転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー

芍薬甘草湯

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第二部 家庭編

帝都、再び‥‥‥

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 あれから数ヶ月経ってマリアとナタリーも無事出産を終えた。
 どちらも女の子、母子共に健康だった。
 マリアの子は「ビアンカ」、ナタリーの子は「フローラ」と名付けた。

 うん、人気ゲームの五作目の花嫁候補と同じになってしまったが、偶然って怖いですねぇ。



「ネロよ、再度帝都に行ってくれんか? 魔術ギルドから指名依頼が入っている」
「帝都? チーナ帝国ですか、ギルマス?」
「そうだ。すまんが早速向かってくれ」

 なんだろう、なんかしたっけか?

 とりあえず向かうとするか。今回もローズ、サラをお供に連れて来た。この二人、戦闘においてはすごく楽になるからな。
 一度行ったから、ミストドアで移動出来る。当然、直接ではなく、手前に着いて少し歩く。

「ここが帝都ニャ?」
「初めて来たぜ、城壁も高いなぁ」

「Sランク冒険者のネロだ。魔術ギルドの要請で来た」
「あっ、ネロさん! 以前は本当にスミマセンでした」
 対応してくれたのは、以前牢屋に入れてくれた門番の人だった。

「ハハハ、もう牢屋入りはしないからな」
「勘弁して下さい、反省してますから」
 
「ネロ、ここの牢屋に入れられたニャ?」
「ギルドカードの偽造を疑われてな」
「なんだ、そりゃ?」
 いや、こっちが聞きたいよ。


 しばらく歩いて魔術ギルドに到着。受付の人に対応してもらう。待合室には色々な機械が置いてある。魔道具なんだろうな。

「なんか面白そうだな、どれどれ」
 触ってみたら、何やら光り出した。

「旦那、何してんだ! 光ってるぞ!」
「ニャー! ネロが壊したニャ!」

 いや、壊れてたら光らないだろ。わかんないけど。

「何をしてるんだ、君たちは」
 クリスさんはクールだった。


「で、頼みがあって来てもらったのだが‥‥‥大丈夫か?」
「すみません、騒がしくて‥‥‥、ローズ、サラ。二人とも話聞くか?」

「遠慮するニャ~」
「あちし達はその辺で待ってるよ」

「わかった。ここの冒険者ギルドの酒場ででも待っててくれ」
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