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第二部 家庭編
謎の空間
しおりを挟む「‥‥‥‥‥‥ハイドか?」
「‥‥‥もしかして父様ですか?」
俺は父様と遭遇した‥‥‥。
何故? ここで?
父様は俺に抱きついて‥‥‥
「‥‥‥ハイド。大きくなったな‥‥‥」
「父様‥‥‥、父様はここで何をしているのです!? シャル母様もみんなもずっと待ってるんですよ!?」
「ああ、本当にすまない。サンドドラゴンと戦い始めて異空間に引っ張ったつもりが俺も入ってしまってな」
「え? ずっと戦ってるんですか? 今も?」
「いや、サンドドラゴンは次元の狭間に放り込んでやったから大丈夫なんだが、俺も方向を見失ってしまってな。でももう少しで戻れそうだよ」
「何年も彷徨い続けてるんですか!?」
「いや、こっちは数日ってところだろう。異空間は時間の流れがランダムだからな。そっちは何年も経ってるみたいだな。‥‥‥みんなは元気か?」
「俺はシャル母様に剣を教わって‥‥‥、ビアンカはマリアさんに槍を‥‥‥、フローラはジャンヌさんから体術とナタリーさんから家事とか‥‥‥」
「そうだな、見てたよ。お前達の成長をずっと‥‥‥」
「は? どこで見てたって言うんですか!?」
「お前たち、ずっとコレがそばにあっただろ? ここから見えてた‥‥‥」
「!!!! これはみんな付いているものでは無いのですか?」
「他の冒険者や町の人は付いてなかっただろ?」
「‥‥‥‥‥‥確かに‥‥‥」
「これは俺の魔法の一つでオプションというんだ。今は見守るくらいしか出来ていないが‥‥‥、必ず戻るから、そう伝えてくれ」
「今、祝福の儀で気がついたらここでした。父様は何者なのですか!?」
「そっちに帰ったら話すよ‥‥‥すまん。ビアンカ、フローラにも、あとレオンにも‥‥‥」
「父様ーーーーーーーーー!!!!」
ーーーーーーーーーーーーー
気がつくと祝福の儀の会場、神殿だった。
夢‥‥‥か?
いや、違うよな‥‥‥?
「ハイドール、‥‥‥剣神の加護!!」
教皇様の声で、大歓声に包まれ、すぐに俺は母様に伝えられなかった。父様の事を。
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