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2 暗黒騎士と鍵穴編
2-4
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ちょうどこの前、魔術師が腕を競い合う魔術大会というものが開かれたのだ。
グラディア王国では、いくつもの大会が催されるけど、国をあげて行われる大きな大会は三つ。
魔術師の魔術大会、騎士や剣士の剣術大会、そして騎士団や傭兵団対抗の闘技会。
三年に一度、この三つの大会が順番に開催され、まず先駆けとなるのが魔術大会だった。
魔法を使った強い弱いを単純に決めるのではなく、魔法の難度や熟練度といった魔法そのものの出来具合の他に、対戦相手に対してどう魔法を使うか戦略戦術的な部分も評価される。
とはいえ、けっきょくは相手をボッコボコにして勝ったものが勝つ。
補助魔法や支援魔法が得意な魔術師には不利な大会だ。
それでも、自分がどんな魔法が得意なのかを見せびらかすことができる唯一の場。有利不利、勝ち負けに関わらず、多くの魔術師が参加している。
私はもちろん参加しない。
運営側だから。
運営の私は会場全体を見渡せる、最上席にいた。国王などの最貴賓よりも上の席だったりする。
「エルシー、このお菓子も美味しいわよ」
「食べてます」
そこで私は他の運営から、お菓子攻撃にあっていたのだ。
「キャッ。食べてます、だなんて、わたくしのエルシーは今日も愛らしいわ!」
「ルビー、いい加減にしておけよ。エルシーが引いてるだろ。俺まで、俺のエルシーに引かれたらどうしてくれるんだよ」
「あら、別に良いじゃないの。わたくし、エルシーが妹に欲しかったのだから」
「なんか、もの凄く言葉がおかしい」
しかも、金髪金眼の美女と美男に両脇を固められている。
二人とも髪の色から目の色、顔の作りまでそっくり。
「俺も俺のエルシーが妹だったら何倍も頑張れるのに」
「アストル大公子殿下にはアリアナ大公女殿下という、妹君がすでにいますよね」
そして頭の中身までそっくりなのか、怪しい言動まで似通っていた。
男性の方はアストル・アエレウス大公子で、女性の方はルビー大公女。
妹君のアリアナ大公女は運営ではないので、この席にはいない。
アエレウス大公家はグラディア王国にある二つの大公家のうちの一つ。
ちなみにもう一つの大公家が『真実の愛』で有名なあのアルゲン大公家だったりする。
ともかく、今の私は金髪金眼な二人のおもちゃよろしく、お菓子を食べさせられていた。容赦ないお菓子攻撃。うん、このままだと太る。ヤバい。
「エルシー、良いことを思いついたわ」
「何でしょう」
ルビー大公女が突然、何かを思いついたようだ。これ幸いと私は食いついた。お菓子攻撃から逃れられるチャンス。逃してはならない。
しかし、ルビー大公女は、私の即答に不満げな声を上げる。
「もう、エルシー。呼び方!」
ルビー大公女が言い直しを要求してきた。じーっと鋭い視線を私に向ける。手にはお菓子。
満足のいく回答をしないと、きっと次はあれで攻撃するつもりだ。
私の身体に緊張が走った。
「えーーーーっと、ルビーお姉さま?」
ごくり。
息をのむ。
「キャッ。ルビーお姉さまですって。聞いた聞いた聞いた?」
「聞こえてるさ。もちろん、俺のことはアストルお兄さまと呼んでくれるんだろう、エルシー?」
「はい、アストルお兄さま」
「よし」
満足のいく答えを返せたようだ。ふぅ。ちょっとだけ身体の力が抜けて、息をつくことが出来た。
一息ついた私をルビー大公女がホホホと微笑みながら見る。
「エルシーがアストルと結婚したら、わたくしたち、エルシーとずっといっしょにいられるのに」
うん、怖いことは言わないで、見るだけにしてほしい。
ヒキキッと引きつった私をかわいそうに思ったのか、運営のもう一人、王太子殿下が割って入った。
「無理を言うな」
王太子殿下は、アストル大公子を挟んだ隣の席。
さらに王太子殿下の向こう側には、唯一の非運営で記録係として連れてこられた第三王子殿下がいた。
そう。第三王子殿下とは王太子殿下のおまけ的に顔を合わせてはいるんだけど。
正式に会話をしたことがない。
もちれん挨拶もしたことがないし、名乗りあったこともなかったはずだ。
継承権の順番は向こうの方が上なのに、扱いだけ見ると、かなり下の扱いをされているような。
そんなわけで、第三王子殿下とは個人的な接点はなかった。
この席でもやはり、第三王子殿下は会話に加わらせてもらうことはなく、王太子殿下だけ話し続ける。
「ルビー大公女は学習能力がないのか? 分かり切ったことだろう?」
王太子殿下も明るい金髪に金眼なので、アストル大公子&ルビー大公女たちと、金眼同士が睨み合う形となる。
「ルベラス嬢はどう思う?」
「保護者が怒ると思いますけど」
王太子殿下の問いかけに、私は素直に思ったことを言った。
「「保護者か」」
「あいつが後援だからな。そのせいか、ルベラス嬢に近づく輩が少なく済んで助かっているが」
「それは違うわ。だいたい、後援家門は公にされてないじゃないの」
「ここの国の人間は黒髪金眼の組み合わせを、異質な物と捉えるよう刷り込まれているんだ。近寄る人間がいないのはそのせいだな」
アエレウスの二人のとんでも発言に、私も王太子殿下もギョッとしてしまう。
「初めて聞きましたけど?」
「私も初耳なんだが」
私たちの反応を見ても、アストル大公子は至って普通な態度で、ルビー大公女に同意を求めた。
「そうだよな、ルビー」
「えぇ、間違いないわ」
《けっ》
最後の声はセラフィアスのもの。
どうやらセラフィアスも知っている話で、本当のことのようだ。
「黒髪金眼のセラフィアスへの畏怖が、昔から人間の無意識に根付いている。
畏れ多い存在は、近寄りがたいし、声をかけにくいし、恋愛対象にならない。つまり、そういうことだ」
「どうして、セラフィアスだけ?」
「統率のスローナスや探求のケルビウスに比べて、鎮圧のセラフィアスは恐ろしい存在だったんだろうな」
「私の保護者もそうなんですか? アストルお兄さまやルビーお姉さまは?」
私をなだめるように語るアストル大公子の目は優しいもので、続く質問にはルビー大公女が答えてくれた。
「三聖五強の杖持ちは当然、影響を受けないし。一部、例外がいるわ。あれも例外だけど、そもそもあれは人間としておかしいでしょう」
「ルビーお姉さま。私の保護者を、あれ扱いしないでもらえます?」
「ルベラス嬢、気にするのはそっちなのか?」
「だって、グレイっていろいろと規格外過ぎるし」
私だって私の保護者のことを、ルビー大公女に人間としておかしい云々言われたくはないけど、規格外過ぎて言い返せない。
「後は、フェルム一族のような昔ながらの武門家系の人間も例外に含まれるわね」
「フェルムか」
そういえば、クラウドやフェリクス副隊長は普通に話しかけてくるよね。
他の人たちは慣れてもらえるのにちょっと時間がかかったし、慣れても仕事上の仲ってだけの人が多い。
フェムルで何か思い出したのか、アストル大公子が私に確認をしてきた。
「そういえば、最近、ヴォードフェルムの兄弟から言い寄られているという話だが、大丈夫か?」
「言い寄られている? そんな事実はありませんので、大丈夫です」
「つまり眼中にないと。いいざまだな」
観劇や美術鑑賞のお誘いはあったけど断ったし、言い寄られてはいない。
続いて、ルビー大公女からも確認を受ける。
「そういえば、最近、ヴェルフェルムの末っ子と仲がいいそうだけど、大丈夫?」
「仲がいい? 同じ隊なので、人間関係は良好に保ってますけど」
「つまり同僚ってだけね。愉快だわ~」
クラウドは副隊長見習い。つまり、そのうち私の上司となるわけなので。仲良くしておいて損はない人物だ。
そんな満足げな二人を呆れた目で見ていた王太子殿下が、ぼそっとこぼした。
「フェルムよりも、お前たち二人の方が腹黒だし問題だと思うんだが」
小さな声。
でも、この席の近さでは聞き逃すはずがない。
聞き咎めた二人が息ぴったりで、王太子殿下を責め始めた。
「あら、とぼけるのも、いい加減にしたらどうなのかしら!」
「お前のところも、エルシーを第三王子とくっつけようとしてるだろう。バレていないとでも思ってるのか!」
「そっちの方がマズいわよね!」
いやいやいや。第三王子殿下とは接点ないから。
「なんだそれは! そんな話が出たことはないぞ!」
いきなり大騒ぎとなる最上席。
同席の第三王子殿下は、顔を青くしている。何か心当たりでもあるのだろうか。というか、王族が顔色を読まれてはいけないよね。
私より目ざとい二人が、第三王子の顔色を見逃すはずもなく。
「通報だな」
「通報するのよ、エルシー」
ついには通報騒ぎとなった。
グラディア王国では、いくつもの大会が催されるけど、国をあげて行われる大きな大会は三つ。
魔術師の魔術大会、騎士や剣士の剣術大会、そして騎士団や傭兵団対抗の闘技会。
三年に一度、この三つの大会が順番に開催され、まず先駆けとなるのが魔術大会だった。
魔法を使った強い弱いを単純に決めるのではなく、魔法の難度や熟練度といった魔法そのものの出来具合の他に、対戦相手に対してどう魔法を使うか戦略戦術的な部分も評価される。
とはいえ、けっきょくは相手をボッコボコにして勝ったものが勝つ。
補助魔法や支援魔法が得意な魔術師には不利な大会だ。
それでも、自分がどんな魔法が得意なのかを見せびらかすことができる唯一の場。有利不利、勝ち負けに関わらず、多くの魔術師が参加している。
私はもちろん参加しない。
運営側だから。
運営の私は会場全体を見渡せる、最上席にいた。国王などの最貴賓よりも上の席だったりする。
「エルシー、このお菓子も美味しいわよ」
「食べてます」
そこで私は他の運営から、お菓子攻撃にあっていたのだ。
「キャッ。食べてます、だなんて、わたくしのエルシーは今日も愛らしいわ!」
「ルビー、いい加減にしておけよ。エルシーが引いてるだろ。俺まで、俺のエルシーに引かれたらどうしてくれるんだよ」
「あら、別に良いじゃないの。わたくし、エルシーが妹に欲しかったのだから」
「なんか、もの凄く言葉がおかしい」
しかも、金髪金眼の美女と美男に両脇を固められている。
二人とも髪の色から目の色、顔の作りまでそっくり。
「俺も俺のエルシーが妹だったら何倍も頑張れるのに」
「アストル大公子殿下にはアリアナ大公女殿下という、妹君がすでにいますよね」
そして頭の中身までそっくりなのか、怪しい言動まで似通っていた。
男性の方はアストル・アエレウス大公子で、女性の方はルビー大公女。
妹君のアリアナ大公女は運営ではないので、この席にはいない。
アエレウス大公家はグラディア王国にある二つの大公家のうちの一つ。
ちなみにもう一つの大公家が『真実の愛』で有名なあのアルゲン大公家だったりする。
ともかく、今の私は金髪金眼な二人のおもちゃよろしく、お菓子を食べさせられていた。容赦ないお菓子攻撃。うん、このままだと太る。ヤバい。
「エルシー、良いことを思いついたわ」
「何でしょう」
ルビー大公女が突然、何かを思いついたようだ。これ幸いと私は食いついた。お菓子攻撃から逃れられるチャンス。逃してはならない。
しかし、ルビー大公女は、私の即答に不満げな声を上げる。
「もう、エルシー。呼び方!」
ルビー大公女が言い直しを要求してきた。じーっと鋭い視線を私に向ける。手にはお菓子。
満足のいく回答をしないと、きっと次はあれで攻撃するつもりだ。
私の身体に緊張が走った。
「えーーーーっと、ルビーお姉さま?」
ごくり。
息をのむ。
「キャッ。ルビーお姉さまですって。聞いた聞いた聞いた?」
「聞こえてるさ。もちろん、俺のことはアストルお兄さまと呼んでくれるんだろう、エルシー?」
「はい、アストルお兄さま」
「よし」
満足のいく答えを返せたようだ。ふぅ。ちょっとだけ身体の力が抜けて、息をつくことが出来た。
一息ついた私をルビー大公女がホホホと微笑みながら見る。
「エルシーがアストルと結婚したら、わたくしたち、エルシーとずっといっしょにいられるのに」
うん、怖いことは言わないで、見るだけにしてほしい。
ヒキキッと引きつった私をかわいそうに思ったのか、運営のもう一人、王太子殿下が割って入った。
「無理を言うな」
王太子殿下は、アストル大公子を挟んだ隣の席。
さらに王太子殿下の向こう側には、唯一の非運営で記録係として連れてこられた第三王子殿下がいた。
そう。第三王子殿下とは王太子殿下のおまけ的に顔を合わせてはいるんだけど。
正式に会話をしたことがない。
もちれん挨拶もしたことがないし、名乗りあったこともなかったはずだ。
継承権の順番は向こうの方が上なのに、扱いだけ見ると、かなり下の扱いをされているような。
そんなわけで、第三王子殿下とは個人的な接点はなかった。
この席でもやはり、第三王子殿下は会話に加わらせてもらうことはなく、王太子殿下だけ話し続ける。
「ルビー大公女は学習能力がないのか? 分かり切ったことだろう?」
王太子殿下も明るい金髪に金眼なので、アストル大公子&ルビー大公女たちと、金眼同士が睨み合う形となる。
「ルベラス嬢はどう思う?」
「保護者が怒ると思いますけど」
王太子殿下の問いかけに、私は素直に思ったことを言った。
「「保護者か」」
「あいつが後援だからな。そのせいか、ルベラス嬢に近づく輩が少なく済んで助かっているが」
「それは違うわ。だいたい、後援家門は公にされてないじゃないの」
「ここの国の人間は黒髪金眼の組み合わせを、異質な物と捉えるよう刷り込まれているんだ。近寄る人間がいないのはそのせいだな」
アエレウスの二人のとんでも発言に、私も王太子殿下もギョッとしてしまう。
「初めて聞きましたけど?」
「私も初耳なんだが」
私たちの反応を見ても、アストル大公子は至って普通な態度で、ルビー大公女に同意を求めた。
「そうだよな、ルビー」
「えぇ、間違いないわ」
《けっ》
最後の声はセラフィアスのもの。
どうやらセラフィアスも知っている話で、本当のことのようだ。
「黒髪金眼のセラフィアスへの畏怖が、昔から人間の無意識に根付いている。
畏れ多い存在は、近寄りがたいし、声をかけにくいし、恋愛対象にならない。つまり、そういうことだ」
「どうして、セラフィアスだけ?」
「統率のスローナスや探求のケルビウスに比べて、鎮圧のセラフィアスは恐ろしい存在だったんだろうな」
「私の保護者もそうなんですか? アストルお兄さまやルビーお姉さまは?」
私をなだめるように語るアストル大公子の目は優しいもので、続く質問にはルビー大公女が答えてくれた。
「三聖五強の杖持ちは当然、影響を受けないし。一部、例外がいるわ。あれも例外だけど、そもそもあれは人間としておかしいでしょう」
「ルビーお姉さま。私の保護者を、あれ扱いしないでもらえます?」
「ルベラス嬢、気にするのはそっちなのか?」
「だって、グレイっていろいろと規格外過ぎるし」
私だって私の保護者のことを、ルビー大公女に人間としておかしい云々言われたくはないけど、規格外過ぎて言い返せない。
「後は、フェルム一族のような昔ながらの武門家系の人間も例外に含まれるわね」
「フェルムか」
そういえば、クラウドやフェリクス副隊長は普通に話しかけてくるよね。
他の人たちは慣れてもらえるのにちょっと時間がかかったし、慣れても仕事上の仲ってだけの人が多い。
フェムルで何か思い出したのか、アストル大公子が私に確認をしてきた。
「そういえば、最近、ヴォードフェルムの兄弟から言い寄られているという話だが、大丈夫か?」
「言い寄られている? そんな事実はありませんので、大丈夫です」
「つまり眼中にないと。いいざまだな」
観劇や美術鑑賞のお誘いはあったけど断ったし、言い寄られてはいない。
続いて、ルビー大公女からも確認を受ける。
「そういえば、最近、ヴェルフェルムの末っ子と仲がいいそうだけど、大丈夫?」
「仲がいい? 同じ隊なので、人間関係は良好に保ってますけど」
「つまり同僚ってだけね。愉快だわ~」
クラウドは副隊長見習い。つまり、そのうち私の上司となるわけなので。仲良くしておいて損はない人物だ。
そんな満足げな二人を呆れた目で見ていた王太子殿下が、ぼそっとこぼした。
「フェルムよりも、お前たち二人の方が腹黒だし問題だと思うんだが」
小さな声。
でも、この席の近さでは聞き逃すはずがない。
聞き咎めた二人が息ぴったりで、王太子殿下を責め始めた。
「あら、とぼけるのも、いい加減にしたらどうなのかしら!」
「お前のところも、エルシーを第三王子とくっつけようとしてるだろう。バレていないとでも思ってるのか!」
「そっちの方がマズいわよね!」
いやいやいや。第三王子殿下とは接点ないから。
「なんだそれは! そんな話が出たことはないぞ!」
いきなり大騒ぎとなる最上席。
同席の第三王子殿下は、顔を青くしている。何か心当たりでもあるのだろうか。というか、王族が顔色を読まれてはいけないよね。
私より目ざとい二人が、第三王子の顔色を見逃すはずもなく。
「通報だな」
「通報するのよ、エルシー」
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