転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯

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第一部 祝福の儀編

転生完了

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 俺の名前はネロ=ヴァッサー 12歳。
 ヴァッサー男爵家の三男。前世で水難事故で死亡した水上修一が無事転生した。
 生まれてすぐは、会話も解らず喋れずだったけど一年くらいで言葉も理解出来る様になってきた。まだその頃は上手く移動もできなかったので、ひたすら魔力を練る訓練をしてた。

 毎日毎日繰り返し魔力切れになるまで使い続けた結果最近では魔力切れを起こすことは滅多になくなった。

 今はまだ属性無しの魔力だけど(自称)神様の話では水属性が付いて加護を受けられるみたいだ。

 この世界は聞いた話をまとめるとエウロパという世界らしい。住んでいる国名はヤーパニー、領がマロニェールで州がマイチー。前世で言えばヤーパニーって国のマロニェール県マイチー市って感じ。

 父様はゲオルグ・ヴァッサー男爵。
 ゴリゴリの剣士で元冒険者。金髪イケメンの35歳。細マッチョだ。マイチー州の知事だ。

 母様はエリス・ヴァッサー男爵夫人。赤髪の美人で巨乳。アレを毎日飲んで育ったんや。羨ましいやろ、貴兄諸君。
 年齢は内緒って言ってたけど兄弟の年齢的に30くらいだろう。20前後にしか見えないが。

 兄弟は俺含め3人。
 一番上の兄さんがピーター・ヴァッサー。金髪の父上似のイケメン。王都学院ってとこで魔法の勉強をしていた。

 この世界の成人は15歳。成人したら跡継ぎ以外は家を出て働くのが一般的だ。ラノベなら普通の設定だな。現実だけど。江戸時代とかでも元服が14歳とかだったらしいからまぁこういった世界では一般的なんだろう。

 二番目の兄さんはポール・ヴァッサー。こっちは母様似のやはり赤髪イケメン。
 そしてここエウロパでは一夫多妻推奨だそうだ。ゲオルグはエリスママンしか嫁さんは居ないがそれは経済的事情によるものらしい。

 それで明日俺は祝福の儀を迎える。ようやく練習しきった魔力が形となり、使えるようになる訳だ。ゲオルグから今日は早く寝るように言われたが興奮して寝付けない。
 前世からの年齢もあわせてアラフィフになるのに。どうしよう。うーむ。
 あ、無属性魔力最後の日なので魔力切れ目指して全力で練習してみよう。

 よし、そうと決まれば早速‥‥‥あれ?魔力がもう一つある?なんとなくの感覚ではあるが別のサブバッテリーがあるのがわかる。こんなもんあったっけ?まぁいいや、こっちをやってみよう。


 五分後、魔力切れで希望通り眠るように倒れたネロの姿があった。「「
」」
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