81 / 98
トーナメント地方予選編
本予選第三試合
しおりを挟む
「やぁ! 見事な勝利おめでとう! ウォーレン選手」
「‥‥‥あぁ」
ロイドさんが選手控え席に戻ってきたウォーレンに声を掛けていた。マメな人だな。
「あの魔法をかき消したのはどうやったんだい? 良かったら参考にしたいんで教えてくれないかな?」
「あ、いや、あれは‥‥‥」
「それでは第三試合の方、集まってください」
次の試合のアナウンスが入った。
「あぁぁ、ごめん! 行かなくちゃ! 終わったら聞かせて!! じゃ」
「‥‥‥‥‥‥」
取り残されるウォーレン。ロイドさんは時間が無いのがわかっているはずなのに気になった人には声を掛けずにいられない性格なのだろうな。
「見事な勝利じゃったな、お疲れさん」
「‥‥‥あぁ」
今度はソフィアがウォーレンに話しかけた。
「次は我と当たるようじゃな。よろしくの」
「‥‥‥お前、強いわかる。オレ全力でやる」
ウォーレンの返事にソフィアが目を輝かす。
「そう来なくてはの! ようやく楽しくなってきたのじゃ!!」
「第三試合は観ないのか?」
「観る観る!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「第三試合、ロイド・バルーカス選手対アラン選手!! それでは武舞台に上がってください」
二人が武舞台に登場した。
アランは見たところ武器は無し。体術使いなのだろう。服装も身軽で動きやすそうだ。
ロイドさんは全身鎧《プレートアーマー》に片手剣と盾を装備していかにも騎士もしくは重装歩兵といった感じだろう。
体術であの守りを崩すのは容易では無いはずだ。
「アラン選手! お互いに頑張ろう!」
「オラ、負けらんねぇ理由が出来ただ! 勝たしてもらうかんな?」
そして試合前のチェック。ロイドさんは護符持ちでアランは無しだ。
「それでは第三試合はじめっ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ロイドさんが半身に構えて腰を落とし盾を前面に出している。
「さぁ、どうする? この防御は簡単には崩せないよ?」
「そんたら事言われたってな、オラはオラのやれる事をやるだけだぁ」
アランも腰を落として構え、全身に魔力を纏った。
「‥‥‥いくどっ!! ハッ!!」
アランが床を蹴って一気に迫る。相当な速さだ。
「ふむ、いい動きじゃ。魔力無しの我くらいじゃな」
ソフィアの呟きに俺は振り向く。
それってめちゃくちゃ速いよね。
「‥‥‥余所見しておると終わってしまうかもしれんぞ。我が魅力的なのはわかるが」
そうだった、試合を観なきゃ。あと魅力的なのは否定はしないけど今それで見てたわけじゃないからな?
ロイドさんは慣れているのかアランの速攻を難なく防いでいる。
「ふむ、今のは大変良い速攻だったぞ、アラン選手!!」
「そういうそっちは普通に捌いてんじゃねーかよ」
二人ともまだまだ余裕があるようで会話しながら戦ってる。
アランが体術で押しているように見えるけどロイドさんはその場から全く後ろに下がってない。
「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃあ!!!!」
「ぐっ! これは堪らない! すごい攻撃だ‥‥‥」
アランの連続攻撃で少し後ろに下がったロイドさん。
ガガガガガガガガ‥‥‥!!
アランの連続攻撃は止まらず少しずつ後退していたロイドさんが武舞台の端に追い込まれていく。でもロイドさんの目は諦めてはいない。
右手で持っている剣を握り直したように見えた。反撃する隙を窺っているのだろう。だが連続攻撃は止む隙がない。
「‥‥‥あぁ」
ロイドさんが選手控え席に戻ってきたウォーレンに声を掛けていた。マメな人だな。
「あの魔法をかき消したのはどうやったんだい? 良かったら参考にしたいんで教えてくれないかな?」
「あ、いや、あれは‥‥‥」
「それでは第三試合の方、集まってください」
次の試合のアナウンスが入った。
「あぁぁ、ごめん! 行かなくちゃ! 終わったら聞かせて!! じゃ」
「‥‥‥‥‥‥」
取り残されるウォーレン。ロイドさんは時間が無いのがわかっているはずなのに気になった人には声を掛けずにいられない性格なのだろうな。
「見事な勝利じゃったな、お疲れさん」
「‥‥‥あぁ」
今度はソフィアがウォーレンに話しかけた。
「次は我と当たるようじゃな。よろしくの」
「‥‥‥お前、強いわかる。オレ全力でやる」
ウォーレンの返事にソフィアが目を輝かす。
「そう来なくてはの! ようやく楽しくなってきたのじゃ!!」
「第三試合は観ないのか?」
「観る観る!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「第三試合、ロイド・バルーカス選手対アラン選手!! それでは武舞台に上がってください」
二人が武舞台に登場した。
アランは見たところ武器は無し。体術使いなのだろう。服装も身軽で動きやすそうだ。
ロイドさんは全身鎧《プレートアーマー》に片手剣と盾を装備していかにも騎士もしくは重装歩兵といった感じだろう。
体術であの守りを崩すのは容易では無いはずだ。
「アラン選手! お互いに頑張ろう!」
「オラ、負けらんねぇ理由が出来ただ! 勝たしてもらうかんな?」
そして試合前のチェック。ロイドさんは護符持ちでアランは無しだ。
「それでは第三試合はじめっ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ロイドさんが半身に構えて腰を落とし盾を前面に出している。
「さぁ、どうする? この防御は簡単には崩せないよ?」
「そんたら事言われたってな、オラはオラのやれる事をやるだけだぁ」
アランも腰を落として構え、全身に魔力を纏った。
「‥‥‥いくどっ!! ハッ!!」
アランが床を蹴って一気に迫る。相当な速さだ。
「ふむ、いい動きじゃ。魔力無しの我くらいじゃな」
ソフィアの呟きに俺は振り向く。
それってめちゃくちゃ速いよね。
「‥‥‥余所見しておると終わってしまうかもしれんぞ。我が魅力的なのはわかるが」
そうだった、試合を観なきゃ。あと魅力的なのは否定はしないけど今それで見てたわけじゃないからな?
ロイドさんは慣れているのかアランの速攻を難なく防いでいる。
「ふむ、今のは大変良い速攻だったぞ、アラン選手!!」
「そういうそっちは普通に捌いてんじゃねーかよ」
二人ともまだまだ余裕があるようで会話しながら戦ってる。
アランが体術で押しているように見えるけどロイドさんはその場から全く後ろに下がってない。
「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃあ!!!!」
「ぐっ! これは堪らない! すごい攻撃だ‥‥‥」
アランの連続攻撃で少し後ろに下がったロイドさん。
ガガガガガガガガ‥‥‥!!
アランの連続攻撃は止まらず少しずつ後退していたロイドさんが武舞台の端に追い込まれていく。でもロイドさんの目は諦めてはいない。
右手で持っている剣を握り直したように見えた。反撃する隙を窺っているのだろう。だが連続攻撃は止む隙がない。
57
あなたにおすすめの小説
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる