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☆こーひーぶれいく☆番外編
Trick or Treat ※R18
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※R18表現あり
☆本編よりちょっと先の、同棲中の話になっています。
********************************************
例えば日付が変わった明日が輝翔さんの誕生日だったりクリスマスイヴだったりしたら、私はきっと起きていた。
だけど今日はなんのイベントもない一日で、おまけに週末だったなら、一週間の勤務を頑張った身体をお風呂とお酒で癒して、明日のお休みはなにをして過ごそうかと呑気に構えるのも当然だと思う。
だから私は、リビングで本を読んでいる輝翔さんに就寝の挨拶をして、早々にベッドに潜った。
次の日がお休みの場合、大抵輝翔さんは色欲王子と化す。
いくら一緒に暮らしているからといって、そう毎回付き合ってやると思ったら大間違いだ。別に輝翔さんとエッチするのが嫌だというわけではない。だけど、限度ってものがある。だいたい、週末じゃなくても、ふとした拍子でスイッチが入るし。今週だって何度付き合わされたことか……
それに、休みの前の輝翔さんは容赦がない。平素の激務に加えての寝不足に加えてのエロエロ攻撃に、毎週末、私は疲労のピークを迎える。
──せっかくのお休みの日の大半をベッドで過ごすなんて、もったいないと思いませんか!?たまには朝から早起きして、二人でお出掛けしたっていいと思いませんか!?
だから、今日こそはと思い立ち、先手を打たせていただいた。半身浴でたっぷりと汗を流し、軽くアルコールを口にすれば、程よい眠気に包まれる。いくら輝翔さんがその気になっても、寝てしまっていればこっちのものなのよ。ほーっほほほ!
案の定、ベッドに入った私はあっという間に眠りに落ちた。時刻は二十二時。八時間も眠れば、明日の朝にはすっきりとした目覚めが待っていることだろう。途中で寝室に入ってきた輝翔さんが、なにやらゴソゴソとクローゼットを漁っている気配がしたものの、気にすることなく夢の世界へと旅立った。
「……づき、……美月」
どれ程眠ったか。ぐっすりと寝入っていた耳元で、低く甘い声が囁く。
「──ふにゃあ?」
重い瞼を持ち上げても何も目に写らない。
恐らくまだ夜中だろう。だからやっぱり眠いんだ。
中途半端な返事をして、背を向けるようにゴロリと寝返りを打ったが、露になった耳になおも輝翔さんが呼び掛ける。
「美月、Trick or Treat?」
──とりっく おあ とりーと?
相変わらず流暢な発音だけど、なんのこっちゃ。そんなことより寝かせておくれ。
「ねえ、美月? Trick or Treat?」
輝翔さんはしつこく繰り返したが、私は気にせず無視をした。
……これが、いけなかった。
寝息を立て続ける私に、輝翔さんがクスリと笑う。
「……だったら、遠慮なく」
そう言って、私の背後にぴったりと寄り添い横になった輝翔さんの手が、パジャマの裾からするすると入り込むと、いきなり胸を掴まれた。因みに、就寝時の私はノーブラ、である。
胸の尖りは官能のスイッチ……ではない。でも、突然の刺激に小さく身体が震え、寝息が吐息に変わる。
「んあ……、輝翔さ……?」
「仕方ないよね? Trick or Treatって言っても、なんの返事もなかったんだから」
Trick or Treat……お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ?
イタズラ……、いたずら……、悪戯……!?
──まさか、と思ったときには遅かった。
「ああんっ」
中途半端に勃ち上がった乳首をキュッと摘ままれ、身体が弓なりにしなる。
眠りの淵から急浮上した私に、悪魔が淫らに囁いた。
「お菓子をくれなかったから、イタズラするね」
な……なんじゃ、そりゃ!?
耳にふっと軽く息を吹きかけられ、背筋がぞわぞわと戦慄く。舌先が耳の輪郭をスーッとなぞり、やわらかな唇が耳輪や耳朶を食んだ。
輝翔さんの吐く息や耳孔を舐める音が、起き抜けの脳にダイレクトに叩き込まれる。おまけに合間には「好きだよ」とか「いい匂い」とか面と向かって言われたら赤面必死のセリフを囁かれるものだから、夢の世界は一転して官能の世界に塗り替えられた。
頭は覚醒したものの、無理矢理起こされた身体は言うことをきかない。それに、横向きに寝た状態で背後から抱きすくめられているものだから、なおさら私に自由はなかった。
「はあ……、んっ……あ、ああ……」
ただ横たわるだけの私の胸は、輝翔さんの手で好きなように形を変える。やわやわと揉み上げていたかと思えば、乳首を指先で挟まれゆっくりと擦る。軽く引っ張っては離し、また優しく摘ままれて、胸元から疼きに似た快感がじわじわと広がっていく。
輝翔さんは器用に片手で私のパジャマのボタンを外すと、口で襟元を引っ張り下ろす。露わになったうなじや背中にも唇を這わされて、吐息まじりの嬌声とともに身体をくねらせた。
眠気に支配されていたはずなのに、あっという間に輝翔さんに支配されてしまう……
片手で胸を弄びながら、もう片方の手がズボンの履き口から入り込み茂みの奥のクレパスを強弱をつけるようになぞられると、奥からトロリとした蜜が零れ落ちた。
「や……っ、ああっ、あ……」
気だるい身体の奥から溢れ出る感覚がやけに鮮明で、寝こみを襲われているにも関わらずの醜態に、カアッと身体が熱くなって身を縮めようとした。
「ん? ヤダじゃないでしょ? もうこんなに感じてる」
背後から絡み付くように私を抱き締めている輝翔さんは、僅かに動いた剥き出しの肩に口づけすると丁寧に首筋を舐め上げ、割れ目に押し付けた指をわざと強めに叩きつけた。
熱い舌になぞられた肌が輝翔さんの唾液で濡れて、ぴちゃぴちゃと音を発てる蜜が輝翔さんの指を濡らしていく。
甘い刺激に思わず太股を擦り合わせると、蜜を湛えて滑らかになった指がいとも簡単にナカへと埋め込まれた。
「ひゃっ、あっ、ああっ!」
「おかしいな。イタズラしてるはずなのに、どうしてこんなに悦んでるの?」
意地悪く囁いた輝翔さんは、胸と秘部を指で同時に弄ぶ。
「あっ、ん……だめ……、あっ、や、あっ」
真っ暗な室内に、抜き差しされる指が奏でる水音と、私の甲高い声、そして衣服が掠れる音だけが響く。
なんだか、痴漢されてるみたい……
自分の背中にくっついているのが輝翔さんであることは間違いないのに、いけないことでもされているような雰囲気が、余計に淫らな気分を煽る。
恥ずかしいのに、抑えられない。いつの間にか二本に増えた指に感じる箇所を容赦なく攻められ、真っ暗かった視界が徐々に霞む。
それに、背後から抱きつかれた私のお尻には、輝翔さんの硬い滾りが触れている。気づいてしまえばどうしても意識してしまい、自然と腰が揺れた。
「あっ、ああ……、輝翔さん……、お願い、も……っ」
どれだけの時間が流れたのかはわからないが、執拗にいたぶられ続けた身体は更なる高みを求めている。はしたなくおねだりすると、輝翔さんの吐いた息が背中をかすめた。
「しょうがないなぁ。じゃあ、とりあえず一回、イッとこうか?」
ナカに入り込んだ指がぐっと曲がる。違う、欲しいのはそれじゃないのに……!
「い、あっ、あああああ……!」
そんなつもりもなかったのに、輝翔さんの愛撫に溺れきっていた私は、的確に急所を突かれて一気に昇り詰めてしまった。
「はあ……はあ……はあ……」
強制的にイカされてしまい荒い息を吐きながらも、瞼を閉じると同時に再び暗闇へと沈んでいく。蕩けた身体は泥のように重くて、輝翔さんが動くたびに揺れるベッドが、まるで波間に浮いているみたいに心地よくて、できればこのままもう一度眠ってしまいたい……
──なんて考えは、通用しない。
ギシリ、とベットが沈み身体が後ろに引きこまれる。輝翔さんはまたも私の背後に寄り添うように横たわると、履いたままだったズボンとショーツを引き下げ、あろうことか私の片足をひょいと持ち上げた。
「ええっ!? あっ……、ああっ!」
間髪入れずに薄いゴムに覆われた熱い楔が打ち込まれる。イッたばかりのナカに秘肉を押し広げながら入ってくる強烈な感覚に、閉じていた目が開き大きく背中が仰け反った。
だが、そんなことでは背後に張り付いた輝翔さんはびくともしない。恐らく着衣のままなのか、背中に布地とプラスチックのボタンが触れて少しだけひんやりとする。お尻に腰がしっかり密着するまで埋め込むと、熱い吐息が耳元で囁く。
「さっさと寝ちゃうくらいに疲れてるんだろうから、無理のない体位にしてあげるね」
「そん、な……、あっ、はあ、あ……んっ」
──無理のないって、これの、どこが!?
寝そべって横になっている状態だから、そんなに深くは挿入されないし、ピストンだって緩やかだ。だけど快楽を叩き込まれることに違いはない上に、いくら見えないとはいえ、足を大きく広げたあられもない格好で穿たれて、開かれた付け根は輝翔さんのモノを飲み込んでぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
なにより、今日はずっと、背後からばかり。
ゆるゆると腰を動かしながら、うなじや肩に輝翔さんの息づかいを感じる。
でも、痴漢プレイも長く続くと不安になる。背中に触れるぬくもりや香り、手の大きさ、吐息の熱さ……すべていつもと変わらないのに、姿が見えないだけで、まるで輝翔さんの姿をした見知らぬ誰かにでも犯されているようで……
「っあ、輝翔さ……ん、やだ、こっち向いて……っ」
上半身をくねらせて顔を向けようとしたのに、ぴったりと密着した輝翔さんは、やっぱり動かなかった。
「ダメだよ。イタズラ、してるんだから」
ゾッとするほど艶っぽい声色で囁き、首筋にかぷりと噛みついた輝翔さんは、足を持ち上げた手をくぐらせ、繋がった箇所のすぐ上にある蕾を見つけて撫で上げた。
「ひゃ……っ、ああん……っ!」
びりびりと電流のような痺れが駆け抜ける。なおも輝翔さんは、もう片方の手で私の乳首を弄り始める。
「も……、そこ、やだ……あ……っ」
三か所に異なる刺激を与えられて全身をビクビクと震わすと、とどめとばかりに愛液にまみれた蕾をギュッと捻られた。
「きゃ……っ、ああ、あああああ!」
突如として目の前に火花が散る。
見えない大きな波に襲われて、私はまたも絶頂した。
……理由も告げずに拒んだのは悪かったかもしれないが、どうしてこんなに苛められなきゃならんのだ!?
ふと見上げた先に、枕元のデジタル時計の表示が写る。日付は、10月31日……
『Trick or Treat.』
そうか、今日はハロウィンだ!
輝翔さんの言葉の意味を、ここでようやく理解した。
寝ている私を無理やり起こすほど、輝翔さんはお菓子が欲しかった?──否、そんなわけあるかい。
輝翔さんの目的は、はっきり言ってこの『イタズラ』だ。
最初からイタズラ目的とは、ただの鬼畜じゃないか! この、エロ御曹司が!
キッと睨みながら恨めしげに輝翔さんの方を振り返ると、暗闇に慣れた視界にようやくぼんやりと輝翔さんのシルエットが浮かび上がった。白いワイシャツを着ているから、輝翔さんが肩の上に身を乗り出すようにして私を除き込んでいるのがよくわかる。
──ん? なぜにワイシャツ?
輝翔さんが着衣のままなのはわかっている。でも、おやすみなさいを告げた時、輝翔さんは就寝用のスエットを着ていたはず。なのに、わざわざ着替えたってこと?
目を凝らすと、白いワイシャツの上になにやらマントのようなものを羽織っている。
これは、もしかして……ドラキュラ?
「あ、あ、あっきとさん……? その格好は……?」
呆然とする私に、輝翔さんは暗闇の中でニッコリと笑いかけた。
「ハロウィンだからね。お菓子をくれなかったから、イタズラしちゃった」
道理で、首筋ばかり舐められると……って、違ーう!
「疲れた身体は甘いものを欲するんだよ。俺の場合は、甘い甘い美月のことだけどね」
輝翔さんは、それはそれは妖艶な、悪魔のような笑みを浮かべていた。
「さて、悪戯も済んだことだし、ここからはいつも通りに愛してあげるからね?」
「へ……っ!? ……んっ、ふっ、……あああ……っ!」
チュッと軽くキスを落とすと、輝翔さんは私の身体をうつ伏せにしてからぐっと腰を持ち上げ──
結局それから、夜が白み始めるまでドラキュラに蹂躙されまくった。
……くっそぅ、来年は絶対、枕元にお菓子を準備して寝てやる!
************************************************
※本編削除したらエロがないじゃん! ということで、ツイッターでいただいたお題で作りました。輝翔のコスプレマントは、自分でド〇キに買いに行った模様です。ドラキュラの牙もついていたけど着けると喋れないのでポイしたという、どうでもいい裏設定……
☆本編よりちょっと先の、同棲中の話になっています。
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例えば日付が変わった明日が輝翔さんの誕生日だったりクリスマスイヴだったりしたら、私はきっと起きていた。
だけど今日はなんのイベントもない一日で、おまけに週末だったなら、一週間の勤務を頑張った身体をお風呂とお酒で癒して、明日のお休みはなにをして過ごそうかと呑気に構えるのも当然だと思う。
だから私は、リビングで本を読んでいる輝翔さんに就寝の挨拶をして、早々にベッドに潜った。
次の日がお休みの場合、大抵輝翔さんは色欲王子と化す。
いくら一緒に暮らしているからといって、そう毎回付き合ってやると思ったら大間違いだ。別に輝翔さんとエッチするのが嫌だというわけではない。だけど、限度ってものがある。だいたい、週末じゃなくても、ふとした拍子でスイッチが入るし。今週だって何度付き合わされたことか……
それに、休みの前の輝翔さんは容赦がない。平素の激務に加えての寝不足に加えてのエロエロ攻撃に、毎週末、私は疲労のピークを迎える。
──せっかくのお休みの日の大半をベッドで過ごすなんて、もったいないと思いませんか!?たまには朝から早起きして、二人でお出掛けしたっていいと思いませんか!?
だから、今日こそはと思い立ち、先手を打たせていただいた。半身浴でたっぷりと汗を流し、軽くアルコールを口にすれば、程よい眠気に包まれる。いくら輝翔さんがその気になっても、寝てしまっていればこっちのものなのよ。ほーっほほほ!
案の定、ベッドに入った私はあっという間に眠りに落ちた。時刻は二十二時。八時間も眠れば、明日の朝にはすっきりとした目覚めが待っていることだろう。途中で寝室に入ってきた輝翔さんが、なにやらゴソゴソとクローゼットを漁っている気配がしたものの、気にすることなく夢の世界へと旅立った。
「……づき、……美月」
どれ程眠ったか。ぐっすりと寝入っていた耳元で、低く甘い声が囁く。
「──ふにゃあ?」
重い瞼を持ち上げても何も目に写らない。
恐らくまだ夜中だろう。だからやっぱり眠いんだ。
中途半端な返事をして、背を向けるようにゴロリと寝返りを打ったが、露になった耳になおも輝翔さんが呼び掛ける。
「美月、Trick or Treat?」
──とりっく おあ とりーと?
相変わらず流暢な発音だけど、なんのこっちゃ。そんなことより寝かせておくれ。
「ねえ、美月? Trick or Treat?」
輝翔さんはしつこく繰り返したが、私は気にせず無視をした。
……これが、いけなかった。
寝息を立て続ける私に、輝翔さんがクスリと笑う。
「……だったら、遠慮なく」
そう言って、私の背後にぴったりと寄り添い横になった輝翔さんの手が、パジャマの裾からするすると入り込むと、いきなり胸を掴まれた。因みに、就寝時の私はノーブラ、である。
胸の尖りは官能のスイッチ……ではない。でも、突然の刺激に小さく身体が震え、寝息が吐息に変わる。
「んあ……、輝翔さ……?」
「仕方ないよね? Trick or Treatって言っても、なんの返事もなかったんだから」
Trick or Treat……お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ?
イタズラ……、いたずら……、悪戯……!?
──まさか、と思ったときには遅かった。
「ああんっ」
中途半端に勃ち上がった乳首をキュッと摘ままれ、身体が弓なりにしなる。
眠りの淵から急浮上した私に、悪魔が淫らに囁いた。
「お菓子をくれなかったから、イタズラするね」
な……なんじゃ、そりゃ!?
耳にふっと軽く息を吹きかけられ、背筋がぞわぞわと戦慄く。舌先が耳の輪郭をスーッとなぞり、やわらかな唇が耳輪や耳朶を食んだ。
輝翔さんの吐く息や耳孔を舐める音が、起き抜けの脳にダイレクトに叩き込まれる。おまけに合間には「好きだよ」とか「いい匂い」とか面と向かって言われたら赤面必死のセリフを囁かれるものだから、夢の世界は一転して官能の世界に塗り替えられた。
頭は覚醒したものの、無理矢理起こされた身体は言うことをきかない。それに、横向きに寝た状態で背後から抱きすくめられているものだから、なおさら私に自由はなかった。
「はあ……、んっ……あ、ああ……」
ただ横たわるだけの私の胸は、輝翔さんの手で好きなように形を変える。やわやわと揉み上げていたかと思えば、乳首を指先で挟まれゆっくりと擦る。軽く引っ張っては離し、また優しく摘ままれて、胸元から疼きに似た快感がじわじわと広がっていく。
輝翔さんは器用に片手で私のパジャマのボタンを外すと、口で襟元を引っ張り下ろす。露わになったうなじや背中にも唇を這わされて、吐息まじりの嬌声とともに身体をくねらせた。
眠気に支配されていたはずなのに、あっという間に輝翔さんに支配されてしまう……
片手で胸を弄びながら、もう片方の手がズボンの履き口から入り込み茂みの奥のクレパスを強弱をつけるようになぞられると、奥からトロリとした蜜が零れ落ちた。
「や……っ、ああっ、あ……」
気だるい身体の奥から溢れ出る感覚がやけに鮮明で、寝こみを襲われているにも関わらずの醜態に、カアッと身体が熱くなって身を縮めようとした。
「ん? ヤダじゃないでしょ? もうこんなに感じてる」
背後から絡み付くように私を抱き締めている輝翔さんは、僅かに動いた剥き出しの肩に口づけすると丁寧に首筋を舐め上げ、割れ目に押し付けた指をわざと強めに叩きつけた。
熱い舌になぞられた肌が輝翔さんの唾液で濡れて、ぴちゃぴちゃと音を発てる蜜が輝翔さんの指を濡らしていく。
甘い刺激に思わず太股を擦り合わせると、蜜を湛えて滑らかになった指がいとも簡単にナカへと埋め込まれた。
「ひゃっ、あっ、ああっ!」
「おかしいな。イタズラしてるはずなのに、どうしてこんなに悦んでるの?」
意地悪く囁いた輝翔さんは、胸と秘部を指で同時に弄ぶ。
「あっ、ん……だめ……、あっ、や、あっ」
真っ暗な室内に、抜き差しされる指が奏でる水音と、私の甲高い声、そして衣服が掠れる音だけが響く。
なんだか、痴漢されてるみたい……
自分の背中にくっついているのが輝翔さんであることは間違いないのに、いけないことでもされているような雰囲気が、余計に淫らな気分を煽る。
恥ずかしいのに、抑えられない。いつの間にか二本に増えた指に感じる箇所を容赦なく攻められ、真っ暗かった視界が徐々に霞む。
それに、背後から抱きつかれた私のお尻には、輝翔さんの硬い滾りが触れている。気づいてしまえばどうしても意識してしまい、自然と腰が揺れた。
「あっ、ああ……、輝翔さん……、お願い、も……っ」
どれだけの時間が流れたのかはわからないが、執拗にいたぶられ続けた身体は更なる高みを求めている。はしたなくおねだりすると、輝翔さんの吐いた息が背中をかすめた。
「しょうがないなぁ。じゃあ、とりあえず一回、イッとこうか?」
ナカに入り込んだ指がぐっと曲がる。違う、欲しいのはそれじゃないのに……!
「い、あっ、あああああ……!」
そんなつもりもなかったのに、輝翔さんの愛撫に溺れきっていた私は、的確に急所を突かれて一気に昇り詰めてしまった。
「はあ……はあ……はあ……」
強制的にイカされてしまい荒い息を吐きながらも、瞼を閉じると同時に再び暗闇へと沈んでいく。蕩けた身体は泥のように重くて、輝翔さんが動くたびに揺れるベッドが、まるで波間に浮いているみたいに心地よくて、できればこのままもう一度眠ってしまいたい……
──なんて考えは、通用しない。
ギシリ、とベットが沈み身体が後ろに引きこまれる。輝翔さんはまたも私の背後に寄り添うように横たわると、履いたままだったズボンとショーツを引き下げ、あろうことか私の片足をひょいと持ち上げた。
「ええっ!? あっ……、ああっ!」
間髪入れずに薄いゴムに覆われた熱い楔が打ち込まれる。イッたばかりのナカに秘肉を押し広げながら入ってくる強烈な感覚に、閉じていた目が開き大きく背中が仰け反った。
だが、そんなことでは背後に張り付いた輝翔さんはびくともしない。恐らく着衣のままなのか、背中に布地とプラスチックのボタンが触れて少しだけひんやりとする。お尻に腰がしっかり密着するまで埋め込むと、熱い吐息が耳元で囁く。
「さっさと寝ちゃうくらいに疲れてるんだろうから、無理のない体位にしてあげるね」
「そん、な……、あっ、はあ、あ……んっ」
──無理のないって、これの、どこが!?
寝そべって横になっている状態だから、そんなに深くは挿入されないし、ピストンだって緩やかだ。だけど快楽を叩き込まれることに違いはない上に、いくら見えないとはいえ、足を大きく広げたあられもない格好で穿たれて、開かれた付け根は輝翔さんのモノを飲み込んでぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
なにより、今日はずっと、背後からばかり。
ゆるゆると腰を動かしながら、うなじや肩に輝翔さんの息づかいを感じる。
でも、痴漢プレイも長く続くと不安になる。背中に触れるぬくもりや香り、手の大きさ、吐息の熱さ……すべていつもと変わらないのに、姿が見えないだけで、まるで輝翔さんの姿をした見知らぬ誰かにでも犯されているようで……
「っあ、輝翔さ……ん、やだ、こっち向いて……っ」
上半身をくねらせて顔を向けようとしたのに、ぴったりと密着した輝翔さんは、やっぱり動かなかった。
「ダメだよ。イタズラ、してるんだから」
ゾッとするほど艶っぽい声色で囁き、首筋にかぷりと噛みついた輝翔さんは、足を持ち上げた手をくぐらせ、繋がった箇所のすぐ上にある蕾を見つけて撫で上げた。
「ひゃ……っ、ああん……っ!」
びりびりと電流のような痺れが駆け抜ける。なおも輝翔さんは、もう片方の手で私の乳首を弄り始める。
「も……、そこ、やだ……あ……っ」
三か所に異なる刺激を与えられて全身をビクビクと震わすと、とどめとばかりに愛液にまみれた蕾をギュッと捻られた。
「きゃ……っ、ああ、あああああ!」
突如として目の前に火花が散る。
見えない大きな波に襲われて、私はまたも絶頂した。
……理由も告げずに拒んだのは悪かったかもしれないが、どうしてこんなに苛められなきゃならんのだ!?
ふと見上げた先に、枕元のデジタル時計の表示が写る。日付は、10月31日……
『Trick or Treat.』
そうか、今日はハロウィンだ!
輝翔さんの言葉の意味を、ここでようやく理解した。
寝ている私を無理やり起こすほど、輝翔さんはお菓子が欲しかった?──否、そんなわけあるかい。
輝翔さんの目的は、はっきり言ってこの『イタズラ』だ。
最初からイタズラ目的とは、ただの鬼畜じゃないか! この、エロ御曹司が!
キッと睨みながら恨めしげに輝翔さんの方を振り返ると、暗闇に慣れた視界にようやくぼんやりと輝翔さんのシルエットが浮かび上がった。白いワイシャツを着ているから、輝翔さんが肩の上に身を乗り出すようにして私を除き込んでいるのがよくわかる。
──ん? なぜにワイシャツ?
輝翔さんが着衣のままなのはわかっている。でも、おやすみなさいを告げた時、輝翔さんは就寝用のスエットを着ていたはず。なのに、わざわざ着替えたってこと?
目を凝らすと、白いワイシャツの上になにやらマントのようなものを羽織っている。
これは、もしかして……ドラキュラ?
「あ、あ、あっきとさん……? その格好は……?」
呆然とする私に、輝翔さんは暗闇の中でニッコリと笑いかけた。
「ハロウィンだからね。お菓子をくれなかったから、イタズラしちゃった」
道理で、首筋ばかり舐められると……って、違ーう!
「疲れた身体は甘いものを欲するんだよ。俺の場合は、甘い甘い美月のことだけどね」
輝翔さんは、それはそれは妖艶な、悪魔のような笑みを浮かべていた。
「さて、悪戯も済んだことだし、ここからはいつも通りに愛してあげるからね?」
「へ……っ!? ……んっ、ふっ、……あああ……っ!」
チュッと軽くキスを落とすと、輝翔さんは私の身体をうつ伏せにしてからぐっと腰を持ち上げ──
結局それから、夜が白み始めるまでドラキュラに蹂躙されまくった。
……くっそぅ、来年は絶対、枕元にお菓子を準備して寝てやる!
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※本編削除したらエロがないじゃん! ということで、ツイッターでいただいたお題で作りました。輝翔のコスプレマントは、自分でド〇キに買いに行った模様です。ドラキュラの牙もついていたけど着けると喋れないのでポイしたという、どうでもいい裏設定……
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