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第二部 家庭編
ゴブリン狩り
しおりを挟むローズさんとビアンカ、フローラと共にゴブリン狩りにやってきた。ダンジョンは罠もあるしサラさんがいないと不慮の事態に陥る可能性があるとかで王都近辺の狩場に来た。
「まずはお前達だけでやってみるニャ。ダメそうだと判断したらウチも手を出すニャ」
ローズさんの口調が戻っている。これはギルドではそれっぽい喋りにしておこうってことなのかな? そのままでも良いと思うけど。
「任せといて! ゴブリンなんて余裕よ!」
「私たちの強さを見せてあげますわ!」
ビアンカとフローラは余裕の表情だけど、ローズさんは厳しい顔で注意した。
「何を言ってるニャ! ゴブリンを舐めるニャ! そう言ってやられた冒険者が何人いると思ってるニャ!」
「はぁい‥‥‥」
「わかりました‥‥‥」
二人は面白くなさそうな表情を浮かべてた。
「いたニャ‥‥‥、ゴブリンが三匹。一人一匹ずつやってみるニャ」
「「「はい!」」」
まずは俺が先頭でゴブリンに斬りかかった。ゴブリンは剣で受けようとしたけど、折れてそのまま頭が真っ二つになった。
後ろでビアンカがゴブリンの胸に槍を突き刺し、フローラは拳でゴブリンを粉砕していた。
ゴブリンの死体がキラキラ光って消えていき小さい魔石が三つ残った。
「良し、問題無いニャ。でも、油断したらダメニャ」
その後もゴブリンを狩り続けて、夕方になった。
「暗くなってきたニャ。もう帰るニャ」
「えぇ~、まだ出来るよ~」
「ダメニャ、『まだはもう也』と言ってまだ出来るって言ったら帰るのが良いとされているニャ」
「ぶ~、ホントにまだ出来るのに~」
「ビアンカ、また来れば良いじゃないか。今日はもう暗くなるし、危険度も上がる。何よりローズさんにちゃんと従うって決めたじゃないか」
「私もお兄様に賛成ですわ。それに暗くなると明かりを持って戦わなくてはなりませんわ。ビアンカは槍だから明かりを持てないでしょう?」
「ぶ~、わかったわよ」
こうして俺たちは無事に初ゴブリン狩りを終えた。冒険者ギルドで魔石を買い取ってもらって家に帰った。
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