アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯

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飛竜の里編

ワイバーンの襲撃

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 空を飛ぶ事数十分‥‥‥飛竜の里に近付いてきた。
 だが何やら違和感が‥‥‥。

『ん? 何か様子が変じゃないか!?』
「あれは‥‥‥?」

 飛竜の里の上空付近に飛んでいる動くものが見える。
『!! ワイバーンだ!! やばい! 里がやばいよ』
 デューンはワイバーンを見るなり急降下した。

「うわぁぁぁ!!!!」
 俺は振り落とされそうになりながらも必死で背中にしがみついた。

 飛竜は比較的おとなしく人間にも懐くのに対しワイバーンは獰猛で攻撃的な種族だ。飛竜よりも身体も大きいうえにおまけに火まで吐く。

 ワイバーンは飛竜を見つけるとイジメ出すのだ。とって食らう訳でもなくただ種族の優位性を示すためだけに。

『くっそ、あいつらめ!! 里のみんなは大丈夫かなぁ‥‥‥?』
 森の木々の間を縫う様に飛ぶデューン。そのまま里に入った。

「『!!!!』」
 俺とデューンは絶句した、里のところどころが燃やされていた。

『里が‥‥‥! 里のみんなが‥‥‥!!』
『デューン!!』
 振り返ると呼んでいたのはデュークだった。

『父ちゃん! みんなは‥‥‥?』
『なんとか無事だ、でもそれも時間の問題だ。飛竜草まで食い荒らされてしまって‥‥‥』

 燃えていたのは木が数本。ワイバーン達が踏み荒らした辺りに飛竜草があるようだ。

 戻ってくる間にデューンから聞いた話だが飛竜草は飛竜にとってもワイバーンにとっても極上のおやつのようなものだそうだ。

『アル‥‥‥なんとかならない? このままじゃ里が‥‥‥みんなが‥‥‥』
 怯えているデューンが涙声で俺に懇願してくる。

「‥‥‥やってみるか!」

 竜の秘薬を取り出し、筋肉痛の若干残っている身体にかける。本日二回目だ。
 もってくれよ、俺の身体‥‥‥!!

 三分しか効果がないんだ、余計な事をしている暇はない。
 薬が効き始めた瞬間にダッシュして飛竜を突っついているワイバーンに接近する。
『なんだ、キサマは‥‥‥?』
 ドラゴメットはワイバーンの声も聞こえるらしいな。だが返答している時間はない。

 俺は無言で力任せにブン殴るとワイバーンの頭は爆散した。攻撃されていた飛竜に話しかける。
「‥‥‥無事か?」
『あ、ありがとう』

 ワイバーン達は何が起きたのかと振り返る。残るワイバーンは三匹。

 飛ばれると面倒なので近くにいた方の一匹に接近してブン殴り、さらにもう一匹を蹴り飛ばす。どちらも弾け飛んだ。

 よし、残りは一匹。

『ひぃぃ!!! なんだアイツは!!?』
 少し離れてた残りの一匹は全力で羽ばたいて逃げ出した。

「そのまま逃がすか! くらえっ!!」
 手頃な石を拾って投げ付ける。

 ワイバーンの飛行速度を遥かに超える速度の投石が命中した。
 ブン殴った時と同様にワイバーンと石が爆散した。

 里に火が燃え広がろうとしていた。火を消さねば!!

「給水!」 
 生活魔法の給水をこの超人状態で使う。普段は直径20センチくらいの水球が超人状態で使うと10メートル程度になった。
 巨大な水球を落とすと辺りの火は消えたが、代わりに一瞬小規模な洪水のようになった。

 そこで薬の効果が消えた。

「ぎゃあああ!!!!」
 あまりの痛みに俺は倒れ、意識を手放した。
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