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第81回『パーフェクト バイク 理屈抜き』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第81回『パーフェクト バイク 理屈抜き』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約1時間4分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=IAuhk29WGz4
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
バイトをしまくって金を貯めに貯めて俺はついにバイクを買った。
ちょっとした自動車よりも高い買い物だったが、俺に後悔はなかった。
エアロなフォルム、ド派手なカラーリング、攻撃的なライディングポジション、レーシーなスペック……。
バイク雑誌で見たとき一目ぼれした。
その全てが理屈抜きにかっこいい。
まさにパーフェクト。
そんなバイクだった。
俺はこのバイクに合わせてヘルメットとバイクスーツも買い替えた。
カラーリングはもちろん、性能面からもこのバイクにふさわしいものだった。
これを身にまとうと、自信と勇気がわいてきてなんだか別人になったような気がする。
悪の組織を倒すためにヒーローが変身する理由はここにあるのかもしれない。
俺はさっそくこの新しいバイク一式で町を流すことに決めた。
キーを回した瞬間うなるエンジンは大型肉食獣のようだった。
体に伝わる振動が早く喰いに行けという指令のように感じられた。
流しなのでこのバイクの真の実力はまだわからない。
だが加速、巡航、ブレーキング。
その性能の高さはすでにありあまるほどに伝わった。
今まで乗っていたツーリングバイクなどとは次元が違う。
そうしてこのバイクの性能を存分に確かめながらライドしていると、前方に全バイク乗りが待ち望んでいたものが現れた。
信号だ。
隣りの車線にはよく手入れされた自動車。
条件はそろっている。
俺はスロットルを握りながら神に祈った。
この祈り、届け!
祈りは通じた。
青信号は黄色を経て赤となり、自動車は次々と停車した。
俺はまだ慣れないブレーキを慎重に操作して、少しづつ減速させていった。
狙いは……ここだ!
俺は見事ぴかぴかに磨かれた自動車の横にバイクをつけることに成功した。
右を向けば自動車の窓に映っているのは、スーパーかっこいいバイクに乗っている俺だった。
今自分はこんなかっこいいに乗っているのかと改めて酔いしれた。
おっとここで言う酔いしれたというのはもちろん感動したという意味で、俺はもちろん飲酒運転などはしていない。
初めてのライドにも慣れて緊張もほぐれてきた俺は、のどの渇きを感じた。
ちょうどオープンテラス付きのカフェが見えてきたので、そこに寄ることにした。
車線を抜け、テラス横の駐輪場に入った。
するとオープンテラスで食事をしていた客全員が俺のバイクに注目した。
みな目を輝かせ、かっこいいという感嘆の声も聞こえた。
スマホで写真を撮る人もいた。
ったく、今から駐輪するからぶつけないように気をつけなきゃいけないんだから少しは黙ってろよ、などとは俺は思わずみんなの注目がすげえうれしかった。
俺はこのときほどフルフェイスのヘルメットをかぶっていることに感謝したことはない。
なぜならみんなからかっこいいと言われてにやけている顔を見られないで済んだから。
バイクを停めた。
チッチッチッという息遣いを吐くエンジンはまだ狩りは終わってねえぞと、俺を催促しているようだった。
まあ待ってろよ、カフェに来たお客さんにお前の雄姿を見せてやるのも一興だぜ?などと俺は思いながら颯爽とヘルメットを脱いだ。
だが俺の顔を見た瞬間、客はみな口の中のものを吹いた。
そして顔を伏せ肩は笑いで震えていて、女性の溜め息も聞こえた。
俺はヘルメットをかぶり直し、逃げるようにそのカフェから走り去った。
理屈抜きにかっこいいバイクとスーツとヘルメット。
だがそのかっこよさは俺抜きのときに初めて成立するのだ。
向かい風が骨身にしみるぜ。
~・~・~・~・~
~感想~
プロットは決まっていたのにバイクのページを眺めていて時間を無駄にしてしまいました。
やっぱりNinjaとかはかっこいいですね。
でもバイクに詳しくないのでどういう理由でそのバイクがかっこいいのか、ちゃんとした描写はできませんでした。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第81回『パーフェクト バイク 理屈抜き』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約1時間4分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=IAuhk29WGz4
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
バイトをしまくって金を貯めに貯めて俺はついにバイクを買った。
ちょっとした自動車よりも高い買い物だったが、俺に後悔はなかった。
エアロなフォルム、ド派手なカラーリング、攻撃的なライディングポジション、レーシーなスペック……。
バイク雑誌で見たとき一目ぼれした。
その全てが理屈抜きにかっこいい。
まさにパーフェクト。
そんなバイクだった。
俺はこのバイクに合わせてヘルメットとバイクスーツも買い替えた。
カラーリングはもちろん、性能面からもこのバイクにふさわしいものだった。
これを身にまとうと、自信と勇気がわいてきてなんだか別人になったような気がする。
悪の組織を倒すためにヒーローが変身する理由はここにあるのかもしれない。
俺はさっそくこの新しいバイク一式で町を流すことに決めた。
キーを回した瞬間うなるエンジンは大型肉食獣のようだった。
体に伝わる振動が早く喰いに行けという指令のように感じられた。
流しなのでこのバイクの真の実力はまだわからない。
だが加速、巡航、ブレーキング。
その性能の高さはすでにありあまるほどに伝わった。
今まで乗っていたツーリングバイクなどとは次元が違う。
そうしてこのバイクの性能を存分に確かめながらライドしていると、前方に全バイク乗りが待ち望んでいたものが現れた。
信号だ。
隣りの車線にはよく手入れされた自動車。
条件はそろっている。
俺はスロットルを握りながら神に祈った。
この祈り、届け!
祈りは通じた。
青信号は黄色を経て赤となり、自動車は次々と停車した。
俺はまだ慣れないブレーキを慎重に操作して、少しづつ減速させていった。
狙いは……ここだ!
俺は見事ぴかぴかに磨かれた自動車の横にバイクをつけることに成功した。
右を向けば自動車の窓に映っているのは、スーパーかっこいいバイクに乗っている俺だった。
今自分はこんなかっこいいに乗っているのかと改めて酔いしれた。
おっとここで言う酔いしれたというのはもちろん感動したという意味で、俺はもちろん飲酒運転などはしていない。
初めてのライドにも慣れて緊張もほぐれてきた俺は、のどの渇きを感じた。
ちょうどオープンテラス付きのカフェが見えてきたので、そこに寄ることにした。
車線を抜け、テラス横の駐輪場に入った。
するとオープンテラスで食事をしていた客全員が俺のバイクに注目した。
みな目を輝かせ、かっこいいという感嘆の声も聞こえた。
スマホで写真を撮る人もいた。
ったく、今から駐輪するからぶつけないように気をつけなきゃいけないんだから少しは黙ってろよ、などとは俺は思わずみんなの注目がすげえうれしかった。
俺はこのときほどフルフェイスのヘルメットをかぶっていることに感謝したことはない。
なぜならみんなからかっこいいと言われてにやけている顔を見られないで済んだから。
バイクを停めた。
チッチッチッという息遣いを吐くエンジンはまだ狩りは終わってねえぞと、俺を催促しているようだった。
まあ待ってろよ、カフェに来たお客さんにお前の雄姿を見せてやるのも一興だぜ?などと俺は思いながら颯爽とヘルメットを脱いだ。
だが俺の顔を見た瞬間、客はみな口の中のものを吹いた。
そして顔を伏せ肩は笑いで震えていて、女性の溜め息も聞こえた。
俺はヘルメットをかぶり直し、逃げるようにそのカフェから走り去った。
理屈抜きにかっこいいバイクとスーツとヘルメット。
だがそのかっこよさは俺抜きのときに初めて成立するのだ。
向かい風が骨身にしみるぜ。
~・~・~・~・~
~感想~
プロットは決まっていたのにバイクのページを眺めていて時間を無駄にしてしまいました。
やっぱりNinjaとかはかっこいいですね。
でもバイクに詳しくないのでどういう理由でそのバイクがかっこいいのか、ちゃんとした描写はできませんでした。
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