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第二部 家庭編
番外編 ハイドの絵本
しおりを挟むハイドが3歳になったある日‥‥‥
「見て見て、ネロ。ハイドが絵本を作ったのよ!!!」
「絵本? すごいな‥‥‥。おっ、これか? タイトルは‥‥‥『いろいろあるひめ』?」
3歳で字も書ける、絵も描けるなんて我が子は天才か!?
タイトルも秀逸だな‥‥‥、男の子なのに主人公を姫にするあたり、こいつはすごいぞ。
【いろいろあるひめ】
女の子らしい絵が描いてある。コレが姫だな、うん。見てわかるぞ。
【あるひ おどってるとき】
ふんふん、踊ってるな、絵も上手だ。
【あめがふっていと】
惜しい! 「いて」かなぁ?
【そのとき!】
おっ! 何が起きるんだ?
【きょうりゅう】
おぉっ! 恐竜が出てきた!
【がやてってきた あかちゃんおたべにきた】
惜しい! やって来たのか、その恐竜が赤ちゃんを食べに来たんだ。赤ちゃんは急に現れたけど‥‥‥
【ひめわあかちゃんおたすけたのだ】
姫が救出した!! どう助けたのかわからんけど良かった!!
【ひめはもおかナキマセン】
今まで「わ」だったのが「は」に直った!
泣きませんは全部カタカナだけど。
【あかちゃんはもうぜったナキマセン】
惜しい! 絶対かな? あと赤ちゃんは泣いてもいいんじゃないか?
【あるひ どうぶつえんにいって】
うん? 話が飛んだな?
こっちの世界にも動物園はあるからな、ユニコーンとかいるけど‥‥‥。
【サルオみにきました】
ほう、猿が出てきて‥‥‥の新展開!
さぁ! どうなる?
【おしまい】
終わりかーい!!!!
「どう? すごいでしょう!?」
「うん‥‥‥、すごい‥‥‥。いろいろと‥‥‥」
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