45 / 573
1 王女殿下の魔猫編
4-9
しおりを挟む
「主、大丈夫かよ、こいつ」
私の杖が呆れた声を上げた。完全に変なものを見る目。私が生まれる前から、このクズ男のことは知っているらしいけど、ここまでとは思っていなかったようだ。
「大丈夫じゃないから、騒ぎを起こしてるんでしょ」
「だよな」
私の返答に軽く応じると、杖は私の左手をキュッと握りしめてきた。隣でニッコリ笑う姿は、私に安心しろと言っているようで、少し心が楽になる。
私たちの会話にも反応にも構うことなく、クズ男は先を続けた。目線を送っているのはこちらではない。ひしっと空中の一点を見つめている。
「アルゲン大公子がラプアセル男爵令嬢を抱き寄せて、ミレニア、当時はルベル公爵令嬢だったんだけど、彼女に対してこう言ったんだ」
クズ男はゆっくりと中央のテーブルに手をかけ、一息つく。
「『私は真実の愛を見つけたんだ。だから、ルベル嬢。君とは結婚できない。婚約は破棄させてもらう』とね」
「アルゲン大公子は現アルゲン大公、ラプアセル男爵令嬢は現アルゲン大公妃だな」
私の杖までも、当時を思い出すような目をしていた。
「ミレニアが綺麗な涙を流しながら泣き崩れてしまって、僕は、まだそのときは、ただの知人でしかなかったから、支えてあげることもできなくて、悔しい思いをしたものだよ」
「ルベル嬢にちょっと親切にしてもらったからって、あなたが婚約者のいる女性に横恋慕したんでしょ。
で、自分が結婚したいからって、婚約者に他の令嬢をあてがって浮気させたんじゃないの」
私はそう聞いている。私の杖から。
世間一般の声は違うわけだけど。どちらが真実でも今の私にとってはどうでもいいことだし、私は私の杖を信じようと思っていた。
クズ男は私の反応に肩をすくめる。
「まったく、これだから。運命を分かってないヤツはみんな、心無い見方をするんだよな」
「心無いのはこいつの方だろ。好きな女の婚約をダメにして喜ぶなんてな」
「ところで、あの杖精は?」
私の杖はニヤリと笑うと、私と繋いでいない方の手を見せた。そこには青みががった白い杖が握られている。
「封印してやったんだ。しばらくはこのままだな」
そう告げる声はとても楽しそうだった。
「婚約者に裏切られ悲しみに明け暮れるミレニアを、僕は必死になって支えたんだ。これ以上、ミレニアを傷付ける男が近寄らないよう守りながら。
そして、ミレニアが喜びそうなことは、なんでもやってあげたんだよ」
クズ男はテーブルの上のジャコウレンリを右手でいじりながら、話し続けていた。顔は私の方を向いているのに、視線は合わない。どこか遠いところ、おそらく今ではなく、遠い遠い過去を見ている。
「弱ってるところに付け込んだんだね」
「そもそも、お前が裏切らせたんだろ」
もちろん、私達の声も届いてはいない。
「ある日。僕は三聖の展示室にミレニアを誘ったんだ。屋敷に閉じこもるばかりでは、身体に悪いからと言ってね。
三聖の展示室は、今では人気の場所だけど、昔はそれほど注目されてなくて。でも、荘厳な雰囲気もあって。求婚するのにピッタリなところでさ」
昔、聞いた話では婚約破棄直後に最初に出会ったのも、三聖の展示室だったそうだ。クズ男と私の母にとって三聖の展示室は思い出深い場所だったのだろう。
隣で杖がモゾモゾするのを感じ、私は声をかける。まさかとは思うけど、
「求婚するところ、見たの?」
「けっ」
「あー、見ちゃったんだ」
「あんなところで求婚なんてするなよ。おかげで、模倣するバカが続々と現れて、大変だったんだから」
なるほどね、気持ちは分かるわ。
「ミレニアは僕のバラを受け取って、恥ずかしそうに頷いて、うなずいて。僕の求婚を受け入れてくれたんだ」
クズ男は青いレンリの花を一輪、手に取った。そのまま、天に掲げる仕草をする。
「そうなの?」
「細かいところまで覚えてるかよ。主の求婚場面でもないんだし」
うん。それって、私の求婚場面ならしっかり覚えているってことか。
「こうして、僕とミレニアは運命の大恋愛の末、無事に結ばれて、幸せに暮らしたんだ。まさに運命のハッピーエンドだよ」
花を掲げる姿のままのクズ男を横目で見ながら、私たちは遠慮なく会話を続けた。
「自分で運命だとか大恋愛だとかハッピーエンドだとか言って、恥ずかしくないのかな」
「恥ずかしくないから、ベラベラと喋ってるんだろ?」
「でも!」
突然、クズ男が大声を出す。
「そんな幸せな日々もたった十五年で終わった。
ミレニアが僕との子どもを望んだのは嬉しかったけど。ミレニアを失うことになるんだったら、僕は子どもなんて要らなかったのに」
「それって、子どものせいなわけ?」
掲げていたレンリの花を今度は胸に抱き、悲しげに顔を伏せる。そのクズ男の横顔を見て、やりきれないものを感じた。
世の中は、自分勝手な理由で捨てられた子どもよりも、悲劇の主人公の味方をする。いまさら、味方がほしいわけじゃないけど、こいつを非難する人がもう少しいたって良いじゃないの。
あぁ、吐き気がする。頭も痛い。
「子どもを産んでから、ミレニアが目に見えて弱っていったんだ。あんなに元気だったのに。
子どもを追い出して、ミレニアの体調は少し落ち着いたけど、あの時はもう手遅れだった。
もっと早く僕が気づいていれば。もっと早く子どもを捨てていれば。ミレニアを失わずに済んだのに」
「子どもを追い出しても、けっきょく死んだんなら、死因に子どもは関係ないだろ。だいたいだな、死なない人間なんていないんだ」
私の杖が、私の手を握る力をギュッと強めた。
「いや、絶対に子どもがミレニアに悪い影響を与えていたんだよ」
「横恋慕した女の婚約者を浮気させて婚約破棄にまで追いやって、しつこく求婚して結婚したあげく、誰にも会わせないよう閉じこめて、生まれた子どもは邪魔だからと縁を切って捨てて、けっきょく好きな女も死んで独りになったからと、メソメソ泣いているんだな、お前」
ゴホ
容赦ない物言いに思わずむせた。改めて聞かされると、内容もクズ過ぎて引く。
「なんか、クズ男の話より簡潔になったわりに、知らない情報も増えてるんだけど」
「これでも僕は長生きだから、いろいろなことを知ってるんだ」
どういうわけだか、年代物のゴシップに詳しい私の杖は、胸を張って偉そうにしていた。見た目は子どもなので、ドロドロした大人の恋愛には正直、関わってもらいたくない。
でも、おかげで吐き気も頭痛も治まってきた。
「ミレニアを愛していたんだ。ミレニアだけを大事にして何が悪い」
「悪いとは言ってない。クズだと言ってるんだ」
「ほぼ同義だよね」
完全に開き直っているクズ男。開き直るのとはちょっと違うな。
最初から自分のやっていることが真っ当なことだと思ってるんだ。だからこそ、悪いとかクズとか言われる理由が分からないんだ。
確かに『愛する女性を大事にする』というところだけ取り出せば、真っ当だとは思う。ただし、どうやって大事にしたか、方法や手段が問題なわけで。
そうか。
世の中の人たちは、物語みたいな目的とか結果のところに目が行って、方法や手段には目を向けてないか、見て見ぬ振りをしているわけか。
なんだか、スッキリした。
「ここは主が怒るところだろ!」
「クズ過ぎて、他人なのが逆に嬉しい」
これが私の本心だった。
私がされたことを許すつもりはさらさらないけどね。
「礼儀のなってないやつだ。どんな親に育てられたら、こうなるんだよ」
「邪魔だからと子どもを捨てるようなクズ。って、捨てられたからクズに育てられずに済んで良かった、私」
育ての親は比較的まともで苦労人だし、今の保護者は癖はあるけどしっかりした人だしな。
「なんだ、捨て子か。そんな性格だから捨てられるんだろ」
「そっちこそ。そんな性格だから、奥さんに早死にされるんだわ」
「なんだと!」
ここに来てようやく、私の杖がアキュシーザを握っているのに気がついたようだ。
「《戻れ、アキュシーザ》」
杖の姿のアキュシーザが、一瞬で、クズ男の手に現れる。仄かに青白く光るアキュシーザを、クズ男はくるりと素早く一回転させた。
さぁ、ここからが本番だ。
私の意図を察し、普段の姿に戻る私の杖。クズ男は、黄色い旗がついた冗談のような私の杖を見て、歪んだ笑みを浮かべている。
そうそう。存分に油断するといい。
私は小さく笑みをこぼすと、クズ男に向かっていった。
私の杖が呆れた声を上げた。完全に変なものを見る目。私が生まれる前から、このクズ男のことは知っているらしいけど、ここまでとは思っていなかったようだ。
「大丈夫じゃないから、騒ぎを起こしてるんでしょ」
「だよな」
私の返答に軽く応じると、杖は私の左手をキュッと握りしめてきた。隣でニッコリ笑う姿は、私に安心しろと言っているようで、少し心が楽になる。
私たちの会話にも反応にも構うことなく、クズ男は先を続けた。目線を送っているのはこちらではない。ひしっと空中の一点を見つめている。
「アルゲン大公子がラプアセル男爵令嬢を抱き寄せて、ミレニア、当時はルベル公爵令嬢だったんだけど、彼女に対してこう言ったんだ」
クズ男はゆっくりと中央のテーブルに手をかけ、一息つく。
「『私は真実の愛を見つけたんだ。だから、ルベル嬢。君とは結婚できない。婚約は破棄させてもらう』とね」
「アルゲン大公子は現アルゲン大公、ラプアセル男爵令嬢は現アルゲン大公妃だな」
私の杖までも、当時を思い出すような目をしていた。
「ミレニアが綺麗な涙を流しながら泣き崩れてしまって、僕は、まだそのときは、ただの知人でしかなかったから、支えてあげることもできなくて、悔しい思いをしたものだよ」
「ルベル嬢にちょっと親切にしてもらったからって、あなたが婚約者のいる女性に横恋慕したんでしょ。
で、自分が結婚したいからって、婚約者に他の令嬢をあてがって浮気させたんじゃないの」
私はそう聞いている。私の杖から。
世間一般の声は違うわけだけど。どちらが真実でも今の私にとってはどうでもいいことだし、私は私の杖を信じようと思っていた。
クズ男は私の反応に肩をすくめる。
「まったく、これだから。運命を分かってないヤツはみんな、心無い見方をするんだよな」
「心無いのはこいつの方だろ。好きな女の婚約をダメにして喜ぶなんてな」
「ところで、あの杖精は?」
私の杖はニヤリと笑うと、私と繋いでいない方の手を見せた。そこには青みががった白い杖が握られている。
「封印してやったんだ。しばらくはこのままだな」
そう告げる声はとても楽しそうだった。
「婚約者に裏切られ悲しみに明け暮れるミレニアを、僕は必死になって支えたんだ。これ以上、ミレニアを傷付ける男が近寄らないよう守りながら。
そして、ミレニアが喜びそうなことは、なんでもやってあげたんだよ」
クズ男はテーブルの上のジャコウレンリを右手でいじりながら、話し続けていた。顔は私の方を向いているのに、視線は合わない。どこか遠いところ、おそらく今ではなく、遠い遠い過去を見ている。
「弱ってるところに付け込んだんだね」
「そもそも、お前が裏切らせたんだろ」
もちろん、私達の声も届いてはいない。
「ある日。僕は三聖の展示室にミレニアを誘ったんだ。屋敷に閉じこもるばかりでは、身体に悪いからと言ってね。
三聖の展示室は、今では人気の場所だけど、昔はそれほど注目されてなくて。でも、荘厳な雰囲気もあって。求婚するのにピッタリなところでさ」
昔、聞いた話では婚約破棄直後に最初に出会ったのも、三聖の展示室だったそうだ。クズ男と私の母にとって三聖の展示室は思い出深い場所だったのだろう。
隣で杖がモゾモゾするのを感じ、私は声をかける。まさかとは思うけど、
「求婚するところ、見たの?」
「けっ」
「あー、見ちゃったんだ」
「あんなところで求婚なんてするなよ。おかげで、模倣するバカが続々と現れて、大変だったんだから」
なるほどね、気持ちは分かるわ。
「ミレニアは僕のバラを受け取って、恥ずかしそうに頷いて、うなずいて。僕の求婚を受け入れてくれたんだ」
クズ男は青いレンリの花を一輪、手に取った。そのまま、天に掲げる仕草をする。
「そうなの?」
「細かいところまで覚えてるかよ。主の求婚場面でもないんだし」
うん。それって、私の求婚場面ならしっかり覚えているってことか。
「こうして、僕とミレニアは運命の大恋愛の末、無事に結ばれて、幸せに暮らしたんだ。まさに運命のハッピーエンドだよ」
花を掲げる姿のままのクズ男を横目で見ながら、私たちは遠慮なく会話を続けた。
「自分で運命だとか大恋愛だとかハッピーエンドだとか言って、恥ずかしくないのかな」
「恥ずかしくないから、ベラベラと喋ってるんだろ?」
「でも!」
突然、クズ男が大声を出す。
「そんな幸せな日々もたった十五年で終わった。
ミレニアが僕との子どもを望んだのは嬉しかったけど。ミレニアを失うことになるんだったら、僕は子どもなんて要らなかったのに」
「それって、子どものせいなわけ?」
掲げていたレンリの花を今度は胸に抱き、悲しげに顔を伏せる。そのクズ男の横顔を見て、やりきれないものを感じた。
世の中は、自分勝手な理由で捨てられた子どもよりも、悲劇の主人公の味方をする。いまさら、味方がほしいわけじゃないけど、こいつを非難する人がもう少しいたって良いじゃないの。
あぁ、吐き気がする。頭も痛い。
「子どもを産んでから、ミレニアが目に見えて弱っていったんだ。あんなに元気だったのに。
子どもを追い出して、ミレニアの体調は少し落ち着いたけど、あの時はもう手遅れだった。
もっと早く僕が気づいていれば。もっと早く子どもを捨てていれば。ミレニアを失わずに済んだのに」
「子どもを追い出しても、けっきょく死んだんなら、死因に子どもは関係ないだろ。だいたいだな、死なない人間なんていないんだ」
私の杖が、私の手を握る力をギュッと強めた。
「いや、絶対に子どもがミレニアに悪い影響を与えていたんだよ」
「横恋慕した女の婚約者を浮気させて婚約破棄にまで追いやって、しつこく求婚して結婚したあげく、誰にも会わせないよう閉じこめて、生まれた子どもは邪魔だからと縁を切って捨てて、けっきょく好きな女も死んで独りになったからと、メソメソ泣いているんだな、お前」
ゴホ
容赦ない物言いに思わずむせた。改めて聞かされると、内容もクズ過ぎて引く。
「なんか、クズ男の話より簡潔になったわりに、知らない情報も増えてるんだけど」
「これでも僕は長生きだから、いろいろなことを知ってるんだ」
どういうわけだか、年代物のゴシップに詳しい私の杖は、胸を張って偉そうにしていた。見た目は子どもなので、ドロドロした大人の恋愛には正直、関わってもらいたくない。
でも、おかげで吐き気も頭痛も治まってきた。
「ミレニアを愛していたんだ。ミレニアだけを大事にして何が悪い」
「悪いとは言ってない。クズだと言ってるんだ」
「ほぼ同義だよね」
完全に開き直っているクズ男。開き直るのとはちょっと違うな。
最初から自分のやっていることが真っ当なことだと思ってるんだ。だからこそ、悪いとかクズとか言われる理由が分からないんだ。
確かに『愛する女性を大事にする』というところだけ取り出せば、真っ当だとは思う。ただし、どうやって大事にしたか、方法や手段が問題なわけで。
そうか。
世の中の人たちは、物語みたいな目的とか結果のところに目が行って、方法や手段には目を向けてないか、見て見ぬ振りをしているわけか。
なんだか、スッキリした。
「ここは主が怒るところだろ!」
「クズ過ぎて、他人なのが逆に嬉しい」
これが私の本心だった。
私がされたことを許すつもりはさらさらないけどね。
「礼儀のなってないやつだ。どんな親に育てられたら、こうなるんだよ」
「邪魔だからと子どもを捨てるようなクズ。って、捨てられたからクズに育てられずに済んで良かった、私」
育ての親は比較的まともで苦労人だし、今の保護者は癖はあるけどしっかりした人だしな。
「なんだ、捨て子か。そんな性格だから捨てられるんだろ」
「そっちこそ。そんな性格だから、奥さんに早死にされるんだわ」
「なんだと!」
ここに来てようやく、私の杖がアキュシーザを握っているのに気がついたようだ。
「《戻れ、アキュシーザ》」
杖の姿のアキュシーザが、一瞬で、クズ男の手に現れる。仄かに青白く光るアキュシーザを、クズ男はくるりと素早く一回転させた。
さぁ、ここからが本番だ。
私の意図を察し、普段の姿に戻る私の杖。クズ男は、黄色い旗がついた冗談のような私の杖を見て、歪んだ笑みを浮かべている。
そうそう。存分に油断するといい。
私は小さく笑みをこぼすと、クズ男に向かっていった。
21
あなたにおすすめの小説
結婚式をボイコットした王女
椿森
恋愛
請われて隣国の王太子の元に嫁ぐこととなった、王女のナルシア。
しかし、婚姻の儀の直前に王太子が不貞とも言える行動をしたためにボイコットすることにした。もちろん、婚約は解消させていただきます。
※初投稿のため生暖か目で見てくださると幸いです※
1/9:一応、本編完結です。今後、このお話に至るまでを書いていこうと思います。
1/17:王太子の名前を修正しました!申し訳ございませんでした···( ´ཫ`)
愛はリンゴと同じ
turarin
恋愛
学園時代の同級生と結婚し、子供にも恵まれ幸せいっぱいの公爵夫人ナタリー。ところが、ある日夫が平民の少女をつれてきて、別邸に囲うと言う。
夫のナタリーへの愛は減らない。妾の少女メイリンへの愛が、一つ増えるだけだと言う。夫の愛は、まるでリンゴのように幾つもあって、皆に与えられるものなのだそうだ。
ナタリーのことは妻として大切にしてくれる夫。貴族の妻としては当然受け入れるべき。だが、辛くて仕方がない。ナタリーのリンゴは一つだけ。
幾つもあるなど考えられない。
彼の過ちと彼女の選択
浅海 景
恋愛
伯爵令嬢として育てられていたアンナだが、両親の死によって伯爵家を継いだ伯父家族に虐げられる日々を送っていた。義兄となったクロードはかつて優しい従兄だったが、アンナに対して冷淡な態度を取るようになる。
そんな中16歳の誕生日を迎えたアンナには縁談の話が持ち上がると、クロードは突然アンナとの婚約を宣言する。何を考えているか分からないクロードの言動に不安を募らせるアンナは、クロードのある一言をきっかけにパニックに陥りベランダから転落。
一方、トラックに衝突したはずの杏奈が目を覚ますと見知らぬ男性が傍にいた。同じ名前の少女と中身が入れ替わってしまったと悟る。正直に話せば追い出されるか病院行きだと考えた杏奈は記憶喪失の振りをするが……。
【完結】わたしは大事な人の側に行きます〜この国が不幸になりますように〜
彩華(あやはな)
恋愛
一つの密約を交わし聖女になったわたし。
わたしは婚約者である王太子殿下に婚約破棄された。
王太子はわたしの大事な人をー。
わたしは、大事な人の側にいきます。
そして、この国不幸になる事を祈ります。
*わたし、王太子殿下、ある方の視点になっています。敢えて表記しておりません。
*ダークな内容になっておりますので、ご注意ください。
ハピエンではありません。ですが、救済はいれました。
婚約破棄でお願いします
基本二度寝
恋愛
王太子の婚約者、カーリンは男爵令嬢に覚えのない悪行を並べ立てられた。
「君は、そんな人だったのか…」
王太子は男爵令嬢の言葉を鵜呑みにして…
※ギャグかもしれない
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
【完結】身代わりとなります
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
レイチェルは素行不良の令嬢として悪名を轟かせている。しかし、それはレイチェルが無知ゆえにいつも失態をしていたためで本人には悪意はなかった。
レイチェルは家族に顧みられず誰からも貴族のルールを教えてもらわずに育ったのだ。
そんなレイチェルに婚約者ができた。
侯爵令息のダニエルだ。
彼は誠実でレイチェルの置かれている状況を知り、マナー講師を招いたり、ドレスを作ってくれたりした。
はじめは貴族然としている婚約者に反発していたレイチェルだったがいつのまにか彼の優しさに惹かれるようになった。
彼のレイチェルへの想いが同情であっても。
彼がレイチェルではない人を愛していても。
そんな時、彼の想い人である隣国の伯爵令嬢フィオラの国で革命が起き、彼女は隣国の貴族として処刑されることが決まった。
そして、さまざまな思惑が交錯する中、レイチェルは一つの決断を下し・・・
*過去と未来が行ったり来たりしながら進行する書き方にチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる