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第二部 家庭編
「新」クロノス
しおりを挟む「‥‥‥‥‥‥という訳です」
「‥‥‥‥‥‥」
帝都のギルマスに説明をした。ギルマスは頭を抱えていたが、机に突っ伏してしまった。
「わかりました。ネロさん側は問題ありません。クロノスのメンバーには任務放棄による降格処分とする。三人もそれで良いな?」
「ネロ様達は一切悪くないです。俺達が悪いんです」
「私達、むしろ降格処分で済んでありがたいです」
「やり直します」
「なんか調子狂うなぁ‥‥‥」
と、ギルマスが呟いたのが聞こえた。
「ネロさん、何したんですか? 人格が変わってますよ?」
ギルマスの声に三人がビクッと反応する。また顔が青褪めていった。身体は震えている。
「いや‥‥‥、あそこに戻るのはいや‥‥‥」
「マジで‥‥‥勘弁して‥‥‥ください」
「‥‥‥‥‥‥」バタッ!!
一番大柄の奴が倒れた、泡吹いて。
と、思ったらヨウコちゃんまで震えてる。
「いやじゃ‥‥‥いやじゃ‥‥‥」
お前もかーい!!
いや、お前関係ない‥‥‥いや、あったな。最初に入ったのがヨウコちゃんだったわ。
というかお前が提案したんじゃなかった?
亜空間に送り込むと人格が変わるのか? ヨウコちゃんも大人しくなってたしな。
「この話はやめた方がいいですね」
「そうですね、話を変えましょう‥‥‥」
三人とヨウコちゃんが戻るまで待って話題を変えた。
「この辺にサンドワームが発生するのはやはりおかしいのです。誰かが持ち込む等しない限りは‥‥‥」
「ふむ、なるほど。とりあえずここにもサンドワームの駆除水を置いていきますね。必要に応じて使ってください」
「ありがとうございます。帝国の西側も砂漠化が進んでいるのと関係があるのかも知れません。冒険者ギルドで調べてみます」
「それなら、俺たち『クロノス』に任せてください」
「‥‥‥‥‥‥本当にどうした? お前達がこんな任務を自ら受けるとは‥‥‥」
元がどういう冒険者だったか予想はつくが‥‥‥。亜空間送りが更生プログラムみたいになってる。
反省室と名付けても良いかもとは思った。
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