38 / 573
1 王女殿下の魔猫編
4-2
しおりを挟む
「えーっと、これ。どういう状況?」
「王宮魔術管理部が酷いことになってないか?」
「いやいやいや、何かの間違いだ。例年通りなら建物にはそんなに被害は出ないはずだ」
「でも、建物がガタガタだぞ」
私たちが王宮魔術管理部のある建物に到着すると、そこは酷いありさまだった。
綺麗に植えられていた周りの木々は、倒れて根元が持ち上がっているし、石畳で舗装された通路は、石が割れて凸凹している。
通路に沿って咲いていたはずの花々は、どこからか飛んできた瓦礫の下敷きになっていてペタンコ、見ていて痛ましい。
建物は言うまでもない。窓は割れ、外壁には亀裂が入り、大きく崩れている。あちこち黒く焦げて嫌な臭いがするのは、火や雷系の魔法の影響だろうか。
そして、黒くなっている壁は濡れて湿っていた。まるで襲撃にでもあったかのような様相。どんよりした空模様とあいまって、私たちは言葉を失う。
「フェリクス、来たのか」
驚く私たちに声をかけてきたのは、フェリクス副隊長の兄、ヴォードフェルム隊長だった。
第一騎士団も来てたんだ。
私はぼーっとしながら、ヴォードフェルム隊長とフェリクス副隊長のやりとりを眺める。
「第三騎士団にも出動命令が出たって言われたからな」
「ヴォードフェルム君、今はどういう状況かなぁ?」
肩をすくめて兄に言葉を返すフェリクス副隊長の背後に突然現れたのは、ヴァンフェルム団長だ。
「「ヴァンフェルム団長!」」
のほほんとした団長の声に、その場の全員が固まる。
ヴァンフェルム団長の赤茶髪に赤眼は、クラウドにそっくり。
髪と眼の色は魔力の特徴や性質に依存して決まるので、親兄弟でもまったく違うものではあるけど。団長とクラウドの場合は親戚関係、叔父と甥なので、顔もどこか似ているから、親子と言われても違和感はなかった。
団長はのんびりとした口調はそのままで、ヴォードフェルム隊長に対して、言葉を続ける。
「うちにも経緯を報告してもらえない?」
「私からでよろしいのでしょうか?」
「向こうもなんか、大変そうだからねぇ」
団長の視線の先は、ボロボロになった建物を囲む人、よれよれしながら建物から出てきた人、出てきた人を移動させる人、周りで走り回ってる人でごった返していた。
ヴォードフェルム隊長は、どういうわけだか言いにくそうな様子。
「毎年恒例のアレが起きまして…………」
「それは分かってる。アキュシーザ殿と次席殿で魔術的な対処をして、近衛騎士団と第一騎士団で抑える手はずだろう?」
うん、すでに手はずは整っていたってことだよね。なのに、手はず通りにいかなくて、第三騎士団が呼ばれてしまった。その理由を団長は確認しているわけか。
ヴォードフェルム隊長は口ごもる。
「それが…………。今回、運悪く次席殿が体調不良で休んでいまして。代理の者ではうまく防ぎきれなかったんです」
「なんだい、それ」
私が何かをやらかしたときも一切動じることなく、いつものんびりしているヴァンフェルム団長が、普段とは違う厳しい目をヴォードフェルム隊長に向けた。
そばで話を聞いている隊長クラスの人や、フェリクス副隊長まで同じような顔つき。
今回が初めての私やクラウドは訳が分からず、ただ話を聞くことしか出来ない。
「それが…………第二王子殿下からの推薦でしたので。断るわけにもいかず。おかげで、建物にも騎士にも被害が出ています」
「それで、逆に向こうに結界を張られちゃったというわけか」
ヴァンフェルム団長は厳しい目を通り越して呆れた目になる。隊長クラスの人たちはザワザワし始めた。
にしても、またあのカス王子か。
なんでまた、あのカス王子の意見なんて通すんだろ。王宮魔術師団や騎士団に対して、王族であること以外になんか権限でも持っているんだろうか。
「うちの団長の命令で、第一騎士団は近衛騎士団と突入を試みたのですが。結界が防壁並みに堅くて、中へ入れませんでした」
「メタメタに壊れてるけど、それでも入れないの?」
団長は目だけでなく、顔の表情まで呆れたものになった。
結界が防壁並みって。何それ、引きこもり?
「本当に入れないのか、ヴァンフェルム団長に確認していただいても構いませんが」
「いや、止めておこう」
呆れ顔にムッとしたのか、ヴォードフェルム隊長が嫌そうな顔を見せる。
この人、元々、上から目線をする人だったわ。自分が上からなのはよくて、他人に上からされるのは嫌なんだ。へー。まぁ、あるあるなタイプだよね。
「今は、人的被害がこれ以上出ないよう、周りを囲んでいます。おそらく、今日が過ぎれば落ち着くのではないかと」
「周りを取り囲むなら、もっと協力し合わないとなぁ」
「非常に耳が痛いですね」
団長と隊長たちは視線を建物の周りに向けると、頭を振ってため息をつき始めた。
彼らの視線の先、というと。
いるのは最初に出動になった近衛騎士団と第一騎士団。
ヴォードフェルム隊長の話だと周りを囲んでいるってことだったけど。
囲むのなら、建物に異常はないかと建物を見張るか、もしくは建物に誰かが近づかないよう建物を背にして見張るかの、どちらかだと思うのに。
「近衛騎士団と第一騎士団が見つめ合ってる」
彼らは互いに互いを見ていたのだ。
見張り方が斬新で、馴染めない。
「エルシア、あれは見つめ合ってるんじゃなくて。睨み合ってるんだよ」
「王宮魔術師団とソニアたちも見つめ合ってるけど?」
「そっちも睨み合ってるんだろ。あそこも仲が悪いからな」
団長がわざわざ協力云々と口にしたのは、こういうことだったのか。
「うん、もっと平和に仕事がしたい」
「そもそも、現況が平和とはかけ離れているな」
私とクラウドは同時にため息をついた。
と、ヴァンフェルム団長たちがヴォードフェルム隊長との話を切り上げて、第三騎士団が集まっているところへ合流した。
「はいはい、お喋りしない。また反省文を書きたいのかな?」
「反省文は嫌です」
「なら、静かにする」
喋っていたのは私だけじゃないのに、と思いつつ、代表して反省文と言われるのも嫌なので口をつぐむ。
「団長、どうするつもりだ?」
隊長たちが集まる中、私を含めたその他の騎士たちがじっとヴァンフェルム団長の言葉を待つ。
「近衛騎士団、第一騎士団とともに、明日の朝までここを見守るか。
もしくは、結界の中に入って原因をどうにかするか。だねぇ」
呆れた様子をすっかり引っ込めて、いつもののんびり口調に戻る団長。
団長がいつも通りだと、下の騎士たちも安心するし、安心すれば落ち着きも出てくる。
「結界をどうにかするなら、魔術師が必要ですよね」
という誰かの発言に、別のところから返答があった。
「王宮魔術師団は魔力切れ状態だわ! 第一騎士団もかなり疲弊しているし。動けるのは第三騎士団の魔術師だけよ!」
「王女殿下」
いやいや、王女殿下だって魔術師だよね。五強の杖の主でしょ。
と言いたかったけど、我慢する。
目立って良いことがあったためしがない。
「今はね、王宮魔術師と第一騎士団の魔術師で余力がある者が、アレの魔力余波をなんとか相殺させているの」
「リグヌム殿は?」
「もちろん、リグヌムにも手伝ってもらっているわ」
王女殿下は建物近く、囲んでいる騎士の外側にいる魔術師の集団を指差した。
睨み合う魔術師同士のちょうど中間に、人型に顕現したリグヌムが微妙な顔つきで立っている。あれは困り顔だ。こんなところに放置しないでくれっていう目もしているし。
本当ならあの中間、リグヌムがいるところに、王女殿下がいるはずなんだろう。
「最後の望みは第三騎士団よ! ヴァンフェルム団長が言ってたように、第三騎士団で結界を崩して、中に入り、元凶をどうにかしてちょうだい!」
「確かに言ったが、第三騎士団でやるとは言ってないんだけどなぁ」
「つべこべ言わない! もう第三騎士団しか元気な魔術師が残ってないんだから!」
ヴァンフェルム団長はリグヌムと同じ顔になった。困り顔だ。
王女殿下がヴァンフェルム団長に命令する権限はないし、団長が命令に従う義務もない。
それなのに、団長が困り顔をしている、ということは…………。
私は嫌な予感がした。
「王宮魔術管理部が酷いことになってないか?」
「いやいやいや、何かの間違いだ。例年通りなら建物にはそんなに被害は出ないはずだ」
「でも、建物がガタガタだぞ」
私たちが王宮魔術管理部のある建物に到着すると、そこは酷いありさまだった。
綺麗に植えられていた周りの木々は、倒れて根元が持ち上がっているし、石畳で舗装された通路は、石が割れて凸凹している。
通路に沿って咲いていたはずの花々は、どこからか飛んできた瓦礫の下敷きになっていてペタンコ、見ていて痛ましい。
建物は言うまでもない。窓は割れ、外壁には亀裂が入り、大きく崩れている。あちこち黒く焦げて嫌な臭いがするのは、火や雷系の魔法の影響だろうか。
そして、黒くなっている壁は濡れて湿っていた。まるで襲撃にでもあったかのような様相。どんよりした空模様とあいまって、私たちは言葉を失う。
「フェリクス、来たのか」
驚く私たちに声をかけてきたのは、フェリクス副隊長の兄、ヴォードフェルム隊長だった。
第一騎士団も来てたんだ。
私はぼーっとしながら、ヴォードフェルム隊長とフェリクス副隊長のやりとりを眺める。
「第三騎士団にも出動命令が出たって言われたからな」
「ヴォードフェルム君、今はどういう状況かなぁ?」
肩をすくめて兄に言葉を返すフェリクス副隊長の背後に突然現れたのは、ヴァンフェルム団長だ。
「「ヴァンフェルム団長!」」
のほほんとした団長の声に、その場の全員が固まる。
ヴァンフェルム団長の赤茶髪に赤眼は、クラウドにそっくり。
髪と眼の色は魔力の特徴や性質に依存して決まるので、親兄弟でもまったく違うものではあるけど。団長とクラウドの場合は親戚関係、叔父と甥なので、顔もどこか似ているから、親子と言われても違和感はなかった。
団長はのんびりとした口調はそのままで、ヴォードフェルム隊長に対して、言葉を続ける。
「うちにも経緯を報告してもらえない?」
「私からでよろしいのでしょうか?」
「向こうもなんか、大変そうだからねぇ」
団長の視線の先は、ボロボロになった建物を囲む人、よれよれしながら建物から出てきた人、出てきた人を移動させる人、周りで走り回ってる人でごった返していた。
ヴォードフェルム隊長は、どういうわけだか言いにくそうな様子。
「毎年恒例のアレが起きまして…………」
「それは分かってる。アキュシーザ殿と次席殿で魔術的な対処をして、近衛騎士団と第一騎士団で抑える手はずだろう?」
うん、すでに手はずは整っていたってことだよね。なのに、手はず通りにいかなくて、第三騎士団が呼ばれてしまった。その理由を団長は確認しているわけか。
ヴォードフェルム隊長は口ごもる。
「それが…………。今回、運悪く次席殿が体調不良で休んでいまして。代理の者ではうまく防ぎきれなかったんです」
「なんだい、それ」
私が何かをやらかしたときも一切動じることなく、いつものんびりしているヴァンフェルム団長が、普段とは違う厳しい目をヴォードフェルム隊長に向けた。
そばで話を聞いている隊長クラスの人や、フェリクス副隊長まで同じような顔つき。
今回が初めての私やクラウドは訳が分からず、ただ話を聞くことしか出来ない。
「それが…………第二王子殿下からの推薦でしたので。断るわけにもいかず。おかげで、建物にも騎士にも被害が出ています」
「それで、逆に向こうに結界を張られちゃったというわけか」
ヴァンフェルム団長は厳しい目を通り越して呆れた目になる。隊長クラスの人たちはザワザワし始めた。
にしても、またあのカス王子か。
なんでまた、あのカス王子の意見なんて通すんだろ。王宮魔術師団や騎士団に対して、王族であること以外になんか権限でも持っているんだろうか。
「うちの団長の命令で、第一騎士団は近衛騎士団と突入を試みたのですが。結界が防壁並みに堅くて、中へ入れませんでした」
「メタメタに壊れてるけど、それでも入れないの?」
団長は目だけでなく、顔の表情まで呆れたものになった。
結界が防壁並みって。何それ、引きこもり?
「本当に入れないのか、ヴァンフェルム団長に確認していただいても構いませんが」
「いや、止めておこう」
呆れ顔にムッとしたのか、ヴォードフェルム隊長が嫌そうな顔を見せる。
この人、元々、上から目線をする人だったわ。自分が上からなのはよくて、他人に上からされるのは嫌なんだ。へー。まぁ、あるあるなタイプだよね。
「今は、人的被害がこれ以上出ないよう、周りを囲んでいます。おそらく、今日が過ぎれば落ち着くのではないかと」
「周りを取り囲むなら、もっと協力し合わないとなぁ」
「非常に耳が痛いですね」
団長と隊長たちは視線を建物の周りに向けると、頭を振ってため息をつき始めた。
彼らの視線の先、というと。
いるのは最初に出動になった近衛騎士団と第一騎士団。
ヴォードフェルム隊長の話だと周りを囲んでいるってことだったけど。
囲むのなら、建物に異常はないかと建物を見張るか、もしくは建物に誰かが近づかないよう建物を背にして見張るかの、どちらかだと思うのに。
「近衛騎士団と第一騎士団が見つめ合ってる」
彼らは互いに互いを見ていたのだ。
見張り方が斬新で、馴染めない。
「エルシア、あれは見つめ合ってるんじゃなくて。睨み合ってるんだよ」
「王宮魔術師団とソニアたちも見つめ合ってるけど?」
「そっちも睨み合ってるんだろ。あそこも仲が悪いからな」
団長がわざわざ協力云々と口にしたのは、こういうことだったのか。
「うん、もっと平和に仕事がしたい」
「そもそも、現況が平和とはかけ離れているな」
私とクラウドは同時にため息をついた。
と、ヴァンフェルム団長たちがヴォードフェルム隊長との話を切り上げて、第三騎士団が集まっているところへ合流した。
「はいはい、お喋りしない。また反省文を書きたいのかな?」
「反省文は嫌です」
「なら、静かにする」
喋っていたのは私だけじゃないのに、と思いつつ、代表して反省文と言われるのも嫌なので口をつぐむ。
「団長、どうするつもりだ?」
隊長たちが集まる中、私を含めたその他の騎士たちがじっとヴァンフェルム団長の言葉を待つ。
「近衛騎士団、第一騎士団とともに、明日の朝までここを見守るか。
もしくは、結界の中に入って原因をどうにかするか。だねぇ」
呆れた様子をすっかり引っ込めて、いつもののんびり口調に戻る団長。
団長がいつも通りだと、下の騎士たちも安心するし、安心すれば落ち着きも出てくる。
「結界をどうにかするなら、魔術師が必要ですよね」
という誰かの発言に、別のところから返答があった。
「王宮魔術師団は魔力切れ状態だわ! 第一騎士団もかなり疲弊しているし。動けるのは第三騎士団の魔術師だけよ!」
「王女殿下」
いやいや、王女殿下だって魔術師だよね。五強の杖の主でしょ。
と言いたかったけど、我慢する。
目立って良いことがあったためしがない。
「今はね、王宮魔術師と第一騎士団の魔術師で余力がある者が、アレの魔力余波をなんとか相殺させているの」
「リグヌム殿は?」
「もちろん、リグヌムにも手伝ってもらっているわ」
王女殿下は建物近く、囲んでいる騎士の外側にいる魔術師の集団を指差した。
睨み合う魔術師同士のちょうど中間に、人型に顕現したリグヌムが微妙な顔つきで立っている。あれは困り顔だ。こんなところに放置しないでくれっていう目もしているし。
本当ならあの中間、リグヌムがいるところに、王女殿下がいるはずなんだろう。
「最後の望みは第三騎士団よ! ヴァンフェルム団長が言ってたように、第三騎士団で結界を崩して、中に入り、元凶をどうにかしてちょうだい!」
「確かに言ったが、第三騎士団でやるとは言ってないんだけどなぁ」
「つべこべ言わない! もう第三騎士団しか元気な魔術師が残ってないんだから!」
ヴァンフェルム団長はリグヌムと同じ顔になった。困り顔だ。
王女殿下がヴァンフェルム団長に命令する権限はないし、団長が命令に従う義務もない。
それなのに、団長が困り顔をしている、ということは…………。
私は嫌な予感がした。
16
あなたにおすすめの小説
結婚式をボイコットした王女
椿森
恋愛
請われて隣国の王太子の元に嫁ぐこととなった、王女のナルシア。
しかし、婚姻の儀の直前に王太子が不貞とも言える行動をしたためにボイコットすることにした。もちろん、婚約は解消させていただきます。
※初投稿のため生暖か目で見てくださると幸いです※
1/9:一応、本編完結です。今後、このお話に至るまでを書いていこうと思います。
1/17:王太子の名前を修正しました!申し訳ございませんでした···( ´ཫ`)
彼の過ちと彼女の選択
浅海 景
恋愛
伯爵令嬢として育てられていたアンナだが、両親の死によって伯爵家を継いだ伯父家族に虐げられる日々を送っていた。義兄となったクロードはかつて優しい従兄だったが、アンナに対して冷淡な態度を取るようになる。
そんな中16歳の誕生日を迎えたアンナには縁談の話が持ち上がると、クロードは突然アンナとの婚約を宣言する。何を考えているか分からないクロードの言動に不安を募らせるアンナは、クロードのある一言をきっかけにパニックに陥りベランダから転落。
一方、トラックに衝突したはずの杏奈が目を覚ますと見知らぬ男性が傍にいた。同じ名前の少女と中身が入れ替わってしまったと悟る。正直に話せば追い出されるか病院行きだと考えた杏奈は記憶喪失の振りをするが……。
【完結】身代わりとなります
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
レイチェルは素行不良の令嬢として悪名を轟かせている。しかし、それはレイチェルが無知ゆえにいつも失態をしていたためで本人には悪意はなかった。
レイチェルは家族に顧みられず誰からも貴族のルールを教えてもらわずに育ったのだ。
そんなレイチェルに婚約者ができた。
侯爵令息のダニエルだ。
彼は誠実でレイチェルの置かれている状況を知り、マナー講師を招いたり、ドレスを作ってくれたりした。
はじめは貴族然としている婚約者に反発していたレイチェルだったがいつのまにか彼の優しさに惹かれるようになった。
彼のレイチェルへの想いが同情であっても。
彼がレイチェルではない人を愛していても。
そんな時、彼の想い人である隣国の伯爵令嬢フィオラの国で革命が起き、彼女は隣国の貴族として処刑されることが決まった。
そして、さまざまな思惑が交錯する中、レイチェルは一つの決断を下し・・・
*過去と未来が行ったり来たりしながら進行する書き方にチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。
婚約破棄でお願いします
基本二度寝
恋愛
王太子の婚約者、カーリンは男爵令嬢に覚えのない悪行を並べ立てられた。
「君は、そんな人だったのか…」
王太子は男爵令嬢の言葉を鵜呑みにして…
※ギャグかもしれない
【完結】わたしは大事な人の側に行きます〜この国が不幸になりますように〜
彩華(あやはな)
恋愛
一つの密約を交わし聖女になったわたし。
わたしは婚約者である王太子殿下に婚約破棄された。
王太子はわたしの大事な人をー。
わたしは、大事な人の側にいきます。
そして、この国不幸になる事を祈ります。
*わたし、王太子殿下、ある方の視点になっています。敢えて表記しておりません。
*ダークな内容になっておりますので、ご注意ください。
ハピエンではありません。ですが、救済はいれました。
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
愛はリンゴと同じ
turarin
恋愛
学園時代の同級生と結婚し、子供にも恵まれ幸せいっぱいの公爵夫人ナタリー。ところが、ある日夫が平民の少女をつれてきて、別邸に囲うと言う。
夫のナタリーへの愛は減らない。妾の少女メイリンへの愛が、一つ増えるだけだと言う。夫の愛は、まるでリンゴのように幾つもあって、皆に与えられるものなのだそうだ。
ナタリーのことは妻として大切にしてくれる夫。貴族の妻としては当然受け入れるべき。だが、辛くて仕方がない。ナタリーのリンゴは一つだけ。
幾つもあるなど考えられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる