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1 王女殿下の魔猫編
2-7
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いやいや、私の呼び方なんてどうでも良かった。
「そんなことより、本当にそれ、魔猫なんだけど」
「すまん、エルシア。冗談だなんて決めつけて。兄貴は無礼なヤツなんだ」
「俺だって礼儀はわきまえている。その上で相応の扱いをしているだけだ。適正さに問題はない」
私が二回も、魔猫を口にしているのに、今度は話題が礼儀問題にすり替わった。
まぁ、ヴォードフェルム隊長が失礼なヤツなのも問題だけど、今の問題は標的が魔猫だということなのに。
信じてもらえない様子を見かねたのか、ソニアが横から口を挟む。
「ヴォードフェルム隊長。それ、本当に魔猫ですわ」
「何?! それは本当なんだな、カエルレウス嬢!」
だーかーらー
私がそう言ってるのに!
にしても、ヴォードフェルム隊長、なんだか必要以上に驚いているような気が。
「エルシアの言うとおり、ただの猫ではありませんわ。だからこそ、エルシアを呼んだわけですから」
「どういうことだ?!」
「隊長、大変です! 猫が!」
ヴォードフェルム隊長が私たちとの会話に気を取られていた隙に、追い立てられていた魔猫がついに正体を現したようだ。
第一騎士団の騎士が叫ぶように、ヴォードフェルム隊長を呼ぶ。
騎士が騒いでいる方には、第一騎士団と第三騎士団の騎士たちが何重にも群がり、黒い大きな物体を取り囲んでいた。
グルルルルルルルルル
低いうなり声が辺りに響く。
「ほら、魔猫でしょ」
うなり声とともに、むせるような魔力圧も感じた。
巨大化した魔猫、正確には小型化していた魔猫が元の姿に戻っただけだろうけど。その巨大魔猫が金色の瞳を光らせて、おまけに毛を逆立てて、辺りを牽制している。
「カタリグヌンですわね。…………でもまだ、契約できてない様子ですが」
ソニアの発言の後半は、小さなつぶやくような声だった。
「契約? 何の話だ?」
その小さなつぶやきを、フェリクス副隊長が拾い上げる。
フェリクス副隊長は私たちを守ってくれているのか、まだ、すぐそばにいた。
「あの種類の魔猫は、通常、野生の魔猫じゃないの。誰かから召喚されて呼び出されるわけ」
「そして召喚された魔獣は、通常なら、すぐに召喚者と主従契約を結ぶものなのですが……」
「うん。この魔猫、未契約だわ」
王女殿下に召喚されたなら、召喚されてすぐ、主従契約を結んでいるはずなのに。
魔猫と召喚者を結ぶ糸が、どこにも見られない。
落ち着いてよくよく考えてみると、おかしなことはもう一つあった。
「ソニア、最初から気づいてたんでしょ」
私はソニアをチラッと見た。
私の隣に立つソニアは、当然のごとく、落ち着き払っている。
もっとも、魔猫くらいでソニアが慌てることはないけど。それにしたって、最初から分かっていた雰囲気だ。
ソニアは私の方へ顔を向けると、肩をすくめる動作をする。
「第三騎士団のダイモス魔術師殿も同意見でしたわ。それで、エルシアを呼び出すことになったのですから」
「ユリンナ先輩。後輩に面倒なこと、させないで」
はぁ。ため息しか出てこない。
つまり、未契約の魔猫が相手になると、最初から分かっていたから、私を連れてきたってことだ。
巨大魔猫の周りでは、隊長同士が言い争いを始めかねない様相になってきた。
「ヴォードフェルム、いったん退いて、作戦を練り直そう」
「何をバカなことを言ってる。後は捕まえるだけだろう」
「魔獣を無傷で捕獲するのが、どれだけ大変だと思ってるんだ!」
「王子殿下の話では、逃げだしたのは、ただの猫だと」
「すでに、そこから話が違ってきてるだろう。これ以上、魔猫を興奮させると、三聖の展示室にも被害が及ぶぞ!」
うん? 王子殿下?
王子殿下の話がなんでここに出てくるわけ?
この魔猫逃亡騒動、まだまだ裏があるようだ。
そこへ言い負けたのか、ヴォードフェルム隊長がケニス隊長とともに、戻ってきた。
「カエルレウス嬢、これはどういうことだか分かるか? 何か対策は?」
巨大魔猫の周りは、今もなお、距離を取って騎士たちが囲んでいる。
けっきょく、それ以上の手出しができず、かといってこのまま逃がすのも危険。そう判断してヴォードフェルム隊長が折れたようだ。
ヴォードフェルム隊長も考えなしのバカではないってことだね。
包囲はそのままで、隊長二人が魔術師の私たちの考えを聞くために戻ってきたようだ。
フェリクス副隊長は私たちを守っているので、第一騎士団の方の副隊長が、巨大魔猫の周りの騎士たちをまとめている。
「王女殿下が召喚して契約に失敗した魔猫を、王女殿下の庭園に閉じこめていて、そこから魔猫が逃げ出した。
というところでしょう。推測ではありますが」
「あの王女殿下にそんな力があるのか?」
驚いたように聞き返すヴォードフェルム隊長。
えっと。
王女殿下って、王族の中では二番目に強い魔術師なんですけど。
あぁ、これ。極秘情報か。
「不敬ですわ、ヴォードフェルム隊長」
「しかし」
ソニアにたしなめられて、ヴォードフェルム隊長は不満げな声を上げた。
負けずに言い募るソニア。
「王女殿下は名のある杖持ちで、召喚魔法を得意とされています」
「うむむむむ」
うん、その辺の情報は、騎士団内には周知されてる。
思い当たったようで、ヴォードフェルム隊長も黙り込んだ。
黙り込むヴォードフェルム隊長に、ケニス隊長が声をかける。
「王女殿下を待った方が良くないか?」
「それはダメだ」
「しかし、お前が聞かされていた話と違うんだろう?」
私がソニアに顔を向けると、ソニアは右手を顎に当て首を捻っていた。
私の視線に気づくと、顎に手を当てたまま、ふるふると首を横に振る。
ソニアも説明されてないのか。
「任務についての情報を、隊付きの魔術師に隠したまま任務を行うのって、ありなの?」
「通常なら、あり得ませんわね」
ソニアの冷たい声が隊長たち、主としてヴォードフェルム隊長に突き刺さる。
さらに私たちの視線まで加わった。
ヴォードフェルム隊長は少し顔を赤らめると、顔に手を当てて下を向く。
その姿勢のまま、言いにくそうに口を開いた。
「実は…………第二王子殿下からの、依頼なんだ」
王子殿下って、第二王子殿下のことか。
私はソニアの方をバッと見ると、ソニアも同じように私の方に顔を向ける。
「第二王子殿下が、勝手に王女殿下の庭園に入ったんだ」
あいつ、綺麗なご令嬢連れて庭園でお茶会するの、大好きだったよねぇぇぇ。
と、心の声が漏れそうだ。
「それで、閉じこめていた魔猫が逃げ出したんですわね」
あの方、綺麗なご令嬢の前で良いところを見せようと、何かやらかしましたわね。
と、ソニアの心の声が聞こえてきそう。
ゴホン
咳払いの主はもちろん、ヴォードフェルム隊長だ。
「ともかく。王女殿下がお戻りになる前に、猫を捕獲して庭園に戻したい」
「面倒くさ」
あー、ヤバい。心の声が出た。
まぁ、いいか。
「マズい! もう、もちません!」
「カニス隊長!」
ヴォードフェルム隊長が隠し情報を吐いて、私たちの推測が事実だと察しがついたところで、騎士たちの方から、隊長たちを呼ぶ声が聞こえてくる。
騎士たちの包囲は変わりないが、先ほどより、魔猫が一回り大きくなった。
この調子だと、私が気になった、おかしなことのもう一つが、気のせいではなくなりそうだわ。
「エルシア。どうにかならないか? この前も魔猫を捕まえたんだろう?」
ヴォードフェルム隊長に代わって、ケニス隊長が私にお願いを始めた。
「このままでは、騎士にも、三聖の展示室にも被害が出る。なるべく穏便な方法でなんとかならないか?」
余計な一言がついてるのが気にくわないけど。
でも、ケニス隊長の言うとおり、このままではいずれ被害が出そうだった。
魔猫が完全に興奮している。
さて、どうしようかな。準備はもう整ってはいるんだけど…………。
グルルルルルァァァァァァァァ!
突然、甲高いうなり声が響き渡った。
そうでなくても、三聖の展示室の辺りは音が響きやすいのに。
さきほどとは正反対な高音が、周囲にいた人間の耳を突き刺す。
ガシャ バタン ドサドサッ
様々な音を立てて、包囲の最前列にいた騎士たち全員、倒れ伏した。
うなり声に魔力が乗ってる。
「倒れた騎士を連れて、ニメートル下がれ!」
「包囲が薄くなるが、仕方がないか」
騎士たちがジリジリ下がるのを、体勢を低くしながら見つめる魔猫。
包囲が薄くなるところを狙ってるんだ。
かといって、下がらなければ咆哮の第二波がやってくるだろうし。
「マズいな」
騎士たちがどうにもならない状況の中、事態は別の方向へ大きく動くことになる。
「あぁ、まったくだよ。予想以上にこれはマズそうだな」
広場の奥、周囲に立つ建物の陰から現れたのは、私のよく知る人たちだった。
「そんなことより、本当にそれ、魔猫なんだけど」
「すまん、エルシア。冗談だなんて決めつけて。兄貴は無礼なヤツなんだ」
「俺だって礼儀はわきまえている。その上で相応の扱いをしているだけだ。適正さに問題はない」
私が二回も、魔猫を口にしているのに、今度は話題が礼儀問題にすり替わった。
まぁ、ヴォードフェルム隊長が失礼なヤツなのも問題だけど、今の問題は標的が魔猫だということなのに。
信じてもらえない様子を見かねたのか、ソニアが横から口を挟む。
「ヴォードフェルム隊長。それ、本当に魔猫ですわ」
「何?! それは本当なんだな、カエルレウス嬢!」
だーかーらー
私がそう言ってるのに!
にしても、ヴォードフェルム隊長、なんだか必要以上に驚いているような気が。
「エルシアの言うとおり、ただの猫ではありませんわ。だからこそ、エルシアを呼んだわけですから」
「どういうことだ?!」
「隊長、大変です! 猫が!」
ヴォードフェルム隊長が私たちとの会話に気を取られていた隙に、追い立てられていた魔猫がついに正体を現したようだ。
第一騎士団の騎士が叫ぶように、ヴォードフェルム隊長を呼ぶ。
騎士が騒いでいる方には、第一騎士団と第三騎士団の騎士たちが何重にも群がり、黒い大きな物体を取り囲んでいた。
グルルルルルルルルル
低いうなり声が辺りに響く。
「ほら、魔猫でしょ」
うなり声とともに、むせるような魔力圧も感じた。
巨大化した魔猫、正確には小型化していた魔猫が元の姿に戻っただけだろうけど。その巨大魔猫が金色の瞳を光らせて、おまけに毛を逆立てて、辺りを牽制している。
「カタリグヌンですわね。…………でもまだ、契約できてない様子ですが」
ソニアの発言の後半は、小さなつぶやくような声だった。
「契約? 何の話だ?」
その小さなつぶやきを、フェリクス副隊長が拾い上げる。
フェリクス副隊長は私たちを守ってくれているのか、まだ、すぐそばにいた。
「あの種類の魔猫は、通常、野生の魔猫じゃないの。誰かから召喚されて呼び出されるわけ」
「そして召喚された魔獣は、通常なら、すぐに召喚者と主従契約を結ぶものなのですが……」
「うん。この魔猫、未契約だわ」
王女殿下に召喚されたなら、召喚されてすぐ、主従契約を結んでいるはずなのに。
魔猫と召喚者を結ぶ糸が、どこにも見られない。
落ち着いてよくよく考えてみると、おかしなことはもう一つあった。
「ソニア、最初から気づいてたんでしょ」
私はソニアをチラッと見た。
私の隣に立つソニアは、当然のごとく、落ち着き払っている。
もっとも、魔猫くらいでソニアが慌てることはないけど。それにしたって、最初から分かっていた雰囲気だ。
ソニアは私の方へ顔を向けると、肩をすくめる動作をする。
「第三騎士団のダイモス魔術師殿も同意見でしたわ。それで、エルシアを呼び出すことになったのですから」
「ユリンナ先輩。後輩に面倒なこと、させないで」
はぁ。ため息しか出てこない。
つまり、未契約の魔猫が相手になると、最初から分かっていたから、私を連れてきたってことだ。
巨大魔猫の周りでは、隊長同士が言い争いを始めかねない様相になってきた。
「ヴォードフェルム、いったん退いて、作戦を練り直そう」
「何をバカなことを言ってる。後は捕まえるだけだろう」
「魔獣を無傷で捕獲するのが、どれだけ大変だと思ってるんだ!」
「王子殿下の話では、逃げだしたのは、ただの猫だと」
「すでに、そこから話が違ってきてるだろう。これ以上、魔猫を興奮させると、三聖の展示室にも被害が及ぶぞ!」
うん? 王子殿下?
王子殿下の話がなんでここに出てくるわけ?
この魔猫逃亡騒動、まだまだ裏があるようだ。
そこへ言い負けたのか、ヴォードフェルム隊長がケニス隊長とともに、戻ってきた。
「カエルレウス嬢、これはどういうことだか分かるか? 何か対策は?」
巨大魔猫の周りは、今もなお、距離を取って騎士たちが囲んでいる。
けっきょく、それ以上の手出しができず、かといってこのまま逃がすのも危険。そう判断してヴォードフェルム隊長が折れたようだ。
ヴォードフェルム隊長も考えなしのバカではないってことだね。
包囲はそのままで、隊長二人が魔術師の私たちの考えを聞くために戻ってきたようだ。
フェリクス副隊長は私たちを守っているので、第一騎士団の方の副隊長が、巨大魔猫の周りの騎士たちをまとめている。
「王女殿下が召喚して契約に失敗した魔猫を、王女殿下の庭園に閉じこめていて、そこから魔猫が逃げ出した。
というところでしょう。推測ではありますが」
「あの王女殿下にそんな力があるのか?」
驚いたように聞き返すヴォードフェルム隊長。
えっと。
王女殿下って、王族の中では二番目に強い魔術師なんですけど。
あぁ、これ。極秘情報か。
「不敬ですわ、ヴォードフェルム隊長」
「しかし」
ソニアにたしなめられて、ヴォードフェルム隊長は不満げな声を上げた。
負けずに言い募るソニア。
「王女殿下は名のある杖持ちで、召喚魔法を得意とされています」
「うむむむむ」
うん、その辺の情報は、騎士団内には周知されてる。
思い当たったようで、ヴォードフェルム隊長も黙り込んだ。
黙り込むヴォードフェルム隊長に、ケニス隊長が声をかける。
「王女殿下を待った方が良くないか?」
「それはダメだ」
「しかし、お前が聞かされていた話と違うんだろう?」
私がソニアに顔を向けると、ソニアは右手を顎に当て首を捻っていた。
私の視線に気づくと、顎に手を当てたまま、ふるふると首を横に振る。
ソニアも説明されてないのか。
「任務についての情報を、隊付きの魔術師に隠したまま任務を行うのって、ありなの?」
「通常なら、あり得ませんわね」
ソニアの冷たい声が隊長たち、主としてヴォードフェルム隊長に突き刺さる。
さらに私たちの視線まで加わった。
ヴォードフェルム隊長は少し顔を赤らめると、顔に手を当てて下を向く。
その姿勢のまま、言いにくそうに口を開いた。
「実は…………第二王子殿下からの、依頼なんだ」
王子殿下って、第二王子殿下のことか。
私はソニアの方をバッと見ると、ソニアも同じように私の方に顔を向ける。
「第二王子殿下が、勝手に王女殿下の庭園に入ったんだ」
あいつ、綺麗なご令嬢連れて庭園でお茶会するの、大好きだったよねぇぇぇ。
と、心の声が漏れそうだ。
「それで、閉じこめていた魔猫が逃げ出したんですわね」
あの方、綺麗なご令嬢の前で良いところを見せようと、何かやらかしましたわね。
と、ソニアの心の声が聞こえてきそう。
ゴホン
咳払いの主はもちろん、ヴォードフェルム隊長だ。
「ともかく。王女殿下がお戻りになる前に、猫を捕獲して庭園に戻したい」
「面倒くさ」
あー、ヤバい。心の声が出た。
まぁ、いいか。
「マズい! もう、もちません!」
「カニス隊長!」
ヴォードフェルム隊長が隠し情報を吐いて、私たちの推測が事実だと察しがついたところで、騎士たちの方から、隊長たちを呼ぶ声が聞こえてくる。
騎士たちの包囲は変わりないが、先ほどより、魔猫が一回り大きくなった。
この調子だと、私が気になった、おかしなことのもう一つが、気のせいではなくなりそうだわ。
「エルシア。どうにかならないか? この前も魔猫を捕まえたんだろう?」
ヴォードフェルム隊長に代わって、ケニス隊長が私にお願いを始めた。
「このままでは、騎士にも、三聖の展示室にも被害が出る。なるべく穏便な方法でなんとかならないか?」
余計な一言がついてるのが気にくわないけど。
でも、ケニス隊長の言うとおり、このままではいずれ被害が出そうだった。
魔猫が完全に興奮している。
さて、どうしようかな。準備はもう整ってはいるんだけど…………。
グルルルルルァァァァァァァァ!
突然、甲高いうなり声が響き渡った。
そうでなくても、三聖の展示室の辺りは音が響きやすいのに。
さきほどとは正反対な高音が、周囲にいた人間の耳を突き刺す。
ガシャ バタン ドサドサッ
様々な音を立てて、包囲の最前列にいた騎士たち全員、倒れ伏した。
うなり声に魔力が乗ってる。
「倒れた騎士を連れて、ニメートル下がれ!」
「包囲が薄くなるが、仕方がないか」
騎士たちがジリジリ下がるのを、体勢を低くしながら見つめる魔猫。
包囲が薄くなるところを狙ってるんだ。
かといって、下がらなければ咆哮の第二波がやってくるだろうし。
「マズいな」
騎士たちがどうにもならない状況の中、事態は別の方向へ大きく動くことになる。
「あぁ、まったくだよ。予想以上にこれはマズそうだな」
広場の奥、周囲に立つ建物の陰から現れたのは、私のよく知る人たちだった。
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