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晩餐②
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「次は『揚げ物』です。これも串を持って召し上がってください」
天ぷら‥‥‥ではなく串カツだ。野菜、きのこ、チーズ、フォレストバードの肉などいろいろ。
「ハフッ、ハフッ!! 熱い! だがそれが美味い!!」
「これも面白い料理ですわね♪」
これに合わせる酒は『ハイボール』だ。ウィスキーはまだ未完成ではあるのだがハイボールにして飲むのなら良いかとブランにほんの少しだけ出してもらった。
「!? これは火酒の香りがするぞ? 出来たのか!?」
「いえ、まだ未完成なのですが。ほんの少しこうして飲むくらいなら良いかと思いまして‥‥‥」
「あらぁ‥‥‥これが噂の火酒なのね? 先王陛下と貴方の二人きりで飲んでしまったという‥‥‥」
「あ‥‥‥‥‥‥」
あら? 不穏な空気‥‥‥。ゲオルグ様が黙ってしまった。何かしくじったかな?
エリーゼ様が手招きして俺を呼ぶ。小声で教えてくれた。
「父上が先王陛下と火酒を飲んだのはご存知ですわよね? あの時お父様が誘ってくれなかった事をお母様は恨んでいるのですわ」
「‥‥‥なるほど」
知らなかったとはいえ雰囲気を壊してしまったか‥‥‥。
「申し訳ございませんでした。この火酒なのですが名前が決まっておりません。イザベラ様、もしよろしければイザベラ様のお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」
「えっ!? この火酒に私の名を?」
「ええ‥‥‥、もし可能でしたら」
「もちろんよ! 貴方聞いた? 王国初の火酒に私の名前が付くんですって!!」
「あぁ‥‥‥、それは良かったな」
立ち上がって興奮しているイザベラ様に逆に驚いているゲオルグ様。
「あぁ‥‥‥、こんな事ってあるかしら! 名誉な事だわ!!」
「あぁ、うん。そうだな。エドガー‥‥‥」
ちょいちょいと手招きするゲオルグ様。
やはり小声で‥‥‥。
「機嫌治ったようだ‥‥‥正直助かった。ありがとうな」
「いえ、勝手に決めてしまってすみません」
良かった、問題は解決したようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次に出したご飯ものは例の缶詰の中身の炊き込みご飯を更にレベルアップしたものを用意した。汁椀は味噌汁、出汁は炙ったトラウモンのアラだ。香の物はオリザの糠漬けだ。
「なんだこれは!? 大麦でもないし」
「はぁぁぁん! これも美味しい‥‥‥」
「どれも大好きな味ですわ!! なんなんですの?」
大好評でした。
「正体はこちら、オリザという穀物です。オリザ酒の原料でもあります。スープは先程の魚の味付けにも使っているミソが味のベースになってます。ピクルスみたいのは『糠漬け』と言います」
三人とも食い入るように見ている。
「そろそろ最後のデザートをお持ちしますね」
「わぁ! 楽しみですわ!」
デザートは豆乳プリン。卵を割って泡立てないようにほぐして、麦芽糖と豆乳を加えて混ぜていき、濾したものを容器に入れて湯煎。固まったらティナの生活魔法【冷却】などで冷やせば出来上がりだ。
「ぷるぷるとして甘くて冷たくて美味しいですわ!!」
「はぁぁぁん! これもクセになりそう‥‥‥」
「これも豆の香りがするな。さっきの枝豆か?」
「枝豆の状態で収穫せずに成熟したものが大豆です。これを水に浸して潰して火にかけて絞ったものが豆乳ですね。絞った残りは『おから』と言います。大豆はいろんなものになります。先程のミソや醤油も大豆から作るのです」
「へぇー! この豆がなぁ‥‥‥」
「どれも美味しかったですわ! ありがとうですわ、エドガー様!」
イザベラ様は急に真剣な顔になった。
「この豆‥‥‥育てましょう! 領全体で。この村だけでここまでいろいろ出来たのですもの、もっと広めたいわ!」
思惑通り‥‥‥こう言ってくれるんじゃないかと思った。
「是非お願いします! 種はお譲りしますし、育て方や調味料の作り方もお教えします」
こうして大豆が辺境爵領全体で栽培される方向に進む事になった。
天ぷら‥‥‥ではなく串カツだ。野菜、きのこ、チーズ、フォレストバードの肉などいろいろ。
「ハフッ、ハフッ!! 熱い! だがそれが美味い!!」
「これも面白い料理ですわね♪」
これに合わせる酒は『ハイボール』だ。ウィスキーはまだ未完成ではあるのだがハイボールにして飲むのなら良いかとブランにほんの少しだけ出してもらった。
「!? これは火酒の香りがするぞ? 出来たのか!?」
「いえ、まだ未完成なのですが。ほんの少しこうして飲むくらいなら良いかと思いまして‥‥‥」
「あらぁ‥‥‥これが噂の火酒なのね? 先王陛下と貴方の二人きりで飲んでしまったという‥‥‥」
「あ‥‥‥‥‥‥」
あら? 不穏な空気‥‥‥。ゲオルグ様が黙ってしまった。何かしくじったかな?
エリーゼ様が手招きして俺を呼ぶ。小声で教えてくれた。
「父上が先王陛下と火酒を飲んだのはご存知ですわよね? あの時お父様が誘ってくれなかった事をお母様は恨んでいるのですわ」
「‥‥‥なるほど」
知らなかったとはいえ雰囲気を壊してしまったか‥‥‥。
「申し訳ございませんでした。この火酒なのですが名前が決まっておりません。イザベラ様、もしよろしければイザベラ様のお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」
「えっ!? この火酒に私の名を?」
「ええ‥‥‥、もし可能でしたら」
「もちろんよ! 貴方聞いた? 王国初の火酒に私の名前が付くんですって!!」
「あぁ‥‥‥、それは良かったな」
立ち上がって興奮しているイザベラ様に逆に驚いているゲオルグ様。
「あぁ‥‥‥、こんな事ってあるかしら! 名誉な事だわ!!」
「あぁ、うん。そうだな。エドガー‥‥‥」
ちょいちょいと手招きするゲオルグ様。
やはり小声で‥‥‥。
「機嫌治ったようだ‥‥‥正直助かった。ありがとうな」
「いえ、勝手に決めてしまってすみません」
良かった、問題は解決したようだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次に出したご飯ものは例の缶詰の中身の炊き込みご飯を更にレベルアップしたものを用意した。汁椀は味噌汁、出汁は炙ったトラウモンのアラだ。香の物はオリザの糠漬けだ。
「なんだこれは!? 大麦でもないし」
「はぁぁぁん! これも美味しい‥‥‥」
「どれも大好きな味ですわ!! なんなんですの?」
大好評でした。
「正体はこちら、オリザという穀物です。オリザ酒の原料でもあります。スープは先程の魚の味付けにも使っているミソが味のベースになってます。ピクルスみたいのは『糠漬け』と言います」
三人とも食い入るように見ている。
「そろそろ最後のデザートをお持ちしますね」
「わぁ! 楽しみですわ!」
デザートは豆乳プリン。卵を割って泡立てないようにほぐして、麦芽糖と豆乳を加えて混ぜていき、濾したものを容器に入れて湯煎。固まったらティナの生活魔法【冷却】などで冷やせば出来上がりだ。
「ぷるぷるとして甘くて冷たくて美味しいですわ!!」
「はぁぁぁん! これもクセになりそう‥‥‥」
「これも豆の香りがするな。さっきの枝豆か?」
「枝豆の状態で収穫せずに成熟したものが大豆です。これを水に浸して潰して火にかけて絞ったものが豆乳ですね。絞った残りは『おから』と言います。大豆はいろんなものになります。先程のミソや醤油も大豆から作るのです」
「へぇー! この豆がなぁ‥‥‥」
「どれも美味しかったですわ! ありがとうですわ、エドガー様!」
イザベラ様は急に真剣な顔になった。
「この豆‥‥‥育てましょう! 領全体で。この村だけでここまでいろいろ出来たのですもの、もっと広めたいわ!」
思惑通り‥‥‥こう言ってくれるんじゃないかと思った。
「是非お願いします! 種はお譲りしますし、育て方や調味料の作り方もお教えします」
こうして大豆が辺境爵領全体で栽培される方向に進む事になった。
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