。明日の朝、ギルドまで迎えに行こう」
約束を交わし、アルマンは希望に満ちた足取りで店を去っていった。
扉が閉まると、ルナは一つ大きなため息をついた。
「また、厄介な依頼を引き受けたものだな」
口ではそう言いながらも、その表情はどこか楽しそうだった。
「でも、あんなに困っている人を放っておけないだろ」
「分かっているさ。お前はそういう男だ。だからこそ、私が金の計算をしてやらねばならんのだ」
ルナは肩をすくめて見せる。その隣で、クロエがキラキラした目でノアを見ていた。
「ノア様、すごいです! また、誰かを救うんですね!」
彼女の純粋な尊敬の眼差しに、ノアは少し照れながらも、決意を新たにした。
呪いとは、何も武器や道具だけに宿るものではない。人の心にも、才能という名の呪いが宿ることがある。それを解き放つのが、自分の【呪物錬成】の本当の役割なのかもしれない。
まだ見ぬ天才魔術師の姿を思い浮かべながら、ノアの胸には、新たな挑戦への静かな闘志が燃え上がっていた。
11
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる