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第三章
第23話『ヴェレン街』
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夕焼けに染まった空の下、漸く農業の街ヴェレンが見えてきた。やっと着いたか、と思い、無意識に手を伸ばして、疲れから息をついてしまう。短いようで長かった。
ヴェレンで始めに目についたのは、淡い緑色にちょっとオレンジ掛かった、絨毯のような畑だった。そしてその外側には刺々しい茨が絡みついた鉄柵が、畑と街全体を囲っていた。
鉄柵の内側へ入ると、馬車が走るすぐ隣には畑があった。それに、まだ畑仕事をする人の姿もある。彼らは馬車の存在に気づいて、おーい、と言いながら、こちらに向かって大きく手を振っている。それを見て、私も小さく手を振ると、にっこりと笑った顔を返してくれた。
畑道を抜けて、人々が暮らす街に着いた。王都に比べて背丈のある建物は少なく、目立って大きいのはギルドと宿屋だけだった。
ギルドの前で馬車は止まり、私の隣の男が扉を開けて乗客車から下りていった。前の男女もそれに続いて下りたので、私もその後に続いた。
先頭では相変わらず子供たちが、馬に構って話しかけたり撫でたりしていた。この二頭の馬はアルガード王国のアイドルなのかもしれない。
「お疲れさま。ご協力感謝するよ」
今回の護衛依頼者、ボンゴレさんが御者台から下りてきて、私に話しかけてきた。
「お疲れ様。何事もなくてよかったね」
「あぁ。おかげで日が暮れるまでに着くことができたよ」
ボンゴレさんは西に沈みゆく太陽を見ながら言った。
王都で過ごす頃は、参差と並ぶ建物のせいで、中々見られなかった光景だ。私は見惚れてしまい、ちょっとの間立ち尽くしていた。
するとギルドの玄関から複数の人が出てきて、ボンゴレさんに話しかけた。ギルドの運営スタッフだろうか。数回の言葉を交わすと、彼は貨物車の扉を開けて、スタッフらしき人の半分が中に入っていった。
「こっちはもう大丈夫だから、ギルドに報告しに行っておいで。また機会があったら、よろしく頼むよ」
ボンゴレさんからそう言われたので、私はスタッフの人と入れ替わるようにギルドへ入っていった。
中には先ほどまで一緒に馬車に乗っていた三人の他に、掲示板の前で依頼書を取り外している女と、受付の男しかいなかった。時間帯的に今から依頼を請ける冒険者はいないか。
その三人、男女とガタイのいい男がそれぞれ受付でやり取りを終えたようなので、私も受付の男に今回の依頼の報告をした。
「レインさんですね。ではまず、ギルドカードの提示をお願いします」
そう言われたので、マジックバッグからFと書かれたギルドカードを受付に見せた。受付は確かめるようにまじまじと見ている。
「確認できました。ありがとうございます。こちらが報酬金となります」
今回の報酬金、大銀貨3枚が手渡された。初期の所持金が大銀貨2枚分だったと考えると、随分な稼ぎである。思わず顔も綻んでしまう。
「それとギルドからの連絡ですが、レインさんはギルドランクの昇格チャンスとなります」
「昇格チャンス?」
大銀貨とギルドカードを仕舞いながら、私は鸚鵡返しをした。前回昇格したときは、いつのまにかそうなっていたというか、ギルドから昇格だと言い渡されたはずだったけれど。
「昇格するかどうかって、ギルドが決めるんじゃないの?」
「昇格の達示があるのは、ギルド外実績が認められたときに限りますね。原則としては、そのメンバーの依頼達成度を鑑みて、ギルドから昇格の機会を与えます。そこで一つ上のランクの討伐依頼を達成することによって、初めて昇格する、といった流れになります」
なるほど。確かに前回は直前に悪党騒ぎがあって、そこに私が応援に駆けつけていた。だからFランクになったのか。
「ですので、現在レインさんはFランクなので、もしEランクの討伐依頼が一つ達成出来ましたら、ランクアップとさせていただきます」
「わかった。教えてくれてありがとう」
「いえ、今後ともよろしくお願い致します」
受付から離れて出口へ向かおうとした際に、ちらりと掲示板を見た。さきほどまでスタッフがいたが、既に姿は見えず、数枚の依頼書だけが残されていた。
ランクアップの話を聞いたからか、それらの依頼書がちょっと気になったので、掲示板の前まで足を運んだ。常設依頼が二枚、採取依頼が三枚、討伐依頼が二枚、それぞれ残っていた。常設依頼はともかく、他の依頼はどのくらいのランクなのかと確かめると、採取依頼はG,G,Fのランク、討伐依頼はF,Cのランクだった。Eランクはなかったか。
それにしても、残っている依頼がGとかFとかの低ランクが多いな。報酬金を見ても、どれも小銀貨は絶対にもらえる依頼なのに。
いや、逆か。小銀貨しか貰えない、と考える人のほうが多いのか。護衛依頼を担って大銀貨を貰える、となると、無論そちらの依頼を請け負う人のほうが多いのは必然だ。
話に依るとこれらの余りは、最終的にギルド運営が処理するらしいから、依頼が破棄される、なんてことはない。ただ、積もり積もる依頼を毎日遂行していると想像すると、運営も楽じゃないんだろうな。
改めてギルドから出て、向かいにある宿屋へ向かった。宿屋はギルド繁華街のときよりも小さいはずなのだが、周りの建物のせいか繁華街のときよりも大きく見える。
中に入って、受付の人と言葉を交わした。一泊小銀貨1枚と言われたので、一ヶ月分の銀貨3枚を払った。宿屋の相場はどこも同じくらいなのかな。
鍵をもらって部屋番号を確認する。今回は202号室か。一階は少し不安があるから、結構嬉しい。
二階へ上がり自分の部屋に入ると、清掃済みの綺麗な空間が広がっていた。以前の宿屋と同じ内装だ。でも、以前の部屋に慣れてしまったのか、違和感を感じた。どこが違うのかと言われても言語化できない、本当に感覚的な問題だった。
直に慣れると思うけど。
ローブをクローゼットに仕舞い、腰に付けていたアイテムバッグを、壁際のテーブルに置いた。
さて、いつもどおり食堂に行こうかな。
一階に戻り、食堂へと足を運ぶと、夕食時だからか、結構な人が席について食事を摂っていた。中には酒を飲んでいる人もいる。酒呑みたちは顔をニヤニヤさせて大きな声で談笑していた。
カウンターのメニュー欄を見ると、繁華街の宿屋とラインナップは変わりない。しかし、ここではお金を払って、サラダや果物を使ったデザートなどを、追加注文することができるようだ。流石農業の街だ。
そういえばこの街には料理店はあるのだろうか。いや、無かったように思える。ある程度舌の肥えた私にとって、王都のレストラン巡りはちょっとした楽しみだったから、ここではそれができないのか。
まぁ、仕方ないか。
「すみません、トマトリゾットをちょっと少なめと、追加でマカロニサラダ」
小銀貨を一つ払ってカウンターのスタッフに言うと、あいよ、と返事をもらい、スタッフは厨房へ大きな声で料理名を伝えた。
さて待っている間に、どこの席に座るか考えよう。少ないながらも空いている席はある。でもどこのテーブルもチーム単位で占拠されているようで、片隅に余った席しか無い。そういう席の隣は、大概酒を飲んでいる冒険者ばかりで、脳に響くような笑い声を飛ばしている。仕方ないから、部屋で食べようかな…。
部屋まで持っていくのはちょっと面倒だけど、こんな感じで人が多いときは静かに食べられるし、明日どうするとか、今後どうするとか、そういう考え事をするのに適している。あと、持ち合わせの茶葉で紅茶も飲めるというのも利点だ。
…サラダに紅茶は果たして合うのか、という疑問はあるけれど、まぁどちらも美味しいから問題はない。
「あれ?」
すると横から声がした。なんだろうと思ってちらと声のした方を見たら、赤い短髪の女が私を見ていた。
「もしかして…えっと…レイン、だっけ?」
え?どこかで会ったことあるっけ?
今度はしっかりと女の方を見てみる。確かに会ったことがあると言われれば、あるような、ないような。
「あたしだよ、アンナ。覚えてる?」
アンナ、アンナ…。聞き覚えがある。私は他の人に比べて、人との関わりがそこまで多くないわけだから、ぼんやりとしたこの記憶は恐らく一度きりしか会っていない。そして会ったことがあるとすれば、ギルドか、宿屋か、アルガード学院か…。
「…あっ」
思い出した。ギルドに入った初日の夜に、宿屋の浴場で会話をしたんだ。
そしてアンナのことを思い出した時、ちょうどリゾットとサラダも受取口に届いた。
ヴェレンで始めに目についたのは、淡い緑色にちょっとオレンジ掛かった、絨毯のような畑だった。そしてその外側には刺々しい茨が絡みついた鉄柵が、畑と街全体を囲っていた。
鉄柵の内側へ入ると、馬車が走るすぐ隣には畑があった。それに、まだ畑仕事をする人の姿もある。彼らは馬車の存在に気づいて、おーい、と言いながら、こちらに向かって大きく手を振っている。それを見て、私も小さく手を振ると、にっこりと笑った顔を返してくれた。
畑道を抜けて、人々が暮らす街に着いた。王都に比べて背丈のある建物は少なく、目立って大きいのはギルドと宿屋だけだった。
ギルドの前で馬車は止まり、私の隣の男が扉を開けて乗客車から下りていった。前の男女もそれに続いて下りたので、私もその後に続いた。
先頭では相変わらず子供たちが、馬に構って話しかけたり撫でたりしていた。この二頭の馬はアルガード王国のアイドルなのかもしれない。
「お疲れさま。ご協力感謝するよ」
今回の護衛依頼者、ボンゴレさんが御者台から下りてきて、私に話しかけてきた。
「お疲れ様。何事もなくてよかったね」
「あぁ。おかげで日が暮れるまでに着くことができたよ」
ボンゴレさんは西に沈みゆく太陽を見ながら言った。
王都で過ごす頃は、参差と並ぶ建物のせいで、中々見られなかった光景だ。私は見惚れてしまい、ちょっとの間立ち尽くしていた。
するとギルドの玄関から複数の人が出てきて、ボンゴレさんに話しかけた。ギルドの運営スタッフだろうか。数回の言葉を交わすと、彼は貨物車の扉を開けて、スタッフらしき人の半分が中に入っていった。
「こっちはもう大丈夫だから、ギルドに報告しに行っておいで。また機会があったら、よろしく頼むよ」
ボンゴレさんからそう言われたので、私はスタッフの人と入れ替わるようにギルドへ入っていった。
中には先ほどまで一緒に馬車に乗っていた三人の他に、掲示板の前で依頼書を取り外している女と、受付の男しかいなかった。時間帯的に今から依頼を請ける冒険者はいないか。
その三人、男女とガタイのいい男がそれぞれ受付でやり取りを終えたようなので、私も受付の男に今回の依頼の報告をした。
「レインさんですね。ではまず、ギルドカードの提示をお願いします」
そう言われたので、マジックバッグからFと書かれたギルドカードを受付に見せた。受付は確かめるようにまじまじと見ている。
「確認できました。ありがとうございます。こちらが報酬金となります」
今回の報酬金、大銀貨3枚が手渡された。初期の所持金が大銀貨2枚分だったと考えると、随分な稼ぎである。思わず顔も綻んでしまう。
「それとギルドからの連絡ですが、レインさんはギルドランクの昇格チャンスとなります」
「昇格チャンス?」
大銀貨とギルドカードを仕舞いながら、私は鸚鵡返しをした。前回昇格したときは、いつのまにかそうなっていたというか、ギルドから昇格だと言い渡されたはずだったけれど。
「昇格するかどうかって、ギルドが決めるんじゃないの?」
「昇格の達示があるのは、ギルド外実績が認められたときに限りますね。原則としては、そのメンバーの依頼達成度を鑑みて、ギルドから昇格の機会を与えます。そこで一つ上のランクの討伐依頼を達成することによって、初めて昇格する、といった流れになります」
なるほど。確かに前回は直前に悪党騒ぎがあって、そこに私が応援に駆けつけていた。だからFランクになったのか。
「ですので、現在レインさんはFランクなので、もしEランクの討伐依頼が一つ達成出来ましたら、ランクアップとさせていただきます」
「わかった。教えてくれてありがとう」
「いえ、今後ともよろしくお願い致します」
受付から離れて出口へ向かおうとした際に、ちらりと掲示板を見た。さきほどまでスタッフがいたが、既に姿は見えず、数枚の依頼書だけが残されていた。
ランクアップの話を聞いたからか、それらの依頼書がちょっと気になったので、掲示板の前まで足を運んだ。常設依頼が二枚、採取依頼が三枚、討伐依頼が二枚、それぞれ残っていた。常設依頼はともかく、他の依頼はどのくらいのランクなのかと確かめると、採取依頼はG,G,Fのランク、討伐依頼はF,Cのランクだった。Eランクはなかったか。
それにしても、残っている依頼がGとかFとかの低ランクが多いな。報酬金を見ても、どれも小銀貨は絶対にもらえる依頼なのに。
いや、逆か。小銀貨しか貰えない、と考える人のほうが多いのか。護衛依頼を担って大銀貨を貰える、となると、無論そちらの依頼を請け負う人のほうが多いのは必然だ。
話に依るとこれらの余りは、最終的にギルド運営が処理するらしいから、依頼が破棄される、なんてことはない。ただ、積もり積もる依頼を毎日遂行していると想像すると、運営も楽じゃないんだろうな。
改めてギルドから出て、向かいにある宿屋へ向かった。宿屋はギルド繁華街のときよりも小さいはずなのだが、周りの建物のせいか繁華街のときよりも大きく見える。
中に入って、受付の人と言葉を交わした。一泊小銀貨1枚と言われたので、一ヶ月分の銀貨3枚を払った。宿屋の相場はどこも同じくらいなのかな。
鍵をもらって部屋番号を確認する。今回は202号室か。一階は少し不安があるから、結構嬉しい。
二階へ上がり自分の部屋に入ると、清掃済みの綺麗な空間が広がっていた。以前の宿屋と同じ内装だ。でも、以前の部屋に慣れてしまったのか、違和感を感じた。どこが違うのかと言われても言語化できない、本当に感覚的な問題だった。
直に慣れると思うけど。
ローブをクローゼットに仕舞い、腰に付けていたアイテムバッグを、壁際のテーブルに置いた。
さて、いつもどおり食堂に行こうかな。
一階に戻り、食堂へと足を運ぶと、夕食時だからか、結構な人が席について食事を摂っていた。中には酒を飲んでいる人もいる。酒呑みたちは顔をニヤニヤさせて大きな声で談笑していた。
カウンターのメニュー欄を見ると、繁華街の宿屋とラインナップは変わりない。しかし、ここではお金を払って、サラダや果物を使ったデザートなどを、追加注文することができるようだ。流石農業の街だ。
そういえばこの街には料理店はあるのだろうか。いや、無かったように思える。ある程度舌の肥えた私にとって、王都のレストラン巡りはちょっとした楽しみだったから、ここではそれができないのか。
まぁ、仕方ないか。
「すみません、トマトリゾットをちょっと少なめと、追加でマカロニサラダ」
小銀貨を一つ払ってカウンターのスタッフに言うと、あいよ、と返事をもらい、スタッフは厨房へ大きな声で料理名を伝えた。
さて待っている間に、どこの席に座るか考えよう。少ないながらも空いている席はある。でもどこのテーブルもチーム単位で占拠されているようで、片隅に余った席しか無い。そういう席の隣は、大概酒を飲んでいる冒険者ばかりで、脳に響くような笑い声を飛ばしている。仕方ないから、部屋で食べようかな…。
部屋まで持っていくのはちょっと面倒だけど、こんな感じで人が多いときは静かに食べられるし、明日どうするとか、今後どうするとか、そういう考え事をするのに適している。あと、持ち合わせの茶葉で紅茶も飲めるというのも利点だ。
…サラダに紅茶は果たして合うのか、という疑問はあるけれど、まぁどちらも美味しいから問題はない。
「あれ?」
すると横から声がした。なんだろうと思ってちらと声のした方を見たら、赤い短髪の女が私を見ていた。
「もしかして…えっと…レイン、だっけ?」
え?どこかで会ったことあるっけ?
今度はしっかりと女の方を見てみる。確かに会ったことがあると言われれば、あるような、ないような。
「あたしだよ、アンナ。覚えてる?」
アンナ、アンナ…。聞き覚えがある。私は他の人に比べて、人との関わりがそこまで多くないわけだから、ぼんやりとしたこの記憶は恐らく一度きりしか会っていない。そして会ったことがあるとすれば、ギルドか、宿屋か、アルガード学院か…。
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