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オリザ農家
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「エドガー様ぁ、これってなんだい? 大麦とも違うみたいだけど」
質問が飛んでくる。それはそうだ。
「これはオリザという穀物です。今うちで試験栽培をしてまして。これを作ってくれる人を募集してるんです」
「麦と同じ様にしたら育つのかい?」
「いえ、水田って言う水を張った泥のところに植えるんです。その水田の作りも教えますし開墾の手伝いもしますよ、やってくれる方いらっしゃいませんか?」
そこまで言ったらみんな黙ってしまった。
さすがにいきなりは難しいか‥‥‥?
「‥‥‥オレやるよ! やってみる!!」
「オレもやるぞ!」
「オラんちもやるぞ。これ美味えもんな」
次々と賛同してくれる人が出てきた。
ちょうどこの辺の土はドロドロになるから田圃にちょうどいいのかもしれない。
さっき教えた土嚢で土手を作って石垣を積んで‥‥‥。
この辺りを開墾したら水田地帯になるかもしれないな。
「この辺の土地を開墾します。その田圃は皆さんのものになりますよ。やってくれる方いらっしゃいませんか?」
「やるー!!」「オレも~」「そう聞いたらやるしか無いだろ?」
「ありがとうございます。最初の田圃作りは大変でしょうけど頑張っていきましょう!!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「エドガー様! ついにオリザ酒が出来ましたよ!!」
ブルーさんが駆け込んできた。
「おっ!! 早速試飲させてもらうとするかの!!」
しかしタイミングが良いのか悪いのかロキソ達が同席していた。
釘を刺しておかなきゃな。
「‥‥‥あくまで試飲だからな。全部飲んだりするなよな?」
「わーっとるわい。ほんのちょっとだけじゃよ」
それはどうかな‥‥‥?
「まさかドワーフの方々もいるとは‥‥‥。まずはエドガー様に確かめていただきたかったのに‥‥‥」
ブルーさんの呟きが聞こえた。
うん、なんかごめんなさい。俺のせいじゃないけど‥‥‥。
ブルーさんが申し訳無さそうにみんなを連れて醸造所へ。
「こちらがこの国で初めてのオリザ酒になります。どうぞご賞味ください」
一応濾過についても教えたからどぶろくの様にどろどろの濁り酒にはなってない。いわゆる薄濁り酒くらいだ。
「!!!! ‥‥‥」
ドワーフ三人は杯を一口で呷った途端、黙ってしまった。
「‥‥‥ど、どうでしょうか?」
長めの沈黙が不安になったのかブルーさんからドワーフ達に話しかける。
「‥‥‥ブルー殿よ、よくもやってくれたのう」
「ひぃっ!! す、すみませんでした!!」
顔を覆い頭を下げて謝罪するブルーさん。
「いや、美味すぎる!! なんじゃコレは!?」
「こんな酒この世にあるのかい!?」
「うん! 美味いよ!!」
!! まさかのザルトが発言した!?
美味さのあまりか!? いつもはうんうんと頷くだけなのに?
「‥‥‥へ? だ、大丈夫でしたか?」
ロキソがゴツい手をブルーさんに差し出す。
「ワシらはこのオリザ酒を全面的に応援するぞい!! ブルー殿よ、よくぞこのような酒を作り出してくれた! 礼を言う」
ここまで言われてブルーさんはようやく褒められている事に気づいた。
「あ、ありがとうございます! 良かったです」
不安でいっぱいだった事だろう。
両手で握手に応えるブルーさん。
その光景を見てつい拍手喝采が沸き起こる。
「成功して本当に良かったです! では私も一口‥‥‥」
「‥‥‥お前はやめとけ、ティナ」
「そんなぁ~!!!!」
質問が飛んでくる。それはそうだ。
「これはオリザという穀物です。今うちで試験栽培をしてまして。これを作ってくれる人を募集してるんです」
「麦と同じ様にしたら育つのかい?」
「いえ、水田って言う水を張った泥のところに植えるんです。その水田の作りも教えますし開墾の手伝いもしますよ、やってくれる方いらっしゃいませんか?」
そこまで言ったらみんな黙ってしまった。
さすがにいきなりは難しいか‥‥‥?
「‥‥‥オレやるよ! やってみる!!」
「オレもやるぞ!」
「オラんちもやるぞ。これ美味えもんな」
次々と賛同してくれる人が出てきた。
ちょうどこの辺の土はドロドロになるから田圃にちょうどいいのかもしれない。
さっき教えた土嚢で土手を作って石垣を積んで‥‥‥。
この辺りを開墾したら水田地帯になるかもしれないな。
「この辺の土地を開墾します。その田圃は皆さんのものになりますよ。やってくれる方いらっしゃいませんか?」
「やるー!!」「オレも~」「そう聞いたらやるしか無いだろ?」
「ありがとうございます。最初の田圃作りは大変でしょうけど頑張っていきましょう!!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「エドガー様! ついにオリザ酒が出来ましたよ!!」
ブルーさんが駆け込んできた。
「おっ!! 早速試飲させてもらうとするかの!!」
しかしタイミングが良いのか悪いのかロキソ達が同席していた。
釘を刺しておかなきゃな。
「‥‥‥あくまで試飲だからな。全部飲んだりするなよな?」
「わーっとるわい。ほんのちょっとだけじゃよ」
それはどうかな‥‥‥?
「まさかドワーフの方々もいるとは‥‥‥。まずはエドガー様に確かめていただきたかったのに‥‥‥」
ブルーさんの呟きが聞こえた。
うん、なんかごめんなさい。俺のせいじゃないけど‥‥‥。
ブルーさんが申し訳無さそうにみんなを連れて醸造所へ。
「こちらがこの国で初めてのオリザ酒になります。どうぞご賞味ください」
一応濾過についても教えたからどぶろくの様にどろどろの濁り酒にはなってない。いわゆる薄濁り酒くらいだ。
「!!!! ‥‥‥」
ドワーフ三人は杯を一口で呷った途端、黙ってしまった。
「‥‥‥ど、どうでしょうか?」
長めの沈黙が不安になったのかブルーさんからドワーフ達に話しかける。
「‥‥‥ブルー殿よ、よくもやってくれたのう」
「ひぃっ!! す、すみませんでした!!」
顔を覆い頭を下げて謝罪するブルーさん。
「いや、美味すぎる!! なんじゃコレは!?」
「こんな酒この世にあるのかい!?」
「うん! 美味いよ!!」
!! まさかのザルトが発言した!?
美味さのあまりか!? いつもはうんうんと頷くだけなのに?
「‥‥‥へ? だ、大丈夫でしたか?」
ロキソがゴツい手をブルーさんに差し出す。
「ワシらはこのオリザ酒を全面的に応援するぞい!! ブルー殿よ、よくぞこのような酒を作り出してくれた! 礼を言う」
ここまで言われてブルーさんはようやく褒められている事に気づいた。
「あ、ありがとうございます! 良かったです」
不安でいっぱいだった事だろう。
両手で握手に応えるブルーさん。
その光景を見てつい拍手喝采が沸き起こる。
「成功して本当に良かったです! では私も一口‥‥‥」
「‥‥‥お前はやめとけ、ティナ」
「そんなぁ~!!!!」
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