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第82回『ワゴン 自然環境 ゲーム実況』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第82回『ワゴン 自然環境 ゲーム実況』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約59分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xwlf2CPpEtA
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
康彦と香苗はワゴン車で山道を走らせていた。
舗装されていない荒れた道だったので、荷台いっぱいに詰められているカメラや測量器具は車が浮き上がるたびにガタガタと音を立てた。
康彦は路面を見つめながらハンドルを握る手に力が入っている一方、助手席に座る香苗はずっと窓の外を見ていた。
「どう?」
康彦は尋ねた。
「うん、見当たらないかな。」
二人は山火事の発生メカニズムを研究する大学のゼミ生で、今日は山へ実地調査に来ていた。
山肌が削れ茶色い土が露出している様子が香苗の目に入った。
「あ、あそこ。地すべりでも起きたのかな。」
「え? どこ?」
そう言いつつも康彦は運転に集中していたので、地すべりの跡を見ようとはしていなかった。
「でもこっちは広葉樹が多いねえ。」
香苗の独り言だった。
「なんか香苗の独り言って神様がゲーム実況してるみたいだな。」
「どういうこと?」
香苗は康彦の横顔を見た。
「実はこの世界は神様が自然環境を育成するゲームをやってるだけってこと。」
「だったら私たちの研究活動も意味ないってことじゃん。」
香苗は笑った。
「いやいや、それもゲームの要素の一つかもしれないし。」
「だとしたら神様が操作しているのはなんだろ? 天候? 動物……ミミズ、いや、微生物とか?」
「人間かもよ。それにしても神様の持ってるゲーム機すごい性能だな。現代のスーパーコンピューターでも計算できないことをゲーム感覚にしちゃってる。」
「プレステいくつだろ?」
「プレステツーハンドレッドエァーンドふぉーティいくつかとか?」
「言いにくっ。」
二人が笑ったとき、車の左の後輪が石を乗り上げて着地したのは山道からはずれた急斜面だった。
途端に車は崖下へと引っ張られた。
「香苗!」
ハンドルもアクセルも意味をなさないことを悟った康彦は叫んだ。
木々をなぎ倒しながら崖を転がり落ちる音とともに二人の目の前は真っ暗になった。
静かだった。
枝葉が風でこすれる音が聞こえた。
遠くで鳥の鳴く声もした。
二人が目を開けると、お互い怪我はなく無事のようだった。
窓から見える景色は今まで何度も見てきた山の入り口だった。
入口の真上から落ちてきたのだろうかと思って、外へ出てみると車にも傷跡は一つもなかった。
荷台に積まれた荷物も出発したときのままのようだった。
自分たちにも車にも崖から落ちてきたというような形跡はどこにも見当たらなかった。
「夢でも見てたのかな?」
香苗はぽつりと言った。
康彦も事態を飲み込めていなかったので、香苗が言った意味をわかっていた。
「二人で同じ夢を?」
二人は顔を見合わせた。
「ゲームをしている神様がリセットしてくれたのかも。」
「ふふふ。だとしたら神様に感謝だね。さあ、私たちは気を取り直して、いや、気を引き締め直して山火事の調査をしよう。」
一方ゲームをリセットしたことにより、ゲーム実況をしている神様のコメント欄は盛大に炎上していた。
~・~・~・~・~
~感想~
とりあえず自分になじみのないゲーム実況から話を考えていきました。
ゲーム実況をしている人は部屋にいるはずなので、自然環境はゲームの内容そのものにしました。
当初は二人が無事だったところで終わる予定だったのですが、それだけでは弱いので、神様のコメント欄が炎上していることにし、それに合わせて二人の研究内容を野生動物から山火事の発生メカニズムへと変更しました。
それにしてもオチのことろはもう少し丁寧に書くべきでした。
あと動画では自然環境というお題を入れ忘れていたので、配信終了後こっそり入れました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第82回『ワゴン 自然環境 ゲーム実況』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約59分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=xwlf2CPpEtA
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
康彦と香苗はワゴン車で山道を走らせていた。
舗装されていない荒れた道だったので、荷台いっぱいに詰められているカメラや測量器具は車が浮き上がるたびにガタガタと音を立てた。
康彦は路面を見つめながらハンドルを握る手に力が入っている一方、助手席に座る香苗はずっと窓の外を見ていた。
「どう?」
康彦は尋ねた。
「うん、見当たらないかな。」
二人は山火事の発生メカニズムを研究する大学のゼミ生で、今日は山へ実地調査に来ていた。
山肌が削れ茶色い土が露出している様子が香苗の目に入った。
「あ、あそこ。地すべりでも起きたのかな。」
「え? どこ?」
そう言いつつも康彦は運転に集中していたので、地すべりの跡を見ようとはしていなかった。
「でもこっちは広葉樹が多いねえ。」
香苗の独り言だった。
「なんか香苗の独り言って神様がゲーム実況してるみたいだな。」
「どういうこと?」
香苗は康彦の横顔を見た。
「実はこの世界は神様が自然環境を育成するゲームをやってるだけってこと。」
「だったら私たちの研究活動も意味ないってことじゃん。」
香苗は笑った。
「いやいや、それもゲームの要素の一つかもしれないし。」
「だとしたら神様が操作しているのはなんだろ? 天候? 動物……ミミズ、いや、微生物とか?」
「人間かもよ。それにしても神様の持ってるゲーム機すごい性能だな。現代のスーパーコンピューターでも計算できないことをゲーム感覚にしちゃってる。」
「プレステいくつだろ?」
「プレステツーハンドレッドエァーンドふぉーティいくつかとか?」
「言いにくっ。」
二人が笑ったとき、車の左の後輪が石を乗り上げて着地したのは山道からはずれた急斜面だった。
途端に車は崖下へと引っ張られた。
「香苗!」
ハンドルもアクセルも意味をなさないことを悟った康彦は叫んだ。
木々をなぎ倒しながら崖を転がり落ちる音とともに二人の目の前は真っ暗になった。
静かだった。
枝葉が風でこすれる音が聞こえた。
遠くで鳥の鳴く声もした。
二人が目を開けると、お互い怪我はなく無事のようだった。
窓から見える景色は今まで何度も見てきた山の入り口だった。
入口の真上から落ちてきたのだろうかと思って、外へ出てみると車にも傷跡は一つもなかった。
荷台に積まれた荷物も出発したときのままのようだった。
自分たちにも車にも崖から落ちてきたというような形跡はどこにも見当たらなかった。
「夢でも見てたのかな?」
香苗はぽつりと言った。
康彦も事態を飲み込めていなかったので、香苗が言った意味をわかっていた。
「二人で同じ夢を?」
二人は顔を見合わせた。
「ゲームをしている神様がリセットしてくれたのかも。」
「ふふふ。だとしたら神様に感謝だね。さあ、私たちは気を取り直して、いや、気を引き締め直して山火事の調査をしよう。」
一方ゲームをリセットしたことにより、ゲーム実況をしている神様のコメント欄は盛大に炎上していた。
~・~・~・~・~
~感想~
とりあえず自分になじみのないゲーム実況から話を考えていきました。
ゲーム実況をしている人は部屋にいるはずなので、自然環境はゲームの内容そのものにしました。
当初は二人が無事だったところで終わる予定だったのですが、それだけでは弱いので、神様のコメント欄が炎上していることにし、それに合わせて二人の研究内容を野生動物から山火事の発生メカニズムへと変更しました。
それにしてもオチのことろはもう少し丁寧に書くべきでした。
あと動画では自然環境というお題を入れ忘れていたので、配信終了後こっそり入れました。
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