49 / 89
第四十八話 嫉妬の不協和音
しおりを挟む
セドリック・アストライアの劇的な復活は、王都の社交界を瞬く間に駆け巡った。彼の完璧な演奏は連日称賛を浴び、【ノアの箱舟】の名は、奇跡を起こす謎の集団として、貴族たちの間で畏怖と好奇心の対象となっていた。
もちろん、その名声を快く思わない者もいた。
「ありえん……。私の『不協和音の呪印』が、こうもたやすく破られるなど……」
宮廷音楽家、アントニオ子爵は、自室でグラスを握りしめ、苦々しく呟いた。彼の長年の研究の成果である呪いの術が、どこの馬の骨とも知れぬ辺境の呪術師に無力化された。その事実は、彼のプライドを深く傷つけた。
「まやかしに決まっている。きっと、何かインチキなトリックを使ったのだ。あの小僧の評判を、地に堕としてやらねば……」
アントニオの嫉妬の炎は、黒く、粘質な悪意となって燃え上がった。彼は、まず自分の持つ貴族社会での影響力を行使することにした。
数日後、【ノアの箱舟】が拠点とする邸宅に、奇妙な変化が起こり始めた。
「どういうことだ。注文していた錬金術ギルドの素材が、理由もなく差し止められたぞ」
ルナが、取引先からの連絡を受け、眉をひそめる。それだけではなかった。騎士団との共同開発の話は「上からの指示」で一時保留となり、懇意にしていた商人たちも、どこかよそよそしい態度を取るようになった。
「誰かが、裏で手を引いているな」
ルナは即座に状況を看破した。
「おそらく、アストライア侯爵家のライバル筋、あるいはノアの力を妬む者だろう。我々を孤立させ、王都から追い出すつもりか。浅はかな」
彼女は全く動じなかった。むしろ、その挑戦的な状況を楽しんでいるかのようだった。ルナはアストライア侯爵夫人を通じて、貴族社会の内部情報を収集し、即座に対抗策を打った。
「アントニオ子爵、ですか。ええ、存じておりますわ。最近、どうも羽振りが悪いご様子。懇意にしていた商会が、いくつか手を引いたとか」
侯爵夫人が主催した茶会で、ルナはそんな「噂」をそれとなく流した。アントニオに圧力をかけられていた商人たちは、アストライア侯爵家というより大きな権力がバックにいることを知り、安心して再びノアたちとの取引を再開した。
ルナの鮮やかな情報戦により、アントニオの妨害工作は、ことごとく失敗に終わった。
「おのれ、小賢しい女め……!」
自分の仕掛けた罠が、ことごとく裏目に出る。アントニオの苛立ちは、頂点に達していた。彼は、もはや体面を保つことさえ放棄し、より直接的で、そして危険な手段に訴えることを決意する。
彼は、王都の裏社会に顔が利く悪徳商人と接触した。
「金はいくらでも払う。あの呪術師どもを、黙らせろ。屋敷に火を放つでも、闇討ちにするでも、好きにしろ。ただし、私の名が決して表に出ないようにやれ」
アントニオは、もはや音楽家ではなく、ただの犯罪者の顔をしていた。
その夜。【ノアの箱舟】が拠点とする邸宅は、静寂に包まれていた。
ノアは、工房で新しい道具の設計図を描き、エリオは書庫で古文書の研究に没頭している。ルナとアンナは、明日の予定について話し合っていた。
その時、屋敷の庭で素振りをしていたクロエが、ぴたりと動きを止めた。
「……」
彼女は、大剣を握りしめたまま、屋敷を囲む高い塀の向こうを睨みつける。風の音、虫の音、その奥に潜む、複数の殺気。肌を刺すような、粘りつく悪意。
ほぼ同時に、書庫にいたエリオも、研究の手を止めた。
「どうやら、招かれざる客が来たようだ」
彼は窓の外を見つめ、指先で小さく魔法陣を描く。屋敷の周囲に張られた、彼の探知結界が、複数の侵入者の存在を明確に告げていた。
クロエは静かに店の中に戻り、皆に告げた。
「十人以上いる。どいつも、血の匂いに慣れた連中だ」
「どうやら、話し合いで解決する気はないようだな」
ルナが、冷たく言い放った。
ノアは、設計図を描いていたペンを置くと、静かに立ち上がった。その瞳には、かつてのような恐怖や戸惑いはない。大切な仲間と、自分たちの居場所を脅かす者に対する、静かな怒りの炎が灯っていた。
「迎え撃とう。僕たちのやり方で」
ノアの言葉に、仲間たちは力強く頷いた。
塀の向こうでは、アントニオに雇われたごろつき達が、互いに顔を見合わせ、ほくそ笑んでいた。相手は、ただの呪術師と数人の女子供。赤子の手をひねるような簡単な仕事だ、と。
彼らはまだ知らない。自分たちが踏み込もうとしているのが、ただの邸宅ではなく、規格外の力を持つ者たちが守る、難攻不落の「箱舟」であることを。静かな夜の闇の中、戦いの火蓋が、切って落とされようとしていた。
もちろん、その名声を快く思わない者もいた。
「ありえん……。私の『不協和音の呪印』が、こうもたやすく破られるなど……」
宮廷音楽家、アントニオ子爵は、自室でグラスを握りしめ、苦々しく呟いた。彼の長年の研究の成果である呪いの術が、どこの馬の骨とも知れぬ辺境の呪術師に無力化された。その事実は、彼のプライドを深く傷つけた。
「まやかしに決まっている。きっと、何かインチキなトリックを使ったのだ。あの小僧の評判を、地に堕としてやらねば……」
アントニオの嫉妬の炎は、黒く、粘質な悪意となって燃え上がった。彼は、まず自分の持つ貴族社会での影響力を行使することにした。
数日後、【ノアの箱舟】が拠点とする邸宅に、奇妙な変化が起こり始めた。
「どういうことだ。注文していた錬金術ギルドの素材が、理由もなく差し止められたぞ」
ルナが、取引先からの連絡を受け、眉をひそめる。それだけではなかった。騎士団との共同開発の話は「上からの指示」で一時保留となり、懇意にしていた商人たちも、どこかよそよそしい態度を取るようになった。
「誰かが、裏で手を引いているな」
ルナは即座に状況を看破した。
「おそらく、アストライア侯爵家のライバル筋、あるいはノアの力を妬む者だろう。我々を孤立させ、王都から追い出すつもりか。浅はかな」
彼女は全く動じなかった。むしろ、その挑戦的な状況を楽しんでいるかのようだった。ルナはアストライア侯爵夫人を通じて、貴族社会の内部情報を収集し、即座に対抗策を打った。
「アントニオ子爵、ですか。ええ、存じておりますわ。最近、どうも羽振りが悪いご様子。懇意にしていた商会が、いくつか手を引いたとか」
侯爵夫人が主催した茶会で、ルナはそんな「噂」をそれとなく流した。アントニオに圧力をかけられていた商人たちは、アストライア侯爵家というより大きな権力がバックにいることを知り、安心して再びノアたちとの取引を再開した。
ルナの鮮やかな情報戦により、アントニオの妨害工作は、ことごとく失敗に終わった。
「おのれ、小賢しい女め……!」
自分の仕掛けた罠が、ことごとく裏目に出る。アントニオの苛立ちは、頂点に達していた。彼は、もはや体面を保つことさえ放棄し、より直接的で、そして危険な手段に訴えることを決意する。
彼は、王都の裏社会に顔が利く悪徳商人と接触した。
「金はいくらでも払う。あの呪術師どもを、黙らせろ。屋敷に火を放つでも、闇討ちにするでも、好きにしろ。ただし、私の名が決して表に出ないようにやれ」
アントニオは、もはや音楽家ではなく、ただの犯罪者の顔をしていた。
その夜。【ノアの箱舟】が拠点とする邸宅は、静寂に包まれていた。
ノアは、工房で新しい道具の設計図を描き、エリオは書庫で古文書の研究に没頭している。ルナとアンナは、明日の予定について話し合っていた。
その時、屋敷の庭で素振りをしていたクロエが、ぴたりと動きを止めた。
「……」
彼女は、大剣を握りしめたまま、屋敷を囲む高い塀の向こうを睨みつける。風の音、虫の音、その奥に潜む、複数の殺気。肌を刺すような、粘りつく悪意。
ほぼ同時に、書庫にいたエリオも、研究の手を止めた。
「どうやら、招かれざる客が来たようだ」
彼は窓の外を見つめ、指先で小さく魔法陣を描く。屋敷の周囲に張られた、彼の探知結界が、複数の侵入者の存在を明確に告げていた。
クロエは静かに店の中に戻り、皆に告げた。
「十人以上いる。どいつも、血の匂いに慣れた連中だ」
「どうやら、話し合いで解決する気はないようだな」
ルナが、冷たく言い放った。
ノアは、設計図を描いていたペンを置くと、静かに立ち上がった。その瞳には、かつてのような恐怖や戸惑いはない。大切な仲間と、自分たちの居場所を脅かす者に対する、静かな怒りの炎が灯っていた。
「迎え撃とう。僕たちのやり方で」
ノアの言葉に、仲間たちは力強く頷いた。
塀の向こうでは、アントニオに雇われたごろつき達が、互いに顔を見合わせ、ほくそ笑んでいた。相手は、ただの呪術師と数人の女子供。赤子の手をひねるような簡単な仕事だ、と。
彼らはまだ知らない。自分たちが踏み込もうとしているのが、ただの邸宅ではなく、規格外の力を持つ者たちが守る、難攻不落の「箱舟」であることを。静かな夜の闇の中、戦いの火蓋が、切って落とされようとしていた。
11
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる