アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯

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トーナメント地方予選編

本予選第三試合

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「やぁ! 見事な勝利おめでとう! ウォーレン選手」
「‥‥‥あぁ」

 ロイドさんが選手控え席に戻ってきたウォーレンに声を掛けていた。マメな人だな。

「あの魔法をかき消したのはどうやったんだい? 良かったら参考にしたいんで教えてくれないかな?」
「あ、いや、あれは‥‥‥」

「それでは第三試合の方、集まってください」
 次の試合のアナウンスが入った。

「あぁぁ、ごめん! 行かなくちゃ! 終わったら聞かせて!! じゃ」
「‥‥‥‥‥‥」
 取り残されるウォーレン。ロイドさんは時間が無いのがわかっているはずなのに気になった人には声を掛けずにいられない性格なのだろうな。

「見事な勝利じゃったな、お疲れさん」
「‥‥‥あぁ」
 今度はソフィアがウォーレンに話しかけた。

「次は我と当たるようじゃな。よろしくの」
「‥‥‥お前、強いわかる。オレ全力でやる」

 ウォーレンの返事にソフィアが目を輝かす。
「そう来なくてはの! ようやく楽しくなってきたのじゃ!!」

「第三試合は観ないのか?」
「観る観る!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「第三試合、ロイド・バルーカス選手対アラン選手!! それでは武舞台に上がってください」

 二人が武舞台に登場した。

 アランは見たところ武器は無し。体術使いなのだろう。服装も身軽で動きやすそうだ。

 ロイドさんは全身鎧《プレートアーマー》に片手剣と盾を装備していかにも騎士もしくは重装歩兵といった感じだろう。

 体術であの守りを崩すのは容易では無いはずだ。

「アラン選手! お互いに頑張ろう!」
「オラ、負けらんねぇ理由が出来ただ! 勝たしてもらうかんな?」

 そして試合前のチェック。ロイドさんは護符持ちでアランは無しだ。

「それでは第三試合はじめっ!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 ロイドさんが半身に構えて腰を落とし盾を前面に出している。

「さぁ、どうする? この防御は簡単には崩せないよ?」

「そんたら事言われたってな、オラはオラのやれる事をやるだけだぁ」
 アランも腰を落として構え、全身に魔力を纏った。

「‥‥‥いくどっ!! ハッ!!」
 アランが床を蹴って一気に迫る。相当な速さだ。

「ふむ、いい動きじゃ。魔力無しの我くらいじゃな」
 ソフィアの呟きに俺は振り向く。
 それってめちゃくちゃ速いよね。

「‥‥‥余所見しておると終わってしまうかもしれんぞ。我が魅力的なのはわかるが」
 そうだった、試合を観なきゃ。あと魅力的なのは否定はしないけど今それで見てたわけじゃないからな?

 ロイドさんは慣れているのかアランの速攻を難なく防いでいる。

「ふむ、今のは大変良い速攻だったぞ、アラン選手!!」
「そういうそっちは普通に捌いてんじゃねーかよ」

 二人ともまだまだ余裕があるようで会話しながら戦ってる。

 アランが体術で押しているように見えるけどロイドさんはその場から全く後ろに下がってない。

「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃあ!!!!」
「ぐっ! これは堪らない! すごい攻撃だ‥‥‥」
 アランの連続攻撃で少し後ろに下がったロイドさん。

ガガガガガガガガ‥‥‥!!

 アランの連続攻撃は止まらず少しずつ後退していたロイドさんが武舞台の端に追い込まれていく。でもロイドさんの目は諦めてはいない。

 右手で持っている剣を握り直したように見えた。反撃する隙を窺っているのだろう。だが連続攻撃は止む隙がない。

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