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第53回『石器 無くなる 我が家』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第53回『石器 無くなる 我が家』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約時間分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=s9yQ4HHfVPI
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
子どもの夏休みが始まったというのに我が家はとても静かだった。
普段なら子供は家の中でぎゃーぎゃーと騒がしいが、今日はまるで学校が始まったようにしんとしている。
しかし私はそれでほっと一息をつけているわけではなかった。
子どもが静かである理由が部屋でおとなしく宿題をしているのならいい。
夏休みは始まったばかり、当然うちの子どもはそんなな計画的な子どもではなかった。
どうやら昨日のうちに予定を決めていたらしく、今朝起きて朝ご飯を食べるとともに弾丸のように外へと飛び出していったのだ。
おおかた友達と遊びに行ったのだろう。
でもひょっとしたら自由研究のために虫を捕まえに行ったのかもしれないとも思った。
そんな一縷の望みを託しながら夏の日差しですでにぱりぱりに乾いた洗濯物を取り込んでいると、子どもの帰ってくる音がした。
玄関をバタバタと走ってきたので振り返ると、子どもは1メートルほどもある長い木の棒を持っていた。
私はひざから崩れ落ちた。
「お母さん、ロープ、ロープない?」
こちらが捨ててきなさいと怒る間もなくにこにこ顔で聞いてきた。
夜、夫に今日のことを話した。
「へ~、自由研究で石器時代の槍を作るんだ。面白いこと考えるね。」
扇風機の前で服をばたばたとはためかせながら夫は目を輝かせた。
「男の子って本当に戦うことが好きよね。」
「それもあるけど、工作が好きなんだよ。」
「工作か……。それなら自由研究になるかしら。」
私はそんなものを夏休み明けの学校に持っていく子供の成績が不安で仕方なかった。
「工作だけじゃないよ。石器はどうやって尖らせるかとか、棒の先に石器を固定するにはどうすればいいかとか、いろいろ考えなきゃいけない。それに黒曜石なんか今じゃ身の回りからは無くなってるから、その代用として何を使うのか。考える力はつくと思うよ。」
夫に言われてなるほどと思った。
何万年も前の物だから現代なら子どもでも簡単に再現できると思ってしまっていたが、やはりそこには人間が猿から袂を分かった理由があるのかもしれないと思った。
「いやー、でも石器時代は酒税がないからいいよね。暑い夏は気兼ねなくビールが飲める。」
そういって夫は棚からガラスコップを取り出した。
「何言ってるの、石器時代にはビールなんてないわよ。」
夫はコップを手に持ったまま固まった。
そして冷蔵庫をゆっくりと見ながら聞いてきた。
「ないの?」
「ない。」
私はきっぱりと答えた。
夫の全身から力が抜けていくのが見てとれたが、コップは手放さなかった。
夫はしばらくうなだれたあと、ぼそりとつぶやいた。
「子どもの自由研究は石器時代じゃなくて、5000年前のビール造りに変更できないかな。」
我が家には子どもが二人いるなあと、笑った。
~・~・~・~・~
~感想~
とりあえず石器と我が家から考えていきました。
それで夏休みの宿題に石器時代の道具を作る子どもという設定だけを決めて、あとは書きながら話を考えました。
なので特に伏線もなにもありません。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第53回『石器 無くなる 我が家』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約時間分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=s9yQ4HHfVPI
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
子どもの夏休みが始まったというのに我が家はとても静かだった。
普段なら子供は家の中でぎゃーぎゃーと騒がしいが、今日はまるで学校が始まったようにしんとしている。
しかし私はそれでほっと一息をつけているわけではなかった。
子どもが静かである理由が部屋でおとなしく宿題をしているのならいい。
夏休みは始まったばかり、当然うちの子どもはそんなな計画的な子どもではなかった。
どうやら昨日のうちに予定を決めていたらしく、今朝起きて朝ご飯を食べるとともに弾丸のように外へと飛び出していったのだ。
おおかた友達と遊びに行ったのだろう。
でもひょっとしたら自由研究のために虫を捕まえに行ったのかもしれないとも思った。
そんな一縷の望みを託しながら夏の日差しですでにぱりぱりに乾いた洗濯物を取り込んでいると、子どもの帰ってくる音がした。
玄関をバタバタと走ってきたので振り返ると、子どもは1メートルほどもある長い木の棒を持っていた。
私はひざから崩れ落ちた。
「お母さん、ロープ、ロープない?」
こちらが捨ててきなさいと怒る間もなくにこにこ顔で聞いてきた。
夜、夫に今日のことを話した。
「へ~、自由研究で石器時代の槍を作るんだ。面白いこと考えるね。」
扇風機の前で服をばたばたとはためかせながら夫は目を輝かせた。
「男の子って本当に戦うことが好きよね。」
「それもあるけど、工作が好きなんだよ。」
「工作か……。それなら自由研究になるかしら。」
私はそんなものを夏休み明けの学校に持っていく子供の成績が不安で仕方なかった。
「工作だけじゃないよ。石器はどうやって尖らせるかとか、棒の先に石器を固定するにはどうすればいいかとか、いろいろ考えなきゃいけない。それに黒曜石なんか今じゃ身の回りからは無くなってるから、その代用として何を使うのか。考える力はつくと思うよ。」
夫に言われてなるほどと思った。
何万年も前の物だから現代なら子どもでも簡単に再現できると思ってしまっていたが、やはりそこには人間が猿から袂を分かった理由があるのかもしれないと思った。
「いやー、でも石器時代は酒税がないからいいよね。暑い夏は気兼ねなくビールが飲める。」
そういって夫は棚からガラスコップを取り出した。
「何言ってるの、石器時代にはビールなんてないわよ。」
夫はコップを手に持ったまま固まった。
そして冷蔵庫をゆっくりと見ながら聞いてきた。
「ないの?」
「ない。」
私はきっぱりと答えた。
夫の全身から力が抜けていくのが見てとれたが、コップは手放さなかった。
夫はしばらくうなだれたあと、ぼそりとつぶやいた。
「子どもの自由研究は石器時代じゃなくて、5000年前のビール造りに変更できないかな。」
我が家には子どもが二人いるなあと、笑った。
~・~・~・~・~
~感想~
とりあえず石器と我が家から考えていきました。
それで夏休みの宿題に石器時代の道具を作る子どもという設定だけを決めて、あとは書きながら話を考えました。
なので特に伏線もなにもありません。
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