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頼んでいたもの
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翌日、ドワーフ達が村長宅に来た。
「エドガー、言っていたものが出来たので持って来たぞ。これだ」
昨日頼んだものがもう出来た。さすがは物作りのスペシャリスト集団だな。
さっそく中身を見てみる。
「おぉ!! まさにこれだ!!」
頼んだものはこのファンタジー世界には似合わない武器。
小銃と拳銃と弾丸だ。
ティナが不思議そうに覗き込む。
「なんですか、それは?」
「銃という武器だ。この弾の先っぽを飛ばすんだ。早速試し撃ちしてみようか」
みんなで安全な広い所に移動。
「ふむ、どうやって使うのか見せてもらおう」
ドワーフ達も興味深いらしい。
かなり細かく図面を書いてもらったから正確に作ってくれている。
頼んだ拳銃はリボルバータイプの回転式六連発拳銃とマガジンを装填するオートマチックタイプの二種類だ。
俺の前世ではリボルバータイプのヒーローが多かった。シティー◯ンター然りダーティー◯リー然りだ。
別にオートマチックタイプが嫌いな訳ではないけどね。
弾丸自体の見た目は前世のものと同じ。中身が火薬ではなく火の魔石と風の魔石を粉砕して粉にしたものを1対2の割合で混ぜたものだ。これを薬莢に詰めてある。
地球の弾丸の雷管(中心の丸い部分)に当たる部分には小さく魔法陣を刻んである。銃の撃針(雷管を叩いて薬莢内の火薬に点火する)から魔力が流れる事で魔法陣が起動して薬莢内の混合魔石粉が反応する仕組みだ。
「こっちをティナお前に預ける」
「へっ? 私にですか!?」
ティナに渡したのはコルトガバメント風の方。一昔前のハリウッド映画で軍や刑事が持ってたシンプルな形の拳銃だ。
「ど、どうやって使うのでしょうか?」
「まずこう、右手を銃に添えて、親指と人指し指の指間部のいちばん深いところにグリップの後部をあてがって。なるべくグリップの上の方を持つんだ」
その方がブレが少なくなるからな。
ティナは俺の言った通りに持っている。理想的だ。
「そう、そして左手で右手の指を包み込むように握って。左側に隙間ができないように手のひらをしっかり添えて」
「こうですか?」
「次は狙いをつける。そうだな、あの岩の上にこの石を載せてくるからコレを狙ってみろ。銃口の先の照星と手前の照門を合わせる。その先にあの石が入るように。‥‥‥今は絶対撃つなよ」
俺は小走りして岩の上に石を載せて戻ってきた。約10メートルくらいだろうか?
「みんな! でかい音がするから気をつけて!!」
みんなに注意喚起する。
ティナがドキドキしてるのが伝わってくる。
「そのまま引き金に指を当てて、狙いを定めたまま真っ直ぐに引くと‥‥‥」
パァン!!!!
乾いた銃声が響いた。
「「「‥‥‥‥‥‥」」」
初めての音にみんな沈黙する。そりゃ仕方ないか。
「‥‥‥雷が落ちたのかと思うたぞい」
「‥‥‥驚いたねぇ」
「‥‥‥うんうん」
ティナの初射撃は見事に命中だった。
「お見事だ、ティナ」
「はわわわ‥‥‥あ、ありがとうございます!」
「よし! 俺もやってみるぞ」
張り切ってやってはみたが‥‥‥‥‥‥結果は散々だった。
今の俺の体力、腕力では銃が重くて狙いが定まらず、装填されていた弾丸を使い切っても一発も目標の石には当たらなかった。
まぁ、いい。俺の護身用の武器はコレじゃなくて。
‥‥‥負け惜しみじゃないからな。
「エドガー、言っていたものが出来たので持って来たぞ。これだ」
昨日頼んだものがもう出来た。さすがは物作りのスペシャリスト集団だな。
さっそく中身を見てみる。
「おぉ!! まさにこれだ!!」
頼んだものはこのファンタジー世界には似合わない武器。
小銃と拳銃と弾丸だ。
ティナが不思議そうに覗き込む。
「なんですか、それは?」
「銃という武器だ。この弾の先っぽを飛ばすんだ。早速試し撃ちしてみようか」
みんなで安全な広い所に移動。
「ふむ、どうやって使うのか見せてもらおう」
ドワーフ達も興味深いらしい。
かなり細かく図面を書いてもらったから正確に作ってくれている。
頼んだ拳銃はリボルバータイプの回転式六連発拳銃とマガジンを装填するオートマチックタイプの二種類だ。
俺の前世ではリボルバータイプのヒーローが多かった。シティー◯ンター然りダーティー◯リー然りだ。
別にオートマチックタイプが嫌いな訳ではないけどね。
弾丸自体の見た目は前世のものと同じ。中身が火薬ではなく火の魔石と風の魔石を粉砕して粉にしたものを1対2の割合で混ぜたものだ。これを薬莢に詰めてある。
地球の弾丸の雷管(中心の丸い部分)に当たる部分には小さく魔法陣を刻んである。銃の撃針(雷管を叩いて薬莢内の火薬に点火する)から魔力が流れる事で魔法陣が起動して薬莢内の混合魔石粉が反応する仕組みだ。
「こっちをティナお前に預ける」
「へっ? 私にですか!?」
ティナに渡したのはコルトガバメント風の方。一昔前のハリウッド映画で軍や刑事が持ってたシンプルな形の拳銃だ。
「ど、どうやって使うのでしょうか?」
「まずこう、右手を銃に添えて、親指と人指し指の指間部のいちばん深いところにグリップの後部をあてがって。なるべくグリップの上の方を持つんだ」
その方がブレが少なくなるからな。
ティナは俺の言った通りに持っている。理想的だ。
「そう、そして左手で右手の指を包み込むように握って。左側に隙間ができないように手のひらをしっかり添えて」
「こうですか?」
「次は狙いをつける。そうだな、あの岩の上にこの石を載せてくるからコレを狙ってみろ。銃口の先の照星と手前の照門を合わせる。その先にあの石が入るように。‥‥‥今は絶対撃つなよ」
俺は小走りして岩の上に石を載せて戻ってきた。約10メートルくらいだろうか?
「みんな! でかい音がするから気をつけて!!」
みんなに注意喚起する。
ティナがドキドキしてるのが伝わってくる。
「そのまま引き金に指を当てて、狙いを定めたまま真っ直ぐに引くと‥‥‥」
パァン!!!!
乾いた銃声が響いた。
「「「‥‥‥‥‥‥」」」
初めての音にみんな沈黙する。そりゃ仕方ないか。
「‥‥‥雷が落ちたのかと思うたぞい」
「‥‥‥驚いたねぇ」
「‥‥‥うんうん」
ティナの初射撃は見事に命中だった。
「お見事だ、ティナ」
「はわわわ‥‥‥あ、ありがとうございます!」
「よし! 俺もやってみるぞ」
張り切ってやってはみたが‥‥‥‥‥‥結果は散々だった。
今の俺の体力、腕力では銃が重くて狙いが定まらず、装填されていた弾丸を使い切っても一発も目標の石には当たらなかった。
まぁ、いい。俺の護身用の武器はコレじゃなくて。
‥‥‥負け惜しみじゃないからな。
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