婚約破棄されたら、王様の専属抱き枕に任命されました!

アイリス

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心配する理由

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「リリー様、本当によろしいのですか?」

クリフが去った食堂で、リリーは心配そうな友人達に囲まれる。
みんな純粋にリリーのことを気遣ってくれる、優しい子達だ。

「ええ。愛し合っている2人に割り込むことなど出来ないわ。でも…クリフは大丈夫なのかしら」

「え?どういう意味ですか?」

公爵家と伯爵家の縁組にはきちんと理由があった。
公爵領と伯爵領は隣同士に位置していて、公爵領には豊富な水源がある。
伯爵家はその水源を使う使用料を納めているのだが、ここ最近開墾を繰り返して農地を増やしており、どんどん使用料がかさんでいた。
今回の縁組では、リリーが水源の使用権の一部を持参金代わりに持って行き、伯爵家の負担を減らすことになっていたのだ。

婚約破棄すれば、水源の使用権は手に入らない。
そう気付いた伯爵がどう出るのか、リリーにはそれが心配だった。

「リリー様!婚約破棄をしたクリフのことまで心配しているのですか?なんてお優しいの!」

「そんな…。だって愛してはいなかったけれど、クリフは大事な幼馴染だもの」
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