アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯

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飛竜の里編

飛竜の里へ

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 結局俺とドラきちともう一頭の飛竜『シルバー』で『飛竜の里』とやらに向かう事になった。

 もう一頭連れて行くのは里からこちらに来る希望する飛竜がいなかった時のためだ。
 
「私が‥‥‥私が行きたかったのに‥‥‥」
 ロザリーが悔しさのあまり血の涙を流している。
 結局ロザリーは飛竜の世話があり、ロザリーくらいに仕事の出来るような代われる人員がいなかったので隊長からも秒で断られたようだった。

 飛竜という竜騎士隊にとっての貴重な財産を手放す事に最初はもちろん反対された。俺の作った飛竜たちと会話出来るヘルメット、名付けて『ドラゴメット』を隊長に被せてドラきちが直接訴えたため反対が覆った。

 ドラきちはここの飛竜たちにとっての姉御的存在だったので反対するようなら飛竜たちをまとめ上げてストライキを起こす事をほのめかしたようだった。

 それで隊長が折れた形だ。飛竜の里で竜騎士隊希望の若い飛竜がいるならプラスになるだろうという打算もあったようだ。

『さて、そろそろ行けるかの?』
『姉御、アタシは大丈夫だよ。アルはアタシが乗せて行くから全力で飛んでね』
「えっ!? 俺飛竜に乗った事ないんだけど‥‥‥」
 こっちは初心者だぞ。

『大丈夫! 大丈夫!』
『すぐに慣れるはずじゃ』
「ほんとかよ‥‥‥?」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 はい、全然大丈夫ではありませんでした。

「は、速い!!! 速いぃぃぃ!!!!」
『姉御に合わせてるからまだ本気じゃないのに‥‥‥』

 いやいや、シルバーさん速すぎぃ!!
 俺は吹き飛ばされないようにシルバーの首筋の出っ張り部分に必死にしがみついた。
『あっあっあっ! そこは‥‥‥強く掴んじゃ‥‥‥らめぇ!!!』
 シルバーが上下左右にブレまくる。危ないと感じた俺はさらに強く掴んでしまう。

『あぁっ!!!!』
 ビクンと跳ねたようになったシルバーの身体は急に力を失ったかのように弛緩していく。

「ああああああ!!!! 落ちるぅぅぅぅ!!!」
『まったく何をやってるんじゃ‥‥‥』
 姉御ことドラきちが両脚でシルバーを掴み、落下を防いでくれた。

『このまま下に降りて一旦休憩するか。半分くらいは来たからの』

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 休憩のため二頭とも地面に下りた。俺はシルバーに突っつかれた。

『うーー!! なんてところを触るのよ!?』
「いや、飛竜の性感帯なんて知らないよ‥‥‥」
『まったくいつまでも騒がしいのう。シルバーよ、お主も別に良いじゃろ、減るもんでもないし。もう少し休んだら行くぞ』
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