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第108回『フルパワー ダンプカー プール』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第108回『フルパワー ダンプカー プール』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=9wJZMNZgofA
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
Q株式会社は車を製造する会社なのだが、現在経営は苦境に立たされていた。
出す車がことごとく時代に取り残されたようなものばかりで、全く売れていなかった。
このままでは倒産の危機だと社長は全社員を集めてはっぱをかけた。
「昨今は自動車メーカーに限らず、どの会社でも地球環境に配慮した経営姿勢が求められている。消費者からも多少高くてもそういう車が求められている。」
そこでQでは社員総出を上げて、新しい駆動方法のエンジンの開発に取り組んだ。
目標は廃棄物ゼロの車だ。
そうして完成されたのがこの車だった。
排気量ゼロを謳っているので、発表会には記者が殺到した。
だがそこにあったのはダンプカーをそのまま乗用車ほどのサイズにしたものだった。
後部の荷台らしきものに太陽光パネルが設置されているのではないかという推測も出たが、上から見てみるとそこはプールのようになっていて、紫色の泡立った液体が満たされていた。
開発責任者のプレゼンが始まった。
「この液体は世界初の人間を溶かしてエネルギーに変換するものです。成人一人を入れればフルパワーとなり、現在のガソリン車の3倍の仕事量が発揮できます。」
記者たちは驚きの声を上げた。
「人間がエネルギーとのことですが、他の生き物ではだめなのですか?」
「私たちは地球の環境を第一に考えてこの技術の開発に取り組みました。その結果人間を減らすことも地球環境に良いということがわかり、人間だけが対象になるように液体を改良に改良を重ねていきました。」
責任者はプレゼンを続けた。
「実際に私たちは会社の経営環境をここまで悪くした元凶である社長をこの液体の実験の第1号として溶かしてみました。」
発表会の場は静まりかえったが、責任者を始め、出席していたQの社員たちの目はきらきらしていた。
その様子を見て、日ごろ夫の酒癖の悪さに悩まされていた女性記者は思った。
「この車を買おう。地球の環境のためにね!」
今の彼女に飽きてきて、そろそろ新しい彼女が欲しいと思っていた若い男性記者は思った。
「この車を買おう。地球の環境のためにさ!」
他の記者も思った。
「この車を買おう。地球の環境のために!」
この場には、自分のことよりも地球の環境を考える人間ばかりだった。
~・~・~・~・~
~感想~
荷台がプールになっているダンプカーを最初に考え、そこからプールである理由を作っていきました。
社長が社員の不興を買っている描写を面倒がって入れなかったら、唐突な展開になってしまったと反省してます。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第108回『フルパワー ダンプカー プール』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=9wJZMNZgofA
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
Q株式会社は車を製造する会社なのだが、現在経営は苦境に立たされていた。
出す車がことごとく時代に取り残されたようなものばかりで、全く売れていなかった。
このままでは倒産の危機だと社長は全社員を集めてはっぱをかけた。
「昨今は自動車メーカーに限らず、どの会社でも地球環境に配慮した経営姿勢が求められている。消費者からも多少高くてもそういう車が求められている。」
そこでQでは社員総出を上げて、新しい駆動方法のエンジンの開発に取り組んだ。
目標は廃棄物ゼロの車だ。
そうして完成されたのがこの車だった。
排気量ゼロを謳っているので、発表会には記者が殺到した。
だがそこにあったのはダンプカーをそのまま乗用車ほどのサイズにしたものだった。
後部の荷台らしきものに太陽光パネルが設置されているのではないかという推測も出たが、上から見てみるとそこはプールのようになっていて、紫色の泡立った液体が満たされていた。
開発責任者のプレゼンが始まった。
「この液体は世界初の人間を溶かしてエネルギーに変換するものです。成人一人を入れればフルパワーとなり、現在のガソリン車の3倍の仕事量が発揮できます。」
記者たちは驚きの声を上げた。
「人間がエネルギーとのことですが、他の生き物ではだめなのですか?」
「私たちは地球の環境を第一に考えてこの技術の開発に取り組みました。その結果人間を減らすことも地球環境に良いということがわかり、人間だけが対象になるように液体を改良に改良を重ねていきました。」
責任者はプレゼンを続けた。
「実際に私たちは会社の経営環境をここまで悪くした元凶である社長をこの液体の実験の第1号として溶かしてみました。」
発表会の場は静まりかえったが、責任者を始め、出席していたQの社員たちの目はきらきらしていた。
その様子を見て、日ごろ夫の酒癖の悪さに悩まされていた女性記者は思った。
「この車を買おう。地球の環境のためにね!」
今の彼女に飽きてきて、そろそろ新しい彼女が欲しいと思っていた若い男性記者は思った。
「この車を買おう。地球の環境のためにさ!」
他の記者も思った。
「この車を買おう。地球の環境のために!」
この場には、自分のことよりも地球の環境を考える人間ばかりだった。
~・~・~・~・~
~感想~
荷台がプールになっているダンプカーを最初に考え、そこからプールである理由を作っていきました。
社長が社員の不興を買っている描写を面倒がって入れなかったら、唐突な展開になってしまったと反省してます。
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