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飛竜の里編
飛竜の長
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飛竜の里の長(美人ドラゴニュート)から手厚い看護を受けること二日、ようやくどうにか身体が動くようになってきた。
やはり一日二回の竜の秘薬の使用は身体への負担が大きかったのだろう。
最初来た時に通された長の部屋に連れてこられた。長が真ん中に座り、左右に飛竜が侍っていた。
「アル殿。この度はワイバーンの群れより里を救ってくれて心より感謝申し上げる」
「あ、いや。成り行きだから」
「ついては何か礼をさせて欲しいのだが。何ぞ希望はあるかの?」
「うーん?」
そういえばもともとはフローラを送りに来たんだったな、いろいろあって忘れてたけど。
「フローラの代わりにオーネットの街に来てくれる飛竜はいないかな? もともとその目的で来たんだ」
『それならオイラが行く!!』
部屋の端で聞いていたデューンが名乗りを上げた。少しだけ予想してた。
「ふむ、では我も行こうかのう?」
長の爆弾発言に周り全員が振り向く。
「ん? なんじゃ、別に行っても良かろう? 長はデュークに任せれば良いじゃろが」
『なんで俺が!?』
「お主以外にはおらんじゃろ? そして我のこの姿で『飛竜の長』が務まると思うかや? 更に言えば既に我は『飛竜』ではなくなっておるしの」
『ぐぬぬ‥‥‥』
デュークさんは何か言い返したいが言葉が出ないみたい。
『‥‥‥わかった。今後は俺が長を務めよう。長い間ご苦労だった、ソフィア』
「うむ、ありがとう。新たな長デュークよ、里をよろしく頼むぞ」
飛竜の里の長、いや、元長の名は『ソフィア』と言うらしい。
「さて、長の交代も終えた事だし其方の街へ向かうとしよう。あぁ、旅立つ前に一箇所寄るところがある。お主もついて来い」
「はぁ‥‥‥」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ソフィアに連れて来られたのは‥‥‥洞窟を抜けた先、広いスペースにたくさんの白い木材?のあるところだった。
「ここはの、飛竜の墓場なのじゃ。この白いのは歴代飛竜たちの遺骨じゃ。死期を悟った飛竜は皆ここに来てその時まで眠るようにして過ごすんじゃ。我も近々ここに来る予定じゃったのだがの、お主の薬のお陰でまだしばらく先になりそうじゃ」
ソフィアはゆっくりと歩いたり時には立ち止まったり、まるで骨になる前の飛竜たちと対話しているようだった。
「そうじゃ。人間たちにとって飛竜の骨は武器や道具の材料として役に立つのじゃろ? 少し持って行かぬか?」
「いやいや、それじゃ俺が墓荒らしみたいじゃないか?」
「この土地には魂が残っておるからの。骨が朽ちて砂のようになるにも時間がかかるし正直言えばこの骨自体は邪魔なんじゃよ。持っていかんか?」
正直言えば骨は欲しい。武器、防具、錬金術の材料としてもかなり上級だからだ。
ただ墓場を荒らすみたいでそれはと思ったが‥‥‥。邪魔なのであればいいのかな?
「うーん、それならばいただいていこう。ありがとう」
手を合わせて祈ってから骨を掴んで皮袋に入れていった。
骨は皮袋いっぱいに詰め込んだ。だいぶ重たい。
「じゃあ行こうか! 帰りにエルフの隠れ里にも寄らなきゃな」
やはり一日二回の竜の秘薬の使用は身体への負担が大きかったのだろう。
最初来た時に通された長の部屋に連れてこられた。長が真ん中に座り、左右に飛竜が侍っていた。
「アル殿。この度はワイバーンの群れより里を救ってくれて心より感謝申し上げる」
「あ、いや。成り行きだから」
「ついては何か礼をさせて欲しいのだが。何ぞ希望はあるかの?」
「うーん?」
そういえばもともとはフローラを送りに来たんだったな、いろいろあって忘れてたけど。
「フローラの代わりにオーネットの街に来てくれる飛竜はいないかな? もともとその目的で来たんだ」
『それならオイラが行く!!』
部屋の端で聞いていたデューンが名乗りを上げた。少しだけ予想してた。
「ふむ、では我も行こうかのう?」
長の爆弾発言に周り全員が振り向く。
「ん? なんじゃ、別に行っても良かろう? 長はデュークに任せれば良いじゃろが」
『なんで俺が!?』
「お主以外にはおらんじゃろ? そして我のこの姿で『飛竜の長』が務まると思うかや? 更に言えば既に我は『飛竜』ではなくなっておるしの」
『ぐぬぬ‥‥‥』
デュークさんは何か言い返したいが言葉が出ないみたい。
『‥‥‥わかった。今後は俺が長を務めよう。長い間ご苦労だった、ソフィア』
「うむ、ありがとう。新たな長デュークよ、里をよろしく頼むぞ」
飛竜の里の長、いや、元長の名は『ソフィア』と言うらしい。
「さて、長の交代も終えた事だし其方の街へ向かうとしよう。あぁ、旅立つ前に一箇所寄るところがある。お主もついて来い」
「はぁ‥‥‥」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ソフィアに連れて来られたのは‥‥‥洞窟を抜けた先、広いスペースにたくさんの白い木材?のあるところだった。
「ここはの、飛竜の墓場なのじゃ。この白いのは歴代飛竜たちの遺骨じゃ。死期を悟った飛竜は皆ここに来てその時まで眠るようにして過ごすんじゃ。我も近々ここに来る予定じゃったのだがの、お主の薬のお陰でまだしばらく先になりそうじゃ」
ソフィアはゆっくりと歩いたり時には立ち止まったり、まるで骨になる前の飛竜たちと対話しているようだった。
「そうじゃ。人間たちにとって飛竜の骨は武器や道具の材料として役に立つのじゃろ? 少し持って行かぬか?」
「いやいや、それじゃ俺が墓荒らしみたいじゃないか?」
「この土地には魂が残っておるからの。骨が朽ちて砂のようになるにも時間がかかるし正直言えばこの骨自体は邪魔なんじゃよ。持っていかんか?」
正直言えば骨は欲しい。武器、防具、錬金術の材料としてもかなり上級だからだ。
ただ墓場を荒らすみたいでそれはと思ったが‥‥‥。邪魔なのであればいいのかな?
「うーん、それならばいただいていこう。ありがとう」
手を合わせて祈ってから骨を掴んで皮袋に入れていった。
骨は皮袋いっぱいに詰め込んだ。だいぶ重たい。
「じゃあ行こうか! 帰りにエルフの隠れ里にも寄らなきゃな」
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